月額1000円で世界の絵本が届くサービスが好調(日経トレンディネット)

「ホリプロ保育園」えんちょーの安田美香です。前回は「大人が楽しめる絵本」をご紹介しましたが、今回は絵本に関する新しいサービス「WORLDLIBRARY(ワールドライブラリー)」を紹介します。

 ワールドライブラリーは世界各国の絵本レンタルサービスです。海外の出版社と契約を直接結び、世界各国の絵本を日本語に翻訳、出版し、法人向けに貸し出しています。利用先は幅広く保育園や幼稚園などの保育施設から病院や調剤薬局、銀行、レストラン、マンションの共用スペースなど。絵本10冊で月額1万円(往復配送料込み)。月に1回新しい絵本10冊と交換できます。

 ワールドライブラリーの岡澤敏明社長は、「子どもたちが絵本を通して世界を知るきっかけづくりができたら」と話します。岡澤社長はもともと印刷業に携わっていましたが、海外の絵本を手に取る機会があり、独自の文化と価値観が凝縮された内容に驚かされたそう。2014年から絵本のレンタルサービスをスタート、約3年間で350件の利用があったとのこと。

 これまでは法人向けレンタルサービスのみでしたが、2017年7月からは個人向け定期購入サービス「ワールドライブラリー パーソナル」もスタートしました。絵本のプロが子どもの発達段階に合った作品を選び、月に1冊届けてくれます。岡澤社長によると、一般的な絵本の定期購入サービスは月に1.5~2冊で月額2000~2500円ほどかかるそうですが、ワールドライブラリーでは月額1000円(送料無料)で高価なしかけ絵本や飛び出す絵本なども届きます。サービス開始から約4カ月で利用者数は600件を超え、3年後には1万件を目指しているそうです。安田家でも早速試しました。

スマホ全盛の時代だからこそ、絵本で世界を知ってもらいたい

 ワールドライブラリーにはイスラエル、インド、南アフリカ、中国など、日本の書店ではなかなか見かけない約30もの世界各国・地域の絵本がそろっています。マヤ文明とスペインの文化にルーツを持つ、グアテマラ共和国の絵本「まぼろしのおはなし(El Cuento Fantasma)」のページをめくると、繊細な切り絵とコラージュが織り成す美しい世界が広がります。

 貸し出される絵本の裏にはどこの国の本か分かるように、国旗のマークがついています。この国旗を見たわが家の子どもたちは「グアテマラ共和国ってどこにあるのかな?」と地図で探し始めました。さまざまな国に興味を持ち、調べるというように、絵本から興味が広がるのも魅力的です。

 ラインアップには飛びだす絵本などのしかけ絵本も。こちらはオーストラリアの「とびだすえほんDX 恐竜 (Extreme Pop Up DINOSAURS)」。

 ティラノサウルスがドーン! と飛び出し、迫力満点。子どもだけでなく大人もテンションが上がります。説明文もユニーク。「やあ、みんな!おれはティラノサウルス。」と自己紹介。「恐竜のなかでもいちばんおそろしい、あばれんぼうなんだぜ」「脳も大きい。つまり頭がいいってことよ。まあ、恐竜にしてはってことだけどな!」と、なぜか江戸っ子でべらんめえな口調に思わず笑ってしまいます。大型のポップアップ絵本で、ページの両端にある折り返しを開くと恐竜の豆知識も掲載されています。図鑑のように恐竜の情報もたくさん載っていて勉強になります。

 続いて、イタリアの「あおい よるの ゆめ(nella note blu)」。

 スライド式のしかけを指で上に動かすと、夜空に星を浮かべることができます。「つまむ」「ひっぱる」という指の動きや追視を促すことが、赤ちゃんにとって良い刺激になるのだそう。また、色合いがはっきりしているので視力が未発達の赤ちゃんでも色や形が認識しやすいのが特徴です。最後のページのしかけを指で下に動かすと……目を閉じておやすみなさい、となります。寝かしつけの絵本としてもいいですね。

 絵本を読んでいるだけで、世界中を旅しているような感覚を親子で楽しめます。岡澤社長は「最近はスマホで遊ぶ子どもが増えているが、そんな時代だからこそ、紙の手触りやインクの匂いなどを通して、世界各国の文化や価値観を子どもたちにも体験してもらいたい」と話していました。

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スク水メーカーが通学カバンに施した“驚くべき工夫”(日経トレンディネット)

「荷物を入れても軽く感じる通学カバン」を開発

 たとえ、羽のように軽いカバンを作れたとしても、日々持ち歩く通学カバンは軽くはならない。中に入れる教科書が重いからだ。ならばメーカーにできることは何か。それは、通学カバンという入れ物で「荷物を重く感じさせない構造」、言い換えれば「重さが体の負担にならない構造」を実現すること。フットマークはそう考えた。

 背負う感覚を軽くする。そのためにRAKUSACKで採用した構造上のポイントは3つ。なかでも最大の特徴は、他社にはない「教科書固定ブックストラップ」の開発だ。

 一番重いものをしかるべき位置にきちんと固定することで、体への負担を軽減できる。「カバンの中で教科書が動くと、その重みが体への負担になる。揺れを安定させる“腰ベルト”のようなものです」(開発担当の近藤幸絵氏)。

中学生の体形データをもとに3D技術を駆使して設計

 荷物を重く感じさせないための2つ目の工夫は、3次元テクノロジーの技術を活用して設計した肩ベルト。中学生の体形データをもとに立体パターンを起こし、人体のさまざまな動きを想定しながら肩や背中にフィットするよう調整を繰り返したという。

 フットマークで通学カバンの開発を推進した水泳販売部 スクール部 部門リーダーの白川純也氏は、こう説明する。「荷重の中心になるのは肩と腰。3Dパターンの技術を活用すると、肩から背中までをカバンと密着させれば体に感じる負担を軽減できることが分かる。それをコントロールするのが、肩ベルトの腰部分の取り付け位置です。リュックの幅よりも内側に付けることで、背中との密着度を高められる。このことが科学的に検証できました」

 こうして出来上がったカバンの肩ベルトは、「八の字」のような計算づくめのカーブがついている。背中に背負うとしっくりフィットする、というわけだ。

 重く感じさせない構造の3つ目のポイントが、厚手の生地を使い、さらに表地と裏地の間に芯地を入れて生地を硬くしたこと。リュックの生地が軟らかいと外側に荷重がかかり、引っ張られるような感覚を覚える。こうなると荷物を重く感じるのだという。

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姉はお米界の人気者、「つや姫」に弟「雪若丸」誕生(日経トレンディネット)

 近年、全国各地からさまざまなブランド米が誕生している。人気ブランド米として定着する米がある一方、高い評価を得られずに生産量や価格を落としている米も見られる。 “ブランド米戦争”の時代は、勝者と敗者の明暗がくっきりと分かれる時代でもある。

【関連画像】「つや姫」の弟分として誕生した「雪若丸」。「つや姫」と同様に、輝くような白さが特徴だ

 ここ10年間で、最も成功を収めたブランド米のひとつといえるのが「つや姫」だ。山形県立農業試験場で開発され、2010年に正式デビューした新品種。艶やかな見た目と豊かな味わいが評判を呼び、あっという間に人気ブランド米の仲間入りを果たした。他県からも「つや姫を作りたい」とのオファーが相次ぎ、現在では8県で「つや姫」が生産されている。首都圏のスーパーや米殻店でも、ほとんどの店が「つや姫」を扱っている。

 だが、山形県農林水産部県産米ブランド推進課(取材対象者:桃井亮一氏、中野憲司氏、神尾和宏氏)は、一概に「成功」とだけ捉えているわけではない。「つや姫の評価は高く、価格も落ちていません。そうした意味では、成功を収めたといえます。しかし、農家の立場から見ると、どうでしょうか。高い品質を保つために、生産に関する厳しいガイドラインを設けているため、つや姫作りはたいへんな仕事です。実際、農家の収入も増えてはいません」。

●農家の収入を増やすために生まれた「雪若丸」

 そこで、山形県は新品種のブランド化に乗り出した。県および関係機関が15年をかけて育成し、2017年にプレデビュー、2018年に正式デビューを果たす新品種「雪若丸」だ。

 「米の消費が全国的に減退し、販売環境も年々厳しさを増しています。そんな厳しい状況だからこそ、農家の収入を増やしていくことを考えなければなりません。雪若丸は、農家のことを第一に考えた米です。高温への耐性をもち、冷害にも強い。稲が倒れにくく、収量も見込める。育てにくかったつや姫を頑張って作ってきた農家への恩返しの気持ちで開発しました」

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飼い犬がアレルギー発症? 検査拡大の理由とは(日経トレンディネット)

 「動物のアレルギー」と聞いて多くの人がすぐに思い浮かべるのは、人間が特定の動物に関して示すアレルギー反応だろう。それが最近、「動物(ペット)がアレルギーを発症する」という話を聞くようになった。

【関連画像】40項目のIgEアレルギーの原因検査、食物アレルギー専用のリンパ球の検査、アレルギーの強さの検査があり、検査に必要な期間は検査によって異なるが、2日から1週間ほど

 知人から「“うちの子”が食物アレルギーで」と聞いたのは、昨夏のこと。飼っているダックスフントが10歳を過ぎてから皮膚炎がひどくなったといい、動物病院で「療法食」を出され、試した結果、3種類目で皮膚炎が良くなったのだという。この知人のように、「皮膚をかゆがる」ことから受診し、アレルギーが発覚するケースが増えているというのだ。

 そんななか、「動物アレルギー検査」を導入する動物病院が増えているという。動物用のアレルギー検査とは何なのか。なぜ検査を導入する病院が増えているのか。また、検査をしたら、どのような対処するのか。そもそも、アレルギーを予防する方法はないのか。

 動物のアレルギー検査とその対応、予防について3回にわたって紹介する。

ペットのアレルギー増加、人気犬種の偏りも原因

 ペットのアレルギー対策に詳しい、日本動物医療センター(JAMC)グループ麻布十番犬猫クリニックの島田健一郎院長は「ペットのアレルギーで研究が進んでいるのは犬に関するアレルギーで、そのうちの約7割がアトピー性皮膚炎、約2割が食物アレルギー、残り1割がノミアレルギー性皮膚炎といわれている」と話す。

 一般的にペットはさまざまな症状で動物病院を受診するが、耳の疾患を調べたら皮膚に原因があったという例は珍しくないという。大まかにいうと、動物病院の診察の半分は皮膚がらみの疾患といわれるほど。治療を続けても治りづらい外耳炎の原因の8割はアレルギーが疑われ、こうしたケースでは外耳炎の治療と並行してアレルギーの治療をしないと、治りにくくなるそうだ。

 犬のアレルギーが増えてきた背景には、犬が家の中で人と一緒に生活するスタイルが定着したことがある。動物アレルギー検査(神奈川県相模原市)の増田健一社長によれば、犬のアレルギーは以前からあったが、犬と接する時間が長時間化したことで、人が犬の皮膚炎などの症状に気づく確率が高くなったという。

 東京動物医療センター(東京都杉並区)の南直秀副院長は、人気犬種の偏りにも原因があると見る。父親と母親がアトピーの素因を持っていると、それぞれはそれほど強くない素因であっても、両親の掛け合わせによって生まれた子どもにアレルギーが起こることがあると考えられるからだ。

 複数の要因が重なり、動物のアレルギーが増える中、全国で導入する病院が急増中なのが動物のアレルギー検査だ。

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加湿空気清浄機の選び方、今のトレンドは? 国内メーカーの独自機能が明確に(日経トレンディネット)

 空気が乾燥し、花粉もそろそろ気になり始めたこの季節に注目されるのが、空気清浄機と加湿器が一体化した加湿空気清浄機だ。一台二役で場所をとらず、冬場は加湿機としても活躍する加湿空気清浄機はここ数年人気が高く、よく売れている。

【関連画像】ダイキン「MCK70U」(実勢価格5万3000円前後)

 2017年は、ダイキンやシャープ、パナソニックが無線LANに対応した加湿空気清浄機を発表した。加湿機能がない空気清浄機ではダイソンやブルーエアがすでに無線LAN対応の製品を発売していたが、加湿空気清浄機では初ということで、大きな話題になった。無線LANの搭載で、スマートフォンなどとつながり、「空気が本当にきれいになっているのか」が見える化されるようになり、不安も解消されそようだ。

●ダイキンとシャープが一歩リード

 ダイキンの新商品「MCK70U」は空気の状況を可視化することで空気の汚れサイクルが分かり、汚れているときにはスマートフォンなどのモバイル端末に知らせがくる。PM2.5(粒径2.5μmの微小粒子状物質)やホコリの多さ、臭いの強さを、6段階の数字と3段階の色で表示し、運転の状態や室内温度、湿度も合わせて確認できる。また、1日内での積算グラフと週間での積算グラフを切り換えることができ、ほかの部屋との比較や、日ごと週ごとで空気汚れの比較も可能。さらに、部屋の空気汚れを検知し、清浄終了や給水の案内をスマートフォンのホーム画面に知らせるのだ。

 一方、シャープの「KI-HP100」「KI-HS70」「KI-HS50」は、クラウドのAI(人工知能)でユーザーの使い方や好みを学習する自社サービス「COCORO AIR(ココロエアー)」に対応。例えば、空気清浄機には照度センサーが搭載されているが、このセンサーが照明オフを検知すると、エアコンも自動でおやすみ運転に切り替わったり、エアコンが暖房運転を開始すると空気清浄機が自動で加湿運転するなど、状況に応じて家電が自動的に連動する。ユーザーが手動で操作しなくても、常に快適な環境で過ごすことができる一歩進んだ空気清浄機だ。

 また、ココロエアーは、Amazonのスマートスピーカー「Amazon Echo」にも対応していて、同社の無線LAN内蔵ルームエアコンとも連動している。つまり、Amazon Echoに話しかけるだけで、同社のエアコンや加湿空気清浄機を操作できるのだ。

 これらの空気の「見える化」、そして「スマートホーム化」が2018年にはスタンダードになりそうだ。

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大賞は「石見高原ハーブ米きぬむすめ」 栽培法も評価(日経トレンディネット)

 「米のヒット甲子園」(主催:日経トレンディ、特別協賛:象印マホービン)は、消費者目線で今一番食べてほしいお米を選ぶ新米の味覚審査会。その最終審査会が11月21日にパレスホテル東京で開かれた。最終審査にノミネートされた9銘柄を、専門家7人が食べ比べ、「今一番食べてほしいお米」を選出。最後まで白熱した審査会を制したのは、環境に配慮した栽培方法も光る「石見高原ハーブ米きぬむすめ」だった。受賞に至るまでの審査会の様子をレポートする。

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 今年で第4回目を迎える、全国の五ツ星お米マイスターが推薦したブランド米から、得票数で上位に選出された銘柄を対象に新米の味覚審査会を行う「米のヒット甲子園」(主催:日経トレンディ、特別協賛:象印マホービン)の最終審査会が11月21日に都内で行われた。最終審査会にノミネートされたブランドは以下の通り。

 上記の9銘柄は86人の五ツ星お米マイスターが推薦した195品種の中から選出されたものであり、文字通り全国のお米のプロが「今年の食べてほしいお米」として推薦したものとなる。一般的に米のブランドの定番といえば「コシヒカリ」や「ササニシキ」「あきたこまち」といったものが思い浮かぶと思うが、現在様々な品種をもとに開発や改良が行われており、毎年のように新しい米のブランドが全国で登場している。同じ系列の米でも品種や作付けされた場所、その年の天候、栽培方法の違いで味が大きく左右される。五ツ星お米マイスターたちは、こうしたブランドごとの米の特性はもちろん、各ブランドの年ごとの発育状況や味を加味しつつ、その年を代表する米としてふさわしいものを選出している。

食の専門家、食通、研究員が審査

 最終審査会の審査委員は以下の7名。審査委員長を務める川崎氏は神戸市に店を構える米穀店「いづよね」の五ツ星お米マイスターだ。今年、初参加となる山下真司氏といえば、フジテレビ系列の「くいしん坊!万才」でリポーターを務めるなど食通の俳優として知られている。他にも食の分野で知見のある著名人や洋食分野の料理研究家などが審査委員として参加している。

【最終審査会のメンバー】

審査委員長 川崎恭雄氏(いづよね代表取締役)

フォーリンデブはっしー氏(グルメエンターテイナー)

山下真司氏(俳優)

小谷あゆみ氏(フリーアナウンサー)

小崎陽一氏(イタリア料理研究家)

里井真由美氏(フードジャーナリスト)

渡辺和博(日経BP総研 マーケティング戦略研究所上席研究員)

 審査は9つの品種を3つのグループに分け、それぞれを1回ずつ合計3回の食べ比べが行われた。審査のポイントは主に味や風味、食感の3つを評価。特に食感に関しては個人によって好みが分かれるため、品種ごとの相対評価ではなく「硬さ」と「粘り」についての評価となっている。

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今年こそ手帳を使い倒したい すぐやるべき3つのこと(日経トレンディネット)

 新機能が際立っていたり、カバーに工夫を凝らしていたり、プランニングやスケジューリングに特化していたりなど、2018年版も多様な手帳の数々が発売されている。

【関連画像】美崎氏の手帳。(仮)も書き込んでおくことで、スケジュールが立てやすくなる

 一方で気になるのが、「どうやったら手帳を使い倒せるか」。挫折することなく続けられる、仕事にも生活にも役立つ手帳の使い方とは?

 商品開発コンサルタント、ビジネス書作家、講演家として活躍し、『美崎栄一郎の「結果を出す人」のビジネス手帳2018』も手掛けている美崎栄一郎氏に、手帳を使い倒すために年始にまずすべきことを聞いた。

【手帳使い倒し術2018 今すぐやるべき3つのこと】

【1】やるべきことではなく、やりたいことを100個書き出す

【2】回数、頻度を明確化して手帳の欄外に“とりあえず”書く

【3】優先順位を決める。ただし締め切り優先主義にしすぎない

【1】やるべきことではなく、やりたいことを100個書き出す

 2018年1月、手帳を前にして最初にすべきことは何か。美崎氏は「まずはやりたいことを100個書き出すこと」だという。ポイントは仕事とプライベートを分けて考えないこと。ビジネスパーソンは「1日のうち仕事時間は8時間、プライベートは8時間」などと、自分の活動時間を公私で分けて考えてしまうことが多いが、実際にはそれぞれが侵食し合っているはず。特に、やりたいことに関しては公私で分けて考える必要はなく、どんどん書き連ねていくのがいいという。

 また100個という数も書き出すタイミングもマストではないが、年始だからこそ気持ちを新たに取り組みやすく、100個と決めればやりたいことが抜け落ちにくくなるそうだ。「100個も出せば、これはやったほうがいいとか、これはやらなくてもいいなどと、優先順位が自然に見えてくる」と美崎氏。100個挙げても実際にはやり切れるもの、途中で断念するものが出てくるのは当たり前。ただ一度はリストアップすることで、1年の終わりに目標達成率や、積み残しを振り返りやすくなるし、翌年のための計画も立てやすくなるわけだ。

●100個のリストアップに煮詰まったら、少しズラして考える

 具体的にはどのように列挙して行けばいいのか。美崎氏自身は「趣味的なものから仕事に直結するもの、行きたい国や場所などランダムに書き出している」といい、「2017年は紙媒体の連載を増やす、安室奈美恵のコンサートに行く、仕事上のリサーチの一つとして若者の動向を知るために特定の俳優が出演する映画を見る、世界一周する」など、思いつくままに書き出したそうだ。

 書き始めたはいいけれど、煮詰まってしまった……という場合は書き出した内容を「健康」「行きたい場所」「趣味」「仕事」「お金」のようにカテゴリーに分けて、そのカテゴリーの中にどんどん追加していくといいそうだ。例えば「健康」というカテゴリーができたら、5kg痩せる、週に1度30分ランニングする、健康診断に行くなどと追加していくといった具合だ。

 さらに一つのカテゴリーでは煮詰まったら、「分野を少しずらして考えてみるといい」と美崎氏。健康→筋トレ→自己啓発などとずらして考えることで、「自己啓発」カテゴリーができ、そのカテゴリーでやりたいことはないかなど考えていくと、途切れることなく100個、書き出せるという。

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節約ばかりでいいの? お金のプロが指南「家計のために年初に絶対すべきこと」(日経トレンディネット)

年初だからこそ考えたい、「家計のために今やるべきこと」は? 日々家計の相談を受けるファイナンシャルプランナー(FP)の山田英次氏が教えます。

 意外に思われるかもしれませんが、年末年始はご夫妻、またはご家族での相談予約が多く入る時期。相談の目的としては「この1年を総括したい」「来年のプランを策定したい」などのリクエストが多くなります。この時期に予約が増えるのは、普段忙しく過ごされていると、家族皆で落ち着いて『お金について』話をする時間がなかなか確保できないからかもしれません。

 さて、そんなみなさまのお話を伺っていると、家計管理における下記のような悩みや思いが、ダイエットと共通しているように感じます。

「今年も思うような成果が出なかった」

「来年こそはしっかりやっていきたい」

「今までの自分を変えたい」

 もしかしたら、みなさんの中にも上記のような悩みを抱いている方がいらっしゃるかもしれませんね。

●良い結果を出すための“3つのポイント”

 家計管理と健康管理、どちらも大切なことだと思いますが、実は、双方で共通する、良い結果を導き出すために必要なことが3つあります。今回は、まず、その3つのポイントについて、お話をしたいと思います。

●【ポイント1】中長期的視野をもつ

 言い換えれば、1年後、3年後、5年後の目指すべき状態をイメージするということです。

 例えば、家計管理においては、1年でどれくらいためたいのか、5年後にどれくらいの資産を持っていたいのか、など、具体的に考えることが大切です。

●【ポイント2】適切な計画を立てる

 ひたすら食べるのを我慢すれば一時的に体重は落ちますが、いずれリバウンドや体調不良などのネガティブな影響が出てきてしまうことになります。

 家計管理においても同様です。ひたすら支出を抑えれば、お金はたまります。お金はたまりますが、無理なペースで自分や家族の支出を抑制しても、継続できなければ意味がありません。自分や家族のストレスがたまり、そして、結果、挫折する悲しみを味わうことになるかもしれません。

●【ポイント3】自分の立ち位置を確認する

 これは、ポイント(1)の「中長期的視野」やポイント(2)の「適切な計画」があってこそのポイントとなりますが、目標を達成するためのプロセスを楽しむ工夫をするということです。

 例えば、皆さんが山登りをすることを想像してみてください。

 足元ばかりを見て坂道をひたすら歩いているだけでは苦痛かもしれませんが、顔を上げて景色を楽しんだり、自分たちがたどってきた道を振り返って登ってきた高さを感じることができたりしたときは、喜びや楽しみを感じることができるかと思います。

 家計管理のプロセスも同様です。ひたすら貯蓄や節約の作業に没頭するのではなく、たまには、たどりつくべき目標に、順調に近づいていることを確認してみてください。

体のゴツい女子選手をスリムに見せる 服に込めた工夫(日経トレンディネット)

 従来品にはないコンセプトを売りにする婦人服が生まれている。過去に本連載で紹介した「最低Dカップ 胸が豊満な女性専用服」や、「女子アスリート体形に特化した服」はその好例である。

【関連画像】肩回りと上腕がめっぽう太い。フリーサイズのジャケットさえ片腕ずつでないと着られない

 というのも、JIS規格(日本工業規格)に基づく婦人服の9号、11号、13号……といったサイズは、日本人女性を全国規模で計測した身体寸法の統計値をもとに作られている。そのため、着用者のボディー寸法に一般的な体形バランスとは大きく異なる凸凹があると、その差異が服との不調和を生むことになるのだ。

 肩幅やそで丈は合うのに胸回りだけパツパツだとか、あるいはスポーツに長年打ち込んだために肩回りや太ももが特に発達し、普通の服ではその部位を通過すらしない……といった困りごとが生じてしまう。そうした体形の悩みを持つ女性自身が未経験のファッション分野でこれまでにないアイデアを打ち出し、新しいブランドを起業した。自らの個性を強みにしているのだ。

 前編に続き、女子レスリング元日本代表の岡田(旧姓・甲斐)友梨さんが女子アスリート向けに立ち上げたアパレルブランド「キングリリー」に注目したい。自身がデザイナーとなって、筋肉が付いた“規格外サイズ”の女性をキレイに見せる服は少しずつ種類が増え、リピーターも増え始めた。女性客に混じり、「意外とおじさんのファンが多い」という。一体どういうこと?

※本記事は、筋肉のボリュームがオシャレを阻む女子アスリートの悩みを探った「女子レスリング元日本代表選手が服作りを始めた理由」の続きです。ぜひ併せてご覧ください。

女子アスリート150人の採寸データをもとに、独自のSMLサイズを設定

 以前の記事「最低Dカップ 胸が豊満な女性専用服の驚くべき中身」で触れたように、国が定めるJIS規格の成人女子用衣料のサイズは、全国規模で1万人以上を採寸した計測値をもとに、標準的な体形バランスを割り出している。

 一方、キングリリーのサイズ展開は、キングリリーオリジナルの“アスリートサイズ”に基づく。レスリングや柔道、水泳、サッカーなどスポーツで体を鍛えた約150人の女性アスリートから集めた採寸データをもとに、アスリート体形のSMLサイズを独自に設定した。「キングリリーのMサイズはユニクロのXLぐらい」(友梨さん)とのことだが、後述するように、同ブランドの服はタテヨコの寸法をただデカくするだけではない。

●裸体の「アスリート体形」の子が普通の体形に見えるように服をのせる

 友梨さんの服作りはまず、理想とするアスリート体形を裸体の状態で描き、その上に服をのせていく。下のイラストは自筆による「理想のアスリート体形」だ。筋肉が付いて肩幅が広く、二の腕も太ももも太いが、ウエストはぐっと締まっている。

 下の絵は、アスリート体形をシンプルな裸体の状態で線描きしたもの。「この人がキレイに見えるように服を作ります。筋肉が付いてゴツゴツした体が、服を着れば普通の人の体形に見えるように布をかぶせていく。ゴツい肩幅、上腕の太さが目立たず、脚も長く見えるように計算しながら裸の子に服を着せてあげる。製品に仕立ててもらう専門家に伝えるためのイメージ画を起こすわけです」(友梨さん)

 素材やデザインも、アスリート体形の見た目のゴツさを解消することに照準を合わせる。筋肉の凸凹にフィットしすぎない生地を選んだり、ボリュームのある部分をタックやギャザーでオシャレに隠すなど、随所に工夫を凝らす。縫製仕様書を作成するパタンナーも、実はキックボクシングとソフトボールで体を鍛えた元アスリート女子。「太ももとお尻がでかくて腕が太い悩みも共通する」(友梨さん)という一体感でタッグを組んでいる。

 製品化する過程におけるチェックも、通常のアパレルとは方法が違う。初期の段階でシルエットやデザインの確認を行う際、仮の生地で作ったものを専用の人形に着せるのが一般的だが、キングリリーでは服を着せる土台に人形は使わない。“生身の女性”を使うのだ。「筋肉が付いたマネキンなんてない」(同)のがその理由。SNSで募集をかけると、ドンピシャリの体形の人が来てくれるそうだ。

 こうして、友梨さんが描いた服のイメージを忠実に再現した商品が生まれる。

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2017年 子育てに役立った商品・サービス ベスト3(日経トレンディネット)

 「ホリプロ保育園」えんちょーこと、安田美香です。いよいよ2017年も終わろうとしています。あなたにとってどんな1年でしたか?「このトレンド、実は子育てに役立つんじゃない? 」という新たな驚きと発見を探しに街へ飛び出し、様々なトレンドグッズ、サービスを試してきましたが、今回は総集編! 4月から12月までに取り上げた商品・サービスで、子育てに役に立ったり、良い影響を与えてくれたモノやサービスのベスト3を安田が選びました。

【関連画像】世界初の水洗いクリーナーヘッド「スイトル」

●第1位…スイトル

 「スイトル」は世界初の水洗いクリーナーヘッド。掃除機の先に取り付けるだけで、カーペットにこぼしたコーヒーや食べこぼしなどをキレイにできる、魔法のような製品です。2017年4月に家電ベンチャーのシリウスが発売し、11月末現在でメーカー出荷台数4万台を記録。12月には、スイトルの技術を考案した川本栄一氏が、2017年「第16回日本イノベーター大賞」優秀賞を受賞しています。子育て世帯を狙った商品ではないのですが、取材をきっかけに商品を知りました。今、わが家でも大活躍してくれています。

 ノズルの先から水を噴射しながら水の力で汚れを落とし、同時にその汚れた水を吸い取ることができます。カーペットにこぼしたコーヒーのシミも、ご覧の通り! ノズルが通ったところだけ、キレイになっているのが分かります。使ったのは水だけ。驚きの洗浄力です!

 逆噴射ターボファンユニットで吸引とは逆向きの風を起こして空気の壁を作り、ホースとの接続部に逆流防止弁を付けているので、吸い込んだ汚水が掃除機本体に入ることはありません。この技術は、日本、中国、米国で特許取得済みとのこと。

 子どもが味噌汁をカーペットにこぼす、オレンジジュースをソファーにこぼす。そんな悲鳴を上げたくなるようなハプニングが、子育てをしていると毎日のように発生します。子どもの食べこぼしの汚れに悩まされてきましたが、その悩みを一気に解消してくれた画期的商品です。

 ここまで評価が高くなった理由は、牛乳の臭いが取れるという点に感動したから。子どもがこぼした牛乳は、汚れは取れても、臭いが残ってしまうもの。特に夏場は臭います。でも、スイトルを丁寧に2度掛けすると臭いまで取ることができるので重宝しています。購入者には、子育て中の人だけでなく、介護をしている人、ペットを飼っている人も多いんだそう。カーペットや布製ソファーなど、今まで洗うことができなかったものを部分的に水洗いできるので、非常に便利です。清掃業者やホテルがプロユースとして購入が多いのもうなづけます。

 取材中に印象的だったのが、考案者・川本栄一氏のお母様のエピソード。工場に勤務していた川本氏の母親は、女性ながら機械のメンテナンスが得意な人だったそうです。そんな機械好きの母の背中を見て育った川本氏は、幼いころから機械に興味を持ち、中古の車を分解してまた組み直して楽しむ若者だったとか。日本ハムのセールスマンとして働いていましたが、「発明家になりたい!」と50代の半ばで一念発起して早期退職し、約20年かけてスイトルを生み出しました。

 わが家には小学1年生の息子がいるのですが、ダンボールでロボットを作ったりと、日々、意味不明な工作物を作り出しています。母親から見ると、「なんでこんなものをこだわって作るんだろう」と不思議でなりませんでした。でも、「川本さんのお母さまはきっと、子どもの発明の芽を摘まずに大事にされたんだろうな」と思い、私も一緒に手を動かしてみるようになりました。考えながら手を動かしていくうちに、生まれてくるものがある。好きなことをやり続けた先に、日本のものづくりを引っ張る製品が生まれる。それを取材で目の当たりにしてから、息子への接し方まで変わった気がします。