ウォームビズ、今さら聞けない基本中の基本(東洋経済オンライン)

 夏のクールビズに対して冬のウォームビズ。ノージャケットというビジュアルから視覚的に伝わりやすいクールビズに対し、パッと見、伝わりづらいウォームビズでしたが、近年はそのスタイルも広がってきているように見えます。

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 私は「プロの目線でユニクロもカッコよく!」をモットーとして、これまで延べ4000人を超えるビジネスマンの買い物に同行しトータルコーディネートしてきました。そんな私が考える「ウォームビズの最適解」をお伝えします。

■スーツとジャケパン、どちらが暖かく見えるか? 

 上下の生地が異なるスーツ、通称「ジャケパン」と呼ばれるビジネスファッションはウォームビズの基本形です。ウールで織られたジャケットスタイルという意味ではどちらも変わりませんが、使われている糸の種類が異なることをご存じでしょうか? 

 ツルッとした光沢感を特徴とするスーツジャケットでは「梳毛糸(そもうし)」と呼ばれる毛足の長い糸を使っています。一方、上下生地が異なるウォームビズのジャケパンでは「紡毛糸(ぼうもうし)」という毛足の短い糸が使われています。

 同じウール糸であってもその特徴が異なるからこそ、ジャケパンの場合、生地が毛羽立って見えます。この生地感はフランネルと呼ばれ、暖かみある視覚効果を生みだします。この効果を活かしたジャケット・スラックス・スーツも存在します。

 フランネルスーツと呼ばれるビジネススーツは、上下毛羽立ちのウールが印象的です。つまり、スーツ・ジャケパンにかかわらず、冬はフランネル生地を使ったビジネスファッションが視覚的に暖かみを演出しやすいということ。

 とはいえ、スーツとジャケパン、両者における「アイテムの相性」では決定的に異なる事情があります。それはインナーに合わせる「ニットセーター」にありました。上下同一生地のジャケットスタイルだからこそ、スーツの場合、異なる生地のニットセーターが合わせづらいのです。

 「絶対NG!」というわけではありませんが、スーツのエレガントさを損なうリスクが生じます。もちろん、紡毛糸で織られたフランネルスーツの場合、この限りではありませんが、スーツ全般、共地のスリーピースベストが似合います。

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「第一生命」がプロゴルフ界と手を繋いだ理由(東洋経済オンライン)

 日本プロゴルフ協会(PGA)と、第一生命保険が面白いコラボを2月1日に発表した。既にニュースでご存知の方がいるかもしれないが、金融業界としては初めて社会貢献活動に関する異業種(ゴルフ)との包括連携協定を結んだ。

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 もちろん、プロゴルフ界にとっても、保険会社との連携は初めてのことだ。第一生命とは、シニアツアーのスポンサーとして1987年から1997年までトーナメントを開催していたという関わりはある。今回は「お金を出す」「お金をもらう」という関係ではなく、ともにスポーツ振興や地域の活性化に連携して取り組もうということで、直接的な金銭のやり取りはない。

■異業種間の連携で何を実現させるか

 PGAと第一生命が一緒に何をやるか。包括連携協定に基づく主な取組事項を見ると、子どもの育成に関することとしては「スナッグゴルフ」というプラスチック製の子ども用の道具を使ったイベントなどを共同開催してゴルフを普及し、地域の子どもたちの育成の支援を行う。

 スポーツ振興に関することとしては、ビジネスコミュニケーションのツールとしてのゴルフに着目し、地域企業の新入・若手社員を対象に「ゴルフマナー研修」を共同開催してゴルフの魅力を伝えていく。

 健康増進に関することとして、シニア層を対象にゴルフイベントなどを共同開催することでゴルフを通じてコミュニティづくりや健康増進、健康寿命延伸に向けて活動する。その他、地域社会の活性化を目指すというものだ

 こうした例を聞いて「こんなものなの」という声もありそうだが、異業種間の連携なので、そこはこれからということ。ただ、互いにメリットはあるのだろうか。

 第一生命の稲垣精二社長は「全国にネットワークがあり、フェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションはあるが、うちには提供するソフトがなかった」と話した。

 第一生命は保険加入者約1000万人、全国に約1300の営業拠点があり、約4万人の「生涯設計デザイナー」、いわゆる生保レディらがいるという。拠点なり、デザイナーなりが顧客を持っているが、いまの顧客、これからの顧客に対してアピールするスポーツイベントなどのノウハウがなかったという。

 対してPGAの倉本昌弘会長は「我々は全国に約5700人の会員がいて、ゴルフを教えられるが、これまでゴルフをやっていない人へのアプローチができなくて困っていた。今回の連携でゴルフをやっていない人を紹介してほしい」と話した。

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44歳で「発達障害」診断された主婦の苦悩人生(東洋経済オンライン)

独特なこだわりを持っていたりコミュニケーションに問題があったりするASD(自閉症スペクトラム障害/アスペルガー症候群)、多動で落ち着きのないADHD(注意欠陥・多動性障害)、知的な遅れがないのに読み書きや計算が困難なLD(学習障害)、これらを発達障害と呼ぶ。
今までは単なる「ちょっと変わった人」と思われてきた発達障害だが、前頭葉からの指令がうまくいかない、脳の特性であることが少しずつ認知され始めた。子どもの頃に親が気づいて病院を受診させるケースもあるが、最近では大人になって発達障害であることに気づく人も多い。

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そんな発達障害により生きづらさを抱えている人のリアルに迫る本連載。第8回はADHDを抱える倉田美智子さん(仮名・45歳・主婦)。1対1の会話なら問題ないが、女子が数人集まってのいわゆるガールズトークが苦手で中高時代は不登校を経験。社会に出てからも職を転々としている。若い頃はまだ発達障害という言葉自体がなかったため、ただの困った人扱いをされて苦しんだ。この連載で初となる40代の倉田さんは、どんな生きづらさを抱えてきたのか話を聞いた。

■買い物の衝動をコントロールできない

 約束時間ちょうどに倉田さんは現れた。手には買い物袋を抱えている。「ちょっと買い物をしてしまい、ギリギリになっちゃいました」。そう言いながらバタバタとカフェの席に着いた。

 倉田さんは衝動性の症状があるため、買い物依存症に。一時期はリボ払いギリギリの額まで買い物をしてカードの返済に苦労したという。買い物依存症というと、無駄なものや高価なブランド物を次々に買い漁るイメージがあるが、倉田さんにとってそうではない。

 「売り場で何かを見つけた際、必要なものと不要なものの判断ができないんです。インテリアとか、自分が目についたものはそのときの衝動で買ってしまいます。今はビーズでアクセサリーなどを作るハンドメイドが趣味なので、その材料を買うことが多いです。『必要なものだけ買いなさい』と言われても、私には全部必要なものに思えるんです。優先順位があいまいなんでしょうね」(倉田さん)

買い物の衝動をコントロールできないことに困ったのが、自分が発達障害ではないか疑ったきっかけだという。「23歳、『発達障害』の彼が抱える生きづらさ」(2017年11月22日配信)にも記載したが、ADHDの人はその衝動性からニコチンやアルコール、ギャンブルや性といった依存症に陥る確率が正常な人の2倍という研究結果が出ている。

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AIが「偏差値65」を超えられない根本理由(東洋経済オンライン)

 書店で、テレビで、ツイッターで、AIの二文字が踊っている。創造性あふれる小説の執筆や複雑なビジネスオペレーションの効率化など、これまで人間にしかできないと思われていた知的活動を、最新のAIが軽々と成し遂げたことを伝えるニュースは引きも切らない。

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■そもそもAIとは何なのか

 特に、将棋や囲碁のトッププロをAIが打ち破ったニュースは驚きとともに世界に伝えられた。

 ウサイン・ボルトより早く走る車やそろばん名人を凌駕する計算能力を示すコンピュータは当たり前のものとなったけれど、将棋や囲碁のように複雑でクリエイティビティが要求されるゲームは、大きな脳を持つホモ・サピエンスの専売特許のはずだった。そんな得意分野における人類最高峰がAIに敗れてしまったのだ。

 AIブームは過熱するばかり。今後もAIは成長を続けることで人間の知能を追い越すというシンギュラリティ理論や、AIが人間に牙をむくことになるというAI脅威論も広まっている。果たして、AIはどこまで進化し続けるのか、現時点そして近い未来に人類に何をもたらすのか、そもそもAIとは何なのか。

本書『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』は、未曽有のAIブームの中で浮かび上がる疑問符に、実際に著者が率いたプロジェクトの過程と結果をベースとして答えを出していく。数理論理学を専門とする著者は、AIが持つ原理的な限界も丁寧に解説しながら、わたしたちがAIの何を恐れるべきかを的確に示してくれる。何より興味を惹かれるのは、AIについての研究を進めていく中で、わたしたち人間の知られざる弱点が明らかになっていく過程だ。人間の外側を見つめることで、人間の輪郭がよりはっきりと浮かび上がってくる。

 2011年に始まった「ロボットは東大に入れるか」という人工知能プロジェクト(通称「東ロボくん」)と、それに並行して行った日本人の読解力についての大規模調査・分析を行った経験から著者はAIをめぐる未来を以下のように要約する。

 “シンギュラリティは来ないし、AIが人間の仕事をすべて奪ってしまうような未来は来ませんが、人間の仕事の多くがAIに代替される社会はすぐそこに迫っています。”

 2013年時点では5教科7科目のセンター模試で偏差値45に過ぎなかった東ロボくんは、2016年で偏差値57.1を叩き出した。これは、国公立大学やMARCH・関関同立レベルの一部の学科でも合格可能性80%を示す値であり、ホワイトカラーを目指して大学受験に挑む若者の上位20%に東ロボくんが入ったことを意味する。

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40代から始める認知症を防ぐための生活習慣(東洋経済オンライン)

最新の研究によると、認知症を起こす原因の6割以上を占めるアルツハイマー病は、食事や運動、睡眠といった生活習慣を40代から見直し、必要なサプリを補うことなどで、予防できる人が多いという。さらに、認知機能を維持するために食べるべき食品、避けるべき食品も明らかになった。
アメリカで認知症から500人以上を回復させた革命的な「治療法」と「予防法」について、『アルツハイマー病 真実と終焉』(ソシム)を翻訳した医学ジャーナリスト、山口茜さんが2日連続で解説する。後編は「予防法」について(前編「治療法」はこちら)。

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 これまで多くのアルツハイマー病患者を救ってきたデール・ブレデセン医師は著書『アルツハイマー病 真実と終焉』で、その詳細な治療と予防の方法を紹介している。

 一生アルツハイマー病を寄せ付けずに過ごすにはどうしたらよいか詳述する前に、まずはアルツハイマー病の類型について説明しよう。

 アルツハイマー病は、混合型も含め4つのタイプに大別できる。

炎症性アルツハイマー病

脳の炎症が原因で起き、食事も深く関与している

萎縮性アルツハイマー病

脳機能の維持に必要な栄養素やホルモンの欠乏で起こる

糖毒性アルツハイマー病(炎症性と萎縮性の混合型)

いわゆる糖尿病から起きる

毒物性アルツハイマー病

カビ毒や歯の治療に使われる材料に含まれる水銀などの毒素から起き、治療が最も難しいとされる

 毒物性の場合は、生活の中の毒素をまず特定して除去する必要がある。毒素を除去しないままアミロイドベータを取り除く従来治療を行うと、実はアミロイドベータにより守られていた脳細胞が直接毒素にさらされ、逆に危険な場合があるという。

■治療には「オーダーメイド医療」が必要

 さらに、アルツハイマー病には36の要因があることも研究で明らかになった。

 アルツハイマー病患者は、脳神経の増減に伴う代謝バランスが常に減少方向に傾いているという。このバランスを調節する要因が少なくとも36項目は特定されているのだ。

 アルツハイマー病の症状が出ている場合、36の要因のうち、10~25項目は脳神経を縮小・減少する方向に傾いている場合が多いという。

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「川越」が活性化のため投入した起爆剤の正体(東洋経済オンライン)

 江戸時代から新河岸川の水運で江戸とつながり、“小江戸”として栄えた埼玉県中央部の観光地・川越市を訪れた観光客数は、2006年に550万人だったのが、2016年には704万人にまで増えている。都心からのアクセスのよさに加え、“蔵造りの町並み”を中心とする歴史的な景観保存・活用による、観光地としてのブランディングに成功したのが主な理由だろう。

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 一方で、課題もある。JR線と東武東上線が乗り入れる川越駅から西武新宿線の本川越駅一帯を中心とする市街地南部の“商業エリア”と、蔵造りの町並みなどが広がる市街地北部の“観光エリア”には人が集まるが、その結節点に当たる“中央通り周辺エリア”に人の流れが少なく、シャッターを閉ざす店が多く見られるのだ。

 本稿では、“川越中央通り「昭和の街」を楽しく賑やかなまちにする会”(以下、昭和の街の会)会長の岩澤勝己さんと川越市担当部署の話を聞き、民間と行政双方による、中央通り周辺エリアの活性化に向けた取り組みについてリポートする。

■かつて、にぎわいを見せた中央通り

 まずは、周辺エリアの位置関係を簡単に整理しておこう。西武線の本川越駅東口から北に向かい、「連雀町(れんじゃくちょう)」交差点を経由し、「仲町(なかちょう)」交差点に至る約700メートルの県道が中央通りと呼ばれている。

 そして、仲町交差点のさらに北側には、いわゆる蔵造りの町並みで知られる「一番街商店街」がある。昭和の街の会が活動を行っているのは、このうちの連雀町交差点から仲町交差点に至る中央通り沿い、および中央通りから延びる路地に面するエリアで、地元の3つの商店会を中心に、現在、約70人の会員がいる。

 川越には1893(明治26)年の川越大火後に、防火対策として建てられた蔵造りの町並みがあるほか、中央通りの1本東側には、大正時代の雰囲気を伝える「川越商工会議所」の洋館建築を中心に街づくりを進める「大正浪漫夢通り」がある。昭和の街というネーミングは、「明治、大正と来たら次は昭和だろう」(岩澤さん)というのもあったというが、同エリアの歴史をひもとくと、まさに“昭和そのもの”なのだということがわかる。

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神社仏閣の作り手が一体誰か知っていますか(東洋経済オンライン)

モノ情報誌のパイオニア『モノ・マガジン』(ワールドフォトプレス社)と東洋経済オンラインのコラボ企画。ちょいと一杯に役立つアレコレソレ。「蘊蓄の箪笥」をお届けしよう。

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蘊蓄の箪笥とはひとつのモノとコトのストーリーを100個の引き出しに斬った知識の宝庫。モノ・マガジンで長年続く人気連載だ。今回のテーマは「宮大工」。あっという間に身に付く、これぞ究極の知的な暇つぶし。引き出しを覗いたキミはすっかり教養人だ。

 この連載の一覧はこちら

 01. 「宮大工」とは神社仏閣など日本古来の木造建築を手掛ける大工のことで「堂宮大工」「宮番匠」とも呼ばれる

 02. 宮大工の起源は約2500年前の中国にさかのぼるといわれ、日本へは朝鮮半島を経由して伝わった

 03. 日本の宮大工の歴史は飛鳥時代に朝鮮から来た僧侶・慧滋と慧聡が「飛鳥寺」を建造したことにはじまる

 04. 飛鳥寺は6世紀末に百済から仏舎利が献じられたことにより蘇我馬子が建立を発願し建立された

 05. 慧滋と慧聡に教えを受けた聖徳太子は「法隆寺」を造り、その後さまざまな歴史的建造物を建立した

 06. かつては専門の大工ではなく、僧侶自身が寺社の建築や修理に携わるケースも多かった

 07. また宮大工は一カ所に留まらず各地の神社仏閣等を渡り歩いて仕事をするため「渡り大工」とも呼ばれた

 08. 宮大工の特長的な技術がくぎや金属のボルト等を使用せずに木材だけで建物を組み上げる「木組み」である

 09. これは木材同士をパズルのようにはめ込む加工をすることで固定し、高層の建物から重力を分散させる

 10. 宮大工は、温度や湿度による木の変形や、かかる力の強さや方向の変化などに合わせて加工法や木を変える

■熟練の宮大工による手刻みならではの手法の数々

 11. そのひとつ、「継手」というのは、材木の長さを増やすために木を継ぎ足すときに使用される手法である

 12. なかでも「腰掛鎌継ぎ」は主に土台や桁で使用され、下の木を上木で押さえつけるように組む

 13. 「追掛け大栓継ぎ」は上木を横からスライドさせてはめ込む手法で、腰掛鎌継ぎより複雑な分、強度も高い

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医師少ない日本に世界一病院が多いという謎(東洋経済オンライン)

 日本の医療を支える仕組みで、最も特徴的といえるのが「国民皆保険制度」です。社会保険方式の1つで、簡単に言えば、すべての人から少しずつおカネ(保険料)を徴収して、その集めたおカネを、医療を必要としている人に再分配するという仕組みです。

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 「皆」という字からわかるように、原則として日本では望むと望まざるとにかかわらずこの制度が適用されます。たとえば、自家用車を運転するとき、事故を起こさないという自信があれば保険に入らないという選択ができますが、「自分は病気にかからないから病院のお世話になることはない!」と思っていたとしても、給与から保険料が差し引かれるのを止めることはできません。

■日本では誰でも医療機関にかかることができる

 この皆保険制度のお陰で、日本では「誰でも・どこでも・いつでも医療機関にかかることができる社会」を実現しています。

 僕はかつて脳神経外科の医師として働いた経験を持っています。ここまで患者さんの負担を抑えながら医療の質の高さと、アクセスのしやすさを両立している仕組みを持っているのは、日本だけだと言っても過言ではないでしょう。しかし、医師になってしばらくして日本の医療が危機的な状況にあると知りました。

拙著『脳外科医からベンチャー経営者へ ぼくらの未来をつくる仕事』でも指摘していますが、日本の医療の問題点の1つが国民皆保険制度です。今後維持できないのではないかという懸念が至るところで叫ばれ、中には「すでに破綻している」という見方もあります。

 日本の医療費、年間いくらかご存じですか? 

 厚生労働省の発表では2015年にはおよそ42兆円のおカネが医療に使われています。あまりに額が大きすぎてピンと来ないかもしれません。このおカネは誰に使われていて、誰が負担しているのでしょうか。

 42兆円のうちのおよそ6割が65歳以上の患者さんに使われています。75歳以上の患者さんで見ると全体の4割弱の医療費が使われています。人口に占める75歳以上の割合は13%程度ですから、いかに高齢者に対して医療費が使われているのかがよくわかると思います。

 ただし、年齢が上がれば上がるほど病気をして医療を必要とする確率が上がるのは当然のことですので、高齢者が医療費を多く使っていることは不自然なことではありません。今後、高齢者の人口が増えることは明白であり、また高額な新薬も増えるだろうと考えると、医療費が増えていくことは防ぎようがありませんし、道理であるともいえます。

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アルツハイマー病は治療によって回復可能だ(東洋経済オンライン)

超高齢社会を迎えた日本。2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になると推定されている。しかし、これまで画期的な治療法はなく、認知症と診断された人は「現在のところ確実な治療法はありません」と医師から告げられるのが関の山だった。
ところが4年前、驚くべき研究結果が発表された。なんと認知症のうち6割強を占めるアルツハイマー病は、治療によって回復することが分かったのだ。
アメリカでアルツハイマー病から500人以上を回復させた革命的な「治療法」と「予防法」について、『アルツハイマー病 真実と終焉』(ソシム)を翻訳した医学ジャーナリスト、山口茜さんが2日連続で解説する。前編は「治療法」について。

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 今後ますます高齢者人口が増えていく日本にとって、認知症にまつわる経済的負担がこれ以上膨らめば、国の医療体制の存続にも影響しかねない。認知症は人生を奪われる患者自身だけでなく、介護にあたる家族の人生も巻き添えにする。

 認知症を起こす原因の6割以上を占めるアルツハイマー病で有効な治療法があれば、日本にとって朗報となるだろう。

■「炎症」「栄養不足」「毒素」の3つが原因

 アルツハイマー病の回復がヒトで初めて論文報告されたのは2014年。「アルツハイマー病患者の回復が史上初めて発表された」とのニュースは、瞬く間に世界を駆け巡った。

 アルツハイマー病の原因はこれまで、脳に「アミロイドベータ」と呼ばれるタンパク質が蓄積することとされてきた。そして従来の治療は、脳に溜まった悪者として、アミロイドベータの除去に主眼が置かれてきた。

 しかし、アミロイドベータを除去する薬剤は、症状を緩和させることはあっても、病気の進行を抑制させたり回復させたりしなかった。

 アルツハイマー病でアミロイドベータがなぜ脳に溜まるのか――。研究の結果、「炎症」「栄養不足」「毒素」の3つが原因であることが分かった。

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上野動物園も! プロ溺愛「すごい長靴」の世界(東洋経済オンライン)

 東京も大雪やゲリラ豪雨に見舞われる昨今。革靴がぬれてヨレヨレになり、「ちゃんとした長靴を常備しておくべき?」なんて思う人も多いかもしれない。

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 そこで、自然の脅威にも備えられそうな実績ある長靴をリサーチしたところ、弘進ゴム(宮城県仙台市)の「シーラックスライト」というゴム長靴にたどり着いた。雪寒地にお住まいの人々を中心に10年近く愛され続けているという。

 「1月の大雪の際は、北関東のホームセンターからも全体で1万足ほどのオーダーが入りました」と、同社シューズウェア統括本部・副本部長の近内章人さん。普段需要の低い関東地方でも、いざというときの頼れる存在になっている商品のようだ。

■上野動物園の飼育員たちが履いていた! 

 同社は、ゴム・ビニール製品を製造販売している会社。身近なところでいうと、車のパワーステアリングホースや大手コンビニのコーヒーメーカーマシーンの中の管などを作っているのだが、中でも1935年(昭和10年)の創業以来、主力商品となっているのが長靴だ。

 同社は、国内の専門業種向けの長靴(ゴム製・ビニール製)市場で35%とトップシェアを持つ。水産、農業、食品、土木建設などの現場で定評があり、指名買いが多いようだ。

 たとえば、雪や氷の上でも滑りにくいゴム長靴「マッキンリー」。上野動物園職員の指定品だという。魚の脂で滑りやすい築地市場では、働く人の9割が耐油性のビニール長靴「ザクタス」を履いているそうだ。そのほか、スーパーのバックヤードで使われる白い衛生長靴「ゾナ」シリーズや、ハードな現場向けとしてつま先に鋼製の先芯を施した安全長靴なども売れ筋だという。

 そんな現場のプロたちに選ばれる同社の「一般作業用」の長靴として売られているのが、「シーラックスライト」シリーズ(冒頭の写真中央)だ。2008年に発売を開始して以来、土木現場などで作業をする人や、雪かきが必要な北国に住む人たちから人気を得ている。値段は5400円(税込)。作業用長靴は探せば1000円代でも買えることを考えると安価とは言えないが、「一度履くとほかのものはもう履けない」と繰り返し買うリピーターが多いそうだ。

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