「私は遅延型アレルギー」の誤解と不必要な除去問題(日経トレンディネット)

7/29(日) 8:00配信

日経トレンディネット

成人で食物アレルギーの人、あるいは周囲に食物アレルギーの人がいるという人が増えている。その原因は子ども時代からの食物アレルギーが改善していないケースや、大人になってから発症したケースなどさまざまだ。こうした大人の食物アレルギーが改善しない背景には、「正しい情報が行きわたっていない」ことや「大人の食物アレルギーを診断できる医師がいない」ことなども関係しており、不利益を生む検査の広がりや、「不要な食物除去」の原因にもなっている。今回はこの不要な食物除去と、「IgG検査」について解説する。

【関連画像】昭和大学医学部小児科学講座の今井孝成氏

 「大人の食物アレルギーが増加中? 人間関係に支障も」で取り上げたが、大人の食物アレルギーは診察できる医師が不足している。これは「食物アレルギーは子どもが主体の病気のため、ほぼ小児科で扱う」(昭和大学医学部小児科学講座の今井孝成氏)ためだ。

 現時点では成人の精度の高い大規模な調査はないが、食物アレルギー罹患者は増えていると考えられている。

 食物アレルギーはまだまだ解明されていないことが多く、それがかえって、不要な検査、ひいては不要な食物除去の要因にもなっているという。

 その一つが「遅延型アレルギー(食物過敏)」だ。

●「検査キット」が3万~5万円で販売

 遅延型アレルギーについて検索してみると、「特定の食品」を食べたときに、すぐに大きな症状が出なくても、なんとなくだるかったり、不調を感じることがあるかどうかを尋ねるような文言が散見される。あるいは女性をターゲットにしたサイトでは、「特定の食品」が体重コントロールの妨げや、肌のトラブルの要因になるかのような表現を目にすることもある。

 現代人のライフスタイルを考えれば、食品が原因でなくてもこうした不調が生じることは多そうだが、その原因を「食品」に求めようとする動きがあるわけだ。

 さらにインターネットの通販サイトでは「検査キット」が3万~5万円で販売され、検査結果を受けて「グルテンフリー生活」や「鶏卵除去生活」を送っているという主旨の発言をしている人もいる。

 こうした遅延型アレルギーと呼ばれるものの検査に数多く利用されているのが、「IgG抗体検査」だ。この検査に意味はあるのか。

 今井氏は、「IgGはアレルギー反応を抑えようと働く抗体なので、誰でも数値の上下があるもの。この検査結果を受けて、特定の食物を除去するというのは意味がない」という。

 ではなぜ検査は広まっているのか。

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猛暑対策にエアコン、パナ「エオリア」製造の裏側 女優・奈津子の 教えて!家電ティーチャー(日経トレンディネット)

 家電ティーチャーの奈津子です。このところ全国的に猛暑が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。あまりにも気温が高いとエアコンも壊れやすくなるので、「エアコンの効きが悪くなったな」と思ったら早めに買い替えを検討することをお勧めします!

【関連画像】「滋賀県草津市にあるパナソニックのエアコン工場にやってきました!」

 最近のエアコンというと、さまざまなセンサーを利用して在室している人数や人のいる場所、間取りや家具の位置などを検知し、賢く吹き分ける機能を搭載したモデルが主流になっています。三菱電機「霧ヶ峰シリーズ」の「3Dムーブアイ」、日立ジョンソンコントロールズ空調「白くまくん」の「くらしカメラAI」などがそうです。

 最近ではそれに加えて、清潔性をうたうモデルが増えてきました。フィルターの自動掃除機能はかなり前から多くのモデルに搭載されていますが、日立の「白くまくん」は2018年モデルで熱交換器の汚れを落とす「凍結洗浄」を搭載しました。パナソニック「エオリアシリーズ」は「アクティブクリーンフィルター」による空気清浄機能と、熱交換器に汚れが付かないようにする「ホコリレスコーティング」を施すようになりました。

 今回はそのパナソニック「エオリアシリーズ」の製造工程を見学するプレスツアーに参加してきましたので、その模様をお届けします!

熱交換器の「ホコリレスコーティング」工程を見学

 まずは、熱交換器に汚れが付きにくいようにする「ホコリレスコーティング」を施す工程です。

 では、出来上がったホコリレスコーティングの実力を見てみましょう。

●「アクティブクリーンフィルター」で空気清浄機能を実現

 続いては空気清浄機能の“心臓部”である「アクティブクリーンフィルター」の取り付け工程です。これを搭載したことで、約20畳相当の空気清浄機能を実現しています。さらにWi-Fiに接続することでスマホアプリから空気清浄レベルを確認したり、遠隔操作を行ったりできます。

可動する空気清浄フィルターは約32万回もテスト!

 続いては、さまざまな試験工程を紹介したいと思います。

 「サイクロ実験室」では、今夏の猛暑のように過酷な外気温環境を再現して、室内機と室外機の運転状況を検証するというものです。

 続いて「信頼性試験棟」を紹介しましょう。こちらではさまざまな耐久試験を実施しているそうです。

 例えばフィルターおそうじロボットの場合は約1万6500回もの掃除を繰り返し、アクティブクリーンフィルターの場合はなんと約32万回も開閉を繰り返す試験を行っているそうです。

 冷暖房の場合は10年間耐久できるかどうかを試験しているのですが、どうやって短期間で試験ができるのでしょうか。それは市場から10年間使用したエアコンを回収し、圧縮機やオイルの劣化状況を確認することで、10年相当の運転を検証できる加速耐久試験を独自開発して行っているのだそうです。

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部屋干しでカラッと乾く ライオンの衣料洗剤ハレタ!(日経トレンディネット)

7/27(金) 6:20配信

日経トレンディネット

 ライオンが2018年8月29日に部屋干しに特化した新しい衣料用洗剤「トップ ハレタ!」を発売する。従来の部屋干し用洗剤は、洗浄力や除菌・抗菌力をアピールするものが多いが、ハレタ!はその名の通り晴れた日に外で仕上がりやふっくらとしたボリューム感のある仕上がりを目指して開発されたという。シャンプーなどに使用される美容成分を洗剤に生かしたライオン独自の新技術で、「脱水後も繊維をしっかり立ち上げてハリやボリュームを損なうことなく、部屋干しでもカラッと乾いてふっくらとした触感になる」(ライオン)という。

【関連画像】ハレタ!は吸水性もアップする。

ビジネスパーソンは夜に部屋干し

 晴れた日に外干しをしたときの感触を追求するきっかけは、洗浄力、抗菌力を売りにしていた衣料用洗剤の市場がわずかな落ち込みをみせたときに洗濯プロセス全体を見直したことだった。ライオンが実施した1000人を対象にした調査で、約9割が順番やルールを決めている日常の家事があり、そのうち8割の人が洗濯がそれに当たると答えたという。さらにライフスタイルが多様化するなかで、ビジネスパーソンの多くは夜に部屋干しをしていることも分かった。

 そして外干し派、部屋干し派ともに、洗濯のリズムが乱れることにストレスを感じており、最もリズムが崩れやすいのが「干してから乾かすまでの時間」だったという。洗濯の過程で一番時間のかかるフェーズで、特に外干しの人が雨で部屋干しをせざるを得なくなったときに、思ったより早く乾かなかったり生乾きっぽく感じたりするなど、不満が生じやすくなる。しかも、ニオイよりカラッと乾かないことへの悩みが大きいことが分かったという。

 「洗浄力でも抗菌力でもない、新しい価値を伝えるのに試行錯誤していたとき、みんな本当はおひさまの下で干したいと思っているはず、という発想に思い至り開発を始めた」(ライオンファブリックケア事業部の山内あずさ氏)という。

 実際に、普段から部屋干し派の人も8割以上が「晴れた日は外干しをしたい」と考えていることが分かったという。

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水洗いOK! 素足で履きたい、和紙から生まれた靴(日経トレンディネット)

7/27(金) 6:02配信

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ウケる理由は「はだしでさらっと履く心地良さ」

 「和紙布スリッポン」を企画・販売するのは、120年以上にわたり織物業に携わる細川機業。明治中期に絹織物で創業後、やがてナイロンやポリエステルなど合成繊維に主軸を移した。現在は土木工事用の炭素繊維や紅茶のティーバッグ用メッシュ生地など非衣料の織物が売上高の7割、衣料向け織物が3割を占めるという。

 初めてのファクトリーブランド「オリガミクス」を立ち上げ、新しい素材として2015年から量産に取り組むのが「和紙布」。和紙をよった糸で布を織る。きっかけは、和紙糸・和紙布の可能性に着目し研究を重ねるITOI生活文化研究所のテキスタイルエンジニア・糸井徹氏との出会いだという。糸井氏の発明したシューズ向け和紙布が特許を取得し、量産するパートナー工場として事業化を進めた。同社常務取締役の細川浩太郎氏は開発の意図をこう語った。

 「弊社のようにBtoBの事業が主軸だと、製造する織物がどんな製品になって消費者の役に立っているのかつかみづらい。でも、自社で最終製品を企画して販売まで行えば、織物一筋で培った技術力や企画力を生かせるチャンスもあるはずです。私たちのような素材メーカーがこだわり抜いた製品を提案することで、素材の持つ潜在能力を引き出し、新たなマーケットを生む可能性も広がるのではないでしょうか」(細川氏)

 シューズの開発コンセプトは、和紙布の機能性を最大に生かすこと。すなわち、通気性や吸水速乾性に由来する「ムレにくさ」「軽さ」「消臭性能」を発揮すること。そして、最大のセールスポイントは「やはり、はだしで履く快適さでしょう」。細川氏は即答した。

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男性こそ始めるべき!異空間ヨガで仕事の効率を高める 定住旅行家ERIKOの「ちきゅうトレンド」(日経トレンディネット)

7/26(木) 6:00配信

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 スポーツが苦手な人でも簡単に始められるトレーニングとして、筋トレ、体幹トレーニング、ヨガは様々な年齢層に人気がある。また、数年前から大流行している、マインドフルネスは、「今この瞬間の自分自身の身体や気持ちの状態に気づける、心のあり方」のことを指し、ヨガは瞑想(めいそう)と重なっている部分もある。

【関連画像】砂丘の丘からは日本海が見渡せる

●形を変えながら根強く続くヨガブーム

 ヨガブームが起こったのは、2003年ごろ。マドンナなどハリウッドセレブが取り入れていることなどがきっかけで、女性を中心に爆発的ブームが起こった。ブームのピークが過ぎた今でも、継続的に続けている人は多く、現在ヨガ人口は100万人を超えたとも言われている。書店ではヨガに関する雑誌や本も陳列されるほど、ライフスタイルの一部として定着しつつあるように思う。

 最近は、マットを使わず天井からつり下げた柔らかい布を使って空中で行われる、“エアリアルヨガ”や、野球場、水族館、サップなど、変わった場所で行う“異空間ヨガ”に通う人たちが増えているようだ。

 私が普段滞在型の旅を行っている海外の国でもヨガは圧倒的な人気がある。どんな小さな村へ行っても、必ずと言っていいほど、村のどこかでヨガのレッスンが行われている。

● ストレスオフ全国1位の鳥取県にある異空間ヨガ

 2016年、メディプラス研究所が、全国の20~69歳の女性約7万人を対象に行った「ココロの体力測定」(ストレス指数チェック)で、最もストレス指数の低い県に選ばれたのは鳥取県。そんなストレスの少ない鳥取県にある砂丘で行われている人気のアクティビティーが、砂丘ヨガである。メニューは、日の出を感じながら早朝に行われる「サンライズヨガ」、日中の元気な太陽の光を浴びながら行う「サンシャインヨガ」、そして日の入りを見ながら行う「サンセットヨガ」、また夏の夜や新月と満月の日に合わせて行われる星空ヨガがある。今回、私は1日の終わりに夕日を見ながら楽しめるサンセットヨガを体験した。

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1万円以下の夏家電 人気は扇風機とサーキュレーター 売り場直送!家電トレンド便(日経トレンディネット)

 1万円で買えるクール家電の売れ筋を、ジョーシン浦和美園イオンモール店で調査した。今年は梅雨明け後の週末からクール家電の売れ行きが大幅に伸びて、その後も暑さと連動するように勢いを持続しているという。

【関連画像】ジョーシン浦和美園イオンモール店の季節家電コーナー

 同店の篠崎雄太氏は「もともと季節家電はピークがくるころに生産終了するように予定が組まれているものが多く、今年のような猛暑になると店頭から姿を消す時期が早まります。たとえば、携帯する扇風機はもう在庫が少なくなっていて、ランキングに入りませんでした」と語る。

 そのなかで現在売れている製品は以下のとおり。

 この価格帯は扇風機が多いが、トップになったのはサーキュレーターだ。また、4位のDCモータータイプの扇風機、3位の台湾風かき氷器など、付加価値を持つ製品が入っているのも見逃せない。篠崎氏は「ただ買いやすい値段というだけでなく、その機種ならでの機能を求めて買うケースが多いように思います」という。製品ごとの人気の理由は次のページから追っていこう。

※なお、本記事と写真で掲載している価格は、2018年7月17日15:30時点のもの。日々変動しているので、参考程度に見ていただきたい。

サーキュレーターはパワー重視、DC扇風機は静かさ重視

 1位はアイリスオーヤマのサーキュレーター「PCF-KSC151T」。

 サーキュレーターの認知度の高まりから、最近は「扇風機兼用ではなくて、それぞれ専門の道具として個別に買っていく人が増えています」という。そのなかでも比較的高価なPCF-KSC151Tが売れている理由は、ハイパワーにあるそうだ。

 「コンパクトながら、18畳まで適応できる能力を持っています。これ一台をリビングの隅に置いておけば、エアコンとの併用でかなり効率的に空気をかき混ぜられます。店頭で試して、違いを実感したうえで買う人が多いモデルです」

 2位は定番ジャンルの扇風機だ。シャープの5枚羽根モデル「PJ-H3AS」で、人気の理由はプラズマクラスター機能にあるとのこと。送風に加えて消臭や空気浄化、静電気除去などの効果を期待する人が多いという。

 「プラズマクラスターの知名度はかなりのものあります。『せっかくだから、ただの扇風機ではなく、プラスアルファの効果を期待して』という人が多くいます」

 扇風機は4位に山善の「YHX-HGD30」もランクインしている。こちらは省エネ性の高いDCモーターモデルで、温度センサーを搭載しているのが特徴だ。指定した温度を超えると自動で稼働し、涼しくなると自動で停止する。

 「DC扇風機は1万円以下でも複数の製品があります。そのなかでもYHX-HGD30は温度センサー機能で一歩抜きん出ているところが人気です」

 DC扇風機は寝室用に買っていく人が多いそうだ。「DC扇風機は省エネ性も重視される部分ですが、それ以上に質問されることが多いのが風の特徴についてです。ACタイプよりも軟らかい風が起こせるということで、睡眠の妨げにならないところを気に入って選ぶ人が増えています」

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最新コンパクト財布 驚きのカード&小銭の「収納力」 聞いた、試した、すごかった! 最新ビジネスギア情報局(日経トレンディネット)

7/25(水) 6:00配信

日経トレンディネット

 ペーパーレス化が進み、ビジネスバッグは小型化傾向にあることは周知のとおり。それに合わせて、財布もコンパクトなものが人気を得ているという。電子マネーを使う人が増え、コンパクト財布であればポケットインでも邪魔にならないことも人気の理由に挙げられる。

【関連画像】上下2段に分かれたカードポケットに計13枚のカードを収納可能

 そこで、使いやすさ・デザイン・ブランドバリューを網羅した、注目すべきコンパクト財布を5つ厳選して紹介する。いずれも札・小銭・カードを収納できるオールインワン仕様のため、セカンド財布はもちろんのこと、メイン財布としても活躍するはずだ。やっぱり夏は手ぶらで出かけたい!

※価格は全て希望小売価格。

●カードサイズなのに収納力抜群

 自社工房で革小物を手がける池之端銀革店のオリジナルブランド「クランプ」のコンパクト財布。一般的なカードケースと同等のサイズながらオールインワン収納を実現している。

 財布を開くとカードポケットが上下に2段現れ、上段にプラスチック製カードを9枚、下段に2枚まで収納できる。なんと計11枚のカードが入り、そしてカードを収納しても厚みがほとんど変わらないというから驚きだ。電子マネーやクレジットカードから、免許証、診察券、よく使うポイントカードまで入れられる。これほど多くのカードを収納できるコンパクト財布は少ない。

 お札を畳まずに入れられる点もうれしい。留め具付近の革で札を挟む作りにも注目したい。サイズをできるだけ小さくするとともに、札の落下を防ぐ秀逸な設計となっている。また、札入れにはかぶせもあり、札と領収証の仕切りや隠しポケットの役割を果たす。

 コインポケットは財布の外装(背面)にあり、財布を開く手間がないので使いやすい。スペースが小さいと感じるかもしれないが、レストランのウェイターが持っているギャルソン財布に見られる4辺が大きく開く構造なので、見た目以上に収納力があり、素早く小銭を出し入れできる。

 革には、自然なシボが特徴のイタリア産シュリンクレザーを使用。オイルをたっぷりと含んでおり、しなやかでしっとりとした質感を持つ。表面の傷が目立ちにくく、使うほどに光沢を増していくエイジングも楽しめる。

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レコードプレーヤーにBluetoothが付くと超快適だった 湯浅の穴(日経トレンディネット)

 演奏活動でメシを食っていたこともある、音楽とITにはちょっとうるさいライターの湯浅英夫氏が、自分がハマった物について、そのハマった穴を解説していく。

【関連画像】TEACの「TN-400BT」。USBポートやBluetooth機能を搭載。フォノイコライザー内蔵でオーディオテクニカ製のVM型カートリッジが付属。実売価格は5万2000円前後

 アナログレコードがはやっているためか、家電量販店のオーディオコーナーに行くと、安いものから高級機までたくさんのレコードプレーヤーが並んでいる。

 アナログレコード(LP)なら自宅にもある。そのほとんどは、アナログレコードからCDに切り替わるころに二束三文で叩き売りされていた中古レコードを買い集めたものだ。CDの方が音がクリアで場所を取らず、聴くための手間もかからないことは分かっていたが、CDを1枚買うくらいならそのお金で中古LPを10枚買うことを選んでいた。

 それだけいろいろな音楽を聴きたかったわけだが、そのツケとして数百枚のLPが今でも自宅の一角を占拠し続けている。長年見て見ぬフリをしてきたが、さすがに邪魔だしもったいないので、聴こうと思ってレコードプレーヤーを引っ張りだしてみたら、いつの間にか故障していたらしく、動かなかった。時の流れを感じてしまう瞬間だ。

 そこで新しいプレーヤーを探してみると、最近はUSBポートやBluetooth機能を搭載した面白そうな製品が増えていることに気がついた。こうした多機能な製品で、なるべく音がよさそうなものをと探して目を付けたのが、TEACの「TN-400BT」だ。

レコードプレーヤーにUSBやBluetoothがあると何がいいのか?

 レコードプレーヤーにUSBポートが付いていると、パソコンと接続してアナログレコードの音をデジタル化して保存できる。デジタル化してしまえば、あとはMP3ファイルにしてスマートフォンに入れて聴くのも自由だ。以前ならレコードプレーヤーからUSBオーディオインターフェースに入力し(場合によってはフォノイコライザーも必要だ)、そこからパソコンに接続してデジタル化していたが、そうした機能を内蔵したものと言える。こうしたUSBポートつきの製品はたくさんあり、1万円前後のものもある。

 そしてBluetooth機能が付いたレコードプレーヤーなら、アナログレコードの音をBluetooth接続のワイヤレススピーカーやヘッドホンなどで聴ける。かつてFMトランスミッター搭載でFMラジオで音を聴けるレコードプレーヤーがあったが、それに近い。防水仕様のBluetoothスピーカーを使えばレコードを風呂場で聴くこともできるわけだ。

●アナログレコードは面倒くさいから面白い

 箱から取り出したらまずはセッティングだ。マニュアルの指示に従ってプラッター(レコードを載せて回す円盤)を取り付けてゴムベルトをプーリーにひっかけたり、トーンアームにおもりやヘッドを取り付けて調整したり、針圧を調整したりする。面倒くさい。

 セッティングが終わり、レコードを載せ、回転つまみをひねり、針をそっと載せてみると……「ジッ」というノイズに続いて音楽が聴こえてきた。何だかこれまでの苦労が報われたようでちょっと感動してしまう。

 そしてA面が終わったら針を上げて戻し、B面にしてからまた針を載せる。するとまた「ジッ」というノイズに続いて音楽が聴こえてくる。すでにCDでも所有しているアルバムなので音楽自体は聴き慣れているのに、こうしてアナログレコードで手間をかけて聴くと、妙に新鮮でありがたい音に聴こえてくるから不思議だ。

 TN-400BTを使って久しぶりにアナログレコードを聴きまくってみたが、セッティングに手間がかかるだけでなく、聴くときもいちいちレコードをひっくり返したり針を載せたり上げたりしなくてはならない。

 しかしこの音楽を聴くための儀式のような一連の作業が、面倒くさくも面白い。大きく見栄えのするジャケットや、CDとは違う滑らかさと厚みのある音も魅力だが、こうした聴くために必要な作業の面白さも、最近のアナログレコード人気の要因のひとつではないかと思う。

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イケア副社長が語る、デザインのキモとなる5つの要素(日経トレンディネット)

 「グローバルビジネスサポート 2018」のキーノートスピーチでは、イケア・ジャパン副社長のカロリーナ・ガルシア・ゴメス氏による「イケアが語る、デモクラティックデザインのグローバル戦略」と題した講演が行われた。

【関連画像】2002年に発売したじょうろの「IKEA PS 2002」を紹介する、イケア・ジャパン副社長のカロリーナ・ガルシア・ゴメス氏

 ゴメス氏は冒頭で2002年に発売した“じょうろ”の「IKEA PS 2002」をデモクラティックデザインの象徴的な製品として紹介。「今までの伝統的なじょうろにないものを開発したいと考えた」と話す。

●「持続可能性」に対するIKEAの考え

 デザイン性は重要なため、シンプルなラインで、スタイリッシュでカラフルなものを目指した。水やりだけでなく、ウォータージャグなどにも使えるなど、機能性も必要だという。手に取ったときには品質の高さが重要になり、デザイン開発においては耐久性も求められる。そこでプラスチックを採用することにしたが、「サステナビリティー(持続可能性)を考えて、リサイクルされたポリプロピレンを採用した」とゴメス氏は語る。

 サステナビリティーの面では、一度でより多くの製品を配送することで輸送コストを抑えるだけでなく、輸送時のCO2排出を抑えるため、積み重ねが可能なデザインにした。さらにもう1つ重要な点として、IKEA PS 2002は1個149円で販売しており、誰にでも手に入る低価格であること。それがデモクラティックデザインだとゴメス氏は解説した。

 ゴメス氏はデモクラティックデザインの重要な要素として「形」「機能性」「品質」「サステナビリティー」「低価格」の5つを挙げた。

 1つめの「形」においては、美しさだけでなく家庭生活を向上するものではなければならない。また、その商品とどのように情緒的なつながりを持てるかも重要になるという。

 2つめの「機能性」については、単に機能性が高いだけでなく、素晴らしいデザインによって生活を楽にするかが求められるとゴメス氏は語った。

 3つめの「品質」については、長期間美しさを保てること。壊れるのではないかと心配せずにリラックスして使えるものが信頼できる製品とのことだ。

 ゴメス氏は4つめの「サステナビリティー」について特に強調した。人々の生活を向上させるために責任を持ち、地球やそこに住む人々によりよい影響を与えるためにはどうすればいいのか。ゴメス氏は廃棄されるガラスを再度溶かして作った花瓶、再生可能な木材やリサイクルしたプラスチックで作ったイスを紹介した。

 5つめの「低価格」についても、サプライチェーンや包装などを常に見直すことで効率を上げてコストを下げ、価格を下げる努力を続けているという。

 ゴメス氏は「最も難しいのは、デザイナーもデベロッパーもエンジニアも、これらすべてを同時に実現しなければならないことだ」と語った。

(取材・文/安蔵靖志)

英語が「聞き取れない」理由とその最短克服法 安河内哲也のやっぱり英語を話したい!(日経トレンディネット)

7/22(日) 6:00配信

日経トレンディネット

子どもたちが、「話せる」をマスターしようとし始めている今、大人たちも負けてはいられません。けれど大人たちには“強み”があります。中学英語をすでに学んでいることです。あとはそれをどう生かすか。そこで今回は実践編。中学英語だけを使って耳を鍛え、口を動かして、英語アレルギーを払拭。「あ、聞けてる」「あ、話せてる」を少しでも早く実感する“コツ”を伝授します。

●やり方次第で何歳からでも英語マスターは可能

 本題に入る前に、一つ。読者の方のなかには、「この年齢から英語をやり直して、本当に英語が聞けて話せるようになるのかな」と疑問を持っている人がいらっしゃるかと思います。それに関しては、心配ご無用です。

 もちろん、50歳からプロ野球選手やプロゴルファーを目指すのが難しいように、同時通訳者や翻訳家になるのは、ハードルが高いかもしれません。また、「字幕なしで映画の会話が全部分かる」というのも、50歳を過ぎて大リーガーになりたい、と思うくらいハードルが高いものです。

 けれど、字幕なしであらすじが分かる、辞書なしで外国人と会話ができる、訪日外国人を英語でもてなせる、会議で自分の専門分野の発表ができるくらいのレベルなら、なんとかマスターできます。つまり、プロゴルファーは無理でも、会社のゴルフコンペに出られるくらいの力は何歳からでもつけられるということ。実際、私は40歳を過ぎてから韓国語を学び始めましたが、今では韓国語で会話ができるようになりました。だから、みなさんも大丈夫。

 問題は、そのやり方です。

 「英語の勉強をやり直そう」とするとき、「さあ、やるぞ!」と気合を入れて、図書館など静かな場所にこもっていませんか。そもそもそれがダメ。口を動かさずに解説を読んでいるだけでは英語は身につきません。ピアノを弾けるようになりたい人が、楽譜の理論を読んで、楽譜の問題集を解いても、ピアノが弾けるようにならないのと同じです。ピアノがうまくなりたいなら、上手な人が弾くピアノを聴いて、鍵盤で指を動かして、何度も何度も繰り返し練習するしかないのはご存じのはず。英語も同じです。

 英語は耳と口で覚えるもの。ですから、図書館は英語を勉強するにはあまり向いていない場所。声を出して勉強できるところで勉強しましょう。では、どうするか。まずは聞きましょう。ネイティブの英語を耳で何度も聞きます。次に同じ文章が英文で書かれた本を開き、耳で聞きながら、本の文字を追う。それを何度も繰り返します。

 次は本の文字を追いながら、ネイティブの声をまねします。ジェスチャーをつけたりするのもいいですね。感情も込めてみましょう。ピアノの練習と同じように、まず、英語の上手な人=ネイティブの声を浴びるほど聞き、それと同じように声に出して話してみる。これを繰り返します。

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