「団塊ジュニア」がこれから迎える憂鬱とは?(東洋経済オンライン)

8/14(火) 9:00配信

東洋経済オンライン

 現在、40代前半~半ばの団塊ジュニアは、激しい受験競争の中で育ち、バブル崩壊後の就職難に直面した世代です。まさに今働き盛りの彼らは、上の世代よりも、仕事だけでなくライフスタイルや生き方も大切にしている人が多いように見受けられます。独身で両親と一緒に暮らしている人や、結婚していても子どもがいない人が多いのもこの世代の特徴です。

 そんな彼らも50代を目前に控え、そろそろ定年後の長い人生を意識せざるをえなくなってきています。親世代のように悠々自適に過ごすには、「老後のお金」について真剣に考えるタイミングであることは確かです。「人生100年」といわれ、子どもがいない人ならなおさらしっかり計画を立てなければ、寂しい老後を迎えることになります。

■年金受給額が確実に減っていく世代

 今から考えておきたいことは、大きく分けて2つあります。1つは両親の老後についてです。厚生労働省の「認知症施策推進総合戦略」(新オレンジプラン)によると、認知症高齢者の数はどんどん増えています。2012年で約462万人、2025年には約700万人にまで増え、65歳以上の高齢者の約5人に1人が認知症になると推計されています。認知症は誰もがなりうる身近な病気です。団塊の世代が75歳以上になる2025年を見据えて、認知症の人でも暮らしやすい社会をつくろうと厚生労働省が準備をしていますが、この世代の人数に対して介護する人が足りないと予想されています。

 両親が80歳を迎えるとき、あなたは何歳になっていますか。もし、両親が認知症になった場合、誰が介護することになっていますか。仮に同居していれば、軽い症状に気づくことができるかもしれませんが、認知症は徐々に進行していきます。そして、いつか誰かしらのサポートが必要になるでしょう。外出も不安な状態になってくると、介護離職を考えることになるかもしれません。皆さんが老後を迎えるころには、親のときより年金の受給額が減っていることが予想されます。もし仕事を辞めることになると、自分自身の老後が厳しいものになってくるでしょう。

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再エネ発電の不安定さは「水素」でカバーせよ(東洋経済オンライン)

8/14(火) 9:00配信

東洋経済オンライン

燃料電池自動車(FCV)は「究極のエコカー」といわれる。CO2
もNOxも出さず、排出するのは水だけだからだ。しかし、燃料となる水素を製造する過程でCO2
が発生してしまうようでは「エコ」とはいえない。このことは、「水素エネルギー」関連ビジネス全般に共通した課題である。

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このたび、『日本の国家戦略「水素エネルギー」で飛躍するビジネス』を上梓した西脇文男氏が、CO2
を出さない水素(CO2
フリー水素)製造に向けた取り組みを紹介する。

■再エネ電力で水を電気分解して作るCO2フリー水素

 水素は地球上に豊富に存在するが、単体の水素分子として大気中に安定的に存在することは困難だ。地球上の水素はほとんどが水の状態で存在し、一部は地殻を構成する岩石中に、また石油や天然ガスなどの有機化合物として存在している。

水素をエネルギーとして利用するためには、工業的に水素ガス(H2
)を製造する必要がある。

水素の製造方法としては、製鉄所や石油化学工場などの製造工程で副次的に発生(副生水素)、天然ガスなど化石燃料の改質、水の電気分解などがあるが、原料に化石燃料を使う限りCO2

を排出する。現時点で技術的にCO2
フリー水素を大量生産可能なのは、原子力発電を別にすれば、再生可能エネルギー発電の電力を使った水の電気分解だけだ。

 水電解(水の電気分解)による水素製造は、コスト高が難点だ。火力発電を使った場合でも、天然ガス改質に比べかなりコストは高く、再エネ電力を使った場合には、さらに割高となってしまう。

 ちなみに日本では、再エネというと発電コストが高いというイメージが強いが、海外では、再エネ発電のコスト低下が進み、いまや再エネ電力は安いというのが世界の常識となりつつある。

 国際再生可能エネルギー機関(IRENA)が今年1月に発表したレポート「Renewable Power Generation Costs in 2017」によれば、太陽光発電コストは過去7年間で73%も低下し、現在(2017年平均)1kWh当たり10米セント。今後2年以内に3米セントまで下がる可能性があると予測している。天然ガス火力発電コストは6~10米セントなので、これを下回ることは間違いないだろう。風力発電(陸上)は現在でも6米セントで、すでに火力発電を下回っている。

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中学受験で9月から逆転する「秘密の勉強法」(東洋経済オンライン)

8/14(火) 8:00配信

東洋経済オンライン

夏は受験の天王山。秋の模試では、この夏休みに猛勉強をしてきた子どもたちが、めきめきと頭角を現してきます。反対に、成績を下げてしまい「出遅れた……!」と感じる子も増えるでしょう。「もう時間がない」と焦る小6の受験生たちと保護者はいったいどうすべきか。『合格する子がやっている 忘れない暗記術』の著書もある宮本毅氏が、逆転合格するためのコツを伝授します。来年以降に受験を考えている小5、小4の親子にもきっと役立つはずです。

■模試の結果で一喜一憂するのは間違っている

 みなさんは、お子さんの模試や塾内テストの成績表が戻ってきたときに、どうしていますか?  真っ先に「偏差値」や志望校の合格可能性のパーセンテージを見て一喜一憂しているのではないでしょうか。

 成績が悪ければ、親が子をきつく叱責することもあるかもしれません。必死なのはわかりますが、はっきり言って、それは模試の使い方として間違っています。いい成績を喜んだり、悪い偏差値を悲しんだりすることには何の意味もありません。なぜなら模試は合格までの通過点にすぎないからです。

 模試とはいわば「健康診断」のようなもの。健康診断では、身体の悪いところをあぶりだし、たとえばコレステロール値が高ければ食事に気をつけたり、中性脂肪が多ければ運動を習慣づけたりしますが、模試もそのように活用するべきものなのです。

 大切なのは一喜一憂することでなく、その後の「対策」です。健康診断の結果が悪かったときに何も対策しなければ、もしかしたら心臓病や脳梗塞といった重篤な疾患を発症するかもしれません。模試もそれと同じです。

 ではどうしたらよいのでしょう。まず模試で見るべきところは、算数の偏差値でも、4科目合計得点でも順位でもありません。各科目の分析ページを見てください。そこにはあなたのお子さんの診断の数値がビッシリ書かれています。

 健康診断の結果票をもらって、数値をチェックしない人はいませんね。それと同じように、きちんと各科目の分析結果を見てください。するとあなたのお子さんの弱点が具体的に見えてくるはずです。

 それも「算数が不得意」とか「社会が苦手」といったうすぼんやりしたものではなく、「食塩水の問題ができていない」とか「月の満ち欠けの理解が不十分」などとより具体的にピンポイントで弱点が判明します。あとはそこを攻めていけばいいわけです。

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英語を丸暗記するよりも断然覚えやすいコツ(東洋経済オンライン)

8/14(火) 8:00配信

東洋経済オンライン

学生時代に学んだ英語。しかし、仕事などで日常的に英語を使う機会でもない限り、学生時代に覚えた知識なんて、どんどんさびついてしまうのが実情です。
“やり直し英語”などといってみても、丸暗記ですぐ忘れてしまっては堂々巡り。どうしたら英語が身に付くのか。『核心のイメージがわかる! 動詞キャラ図鑑』の著者、関正生氏が解説する。

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■takeは「こだわりの大泥棒」

 「take」と「get」の意味を全部言えますか? 

 これらは基本動詞とよばれ、中学校(今なら小学校)で習ったことと思います。世間では、「基本動詞が大事」とか「基本動詞だけで会話をしよう」などとよく言われるため、チャレンジする人もたくさんいますね。

 しかしいざ勉強してみると「基本」とは名ばかりで、丸暗記しきれないほどの日本語訳や、前置詞と組み合わさったときにできるたくさんの熟語に嫌気がさしたりして、すっかり苦手意識を持ってしまう人も少なくありません。

 こんなに勉強したのに、いったい何がいけなかったのか?  この場合に問題なのは、ずばり「丸暗記」です。

 たとえば辞書を引いたとき、takeの意味は、「(いくつかの中から)取る」「選ぶ」「持って行く」「時間がかかる」などとなっていますが、これらをただ丸暗記するのでは、すぐに忘れてしまいます。そうではなく、たったひとつ、その動詞の“核心のイメージ”をとらえればいいのです。

 takeの場合は「いくつかの中から取る」が、核心のイメージです。そのイメージをキャラにしてみたのが、「こだわりの大泥棒」。いくつもある宝石の中から吟味して持って行くような、そんなキャラをイメージしてみるといいでしょう。

 このキャラをイメージしつつ、まずは「(いくつかの中から)取る」の文例を見てみましょう。

 I take the bus to work.(私はバス通勤をしている。)

 意味としては、「(いくつかある移動手段の中から)バスを取る」→「バスに乗る」となります。

 次は「選ぶ」の文例です。

 I’ll take this one.(これにします。※お店で買う物を決めたとき)

 複数ある選択肢の中から「1つを取り上げる」イメージです。buyでも通じますが、日本で店員さんに向かって「これ買います」と言うより、「じゃ、これにします」と言う方がスマートなのと同じです。

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「性格が悪い子」は成績も伸びない根本理由(東洋経済オンライン)

8/14(火) 8:00配信

東洋経済オンライン

「勉強しているはずなのに、成績が上がらない」「どれだけ本を読んでも身につかない」
受験生に限らず、勉強熱心なビジネスパーソンでも、このような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
「かつての僕は、まさにそうでした」。2浪、偏差値35という崖っぷちから1年で奇跡の東大合格を果たした西岡壱誠氏は、自らの経験を振り返って言います。「でも、ちょっとした工夫で、劇的に改善したんです」
教科書、参考書だけでなく、あらゆる本の読み方を根本から変えた結果たどり着いた、「知識を増やすだけでなく『地頭力』も高められる」「速く読めて、内容も忘れず、かつ応用できる」という読書法を、新刊『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』にまとめた西岡氏に、勉強に必要な「性格」について解説してもらいました。

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■僕が2浪したのは「性格」が悪かったから

 「成績が上がらない人のいちばんの問題点は『性格』である」……なんて言っても、否定する人のほうが多いと思います。

 「勉強ができるかできないか、ということに性格なんて関係ないでしょう」「地頭とか、IQとか、勉強方法とか、そういう要因のほうが成績に直結するに決まっている」

 そう考える人がほとんどでしょう。

 でも、2浪して「頑張っても成績が上がらない」経験を誰よりもしてきた僕は、「成績が上がらないのは、やっぱり『性格』のせいだ」と思うのです。

 これは僕だけの意見ではありません。浪人を経験したことのある東大などの有名大学の学生の多くが、自分が現役で合格できなかった理由を「性格がダメだったからだ」と答えています。

 僕はこの質問を100人以上の浪人経験者にしてきましたが、実に6割以上の学生が「合格できなかったいちばんの要因」として「性格」をあげたのです。

 「性格がダメだと志望校に合格できない」というのはどういうことなのか?  成績と性格に、どのような関係があるのか?  今日はそんなお話をさせてください。

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主要企業121社アンケート 国内景気、9割「拡大」 業績好調で景況感改善(産経新聞)

 主要企業は国内景気の現状や見通しを前向きにとらえている。足元の国内景気を拡大傾向と答えた企業の割合が約9割に達したほか、平成30年度末に減速傾向と回答した企業はゼロ。トランプ米政権の保護主義的な通商政策に対する懸念も根強い中、好調な企業業績や世界経済の底堅さが景況感を上向かせている。

 集計結果によると、足元の国内景気について、「拡大している」は2%、「緩やかに拡大している」が87%となったのに対し、「横ばい」は10%、「緩やかに後退している」が1%にとどまるなど、景況感の改善傾向が目立った。

 「拡大している」「緩やかに拡大している」と答えた理由(2つまで選択)については、「企業収益の増加」が48社と最多。「海外経済の回復」(30社)「個人消費の回復」(28社)などが続いた。個別回答では「米国を中心に世界経済の拡大基調が輸出を押し上げている」(銀行)。「首都圏での再開発案件が増加している」(素材)などの意見が挙がった。

 「横ばい」との回答は小売業を中心に目立ち、「原油・資源価格の上昇や社会保障費の増加など、家計に負担増となる懸念から消費マインドが低下している」(スーパー)といった慎重な見方があった。

 また、30年度末の国内景気の見通しについては「拡大する」は3%、「やや拡大する」は83%で、「横ばい」は12%、「やや後退する」「後退する」はゼロとなり、足元の国内景気より改善を見込む結果に。「拡大する」「やや拡大する」と答えた理由(同)を尋ねると、最も多かった回答は「企業収益の増加」で42社が挙げた。

 30年度末までを展望し、国内景気の懸念材料を聞いたところ、トランプ政権の保護主義的な通商政策で輸出入が低迷することへの警戒感が根強かった。また運輸系企業からは「異常気象や地震などの自然災害リスク」「テロなどの地政学リスク」といった意見も聞かれた。

 同時期の日経平均株価の水準見通しは、ほぼ現状維持にあたる2万2千円台と2万3千円台とする2つの意見で半数を占めた。

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主要企業121社アンケート 「予定通り消費増税を」6割(産経新聞)

 平成31年10月に予定されている消費税率の10%への引き上げについて聞いたところ、「予定通り実施すべきだ」と回答した企業は60%に上り、「再延期すべきだ」の3%、「引き上げるべきではない」の2%を大きく上回った。

 少子高齢化で社会保障関連費用の増大が見込まれる中、財政健全化に向け、増税が欠かせないとの見方が強まっている。

 予定通りの実施を求める企業からは、「20%台の税率が当たり前となっている欧米諸国のように、消費税率のさらなる引き上げも検討すべきだ」(石油元売り)との声も出た。

 増税前の駆け込み需要が事業に与える影響については「大いに好影響」が1%、「どちらかといえば好影響」が13%だったのに対し、「どちらかといえば悪影響」が7%、「大いに悪影響」がゼロ。「何とも言えない」が66%で最多となり、「消費が活性化されるが、その後の買い控えもある」(流通)と影響を測りかねる企業が多かった。

 駆け込み需要への対策は「準備している」との回答が20%にとどまるなど、まだ本格化していないことが浮き彫りになった。

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主要企業121社アンケート 「貿易戦争で悪影響」5割超(産経新聞)

 ■巨大貿易協定妥結、高評価6割

 過熱する米中の“貿易戦争”で業績に悪影響が出る企業が過半数を占めることが、産経新聞社が主要企業121社を対象にしたアンケートで分かった。報復関税の応酬による輸出企業への打撃に加え、円高ドル安や株安が進む懸念もある。ただ、米国を除く環太平洋戦略的経済連携協定(TPP11)や欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)の成立がプラスになるとの見方もそれぞれ6割を超えた。

 世界1、2位の経済大国である米中が互いに制裁関税を発動する事態に、「大きく悪影響」を受ける企業は3%、「やや悪影響」は49%を占めた。好影響との回答はなかった。

 米中の関税引き上げにより「中国で生産する米国向け商品に影響が出る」(精密機器)など、輸出企業は直接的な打撃を受ける。

 また、外国為替市場では貿易戦争のようなリスクが高まると、相対的に安全な通貨とされる円を買ってドルを売る動きが強まるため円高が進み、輸出企業の採算がさらに悪化して株安につながる。こうした負の連鎖に対し、「景気悪化による消費の低迷が企業収益に悪影響を与える」(飲料)と動揺が広がっている。

 平成30年度当初に比べて貿易摩擦の懸念が強まったとみる企業も54%と過半数を占め、多くの企業が「米国の一方的な措置に各国が報復関税で対抗すれば、世界の貿易は縮小し景気が悪化する」(商社)などと先行きに不安を漏らした。

 このため、「部品調達先を中国企業から他のアジア企業に切り替えた」(電機)、「情報収集のため米首都ワシントンに事務所を新設した」(銀行)など防衛策を講じた企業もある。

 一方、日本政府が主導した巨大自由貿易協定(メガFTA)交渉の妥結が業績にプラスの影響を与えると答えた企業は、TPP11で63%、日欧EPAで61%に上った。

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アルファロメオ ステルヴィオ 「悪魔の梯子段」が異名のSUV(SankeiBiz)

 1世紀を超えるアルファロメオの歴史上、初めてとなるSUVの名を聞いて色めき立った。その名はなんと、「ステルヴィオ」だという。世界の趨勢はSUVに向かっており、いまやSUVを揃えてなければ自動車メーカーにあらずだから、アルファロメオにSUVが加わってもことさら驚きはないのだが、その名が刺激的すぎて腰を抜かしかけたのである。(レーシングドライバー/自動車評論家 木下隆之)

◆スポーツカーすら悲鳴上げる難所

 「ステルヴィオ」はイタリア北部のステルヴィオ峠に由来する。アルプス山脈にへばりつくように刻まれた峠道であり、スイスとの国境に沿う。標高は2757m。「悪魔の梯子(はしご)段」と恐れられ、世界の走り自慢が踏破を挑むことでも有名なのだ。

 僕もこの地に足を運んだ経験がある。その目的はとりもなおさず、世界一過激だと思われる峠道に挑むためだ。太陽の光が強く降り注ぐ、夏の暑い日だった。

 麓は避暑地として栄えている。ホテルのプールには水着でくつろぐ家族連れがいた。そんな平和な避暑地に峠道の起点がある。目の前にそびえるアルプス山脈を、一気に登り切るのが醍醐味。頂上付近は肌寒く、夏だというのに残雪があった記憶がある。

 走り自慢のコンパクトスポーツをわざわざ日本から空輸して挑んだのだが、オーバーヒートとブレーキのフェードに悩まされた。勾配はきつく、名ばかりのスポーツカーではパワー不足を晒すことになる。下りは下りで、ブレーキが音をあげる。特徴的なのは、登りはひたすら登りのみ。下りはやすむことなく下りが連続する。エンジンにもブレーキにも酷な環境なのだ。

 しかも、短い直線と直線をつなぐヘアピンカーブは、1速ギアの守備範囲。超タイトなのだ。端から眺めると、巨人が山脈に爪を立てたようである。悪魔の梯子段の異名も相応しい。ステルヴィオ峠はそんな、走り屋を魅了しながらも強く拒絶する難所なのである。

◆自身裏付けるデータもズラリ

 そう、そんな世界的な難所の名を、SUVに命名したことが驚きなのだ。百歩譲ってスポーツカーならばよしとしよう。だがステルヴィオは背の高いSUVである。よほどの自信がなければ、ステルヴィオとは名乗れますまい。

 一抹の不安を抱えながら、試乗プレゼンテーションに耳を傾けていると、自信を裏付ける刺激的なデータが次々に僕を驚かせた。

「前後重量配分50:50」

「直列4気筒2リッターターボ」

「最高出力280ps」

「最大トルク400Nm」

「前後可変トルク4WDシステム」

「常用FR駆動」

「軽量カーボン製ドライブシャフト」

「車両重量1810kg」

「ロール角度約50%」

「ロール軸ジュリア(アルファロメオのセダン)と同一」

「空気抵抗係数0.30」

「最大横加速度0.95g」

「ステアリングギアレシオ12:1」

「最大制動距離(100-0km/h)37.5m」

 スポーツカーの紹介と見まごうばかりの攻撃的な文言である。

◆ステアリングもキレッキレ!

 要するに、エンジンは強烈なトルクを発揮するターボであり、カーボンを多用することで軽量化は驚くほどである。だから驚くほど速い。それでいて、理想的なウエイトバランスであり、4WDだからトラクションに優れており、ステアリングはクイックだと宣言しているのである。

 さらには、最強グレードのクアドリフォリオが、世界一過激なニュルブルクリンクサーキット(ドイツ)でSUV最速の7分51秒7を記録したと告げるのだ。

 実際にドライブしても、その名に恥じない熱い走り味が込められていた。ステアリングの反応はキレッキレである。エンジンパワーは強烈にトルクフルである。SUV的な不快なロール(横方向への傾き)は全くない。視点の高さを除けば、SUVであることを忘れてしまう。軟弱なスポーツカーならば、涼しい顔をして抜き去ることもできるだろう。本当に…。それでいて、乗り心地も悪くはないのだから、恐れ入る。

 その名は伊達じゃなかった。アルファロメオはSUVにも鼻息荒く、カミソリのようにキレッキレなモデルを送り込んだのだ。