甲賀流? 手摘み “新茶第1号” ニンニン 滋賀県産(日本農業新聞)

 滋賀県甲賀市水口町の農事組合法人グリーンティ土山の茶園で23日、県内で今年初めての新茶の手摘みを行った。市職員らが忍者に扮(ふん)して近江の茶をPRした。2月末まで低温が続いたが、3月末から天候に恵まれ順調に生育。良質な茶葉に仕上がっている。

 茶産地の同市は忍者の里でもあることから、今回の茶摘みを企画。市職員や同法人、JAこうかの関係者ら約30人が手摘みで約40キロ、可搬式摘採機で約360キロの生葉を収穫した。参加した市職員は「忍者姿は少し恥ずかしかった。多くの人に新茶を味わってほしい」と話した。

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ホテル・旅館経営業者の2016年度収入高合計、過去10年で最高(帝国データバンク)

年商規模による二極化が鮮明に

1.ホテル・旅館経営を主業とする企業(7915社)の2016年度の収入高合計は、前年度を2.1%上回る4兆9012億2500万円と、過去10年で最高を記録した

2.2016年度の収入高動向を年商規模別にみると、増収の構成比は「100億円以上」が62.1%を占め最高。一方、「1億円未満」の増収の構成比は最も低い14.6%となった。年商規模が大きな企業ほど増収の構成比が高いことが判明し、年商規模による二極化が鮮明となった

3.地域別にみると、「近畿」はインバウンド消費の伸び率が高く、増収の構成比は33.1%と11地域中最高となった

4. 業歴別にみると、増収の構成比が最も高かったのは「10年未満」(38.2%)で、減収の構成比が最も高かったのは「100年以上」(27.5%)となった

業界としては好調だが、課題も残る

 政府が2017年5月に策定した「観光ビジョン実現プログラム2017」において、インバウンド需要に対応した「コト消費」の取り組みが掲げられたほか、多様な訪日プロモーションが進むことで、今後も訪日外国人旅行者数は増加基調で推移することが予想される。また、格安航空会社を利用した旅行プランや、快適な移動に向け改善が進んだ高速バスを移動手段とする旅行などの商品開発も進展した。新商品・サービスの普及で日本人国内旅行者数の増加が見込まれ、今後のホテル・旅館経営業者の業績は増加基調で推移することが見込まれる。

 しかし、2018年6月に施行予定の「住宅宿泊事業法」により民泊が全国で解禁されることで、集客競争は激しさを増すことが懸念されるほか、従業員不足などの問題も解消へのハードルは高い。今後は、顧客の満足を得られるサービスを提供しつつ、IT技術の導入などで生産性向上を図った働きやすい職場づくりを目指すなど、顧客や従業員の満足度を高める対応が求められよう。

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干しシイタケ 低温乾燥新手法 燃費半減、うま味増 鳥取の組合 特許出願(日本農業新聞)

 鳥取市の日本きのこセンターと菌興椎茸(しいたけ)協同組合は19日、低温乾燥による干しシイタケの新しい製造方法を開発し、特許を出願したと発表した。作業の省力化に加え、乾燥に必要な燃料費を最大で7割削減する。調理面では、だしが15分程度で取れるため、使いやすさも向上する。生産コスト低減と需要拡大を実現し、産地振興につなげる。林野庁によると干しシイタケの生産量は、1984年の1万6000トンから2016年には2700トン程度まで減少。共働き世帯の増加による食の簡便化や、輸入品の増加などが背景にある。

 5月ごろにほだ木で自然乾燥することで風味が特段に優れる「木干し状態のシイタケ」の風味を目指して開発した。

 従来は一つ一つ柄を下に向けて重ならないよう並べ、45度から55度まで徐々に温度を上げて、25時間ほどで乾燥させる。新しい製造方法は、シイタケを山なりに重ね、指定した空気循環操作で22~28度で15~25時間乾燥後に、55度まで上げてさらに10時間乾燥させて仕上げる。乾燥時間は延びるが、重ならないように並べる作業時間が短縮されるほか、低温乾燥により灯油の使用量は従来より5~7割減らせた。

 調理面では、沸騰寸前の湯に干しシイタケを入れて弱火で10~15分煮ることでだしが取れる。従来品では水戻しに5時間以上かかる。苦味や雑味が少なく、うま味成分のグアニル酸は従来の1・5倍になることも確認した。

 同組合の下田秀一組合長は「今後を占う革新的技術だ。業界の魅力を高め、生産者の意欲向上や新規就農者の増加に加え、消費量も増やしていきたい」と意気込む。

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咲かせてみせましょもう “一花”(日本農業新聞)

 熊本県宇城市の宮川洋蘭が作る、規格外のランの花を使ったボトルフラワーが人気だ。デンファレやカトレアを乾かしてガラス容器に密封し5年以上、色が保たれるという。

 同社は約300種類のランを栽培し、年間およそ20万鉢を出荷する。形が出荷に向かず廃棄していた花を生かそうと、水分が多いランの花を1週間ほどかけて乾かす方法を考案。「森のグラスブーケ」と名付け2013年に売り出した。製作担当の小田美佐登さん(37)は「乾かした花は破けやすく、丁寧に作業している」と話す。

 贈り物向けに人気を集め、インターネットなどを通して年間約3万個を販売。1個1500円(税別)から。専務の宮川将人さん(39)は「生花を持ち込めない病院の場合でもお見舞いに役立っている。多くの人に華やぐ気持ちを味わってほしい」と話す。(木村泰之)

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伝統絶やさぬ  150キロ超てんてこ舞い 桜の塩漬け(日本農業新聞)

 食用八重桜の産地、神奈川県秦野市で「桜の塩漬け」の加工作業がピークを迎えている。同市千村地区で収穫から加工、販売までを手掛ける農家グループ「千村若竹加工部」のメンバーが、漬け込み作業を進めている。

 花びらのピンク色が濃い品種「関山」の花を軸が付いたまま、白梅酢と塩で漬け込む。「かながわブランド」などに登録されている。今年は150キロ以上を加工。JAはだの農産物直売所「はだのじばさんず」や特産センター秦野・渋沢の両店で、6月から販売を始める予定だ。

 メンバーの岩佐スエ子さん(78)は「手間の掛かる作業だが、秦野の伝統を絶やさないように仲間と共に続けていく」と話した。

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広島の自動車部品メーカー、エスキスなど2社が破産開始(帝国データバンク)

 (株)エスキス(TDB企業コード:835000098、資本金500万円、広島県広島市西区三篠町2-6-4、代表丸重元紀氏)および関連会社の(株)エスキスプラスチック(TDB企業コード:927010047、資本金300万円、同所、同代表)は、3月30日に広島地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人には、兒玉浩生弁護士(広島県広島市中区白島北町3-14、兒玉法律事務所、電話082-227-2200)が選任されている。

 (株)エスキスは、2007年(平成19年)創業、2010年(平成22年)6月に法人改組された自動車部品メーカー。従前は輸入・国産中古車の販売や修理、カスタマイズなどを主体に手がけていたが、その後はサイドブレーキのグリップやハンドルを中心に、内装部品などの製造にシフトし、積極的な設備投資を進めて生産能力の拡充を図っていた。本店や白木工場、熊野工場を拠点に、一時期は広営業所や東広島営業所を開設して業容を拡大、2015年5月期には年売上高約8億円を計上していた。

 しかし、それ以降は同業者との請負価格競争の激化により受注が落ち込み、2017年5月期の年売上高は約4億円にまでダウン、収益性も振るわず財務内容は債務超過に陥っていた。年商を上回る借入金が重荷となるなか、仕入れ先への支払い遅延の発生や、2016年1月に広島市より本店不動産の差し押さえを受けるなど、資金繰りの悪化が表面化していた。このため、中古車販売事業からの撤退や営業所を閉鎖するなど業容の縮小を余儀なくされ、その後も収益の悪化に歯止めがかからず、本店や東広島営業所の不動産を売却して財務内容の改善を図っていたが、ついに支えきれなくなった。

 (株)エスキスプラスチックは、2013年(平成25年)9月に設立され、(株)エスキスと連携して同様の事業を展開していたが連鎖した。

 申し立て時点の負債は、(株)エスキスが約18億7000万円、(株)エスキスプラスチックが約7億9600万円、2社合計で約26億6600万円だが、その後に変動している可能性がある。

消石灰 色で効果確認 畜舎消毒に最適 量産・商品化めど 北海道・室蘭工業大(日本農業新聞)

 北海道室蘭市の室蘭工業大学は、口蹄(こうてい)疫、高病原性鳥インフルエンザなど家畜の伝染病を防ぐ新素材「多機能粒状消石灰」の量産と事業化にめどを付けた。色の変化で消毒効力が分かる可視化を実現。効果の持続期間もこれまでの粉末に比べ2倍となり、用途に応じて粒状消石灰の硬さとサイズを最適化することも可能にした。特徴評価に関する意見やデータの蓄積を基に改良を加え、2020年までに普及と商品化を目指す。

 防疫に使う粉末消石灰は散布しても風などで飛散したり、消毒効果がまだあるのか実感できなかったりする課題があった。

 そこで、同大学応用理化学系学科の山中真也准教授らは粉末消石灰に改良を加え、(1)粒が青色から赤紫色に変化することで効力を「見える化」(2)効力を粉末の35日から75日に延長(実験室測定値)(3)粒状にすることで飛散しにくい──などを実現した。

 効果を実証するため、3月から北海道白糠町の酪農家8戸と羊農家2戸にモニターを依頼した。1年間、週1回の間隔で畜舎出入り口などに散布。色の変化と専用のキットで水素イオン指数(pH)を測定するなど、資材の効力や使い勝手などを調査する。

 生産体制を構築するため企業と連携し大学内にパイロットプラントを設置、日量2トン、年間400トンの量産化を可能にした。19年度はさらに対象を広げ、北海道450戸、宮崎県350戸の農家に配布して大規模な実証試験を行い、事業化を進める計画だ。

 事業の研究総括を務める山中准教授は「今回の実証試験で試作品の課題を洗い出す。使いやすさを追求して、家畜防疫の徹底に寄与したい」と話す。

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新茶 ハウスで初摘み 埼玉県入間市(日本農業新聞)

 狭山茶の主産地、入間市で11日、ハウス栽培の新茶の初摘みがあった。「さやまかおり」の新芽を刈り取ったのは、同市小谷田の「茶の高野園」の高野茶実夫(ちゃみお)さん(65)。今年の茶葉は柔らかく色や艶が良いため、味の良い茶に仕上がるという。初摘みの一番茶は早速加工し、1週間ほどで店頭に並び、100グラム3000円で販売する予定だ。

 約330平方メートルのハウスで行った茶の初摘みは、1時間ほどで生葉約250キロを摘み取った。高野さんは同市内で唯一、ハウスで茶を栽培する。初摘みの時期は昨年並みで、2月末からハウスの天井を閉じて温度を調整し備えてきた。市内の露地栽培と比べて1カ月ほど早いという。

 高野さんは家族4人とパートで経営。自園1・5ヘクタールで収穫した茶葉を自工場で製造し、自宅店舗での他、インターネットや出張販売を行っている。高野さんは「新茶を楽しみにしている人が多いので、いち早く届けたい」と話す。

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浅草・新仲見世商店街の老舗呉服小売店「ゑりの高砂屋」経営会社が破産(帝国データバンク)

 (株)高砂屋(TDB企業コード:980527721、資本金2000万円、東京都台東区浅草1-22-9、代表目谷昌彦氏)は、3月29日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は佐藤真太郎弁護士(東京都港区西新橋1-6-12、佐藤真太郎法律事務所、電話03-6257-3811)。債権届け出期間は4月26日まで。財産状況報告集会期日は6月28日午後2時。

 当社は、1907年(明治40年)創業、56年(昭和31年)に法人改組。浅草・新仲見世商店街で100年以上の業歴を有する老舗の呉服小売店「ゑりの高砂屋」を運営し、呉服や半襟、帯留めなどの和装小物を販売、98年12月期には年売上高約3億7000万円を計上していた。

 しかし、近年は消費者の和服離れを背景に市場が縮小傾向となるなか、売上減少に歯止めがかからず、赤字計上が続いて債務超過に陥っていた。金融機関からの借入金負担も重くのしかかり、業況も好転せず今回の措置となった。

 負債は債権者約60名に対し約3億3000万円。

鶏ふんの窒素量 品種改良進み20年で33%減 環境負荷小さく(日本農業新聞)

 鶏ふん中の窒素量が昔より減っていることが、農研機構の研究などで明らかになった。採卵鶏では約20年で窒素が33%少なくなっている。鶏の品種改良が進んだことが要因とみられる。これまで考えられているより環境への負荷は小さいが、鶏ふんを原料にした肥料成分は、やや減ることになる。

 家畜や家きん1頭(羽)が1日に排出する窒素、リン酸、カリの量は「栄養素排せつ量原単位」として、温室効果ガス発生の算定基礎や、家畜・家きんの栄養管理に利用されている。鶏の排せつ量原単位が約20年ぶりに見直され、窒素の排せつ量がこれまでより大幅に少なくなっていることが分かった。

 採卵鶏は1日1羽当たり2・2グラムで改定前の32・9%減。ブロイラーは1・87グラムで28・6%減だった。

 鶏ふん中の窒素は温室効果ガスの一酸化二窒素(N2O)につながり、原単位はN2O発生の算定基礎になる。新しい原単位は「日本国温室効果ガスインベントリ報告書」に記載され、環境への影響を算定する際に公式に使われる。

 原単位の見直しで国内で1年間に発生する鶏ふん由来のN2Oは60万トン減る計算。鶏ふんの環境への悪影響は小さくなったことになる。一方、鶏ふん肥料の窒素分は減ったため、農研機構では施用時に注意が必要としている。

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