業績堅調のコーエーテクモ 今後の成長は海外進出が鍵 キーパーソン激白! 進化するゲーム・ビジネス2018(日経トレンディネット)

『真・三國無双8』や『進撃の巨人2』など人気シリーズの新作を2018年前半にリリースしたコーエーテクモゲームス。2017年度第3四半期決算では、営業利益や経常利益が過去最高を記録するなど、経営は堅調だ。新旧タイトルをPlayStation4やNintendo Switchなどの家庭用ゲーム機だけでなく、SteamなどのPC版へ展開することで、世界的に売り上げが伸びた。さらにグローバル市場での存在感を高めるために開発体制、プロモーション施策などを練り直す。鯉沼久史社長に2018年の方針を聞いた。

【関連画像】鯉沼久史(こいぬま・ひさし)氏

(聞き手/山中浩之=日経ビジネス、渡辺一正=コンテンツ企画部、写真/中島正之)

※編集部注:インタビュー内容は1月29日の取材時点に基づきます。

家庭用ゲーム機の好調で明るい兆し

――「台北ゲームショウ2018」(現地時間1月25日~29日)はいかがでしたか。

鯉沼久史社長(以下鯉沼氏): 例年、ソニー・インタラクティブエンタテインメントブース内に出品しており、今年は『真・三國無双8』と『進撃の巨人2』の2作品を展示しました。またスクウェア・エニックスさんのタイトルで、当社が開発した『ディシディア ファイナルファンタジー NT』もありましたので、非常ににぎやかでした。

――『三國志2017』のアジア圏向けの配信も始まります。

鯉沼氏: そうですね。中国から配信をスタートして、あっという間に300万ダウンロードを超えました。中国はアプリが非常に強いです。台湾や韓国はアプリも強く、パッケージも売れるような市場になっています。東南アジアも今後、非常に魅力のある市場になるのではないかと思います。

――2017年を通じてはいかがですか。第3四半期の数字まで見ても、かなりいい1年だったのでは?

鯉沼氏: 2017年上期は少し苦戦しましたが、リリースしたタイトルが長く売れる状況は続いていると思います。家庭用ゲーム機向けは今まで厳しい状況が続いてきましたが、PlayStation4(PS4)が伸長していること、Nintendo Switch(Switch)が強力なハードウエアとして加わったことで、2018年は明るい兆しが見えるのではないかと思います。

 スマホ向けアプリも「日本市場は頭打ち」といわれていますが、「非常にいいところでの頭打ち」といいますか、好調をキープしているイメージです。

――2016年と2017年を比べてみて、トレンドの違いはありますか。

鯉沼氏: 2017年はハードウエアが伸びたことで、新作タイトルもそれなりに売れましたし、旧作も長くリピートオーダーが発生する傾向がありました。加えてPC向けゲーム配信サイト「Steam」をはじめとしたダウンロード販売も、かなり数字を伸ばしました。2016年よりは堅調だったのが、2017年でした。

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カメラが3つ! ファーウェイ新スマホ「P20」の進化点(日経トレンディネット)

 ファーウェイは2018年3月27日(現地時間)、フランス・パリで新製品発表会を実施し、カメラに注力した「P」シリーズの新モデル「HUAWEI P20」「HUAWEI P20 Pro」と、ポルシェデザインを採用した高級モデル「HUAWEI Mate RS」の3機種を発表した。AI(人工知能)による撮影機能を一層進化させるとともに、P20 Proには4000万画素の超高解像度カメラを含む3つのカメラを搭載するなど、スマートフォンのカメラの概念を大きく覆す新機種の真髄を、発表会の内容から見てみよう。

【関連画像】「P20」を正面から見たところ。5.8インチの縦長ディスプレーを採用し、画面上部に切り欠きがある

●簡単にプロ並みの撮影を実現

 SIMフリー市場ではトップシェアを誇り、最近ではキャリア向けにもスマートフォンを提供しているファーウェイ。そのファーウェイが発表したのは、事前に予告していた通りの新機種「P20」シリーズだ。ファーウェイのPシリーズはカメラ機能に力を入れたシリーズで、日本でも現在、「HUAWEI P10」「HUAWEI P10 Plus」「HUAWEI P10 lite」の3機種を展開。このうち上位の2機種はライカと共同開発したカメラを搭載し、白黒とカラーのイメージセンサーを活用して繊細な写真を撮影できるなど、独自性を強く打ち出して注目されている。

 今回発表した「HUAWEI P20」「HUAWEI P20 Pro」は、それぞれ5.8インチの液晶ディスプレーと、6.2インチの有機ELディスプレーを搭載しており、iPhone Xのような切り欠きのあるデザインになっている。イヤホン端子を廃し、USBによるデジタル接続にするなど、最近のトレンドを積極的に取り込んだスマートフォンという印象だ。

 型番の数字が従来の「10」から「20」へと一気に増えたことが象徴するように、カメラ機能は劇的に進化している。ファーウェイがP20シリーズで目指したのは、簡単にプロ並みの写真が撮影できることであり、その実現のためにAI技術を用いていると、コンシューマービジネスグループCEOのリチャード・ユー氏は話している。

 実際、P20とP20 Proは、既存モデル「HUAWEI Mate 10 Pro」と同じ独自のチップセット「Kirin 970」を搭載している。Kirin 970はAI処理を高速化する「NPU」を採用しており、これを活用することでカメラ機能を大幅に進化させているとのことだ。

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待ちに待った手ブレ補正搭載!「FUJIFILM X-H1」 三井公一の最新デジカメ撮って出し(日経トレンディネット)

動きの激しい被写体の撮影に最適

 「X-Pro2」「X-T2」のミラーレスのフラッグシップ機2モデルをラインアップしている富士フイルムから、操作性に優れたプロ写真家向けの最新機種「X-H1」が登場した。

【関連画像】X-H1の手ブレ補正機能は強力だ。日があまり差さない路地裏を絞って撮影したカットだが、1/5秒でも全然ブレていない

 APS-Cサイズ(23.5×15.6mm)、2430万画素のX-Trans CMOS IIIセンサー、画像処理エンジンX-Processor Proなどは、X-Pro2およびX-T2から変わっていないものの、5軸5段(最大5.5段、XF35mmF1.4 Rレンズ装着時)というボディー内手ブレ補正機能をシリーズ初搭載したのがビッグニュースだ。しかも、同社のレンズ全てで5段以上の補正効果が得られるという。これはスゴい。

 また、動体へのオートフォーカス(AF)性能もX-T2同等で、測距点は91点(最大325点)。像面位相差の低照度限界が拡張され、暗所でのAF速度・精度も向上している。フォーカスポイントを指先でダイレクトに操作できる「フォーカスレバー」や、親指AF用に独立した「AF-ONボタン」を装備するなど、スポーツ中など動きの激しい被写体の撮影に威力を発揮する仕様だ。

レンズとのバランスを取るグリップも用意

 X-H1は、ボディーが使いやすくなっていることも見逃せない。ミラーボックスが不要なミラーレス一眼は、ボディーを小型化できるのがメリットの1つだが、快適な操作性という観点に立つと小さすぎるのも考えものだ。高性能で明るいレンズほど大きくなるので、ボディーとのバランスが悪くなることもある。そこでX-H1では、握りやすく大きな「縦位置パワー・ブースター・グリップ(VPB-XH1)」を別売で用意。シャッターボタン、フォーカスレバー、各種ボタン類などは本体同様の操作系統となっており、的確なオペレーションと設定などの確認が瞬時にできるようになっている。

 これは以前紹介したパナソニックのLUMIX G9 PROも同じで(関連記事:パナソニック「LUMIX G9 PRO」、写真撮影を極めた1台)、「もっと使いやすいミラーレス一眼を」というプロフェッショナルフォトグラファーの要望に応えたものだ。

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返品にストレスなし、日中ECサイトに文化の違い 中国・天津のフィンテック生活(下)(日経トレンディネット)

 中国のフィンテックの現状を現地に滞在している岡部真記さんに紹介してもらうコラム。(上)ではモバイル決済を中心に紹介していただいた。今回はネット通販における日本と中国の文化の違いについて考察していただく。

【関連画像】「天猫(テンマオ)」のスマホ画面

 中国はEC(電子商取引)大国だ。ただし、ECモールの顔ぶれは日本とかなり違う。日本では、「Amazon」や「楽天市場」が有名だが、中国では「淘宝(タオバオ)」「天猫(テンマオ)」「京東(ジンドン)」を、よく使う。

 決済手段も様相が異なる。日本のネットショッピングではクレジットカードを使うことが多かったが、中国では「支付宝(Alipay)」などの電子決済、いわゆるデビットカードのように使える「銀聯カード」が一般的だ。とはいえ買い物をするだけなら使い勝手は、さほど変わらない。

 驚いたのは返品の仕組みだ。筆者の体験をお伝えしよう。

 返品しようと思ったのは、「天猫」で購入したコップだ。デザインが気に入ったものの、いざ届いた商品を見るとほこりまみれで、よく見ると傷もある。どうしても使う気になれなかった。

 まず、アプリ内にある返品ボタンをタップし、理由を選択して送信する。その後、商品の返品方法を選択する画面が出てくるので、「家の前まで取りに来てもらう(という意味であろう)」を選ぶ。引取日時の選択画面が出現したので、希望日時をタップして送信しておいた。

 すると後日、希望日時に宅配業者が家に来た。「本当に大丈夫か」とやや疑いながらも商品を渡した。アプリを開くと、画面には「宅配業者が引取完了」という意味の表示。商品が販売店まで配達されていく様子は、アプリで確認できる。最終的には銀行にお金が返金されたという連絡が届き、一安心。アプリ画面には、返品成功という表示が出た。

 ECサイトや販売店が採用しているサービスによって違うかもしれないが、筆者の場合、配達伝票を書くこともなく、返品が実現した。

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開始2年足らずでLINEモバイルはソフトバンク傘下になった背景とは? 佐野正弘の“日本的”ケータイ論(日経トレンディネット)

 指定のSNSを利用したときの通信量が消費されない「カウントフリー」を打ち出し、鳴り物入りで登場したMVNO「LINEモバイル」。ところが、そのLINEモバイルとソフトバンクとの資本・業務提携が発表された。なぜLINEモバイルは大手キャリアの子会社となる道を選択したのだろうか。同社のこれまでの動向から改めて振り返ってみたい。

【関連画像】ソフトバンクはLINEモバイル株の過半数を取得することを発表。これによってLINEモバイルはLINEの子会社ではなくなる

●ソフトバンクが株式の51%を取得

 2017年から2018年にかけてMVNO(仮想移動体通信事業者)に関する大きな動きが相次いでいるが、中でも注目されているのが、メッセンジャーアプリ大手LINEの子会社であるLINEモバイル(東京・渋谷)の動向だ。

 LINEモバイルは2016年9月にMVNOとしてサービスを開始しており、他のMVNOと同様、NTTドコモのネットワークを借り受けて独自の通信サービスを提供してきた。そのLINEモバイルが、ソフトバンクの傘下に入るというのである。具体的には、両社が資本・業務提携し、ソフトバンクがLINEモバイルの株式51%を取得。この提携は3月20日に契約が締結され、増資実行日は4月2日を予定しているとのこと。以降LINEモバイルは、LINEの子会社ではなくなり、ソフトバンク傘下の企業となるわけだ。

 LINEモバイルはMVNOとしてはかなりの後発ということもあり、それほど高いシェアを獲得しているわけではない。それ故、KDDIがMVNOとしても大手のインターネットサービスプロバイダー、ビッグローブ(東京・品川)を買収したときと比べればインパクトは小さいようにも見える。

 だがLINEモバイルには、日本で高い知名度を持つメッセンジャーアプリ「LINE」のブランドを活用できる強みがある。携帯事業会社として単独で上場するために契約数を増やしたいソフトバンクにとって、そのメリットは大きいだろう。LINEモバイルが今後、LINEのブランド力とソフトバンクの資金力を生かして契約数の拡大を図るのは間違いない。

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モバイル決済率8割、中国での送別会 中国・天津のフィンテック生活(日経トレンディネット)

 中国では今、スマートフォンを使った送金や決済が人々に生活に浸透している。特に2次元コード(QRコード)を活用したモバイル決済は中国の生活ではなくてはならないものとなっているという。その背景には、偽札が横行する中国では、日本と違い現金に対する信頼性の低さがあるようだ。とはいえ、スマートフォンからメッセージを送信する、あるいはカメラでQRコードを読み取るだけで決済がほぼ完了する――この手軽さは一度使ったらやめられない。日本よりもフィンテック分野で先行する中国のリアルな姿を現地に滞在する岡部真記さんに紹介していただいた。

【関連画像】天津甘栗屋での決済の風景

 中国・天津での生活を始めて約1年。初めての春節は街が活気に包まれ、改めてこの国の年明けは2月なのだと実感した。

 筆者が天津に渡ったのは2017年3月のこと。その少し前から、日本ではテレビや新聞でフィンテックや仮想通貨の文字を頻繁に見かけるようになり、興味を持ち始めていた。実際に仮想通貨を持ってメリット・デメリットを体感しておけば、いつか自分の仕事に役立つかもしれない。

 わずかばかりのビットコインを手に入れてみたが、当時は送り合える友人もいなかった。できることと言えば、利用できる店舗リストを眺めるくらい。中国への旅立ちを迎え、現地での生活に悪戦苦闘しているうちにフィンテックや仮想通貨への興味は、いつしか忘却の彼方へと失われていった。

 ところが、あるときふと気が付いた。筆者の生活はいつの間にか、電子決済や、それとひも付いた数々のフィンテックサービスに囲まれているではないか。

 つい先日のことだ。筆者は、13人の日本人が集まる送別会で幹事をすることになった。飲み物などの注文は各自自由。最後にまとめて、「支付宝(Alipay)」で支払った。ゲストと自分を除く11人には後日、現金、Alipay、「微信支付(WeChat Pay)」のどれかで支払ってほしい旨を伝えておいた。

 結果、2日以内に7人がAlipay、2人がWeChat Payで送金してくれた。現金払いはたったの2人だった。Alipayは、電話番号検索などで発見した友達を指定してお金を送れる。WeChat Payは、メッセージを送る要領で「送金」ボタンをタップすれば、金額を入力してすぐに送金可能だ。履歴も残り、確認も非常に楽。おつりの準備もいらず、幹事にとってはありがたい。

 現金好きといわれる日本人であっても、中国の生活に慣れると電子決済を自然と使う。街で天津甘栗を買うにも、大根1本を買うにもスマートフォンを使った電子決済。生活に欠かせない一部になっていることにわれながら驚く。「新しいテクノロジーを使っている」などという特別感はまったくない。

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愛しいiPhone Xに美しさを保つ捨て身の防護策 イトウアキのアップル系と呼ばれて(日経トレンディネット)

スマホはiPhone、パソコンはMac、仕事先にはiPadを持参し、移動中はAirPodsで音楽を聴いているけど『別にアップル好きじゃないです』と言い張るライター伊藤朝輝がつづるアップルライフ。今回は、iPhone Xをガラスコーティングしたお話だ。

●保護フィルムを貼るのは美学が許さない

 いきなりだけど、「iPhone 6」のころから不満に思っていたことがある。それは、液晶保護フィルムを画面の縁ギリギリまで貼れないことだ。

 iPhoneユーザーならお分かりと思うが、iPhone 6以降は画面の縁が丸みを帯びたため、普通の保護フィルムでは平らな部分しかカバーできなくなった。その手の保護フィルムを貼るとフィルムの縁と液晶の間に隙間が生じ、残念な“枠”ができてしまうのだ。特にブラック系のモデルを使っている場合、電源オフにしたときにスクリーンと縁の境界がなくなるという、せっかくのデザインが台無しだ。

 「iPhone、3D曲面、保護フィルム」などのキーワードで検索すると、丸みの部分までカバーする保護フィルムが見つかると言う人もいるだろう。しかし今回はそこには行かない。

ガラスコーティングすればいいじゃない

 iPhoneには液晶保護フィルムを貼るべきではないと思う。とはいえ画面は保護したい。でもカッコ悪い……。大切なiPhoneが傷だらけになってしまうのも悲しいので、「iPhone 7」は保護フィルムをガッツリ貼って、本体のサイド部分を保護する「バンパー」まで付けて使っていた。

 液晶保護フィルムを貼るとできる“枠”が再び気になり始めたのは、「iPhone X」の入手を検討し始めたころ。iPhone X(iPhone 8も)は背面もガラスだという。背面も保護しなきゃなんないのかよ! と思っていたところに、自動車ディーラーをやっている友人から「スマートフォンやタブレットのガラスコーティングサービスを始めた」という連絡がきた。

 話を聞くと車のコーティング剤は日々進化しており、最近のものはスマートフォンやタブレットにも使えるらしい。被膜の厚みは約200nmだそうで、一般的な液晶保護フィルムで「極薄」といわれる0.2mmの商品と比較しても1000分の1。厚みはほぼないに等しいので“枠”に悩まされることもなくなる。

 iPhone Xの本体にコーティング剤を薄く塗り、超音波のミスト発生装置で水を噴霧。これを拭き取りつつなじませていくと、コーティング剤が硬化してガラス被膜になる。この工程を3回繰り返す。より硬い被膜にしたい場合は、1週間後に再度同じ工程でコーティングするといいそうだ。もちろんお願いした。

 ただ、コーティングすると滑りやすくなる、つまり落としやすくなるとのことだったので、すぐにバンパーを装着した。バンパーなら背面のガラスの質感を損なうことなく、グリップ感を改善できるからだ。

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超小形のモバイルルーターNEC「Aterm MP01LN」に驚き 戸田 覚のPC進化論(日経トレンディネット)

 最近、再びモバイルルーターが欲しくなっている。最後にモバイルルーターを買ってから、もう5年以上はたつだろう。この間、外出先でのネット接続は、スマートフォンのテザリングでこと足りてきたし、よく使うiPadやレッツノートはLTEモデルを選んでいるので満足していた。

【関連画像】今回レビューする「Aterm MP01LN」

 ただ、テザリングではスマートフォンのバッテリーが減るのが難点。ゲーム機やデジカメなど、Wi-Fiにつなぎたいデバイスもどんどん増えている。

 一方で、モバイルルーターならスマートフォンと違って個人情報などが一切入っていないので、家族や仕事のスタッフに気軽に貸せるという利点もある。テザリングより気楽に使えるわけだ。

 大手携帯電話会社と契約して、高価なモバイルルーターを通信費込みの月額払いで買う気にはなれないが、安価なSIMフリーのモバイルルーターなら手に入れてもいいかもしれない。既に使っているSIMをモバイルルーターに挿し替えて使い回してもいいし、加入しているIIJmioの「ファミリーシェアプラン」でSIMをモバイルルーター用に追加してもさほど負担にはならない。

 そう考えていた時に、NECプラットフォームズから超小形のモバイルルーター「Aterm MP01LN」が発売された。なんとクレジットカードよりも小さいという。これならどこにでも気軽に持って歩けそうだ。

自動でSIMの設定ができるのに驚き

 冒頭で書いたように久しぶりにモバイルルーターを利用したのだが、設定の簡単さには驚いた。

 まずは裏蓋を外してSIMカードを装着する。対応しているSIMは「nanoSIM」だ。最近、多くのスマートフォンが対応するサイズなので、使い回しできるのがいい。

 「LTEオート接続機能」を搭載しているので、SIMカードを装着した後、少し待っていると、自動でAPN(データ通信に必要な、接続先を指定するための識別子)の設定が完了する。すべての携帯電話事業者を網羅しているわけではないだろうが、主要なところはほぼ対応しているようだ。IIJmioも難なく接続できた。何も悩まずに使えるのは素晴らしい。対応していない事業者の場合は、手動で設定することになる。

 対応している周波数帯は、バンド1、バンド19、バンド26の3つ。3Gには対応しないし、伝送速度も150Mbpsにとどまる。上位モデルを選べば対応バンドも幅広く、通信速度も速いが、MVNO(仮想移動体通信事業者)の格安SIMで利用するならこれで十分だ。NTTドコモ系のMVNOのSIMを使うなら、対応バンドも問題ない。

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docodemoSPEAKER その最高の置き場所を追求する 湯浅の穴(日経トレンディネット)

 演奏活動でメシを食っていたこともある、音楽とITにはちょっとうるさいライターの湯浅英夫氏が、自分がハマった物について、そのハマった穴を解説していく。

【関連画像】BoCoが3月に発売した、振動板をもたないスピーカー「docodemoSPEAKER SP-1」

 BoCoが発売した「docodemoSPEAKER SP-1」(以下docodemoSPEAKER)は、何かの上に置くと、その置いた場所を振動させて音を出すという、振動板を持たないスピーカーのようなデバイスだ。たとえば机の上に置くと、机が振動して音が出る。

 BoCoは骨伝導技術を活用した機器を開発しているメーカーで、骨伝導を使った耳をふさがないイヤホンなどを発売している(関連記事:「周囲の音も聞こえる 音楽用『骨伝導イヤホン」の驚き』」)。このデバイスも面白そうなので、さっそく入手して自宅や編集部のあらゆる場所を振動させて、“最高のスピーカー”になるものを探してみた。

ワイヤレスで防水、音質にもこだわり

 こうした“置いた対象物を振動させて音を出す”デバイスは以前からあるが、本格的なオーディオ機器としてはちょっと疑問符がつくオモチャっぽいものがほとんどだった。

 docodemoSPEAKERの特徴は、まず音にこだわった設計だ。本体は手の平サイズのコンパクトさだが重さは360gあり、手に持つとズッシリと重い。内部に大型の振動デバイスが組み込んであり、粘着シートで対象物にガッチリ貼り付けてしっかり振動させることでいい音を目指しているそうだ。

 そして、Bluetooth接続に対応するワイヤレスデバイスであることと生活防水に対応するのも特徴だ。ワイヤレスで、接続しているスマートフォン自体は部屋に置いておき、docodemoSPEAKERだけを台所や洗面所などに持ち込んで使える。Bluetoothスピーカーと同じ使い勝手のよさがある。

 難点を挙げるとすれば、価格がやや高いことだ。家電量販店での実売価格は1万9880円で、これは20Wクラスの防水Bluetoothスピーカーが買える価格帯だ。直接のライバル製品はないが、あえて言うならそうした製品が比較検討の対象になるだろう。

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これが2万円台? HUAWEI nova lite 2は今春最高コスパ(日経トレンディネット)

 ファーウェイがラインアップに追加したSIMフリースマートフォンのエントリーモデル「HUAWEI nova lite 2」。家電量販店などでの取り扱いはなく、格安スマートフォンや格安SIMを提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)での販売だが、価格は2万5980円と安い。それでいて、最新トレンドの縦長ディスプレーとダブルレンズカメラ、顔認証機能などを搭載した、コストパフォーマンスの高さが魅力のモデルだ。

【関連画像】カラーはブルー、ゴールド、ブラックの3色

 現在、SIMフリースマートフォンの激戦区となっている2万円台の市場では、2017年から同社の高コスパモデル「HUAWEI P10 lite」が人気を博している。それにもかかわらず、同価格帯のnova lite 2を投入した背景には、春商戦での販売シェアを手堅く確保したい意図が見える。

 SIMフリースマートフォンでは現在、格安SIMとセットでMVNOが販売している「格安スマートフォン」が人気だ。そこに、最新トレンドをカバーした低価格の「nova lite 2」と、人気の「P10 lite」、少し上のミドルレンジモデル「honor 9」をそろえることで、ファーウェイの存在感を高めるだけでなく、他メーカーをけん制する効果ある。実際、MVNOのいくつかはnova lite 2を春商戦の目玉として押し出している。

 では、最新の高コスパモデルnova lite 2について、実際の使い勝手や性能について見ていこう。

縦長ディスプレーの画質は良好、本体も持ちやすい

 最大の注目点は、5.65インチの縦長ディスプレーだ。18:9の比率でフルHD+(2160×1080ドット)の液晶を搭載する。ブラウザーやSNSに多くの情報を表示できるほか、動画配信の映画なども見やすい。

 背面には指紋認証センサーと、後述するダブルレンズカメラを搭載。指紋認証センサーは左右どちらの手で持っても自然と人差し指が当たる位置にあり、慣れればほぼ無意識に画面を点灯してロック解除できる。また、アップデートで顔認識でのロック解除も搭載された。手で持たなくても、インカメラを真正面から見るだけで自動的にロック解除できる。

 液晶の表示品質だが、解像感が高いうえに発色も十分だ。バックライトが明るめで屋外での視認性もいい。もちろん、4万円を超えるハイエンドやミドルレンジのスマートフォンが搭載する有機ELや液晶と比べると、発色やコントラストはやや劣る。とはいえ、写真や動画の表示品質にこだわりがなければ気にならないレベルだ。むしろ液晶なので、有機ELと違って焼き付きの問題を気にせず使えるのはうれしい。

 横幅が72.05ミリと比較的スリムで、片手持ちでも親指で操作できるギリギリのサイズだ。重量143gと、この画面サイズのスマートフォンしては軽い部類に入る。側面から背面にかけて、曲面のメタル素材が覆っており、持ちやすく質感も良好だ。同社の人気機種P10 liteのようなガラスパネルや鮮やかなカラーによる派手さはないが、ビジネスシーンにも合う落ち着いたデザインといえる。

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