セルジオ越後「日本代表への錯覚」をなで斬り(東洋経済オンライン)

6/12(火) 11:00配信

東洋経済オンライン

いよいよ6月14日に開幕が迫ったロシアワールドカップ(W杯)。日本代表は6月19日に初戦のコロンビア戦を迎える。そこで東洋経済オンライン編集部は6月5日、東京・御茶ノ水にセルジオ越後氏を招き、「東洋経済オンライン TREND CAMP」を開催した。「緊急提言! 日本代表が残り2週間で出来ること」とのテーマで語ってもらった刺激的な提言をダイジェスト版でお届けする。

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 ――いよいよW杯の開幕が近づいてきました。日本代表はグループステージの初戦にコロンビアと対戦します。初戦まで本日(6月5日)から数えて2週間後となりますが今の日本代表をどのように見ていますか。

 一発勝負で何が起こるか分からないと言われていますが、W杯は一発勝負ではないと言うことは最初に伝えたいと思います。グループステージで3試合をやるのです。レベルの差があるとはいえ、仮に1試合は勝つことができてもやはり3試合勝つことは簡単ではありません。

 4年前のブラジルW杯では日本だけでなく、アジアの出場国は1勝もしなかったのです。日本は「アジアにいる国」ということを忘れてはいけません。

■今の日本代表に「錯覚」をしてはいけない

 組み合わせ抽選のポッド1・2・3・4というのは明確な実力分けであり、世界ランクが低い日本はポッド4にいます。

 W杯に出場できない国がある中で6大会連続出場を果たした日本を「他の国に比べて強くなった」と錯覚をしてしまうことがいけないところです。

 前回のブラジル大会での惨敗後、日本はロシアW杯に向けて出場常連国レベルの国と、どれほど試合を組んだのでしょうか? 

 分析というのは冷静にすべきであり、アジアの中で勝っていても強くはなりません。

 負けて「どうすれば強くなる?」という問いを突きつめることで初めて強くなります。日本代表をポジティブに考えるだけでは反省は始まりません。

 ――5月31日に日本代表23人のメンバーが発表されました。南アフリカW杯や前回大会経験者も多く選出され、若手選手たちが落選したベテラン主体の選手構成に見えます。代表メンバーのリストを見て率直にどうお考えですか。

 日本のメディアは「ビッグ3」と選手をもてはやしますが、なぜポッド4の国がビッグな選手を持っているのでしょうか?  彼らが世界的にも通用するビッグ3というなら、日本はポッド2くらいにまで世界ランクを上げなければおかしいはずです。やはり興行的側面もあり、強く見せておかなければいけないというジレンマがあることは分かります。

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黒船来航の真意を知らない人に教えたい本質(東洋経済オンライン)

6/12(火) 9:00配信

東洋経済オンライン

 「ペリーはなぜ、鎖国中の日本にわざわざやってきたのでしょう?」

 貿易がしたいから?  捕鯨のため?  いやいや、もう少し突っ込んで考えてみましょう。それは、これから紹介する本で読み解けます。

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■ペリーが日本に来たのは…

拙著『教養が身につく最強の読書』でも紹介している最初の本は、1853年に日本に黒船に乗って来航したペリー提督の報告書『ペルリ提督 日本遠征記』〈l~4〉(ペルリ/土屋喬雄、玉城肇<訳>岩波文庫/1948~55年)です。

 この本が岩波文庫版として翻訳されたのは、1945年(昭和20年)、まさに敗戦の年でした。1巻冒頭の解説で、訳者は「マッカーサー将軍は民主主義日本の黎明(れいめい)を告げる人とならうとしてゐる」(原文ママ、原文の旧字を新字に改めた)などと書いています。この本の原書は、ペリー提督の報告書を、フランシス・L・ホークスという人がペリー提督の監修のもとに編纂したものでした。

 当時の日本の状況や国際事情が「アメリカ目線」から紹介されており、教科書的な知識しかない場合は目からウロコが落ちること、間違いありません。そして、ペリー提督が黒船で来日して、言語から地政学的な歴史、文化に至るまで、恐らくは日本人以上に、日本のことを洗いざらい調べ上げたことがよくわかります。また、米国内でも日本に来るための根回しにいかに努めたかというウラ事情も垣間見られます。

 19世紀当時の米国の最大のライバルは大英帝国でした。中国との貿易をめぐり、米国は大英帝国と争っていました。お茶や絹をはじめとする中国の豊かな産物と大きな市場が狙いです。ペリーは、大西洋を通って欧州に行き、それからインド洋を渡って中国に来ています。でも、こういう航路を通っている限り、絶対に大英帝国には勝てません。大英帝国はインド洋を通ればいいだけで、大西洋を渡る必要はないのですから。そこでペリーは、太平洋を通って中国に来れば、大英帝国に勝てると考えた。

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離婚後に生活保護費をちょろまかす女の謀略(東洋経済オンライン)

6/12(火) 7:00配信

東洋経済オンライン

「離婚」によって別れる夫婦が日本に毎年20万組以上います。離婚には、家族関係や金銭問題など結婚以上に複雑なトラブルがつきもの。本記事では、実際にどんなトラブルが起きるのかを個別のケースを基に追っていきます。
 「あなたの元妻が生活保護を受給しており、あなたにはその妻との間にできた一人娘の扶養義務があります。どれだけ援助ができるか、所得を証明できるものを提出してください」

 市役所の生活福祉課から送られてきた一通の手紙。それが山本祥平さん(36歳、仮名)が私のところに相談に来たきっかけでした。

 彼は2年前に、妊娠中の妻が子どもの親権を持つという形で離婚しています。離婚してからは、娘の養育費として毎月10万円を欠かさず振り込んでいました。

 どうやら生活福祉課は生活保護を頼る元妻が本当に困窮しているのか、あるいは祥平さんからの養育費があるなら生活保護の受給は不要なのではないかを明らかにしたく冒頭の手紙を送ったようです。

<家族構成と登場人物、属性(すべて仮名。年齢は現在)>
今回の相談者
:山本祥平(36)→ 会社員(年収600万円)

元妻:愛里(34)→ 無職、生活保護を受給中
長女:桜子(2)→ ふたりの間にできた娘。親権は妻にある

 年収600万円の祥平さんにとって毎月10万円もの負担は軽くありません。家庭裁判所が公表している算定表に彼の年収を当てはめた場合、養育費の相場は月6万円程度。なぜ彼は相場よりも高い金額を支払うことになったのか。まずは、その経緯から明らかにしていきます。

■相場よりも高い「養育費」を支払うことになった理由

 「帰りが遅くなれば、“こんな時間まで何やってるの?”と。逆に帰りが早いと“何で早く帰ってくるの”となじられる日々が続きました……。完全に支離滅裂なのですが、僕が少しでも言い返そうものなら彼女は何時間にもわたって説教してくるのです」

 結婚してからわかったことですが、祥平さんの元妻はかなり感情の起伏が激しい女性でした。結婚生活の終盤では、彼に何も非がないにもかかわらず、元妻から「アホ!  ボケ!  あんたなんて最低だわ!」などと暴言をぶつけられる始末です。

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私たちは日々「錯覚」でモノを買い続けている(東洋経済オンライン)

6/12(火) 6:00配信

東洋経済オンライン

 おカネの価値は、伸び縮みする。たとえば、大人にとっての5000円と、小学1年生の5000円は同じ価値ではない。このように、モノの高い安いの判断は絶対値ではなく、環境や状況、比較する条件に応じて判断されているわけだ。

 それゆえに、商品やサービスに付けられた価格をジャッジする際に、私たちは時々錯覚を起こし、買うべき値段でないものをうっかり買ってしまうことがある。そんな錯覚をわざと起こさせて、消費者におカネを払わせる手法は多い。財布のひもが緩みがちな時期を前に、この錯覚を起こすパターンの5つを整理してみた。

■錯覚を起こすパターン5つ

その1 最初に見たものが親的錯覚
 買い物の最初に印象的な数字を見ると、それがまず頭に残る。人は高い安いを判断する根拠として何かしらのベンチマークを求めるため、最初に見たもの=数字を、なんとなく基準に据えてしまいがちだ。

 高級品を扱うお店のショーウインドーに、20万円の値札が付いた商品が飾られているのを見て「さすがに手が出ないな」と思ったとしよう。しかし、ちょっと店の中をのぞいてみると、5万円の商品を見つけた。「なんて安いんだ、これはお買い得じゃないか」と、うっかり感じてしまった人は、まさに錯覚におちている。

 5万円が安いか高いかは、それ自体の価値のジャッジではなく、先に見せられた20万円との比較によって判断されている。先に高額な価格を見せて、その金額からの変化により安く錯覚させる、いわゆる「50%オフ」商法も同じ。価格高めのものをお値打ちに見せる手法としては効果的だ。普段めったに行かない高級ブランド店に行くときは、このことをぜひ思い出してほしい。

その2 機内ショッピング的錯覚
 飛行機に乗ると機内販売のカタログが置いてある。暇つぶしにページをめくっていくと、キャリーバッグや財布などが目に入る。価格は、まあまあ手ごろじゃないかと感じたとすれば、それはすでに錯覚ワールドに入り込んでいるかもしれない。

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アトピーで地獄を見た女子の「爽快な生き様」(東洋経済オンライン)

6/12(火) 5:00配信

東洋経済オンライン

 かゆみに耐えられず、爪を立ててバリバリとかく。皮膚は傷つき、赤黒く変色。いたるところにかさぶたと出血が見られる。

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 体を動かすだけで激痛が走るため、一日中ベッドで横になっている。衣服は、皮膚への負担を軽減するため、つねに大きめのパジャマ。炎症した箇所からにじみ出る、滲出(しんしゅつ)液という液体が付着し、独特のにおいが漂う――これは野村千代さん(32歳)が大学生のときに起きた、アトピーが重度化したときの症状である。

■アトピーが重度化し、ゾンビみたいな状態に

 「皮膚はドロドロで、ゾンビみたいな状態でした。生き地獄ですよね。何でこんな状態で生きなきゃいけないんだ、どれだけ自分は不幸なんだ、と強く思っていました」

 彼女は現在、自身と同じようにアトピーに苦しむ人の支援事業を行う、株式会社untickle(アンティクル)の代表を務める。今は症状が落ち着いているといい、明るい笑顔を振りまいたが、皮膚には赤みが目立ち、その闘病の歴史を表していた。

 症状が重度化したエピソードを聞きながら、筆者は自分の無知さを恥じていた。アトピーに対し、「かゆくなる病気でしょ」くらいの認識しか持っていなかった。確かにかゆみは発生するが、軽度の場合でも、かゆさで熟睡できず、慢性的な睡眠不足になってしまうなど、さまざまな弊害があるという。野村さんのように、悪化すると、日常生活すら送れない状態になるケースもある。

 日本には、600万人のアトピー患者がいるという(NPO法人日本アトピー協会通信誌「あとぴぃなう」)。国民の20人に1人は該当することになる。症状に差はあれど、アトピー患者の実際についてもっと知られてもいいのではないか。そんな思いから、今回の取材が実現した。

 野村さんは1986年、日本人の父と、韓国人の母のもとに生まれた。赤ん坊の頃から皮膚は赤く、カサついていた。そのため、幼い頃から皮膚科に通う日々だった。日常生活に大きな支障が出ることはなかったが、大学3年生のときに突如、重度化。冒頭のような状態に陥った。その原因について野村さんは、「ステロイド(アトピーの代表的な治療薬)を急にやめたことだと思います」と話す。

■根治治療法が確立していないために…

 アトピーは、根治治療法が確立していない。長年、ステロイド剤などを使って対症療法をするくらいしか方法がないのが実情だ。が、症状の改善は容易でなく、次第に薬の量を増やしてしまうといったことに陥りがちになる。野村さんもその1人だった。

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取引先への苦情が苦手な人に欠けている視点(東洋経済オンライン)

6/11(月) 15:00配信

東洋経済オンライン

主にビジネス書作家のデビューを支援するフリーの出版プロデューサーである亀谷敏朗氏による連載「伝わる文章術」。エンターテインメントコンテンツのポータルサイト「アルファポリス」とのコラボにより一部をお届けする。

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■文章には書き手の「人格」や「人間性」が現れる

 文章を書くのは苦手という人は、私の周りにもたくさんいます。とりわけ頼みごとやお詫びの文章などでは、苦労しているようです。また、立場が上の人に読んでもらう文章の場合は、文章を書くのが得意という人でも気を使います。その点、クレームを出すというのはこちらのほうが立場は上、したがって、あまりクレームの文章で悩むという人は少ないのではないかと思います。

 しかし、そこに落とし穴もあります。世の中、往々にして調子に乗っているときほど、そこに落とし穴があるものです。クレームを出すとき、ここぞとばかりに居丈高(いたけだか)となって、相手に何の気づかいもせず怒るという感情のおもむくままの文章を書けば、ついつい書かなくてもよいことまで筆が及んでしまいかねません。

 人は怒ったときと笑ったときに本性が露わになるものです。本性が出てしまうと、いわゆるお里が知れるとか、人を見られるというような状態になってしまいます。人を見られるというときの「人」とは「人格」ですね。

 勢いよく書いた文章は、どうしても筆が滑りがちです。慎重な文章は、書き手の人格を紙背に隠しますが、ちょっと油断すると隠れていた人格が表面に表れます。人格が優れていればよいのですが、うっかり品のない、器量の狭いところを見せしまっては後悔のもとですし結局は損です。

 文章とは元来、書き手の人格や人間性が表れやすい表現手段。自分の立場が上のときこそ、文章表現は慎重にしたほうがよいというのは、私の経験からも言えます。気を使わなくてよい相手に対する文章ほど、気を使ったほうがよいというのはひとつの処世訓と思います。

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肺がん治療に使える薬が患者ごとに違う理由(東洋経済オンライン)

6/11(月) 10:00配信

東洋経済オンライン

 近年、肺がん治療において、オプジーボとキイトルーダという画期的な免疫療法薬(免疫チェックポイント阻害薬)が開発された。この免疫治療薬は、がん細胞そのものをたたく従来の抗がん剤治療薬とは異なり、患者自身が持つ免疫力をサポートしてがん細胞を攻撃する。

 主にがん治療に使われる医薬品の中には、効果や副作用を予測するため、「コンパニオン診断」と呼ばれる病理検査・診断を行わなければならないものがある。多くの医薬品はコンパニオン診断を実施せずに使用でき、オプジーボもその1つである。

一方のキイトルーダは、コンパニオン診断が必須であり、診断結果によってはキイトルーダを使った治療を受けられない場合がある。

■治療に使用できる条件は異なる

 一部のがん細胞は、患者の免疫システムを担うリンパ球の攻撃をかわすシグナルを出している。オプジーボとキイトルーダは、このシグナルが伝達されるのをブロックし、リンパ球にがん細胞を攻撃しやすくさせる薬剤である。

 オプジーボとキイトルーダはいずれも、進行した肺がんの治療に用いられる。患者自身の免疫機能をアップさせる薬であるため、副作用が少ない新薬として期待されている。

 ただし、治療に使用できる条件は異なる。

 オプジーボは、他の抗がん剤治療で効果がなくなった場合に2次療法として選択される。他方、キイトルーダは、最初の抗がん剤治療薬として使用でき、コンパニオン診断によって投薬の効果が高いと予測できたがん患者のみが対象となる。

 キイトルーダのコンパニオン診断(PD-L1検査)では、病理医が顕微鏡で観察しながら、キイトルーダが作用するがん細胞が全体の何%に達するのか判定する。このとき、「1%未満」「1~50%未満」「50%以上」と分類し、それぞれ陰性・低発現・高発現と3段階評価する。

 50%以上の高発現症例は、抗がん剤治療に使う最初の薬としてキイトルーダを選択できる。ただし、1~50%未満の低発現症例は初回治療には使えない。さらに、1%未満の陰性症例だと、キイトルーダを使った治療は断念せざるをえない。

 1%単位の診断結果により、患者が受けられる治療が大きく変わってくるにもかかわらず、診断を下す状況が十分とは言えない場合もある。当然、病理診断には相当なプレッシャーがかかる。

 病理医は患者の組織検体を用いて最終診断を下す。だが、患者から組織検体を十分に採取できないケースがあり、1%単位での判定が難しいこともある。

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佐川氏不起訴の病根は、日本をどこに導くか(東洋経済オンライン)

6/11(月) 9:00配信

東洋経済オンライン

本記事は第1・第3水曜日にコラム「ソロモンの指輪~『本能と進化』から考える」を書いている蟹分解さんによる番外編です。刑法は人間の本能的な善悪観に根ざしながら、近代化する中で理に基づいて形成されてきました。検察審査会はどのような判断をするのでしょうか。

 森友学園への国有地売却と、関連する財務省の文書改ざん問題について、大阪地検特捜部は5月31日、佐川宣寿前国税庁長官ら38人を不起訴にした。しかし、世論には起訴を求める声があり、わだかまりは残る。なぜであろうか。この問題を読み解くカギは2つあると筆者は考えている。1つは、本年3月27日の佐川氏の国会証人喚問、今ひとつは、2009年のいわゆる「郵便不正事件」である。

 3月の証人喚問で佐川氏は、「刑事訴追の恐れ」を理由に、50回以上証言を拒否した。このときの態度を見て、国民の知る権利を尊重する姿勢に欠けると感じた人が多いだろう。共同通信の電話調査によると、証言に「納得できない」とした人は72.6%にのぼる。

 訴追可能性が答弁拒否に使われる一方で、実際に訴追はない、となったのだから、何か割り切れない。だからといって、不起訴になったから改めて国会証言を、などとは誰も望まない。そうすると、疑惑追及をかわしたい佐川氏としては、「刑事リスク」という危難をうまく逆手に使って、絶妙の結果を得たことになる。

 長引く森友問題に、辟易している国民は多い。安倍晋三首相を批判する人と、擁護する人との間では、非難の応酬が見られ、米トランプ問題や英ブレクジットと同種の国民の分断が、わが国にもあると認識させられる。安倍擁護派と批判派の意見はほとんどの問題で対立するが、森友問題などに国会審議の時間が浪費されていることへの不満に限れば、一致があるかもしれない。本件の場が国会から司法に移ってくれれば、どちらにとっても、現状の継続よりマシではないか。

■佐川氏不起訴の背景に、10年前の村木氏冤罪事件

 だが、大阪地検特捜部は不起訴を決定した。なぜ、法廷に場を移して是非を問うことはできないというのか。それを考えるヒントは、10年近く前、同じ大阪地検特捜部に起きたいわゆる「郵便不正事件」にあるといえば、唐突感があるだろうか。

 2009年6月、厚生労働省雇用均等児童家庭局長の村木厚子氏(その後、事務次官となった)は、のちに冤罪と判明する事件で、大阪地検特捜部に逮捕され、翌月起訴された。この事件は、取り調べや証拠の取り扱いに多々問題があり、さらに、検察内部で「最低でも村木氏までやりたい」「君のミッションだからな」といった、あらかじめ特定者の検挙を目的とするやり取りがあったことが判明している。

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「こうあるべき」を手放せば、人生は楽になる(東洋経済オンライン)

6/11(月) 6:00配信

東洋経済オンライン

 こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャⓇ」の大野萌子です。

 友達に自分の悪いところを指摘されたとき、「バカにしているのかな」「失礼だ」ととらえれば、気分が下がると思いますが、「自分のことをよくわかってくれている」と思い、あえて言ってくれたととらえればどうでしょうか。私たちがストレスを感じるのは、この「とらえ方」が大きく影響していて、同じ出来事に遭遇しても、その出来事のとらえ方によって、気分が上下します。

■バスに乗り遅れてしまったら? 

 運がいい悪いも同じで、「運がいい」と思う人たちは、起こった出来事から自分にプラスになる目的を見いだし、反対に「運が悪い」と思う人たちは、マイナスの目的を見いだす傾向があります。

 バスに乗り遅れてしまった。あーあと思った次の瞬間。

 ・プラスの思考
「まぁいいか。歩いて運動不足を解消できると思おう。風も気持ちいいし気分転換にもなりそう」

 ・マイナスの思考
「帰りがけに○○さんが話しかけてきたからだ。ほんとあの人は空気読めない人だわ。嫌になる」

 といった具合です。

 もちろん、すごく急いでいるときや状況によっては、プラスの気分になれないことはあるかと思います。

 ただ、日常に起こりうることであれば、プラスの意識を持つだけで、気持ちが楽になります。そして、気持ちが楽になればなるほど、プラスに考えられる機会が増え、よいスパイラルを招きます。

 このような思考グセは、性格や身を置いてきた環境に左右されることも多いのですが、意識的に変えていくことが可能です。

 物事には多面性があり、すべてのことによい面と悪い面が存在します。よい面を見るようにする、自分にとってよい解釈をする、これがよかったのだという目的を見いだすといった意識が大切で、最初のうちは「とはいっても」と自分に反論したくなることもあると思いますが、続けていくことが肝心です。

■「べき」思考を再考する

 もう1つ、私たちの心を不快にさせるとらえ方が「べき」思考です。言葉のとおり「○○すべき」「こうあるべき」という強い呪縛のような思考のことです。

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「8年前よりも深刻」な日本代表に求める覚悟(東洋経済オンライン)

6/10(日) 21:05配信

東洋経済オンライン

 同じ2018年ロシアワールドカップ出場国との本番前哨戦と位置付けられた8日のスイス戦(スイス・ルガーノ)を0-2で落とした日本代表。これで海外組を含めたフルメンバーでは昨年10月のハイチ戦(日産スタジアム)から7戦未勝利という泥沼に陥っている。

 4月のヴァイッド・ハリルホジッチ前監督解任後、チーム状態が上向くかと思われたが、西野朗監督率いる新体制は先月30日のガーナ戦(日産)に続く2連敗。前者は新布陣の3-4-2-1で挑み、今回は慣れ親しんだ4-2-3-1の基本布陣で戦ったが、どちらもイージーなミスから2失点。日本はゴール欠乏症に直面するという本番ではあってはならないシナリオが現実になってしまった。

■初戦までもう残された時間は少ない

 「試合内容、特に守備の部分でよくなってきているのは間違いない」とキャプテン・長谷部誠(ドイツ1部・フランクフルト)が前向きに言い、指揮官も「私自身はネガティブに捉えていない。いいチャレンジをしていると思う」と語気を強めたように、前進している部分は確かにあるのだが、19日の初戦・コロンビア戦(サランスク)は10日後に迫っている。

 今はチャレンジをする時期ではなく、チームを固めるべき時期。にもかかわらず、西野監督はいまだに3バックと4バックの併用を含め、さまざまな戦い方を求めてトライする考えを捨てていない。本番前最後のテストマッチとなる12日のパラグアイ戦(インスブルック)もここまで控えだったメンバーを中心に試合に出す意向だという。これには、どうしても違和感が拭えない。

 同じくワールドカップイヤーに入ってから1勝もできないまま本大会に突入した8年前の2010年南アフリカワールドカップ直前もチームは大きく揺れ動いていた。

 実際、指揮を執っていた岡田武史監督(JFL・FC今治代表)が壮行試合の韓国戦(埼玉)で0-2で惨敗した後、当時の日本サッカー協会の犬飼基昭会長に進退伺を申し出る事態にまで発展している。ただ、その直後に歯に衣着せぬ発言のできる田中マルクス闘莉王(J2・京都サンガ)らが口火を切って、超守備的な弱者の戦いに転換することを決断。その新たな一歩が5月末のイングランド戦(オーストリア・グラーツ)だった。

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