一家に1台、ロボット、AIミラーが入る時代が来る!?(日経トレンディネット)

 家電ティーチャーの奈津子です。これからは一家に1台、ロボットを所有する時代になる――そんな時代を予兆させるような最新技術動向を取材してきました。千葉県の幕張メッセで10月初旬に開催された家電製品関連の総合展示会「CEATEC JAPAN 2017」です。自分たちの生活を変えてくれそうな未来の家電たち。AI(人工知能)を搭載したスマートミラーなどは、ゴルフのスイングもチェックしてくれるんですよ!

【関連画像】NECパーソナルコンピュータの「スマートミラー」

 NTTドコモグループのブースでは、シャープの液晶ディスプレイを用いた8K映像によるパノラマVR(仮想現実)技術を参考展示していました。VRはもちろん、4Kですら一般的には完全に浸透しきっていないのですが、そのさらに上をいく「8K/VR」というのは未来感がすごいですね。ユーザーが見る方向に合わせて8Kの映像を表示するのは相当大変そうですが、視界に映っている部分だけを高解像度で表示することで処理速度の問題をクリアしているそうです。

 体感した映像は、鴬谷に実際にある「キネマ倶楽部」というライブ会場で10人ほどのダンサーが輪になって(ユーザーを取り囲むような形で)踊る映像。このステージにはアイドル時代に私自身も立ったことがあり、VR内の映像から感じられる空気感や光の印象が再現されていることを実感できました。ダンサーの細やかな手先・足先の表現、深みのある表情がしっかりと堪能でき、確かに4K映像を用いたVRよりも繊細さが感じられます。

 少し残念だったのは、会場内のVRゴーグルの設定が、視力1.0程度の人向けにされていたこと。自分は視力が2.0あるので(笑)、たまにぼやけたりしました。ゴーグルのサイズや重さ、使い勝手の点ではしばらく課題が残りそうですね。

ロボットの暮らしは当たり前になるのでしょうか?

 NTTドコモグループのブースでは、コミュニケーションロボット「Sota(ソータ)」と、トヨタ自動車が開発している生活支援ロボット「HSR」が連携するデモを行っていました。Sotaはシャープの「RoBoHoN(ロボホン)」と同様にロボットクリエイターの髙橋智隆さんがデザインを担当しているだけあって、愛らしい顔つきと親しみのある配色がどことなくロボホンと似ています。

 Sotaにお願いすると、HSRが棚に置いてあるペットボトルを器用につかんで、決められた場所まで運んでくれました。まだまだ動作はおっとりしているものの、動きはとてもスムーズ。今後進化して普及していけば、介護や医療、子育てなど幅広い活用が期待できます。

 パナソニックのブースでは、幼児向けソーシャルロボット「Cocotto(ココット)」が大きなスペースを取ってデモを行っていました。ボウリングの玉のようなまん丸としたフォルムに、さまざまな表情が出てくるところが楽しいです。

 「動く・話す・繋がる」で感受性が育まれるとのこと。実際には体験できなかったのですが、ユーザーに寄り添うように転がってくることもできるのだそうです。アレルギーや物件の都合などでどうしてもペットを飼育できない家庭にピッタリかもしれません。

 シャープのブースでは、新型ロボホンがかわいらしいダンスで迎えてくれました。最初に登場したロボホンはSIMを挿入してスマートフォンとして使える「ロボット型スマートフォン」でしたが、新型ロボホンはモバイル通信を省略したWi-Fiモデルで、価格は13万8000円。手軽に買える価格ではないですが、今までよりもロボホンが身近になっていくためのステップを踏みはじめた感じですね。

 CEATEC会場では、スピーカーから流れる音に合わせてロボホンが動くというデモを行っていました。Wi-Fiが届きにくい展示会場やスタジアムなどの大きな施設でも、スピーカーから流れる音に操作命令を人には聞こえない音で埋め込むことで、一斉に動かすこともできるのだとか。

 個人向け用途の場合はSIMが使えることは重要な要素でしたが、企業や自治体などが大量に導入して訪問者や訪日観光客に対応する……といった使い方を考えると、Wi-Fiモデルの登場はうれしいところ。過疎地や、観光客を1人でも多く取り込みたい自治体は、いち早く導入して観光の目玉としてピーアールしてみてはいかがでしょうか。

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ソニー「新アイボ」は何が違う? AIで表情豊かに、動きもリアル(日経トレンディネット)

 ソニーが犬型ロボット「aibo」(アイボ)を復活させる。2018年1月11日に発売する「aibo ERS-1000」は、最新のAI(人工知能)技術やクラウド技術を盛り込むことで、オーナーからの指示を待たずに自立的に行動できるようになった。顔をなでたり笑顔を見せることでオーナーが喜ぶことを理解して学習し、愛情たっぷりの振る舞いをするようになる。これまでの近未来的なデザインから、丸みを帯びたコミカルな顔つきに変更し、幅広い層に親しみやすくした。希望小売価格は19万8000円で、ソニーの直販サイトのみで取り扱う。

【関連画像】国内で人気のミニチュアダックスフント風の愛らしいデザインを採用する。ピンク色のボールや充電台は本体に付属するが、前方にある骨型おもちゃ「アイボーン」は別売となる(希望小売価格は2980円)

●1年半前から開発をスタート、感情の表現を豊かに改良

 ソニーの平井一夫社長は「2006年にアイボの販売終了という厳しい判断をしたが、その後もAIやロボティクスの研究は継続していた。AIと動くものを組み合わせた複数のプロジェクトを進めていたが、今回家庭を楽しく快適にしてくれるものとしてアイボを発表することができた」と語った。アイボ自体は、1年半前に開発を指示したという。

 今回のアイボの特徴が、AIやクラウド技術を使うことで自律的な行動ができるようにしたこと、さまざまなカメラやセンサー類でオーナーの反応を把握して学習できるようにしたこと、瞳に有機ELパネルを搭載したり可動部を増やしたりして感情の表現を豊かにしたことなどが挙げられる。

 AIやクラウドは、オーナーとの日ごろのやりとりを解析することで、オーナーが喜ぶ自律的な行動につなげるために活用する。さまざまなアイボオーナーとのやりとりを収集してアイボを賢くさせることも可能だという。

カメラやセンサー類は大幅に増強、顔認識機能でオーナーを判別

 カメラやセンサー類は、従来のアイボから大幅に増やした。鼻の部分に超広角カメラを搭載して人を検出できるようにしたほか、事前に登録すればオーナーを見分けられるという。頭や顎の下、背中にはタッチセンサーを搭載し、なでてもらったことを検知できる。

 感情表現は、関節などの可動部を22カ所に増やして従来は不可能だった腰を振る動作ができるようにしたほか、瞳の動きや尻尾の動きと同期できるようにして躍動感を高めた。

 アイボのすべての機能を利用するためには、月額サービス「aiboベーシックプラン」を契約する必要がある。毎月払いは2980円だが、3年分の一括払いだと9万円となる(ひと月あたり2500円)。故障の際の修理代や、定期的な健康診断サービスの料金を50%割引する任意の保証制度「aiboケアサポート」も用意する。1年間の保証料金は2万円で、3年契約では5万4000円と安くなる。

 アイボはマイクを内蔵しており、オーナーが話したことをAIで認識する。当初、人間の言葉で会話できるようにするかどうか検討したが、犬型ということで会話の機能は盛り込まなかったという。

 想定するユーザー層はシニア層で、次いで40~50代を見込んでいるという。今後、アプリの導入で機能を追加できるようにするほか、IoT機器との連携も見込む。家庭のみならず、知育や教育の分野でも活用していきたいとする。

(文/磯 修=日経トレンディネット)

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まるで人間! つり下げ型衣類乾燥機が品切れの人気(日経トレンディネット)

 乾燥しながらシワも伸ばすつり下げ型衣類乾燥機「シワを伸ばす乾燥機 アイロンいら~ず」。2017年8月28日の発売以降、初回分がわずか2週間で完売して話題になっている。手がけたのは、アイデア商品などを企画・販売するサンコー(東京都千代田区)だ。

【関連画像】「シワを伸ばす乾燥機 アイロンいら~ず」(税込み価格7980円)。本体サイズは22(幅)×32(高さ)×14(奥行)cmで重量は1.4kg。同社通販サイトで予約受付中

 脱水後のシャツを人型の乾燥エアバッグにセットしてハンガーにかけ、電源を入れると吹き出し口から出る温風でエアバッグが膨らむ。シャツの乾燥とシワ伸ばしが最短30分で完了するという。タイマーは約30~180分で、送風と温風の切り替えも可能。ハンガーの中に靴下やハンカチなどを入れて同時に乾かすこともできる。

 面倒なアイロンがけが不要なうえ、シャツのシワ伸ばしと乾燥がスピーディーにできるので、電気代はシャツ1枚で約13円とクリーニング代の節約にもなる。

 メディアで多数取り上げられ、注目を浴びたこともあり、初回販売分は早々に完売。その後、予約販売としたものの次回販売分も発売前に予約で完売し、現在は11月末発売の次々回分を予約受付中だという。「アイロンがけが面倒、自動でしてくれると助かる、といった独身男性のほかにも、夫が着るシャツの毎日のアイロンがけに悩まされていたという主婦にも受けているようだ」(同社広報部の﨏 晋介氏)。

(文/梶 里佳子)

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赤ちゃんを泣きやませる大型玩具を電子工作で自作!(日経トレンディネット)

Raspberry Pi(ラズパイ)を活用する楽しい作品やアイデアを表彰する「みんなのラズパイコンテスト2017」の受賞作品が、2017年11月1日に発表された。過去最大となる160件の応募が集まり、父親が0歳の息子のために自作したベビー用玩具がグランプリに選ばれた。

【関連画像】図2 技術賞の「製造現場のカイゼン支援ツール『マルチストップウォッチ』」実際の現場で、2年間安定稼働している。

 ラズパイマガジンと日経Linux、日経ソフトウエアが主催する「みんなのラズパイコンテスト2017」は2017年7月10日~9月21日の期間、Rapberry Piを使った電子工作やアプリケーションの作品・アイデアを募集した。4回目となる今年は過去最大の160件の応募が集まった。

 審査委員長を務める青山学院大学の阿部和広客員教授は、「粒ぞろいの作品が並び、技術レベルが確実に上がっている」と、今回の応募作品の全体的な傾向を総括した。個別の作品の傾向としては、「自分が直面している問題を、ラズパイをうまく活用することで解決しようとする作品が目立った」と評価している。

 こうした中で見事「グランプリ」に選ばれたのが、竹井英行さんの「息子の成長を見守るカメラ&泣き止む音楽再生機能付き自作メリー」だ(図1)。今年7月に生まれたばかりの息子があまりに泣くため、気を紛らわすためのベビー用玩具「ベッドメリー」の自作に挑んだことが、今回の応募につながった。

0歳の息子を泣きやませる音楽を鳴らす

 竹井さんの自作メリーは、ラズパイとArduinoを組み合わせている。主に電気回路回りの制御にArduino、音楽や映像の入出力にラズパイと使い分けた。ラズパイ本体には、今回ソニーセミコンダクターソリューションズがコンテストの企画として無償提供した超小型カメラをUSBで接続し、赤ちゃんの様子を連続撮影できるようにした。さらに、イヤフォンジャックにスピーカーを接続し、ラズパイに保存したmp3ファイルを連続再生できる。

 撮影と音楽再生はラズパイの起動と同時に開始するようにスクリプトが登録してある。ただし、電源投入から撮影や音楽の開始まで1~2分かかるため、スクリプト起動時に「ポーン」という音が鳴るようにした。これは、操作に不慣れな奥さんでも音楽がいつ再生するのかを把握できるようにするための工夫だ。音楽の停止やスキップ、メリーの回転も、Arduinoに実装したボタンで簡単に扱えるようにした。

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格安スマホを「キッズスマホ」にするには? 見守りサービスを試してみた(日経トレンディネット)

 子供にスマートフォン(スマホ)を持たせる際、いわゆる「キッズスマホ」が第一候補となる。キッズスマホであれば「スマホの利用制限」「ウェブサイトのフィルタリング」「位置情報の検索」といった、子供を見守るための機能を備えているからだ。

【関連画像】制限する時間帯は平日と土日のそれぞれ1時間単位で指定できる(左)/制限中でも使えるアプリを指定することも可能(右)

 しかし、キッズスマホは大手携帯電話会社やごく一部のMVNO(仮想移動体通信事業者)しか提供しておらず、料金コースや端末の選択肢が少ない。そのため、通信コストやスマホ端末代が安い「格安スマホ」を子供に持たせる保護者が増えている。とはいえ、ほとんどの格安スマホは子供を見守るための機能に乏しく、子供に持たせるには、一工夫が必要だ。

 解決策の一つになるのが、見守りサービス「スマモリ」(ジランソフト・ジャパン)。今回はスマモリを使って、格安スマホをキッズスマホに仕立てる方法を紹介しよう。

そもそもスマモリってどんなサービス?

 スマモリとはAndroid専用の見守りサービスだ。利用料は見守るスマホ1台につき月額400円(税込み)。これで「スマホの利用制限」「ウェブサイトのフィルタリング」「位置情報の検索」のほか、親子間専用のメッセージ機能や、子供がどのようにスマホを利用しているのか確認できるレポート機能などを利用できる。

 スマモリを使うには、まず、子供のスマホに子供用アプリ(フィルタリング対応ブラウザーを兼ねる)をインストールして、スマモリのアカウントでログイン。見守り機能は、親のスマホに保護者用アプリをインストールするか、パソコンのブラウザーからスマモリのユーザーページにログインして、設定すればいい。

 それでは、各機能の設定や利用方法について、順を追ってチェックしてみよう。

●●スマホの利用制限を設定する

 最初に紹介する機能が利用制限。利用制限とは、スマホを使える時間帯や使ってもいいアプリをあらかじめ決めておき、スマホの使用を制限する機能。例えば、スマホを使っていい時間帯は朝8時から夜10時まで、使えるアプリは連絡に必要なLINEと電話だけ、といった具合だ。

 時間帯の制限は、「平日」と「土日」それぞれ1時間単位で指定できる。授業のある日と週末、平日でも塾がある日とない日とで異なる生活パターンにも対応できるわけだ。

 アプリの制限では、「アダルト」や「出会い系」といったカテゴリーごとに一括で遮断する自動設定と、アプリを個別に許可・禁止する手動設定が利用できる。大まかな禁止ジャンルを自動設定で決めておき、特定のアプリについては手動で設定するといいだろう。

 また、アプリ内課金をブロックする設定もあるので、適宜設定するといい。

●●ウェブサイトのフィルタリングを設定する

 2つ目に紹介するのが、子供が見るには不適切なウェブサイトの閲覧を制限する「フィルタリング」。トラブルにつながる可能性がある掲示板やSNS、暴力や性的な内容が記されたウェブサイトなどをジャンルごと指定したり、特定のウェブサイトをピンポイントで指定したりできる。

 スマモリのフィルタリング機能は、先に触れたアプリの利用制限と同様に、独自のカテゴリー分類による自動設定と、個々のサイトごとに許可・禁止を決められる手動設定が利用できる。

 ただし、フィルタリングが確実に働くのはスマモリの子供用アプリでウェブサイトを閲覧する場合のみだ。Chromeなど他のブラウザーではフィルタリングが効かない場合があったり、スマモリのフィルタリング機能が対応していなかったりする。子供用アプリをインストールするとデフォルトのブラウザーとして設定されるが、念のため、アプリの利用制限を使い、スマモリ以外のブラウザーを禁止しておきたい。

●●位置情報の検索機能を利用する

 3つ目が位置情報。位置情報を使えば、スマホの現在地から子供の居場所を把握できる。塾通いの子供がちゃんと通学しているか、帰りが遅いときにどこにいるのかなどをチェックするのに役立つ。

 ただし、調べられるのは今いる場所のみ。移動経路を追跡して、過去の時間帯にどこに立ち寄ったかなどをチェックすることはできない。

●●スマホの利用状況を把握する

 最後が、子供がどのようにスマホを利用しているのかモニタリングする機能だ。スマホ全体の利用時間や、アプリごとの利用時間・回数、閲覧したウェブサイトのURLなどをチェックできる。

 モニタリングレポートの画面から使いすぎているアプリの利用を禁止したり、安全なウェブサイトの表示を許可したりすることも可能だ。

3連休特価でWindows 10搭載ノートPCが税別9999円!(日経トレンディネット)

【編集部より】記事中の価格は、基本的に消費税8%を除いた税別の金額を記載しています。しかし、秋葉原では8%の税込み価格のみ掲示している販売店が多数を占めることを考慮し、『週末が狙い目』では例外的に消費税8%を含む税込み価格で表記します。税別価格のみ掲示している商品は、金額のあとに(税別)の表記を入れています。ご了承ください。

【関連画像】恵安のスタイリッシュなWin10搭載ノートPCが税別9999円!

 まず目を引いたのが、あきばお~ 零が連休特価として売り出す恵安「WIZBOOK HD14(中古品)」だ。フルHD液晶でWindows 10を搭載したノートPCが税別9999円は激安だろう。

 WIZBOOK HD14は、Atom x5-Z8350をベースにしたモバイルノートPCで、恵安がWiZブランドで販売する低価格モデルの1つ。とはいえメールの送受信やブラウジングなどのライトユースなら十分に耐えるスペックを備えている。中古品扱いになってはいるが、修理再生品なので新品に近い状態だ。入荷台数は50台とのこと。

 また、PCコンフル秋葉原店が2017年11月3日(金)の午後5時から店内で開催するじゃんけん大会にも注目したい。なんと、勝ち残った2人にはパナソニック「レッツノート CF-S10(中古品)」を2000円で販売する。

 連休セールの特価品としては、じゃんぱら 秋葉原4号店が売り出すアップル「iPad Air2 16GB MGH72J/A(中古品)」も2万円と安かった。セルラーモデルということで、KDDI(au)系の高速通信が利用できるのもうれしい。中古品のため多少のキズやへこみは見られるが、実用上は問題ない。

(文・写真/白石 ひろあき)

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「iPhone X」レビュー 美麗画面や新技術に心躍る(日経トレンディネット)

 iPhoneの最上級モデル「iPhone X」がいよいよ登場する。販売価格は、もっとも安い64GBモデルでも11万2800円、256GB版だと12万9800円(いずれもSIMフリー版)と高価で、「スマホにそこまでカネをかける価値はあるのか?」という意見も多い。

【関連画像】5.5型パネルの「iPhone 7 Plus」(右)と比べてみると、5.8型パネルのiPhone X(左)のほうがパネルサイズが大きいにもかかわらず、本体はかなりコンパクトなのが分かる

 だが、実際にiPhone Xを使ってみると、従来のiPhoneにはない大型有機ELパネルがもたらす美しい表示や、Face IDによるスマートなロック解除方法などに思わず心が躍った。本体のみでできる3Dスキャンや、これまでにないスタイルでプレーできるゲームなど、iPhone X独自のTrueDepthカメラが将来的にもたらしてくれるであろう新機能への期待も十分。ホームボタンが廃止されたことによる操作性の変化や、TrueDepthカメラが収まる部分の表示が欠けていることなど、「使い勝手が悪くなっているのでは?」と懸念されていた部分もさしたる不満は感じなかった。

●5.8型の大画面ながら、手にした際のサイズ感は4.7型のiPhone 7/8とほぼ同じ

 iPhone Xを手にした最初の印象は、「本体が小さいのに画面が大きい!」。パネルサイズは5.8型と歴代のiPhoneでは最大ながら、5.5型のiPhone 6 Plus/7 Plus/8 Plusと比べても本体はひとまわりコンパクトなのだ。特に、縦長のパネルを採用したことで、幅がiPhone 7 Plusの77.9mmから70.9mmに7mmほど抑えられているのは評価できる。iPhone 7 Plusは、男性でも片手で持ちながら親指で操作するのは難しいケースが多いが、iPhone Xはラクラクと片手で操作できる。手で持った際の感触は、iPhone 7などの4.7型モデルとほとんど同じと考えてよい。

 iPhone Xの5.8型有機ELパネルは、解像度が2436×1125ドットに高まったこともあり、表示は精細で美しかった。過去に登場した有機ELパネル搭載スマホのなかには、青かぶりなどの色転びが見られたり、見た目の鮮やかさを追求するため色の彩度が高すぎる機種も散見された。だが、iPhone Xの発色はきわめてニュートラルだと感じた。写真を趣味にしている人も満足できるだろう。

 アプリは、iPhone Xの解像度に対応していればフル画面で表示されるが、まだ対応していないものは上下に黒い帯が表れた状態となる。FacebookやTwitter、YouTubeなどの一部アプリはいち早く対応していたが、大半のアプリはまだだった。

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UQ mobileの新機種が激減のワケ 照準を絞った端末戦略(日経トレンディネット)

 KDDI傘下のUQコミュニケーションズ(東京都港区)は2017年10月23日、新機種・新サービスの記者向け体験会を実施した。そこで発表されたスマートフォンの新機種は国内メーカーの低価格モデルのみ。一見すると地味ではある。だが、この発表が大手携帯電話事業者(キャリア)の端末戦略の今をよく表している。NTTドコモやソフトバンクなど、他の大手キャリアも国内メーカーを起用した安心かつ低価格スマホの提供に注力し始めている。各社に共通する狙いは50代以上の開拓だ。

【関連画像】UQ mobileの新機種の1つ「AQUOS sense」。すでにNTTドコモやauからの発売が発表されているモデルだ。写真は10月23日のUQコミュニケーションズ・新商品タッチ&トライ会より

●UQ mobileの新機種は国内メーカー2機種

 UQコミュニケーションズの発表会で注目を集めたのは、やはりモバイル通信サービス「UQ mobile」向けに提供される2つのスマートフォン新機種である。1つはシャープ製の「AQUOS sense」。安価なモデルながらフルHDのIGZO液晶ディスプレイを搭載するなど、コストパフォーマンスの高さと使い勝手の良さを両立している点が特徴だ。すでにNTTドコモやKDDI(au)からの発売も決定している。

 そしてもう1機種は、富士通コネクテッドテクノロジーズ(神奈川県川崎市)の「arrows M04 PREMIUM」だ。こちらは、同社がMVNO(仮想移動体通信事業者)などに向けて提供しているSIMフリースマホ「arrows M04」の上位機種である。

 変更点はarrows M04と比べてメモリーを2GBから3GBへ、ストレージを16GBから32GBへと増強していることが挙げられる。さらにUQ mobileオリジナルのカラーとしてレッドが追加された。

 これらの端末はいずれも発表済みのモデルで、多少の違いがある程度で驚きはない。しかも昨年の同時期には12機種もそろえていたことを鑑みると、大幅にトーンダウンしたようにも見える。

機種数減少の背景に人気機種の偏り

 UQコミュニケーションズが、販売する機種数を増やす方針から一転して絞り込む方針へと転換したのはなぜだろうか。その理由は今年の春商戦で販売した機種の販売シェアを見ることで浮かび上がってくる。

 UQ mobileでは昨年の10月から11月にかけて8機種を投入するなど、ラインアップの拡大を重視する戦略をとってきた。ところが、わずか3機種で昨年末時点における同社の端末販売シェアの6割を超えたのだという。その3機種とはシャープの「AQUOS L」、ファーウェイの「HUAWEI P9 lite PREMIUM」、そしてアップルの「iPhone SE」である。多くのラインアップをそろえたものの、特定の機種に人気が集中する傾向が堅調に表れたわけだ。

 そして今年9月時点では、iPhone SEとP9 lite PREMIUM、そしてAQUOS Lの後継モデル「AQUOS L2」の3機種で約7割の販売シェアを占めるにまで至ったとのこと。一部の機種に人気が集中する傾向の加速が、同社の機種数を絞り込む端末戦略に大きく影響していることがうかがえる。

 さらに、この3機種がどういった層から支持を得ているのかを細かく見ることで、今回の端末戦略をより深く読み取れる。UQコミュニケーションズの説明によると、AQUOS L2とiPhone SEは男女問わず広い層に利用されているものの若干違いがあり、AQUOS L2はやや年配の層、iPhone SEは若い層に利用者が多いという。またP10 lite PREMIUMは、若い男性層が中心とのことだ。

 UQ mobileの利用者のボリュームゾーンは30~40代だが、同時に20代より下の世代に圧倒的な人気のiPhoneをラインアップに持つ。そのためMVNOなどと比べると若い世代に向けた強みは十分に持っている。新機種ではまだ手薄となっている50代以上の年配層を狙う。UQコミュニケーションズは通信料金を安くする代わりに、端末価格をあまり値引かず販売する戦略をとっている。だから端末も元々4万円を超えない低価格のラインアップが主体だ。また同社によると、年配層は日本メーカー製である安心感へのニーズが高いという。

 そこで同社は今年に入ってから、年配層向けの日本メーカー製ラインアップを急拡大しており、今回の発表でも日本のメーカー製で、なおかつ防塵・防水にも対応しながら低価格の2機種をそろえた。

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私がiPhone Xを買いたくない理由(日経トレンディネット)

 2017年も例年のようにiPhoneの新機種が発表された。

 ただ、iPhone 8/8 PlusとiPhone X(テン)という仕様の大きく異なる2機種を同時に発表し、時期を1カ月以上ずらして発売するのは異例の事態だ。

【関連画像】写真●Face IDを使っている様子

 iPhone 8/8 Plusの販売は9月22日に始まっており、iPhone Xは11月3日の発売予定である。iPhone 8/8 Plusの出だしはこれまでになく低調だという。

 iPhone Xを待ってiPhone 8/8 Plusの買い控えが起こっていると見る向きもあるが、iPhone Xは高額なうえに初期ロットは少ないためiPhone 8/8 Plusの売れ行きにはあまり影響しないとの見方もある。

参考記事:iPhone 8の発売後5日間の販売台数は前年比3割減、BCN集計

 いずれにしても、新iPhoneを買うべきなのかどうか、あるいはもし買うならどちらか、逡巡している人はまだ多いのかもしれない。

●iPhone Xを購入するが5人、購入しないが3人

 新iPhone発表に合わせて、個人的に買うかどうかも含め、新iPhoneをどう評価するのか、特集「『iPhone X』は買いか?」でITpro縁のライターにそれぞれの見解を寄稿してもらった。

参考記事:「iPhone X」は買いか?

 ライター各氏の見解から、新iPhoneを買うべきか、買うならどちらかをあらためて探ってみよう。

 この特集には、8人の方に寄稿いただいた(今後追加される可能性もあるが)。うち、5人がiPhone Xを購入すると答えた。3人は購入しない、あるいは購入しない方向で検討中という意見だった。

 新しい情報に興味を持って追い続けるのがライターやジャーナリストなので、購入するとの回答が多いのは理解できる。ただ、それでも買わないとの回答がそれなりの割合になったのは、iPhone Xには購入を思いとどまらせる何かがあるのだろうか。

 それらの理由について個別に見ていこう。

●評価の高い顔認証「Face ID」

 iPhone Xでは全面ディスプレイの採用に伴い、ホームボタンを廃止した。同時に指紋認証のTouch IDも無くしてしまったわけだが、それに代わる認証手段として顔認証の「Face ID」を新たに搭載した。

 このFace IDに一目ぼれしてiPhone Xを買うと決めたのはITジャーナリストの山崎潤一郎氏だ。発表イベントでアップル幹部のクレイグ・フェデリギ氏が披露したデモを見て、「あまりにも美しくも優雅なロック解除」と評した。

参考記事:iPhone Xは文句なく買い、「20分天下」の不遇なiPhone 8に同情

 実用上の利便性からFace IDを評価するのはライター/システムエンジニアの伊藤朝輝氏。常用しているパスワード管理アプリ「1Password」やアプリ切り替えの操作が快適になりそうだという。

参考記事:iPhone Xを手に入れた時の妄想が止まらない、でも8は買わない

狭額縁、最新CPUで17年冬はパソコンが大進化(日経トレンディネット)

大手PCメーカー各社から年末商戦に向けたパソコンの新製品が出そろった。この特集では、「そろそろパソコンが欲しい」と思っている人に、この秋冬のお薦めパソコンを紹介する。初回は今年のパソコンの技術面、ソフト面のトレンドを解説。2回目以降は、今期、各社が最も力を入れる「スタンダードノート」、仕事にも使える「モバイルノート」、製品の投入著しい「ゲーミングPC」と大画面が魅力の「デスクトップパソコン」について、分野別に選び方のポイントを紹介する。

【関連画像】デル「XPS」シリーズは13.3型モバイルノート、13.3型2イン1ノート、15.6型ノートの3タイプある。いずれも徹底した狭額縁デザインが特徴だ

 この秋冬は、Windows 10の大型アップデート「Fall Creators Update」がリリースされたり、インテルの新CPU「第8世代コアプロセッサー」が登場したりと、ソフト・ハードともに大きな変化が起きている。各社の新製品にはそうした要素が盛り込まれ、さらに狭額縁デザイン、生体認証機能、静音化といった新トレンドが目立ってきた。

●据え置き利用向けの15.6型ノートが大きく変わった

 この秋冬、各社が力を入れてきたのが、15.6型のディスプレーを搭載し、重さは2.5㎏前後の「スタンダードノート」(「A4ノート」とも呼ばれる)。主にオフィスや自宅に据え置きで使うタイプだ。NEC、富士通、東芝、デル、日本HP、VAIO、ファーウェイといったメーカーが販売している。

 スタンダードノートは、販売台数は非常に多いが、保守的なデザインや機能のものが多く、新製品が登場してもあまり変わり映えしない状況が続いていた。ところが、冒頭で述べた新トレンドで状況が変わりつつある。買い換えを検討している人は、こうした新トレンドを盛り込んだ製品を選ぶことで、快適性の向上や、新機能に対応して長く使えることが期待できる。

 次ページからは、これら新トレンドについて詳しく見ていこう。

●【次ページからの内容】

▼コンパクトで画面に集中しやすい狭額縁デザイン

▼CPUはインテルの第8世代コアプロセッサーに

▼Windows Mixed Realityを使うならハイスペックが必須

▼ストレージは据え置き向けパソコンも高速なSSDに

▼指紋認証や顔認証――生体認証対応機種が拡大

▼家族の安眠も邪魔しない「静音」が静かなブーム