ど派手な布団が300万円超え 布団メーカーが逆襲へ(日経トレンディネット)

 日本特有の文化であり、生活必需品の布団。近年海外でも「FUTON」という言葉が通用するほど、その価値が認められつつある。欧米人からするとクールで、「必要なときだけ出せばよくて便利」なものとして人気が高まっている。

【関連画像】マルゼン「AIR COMFORT」(310万円)。横たわったときの体への圧のかかり方を計算し、無重力を感じられるように3D加工技術が施されているという。マットレスにラメがちりばめられている。マットレスと本革製のベッドフレームのセット

 しかし、日本では少々事情が異なる。一般住居から和室が激減するにつれ、就寝時はベッドを使うことが多くなった。寝具に関しても、掛け布団はともかく、敷布団の需要は減っていく一方。また、大量生産の外国製布団が安価で売られるようになり、昔ながらの方法で作られている国産布団はぜいたく品となっているようだ。

 その消えゆく布団を復活させるべく立ち上がったのが、ライフスタイル関連製品を扱う商社のメルクロスだ。日本の老舗布団メーカー6社(アサギ、コドモわた、木村綿業、丸三綿業、マルゼン、四国繊維販売)を中心に、布団メーカー、布団職人が全く新しい布団を作り、発信していこうとしている。それが『FUTONSTAR』だ。

 “競争”ではなく“協業”で、業界全体を盛り上げていくのが狙い。6社のなかで一番若手は、1966年創業の四国繊維販売。いずれも50年以上の歴史ある伝統企業を束ねたコラボレーションだ。

「文句のない技術力とクオリティーにアーティスティックな観点をプラス。唯一無二の布団として、『FUTONSTAR』を立ち上げた。自分だけのオーダーメードの布団というのが基本にあり、ここにあるものはあくまで『こんなことができますよ』というプレゼンテーションのひとつにすぎない」(メルクロス西川宗行社長)

 先日開催された東京・南青山でのポップアップショップでは、ド派手な布団が勢ぞろい。価格も平均150万円という値札がついている。どうしてこんなに高いのかと尋ねてみたところ、「例えばこの布団は、生地をプリントするところからオリジナルで起こしているのでどうしても高くなってしまう。中の綿も最高級のものを使用している」(コドモわた)とのこと。いやいや、それにしても高すぎるだろう。しかし、今回発表されたものはファッションでいうところの“コレクションライン”のような立ち位置なのだと考えると腑に落ちる。

 ちなみに、コドモわたの河村佑太社長は渋谷でDJもやるノリのいい経営者。「日本の和から離れよう」とひらめき、「シャンパンを飲みすぎてストリートで朝方目を覚ますようなヤンチャでクールな大人にささげるクリエーティブなふとん」を目指したとのこと。

 丸三綿業は世界文化遺産に指定された富岡製糸場のお膝元にある、1938年創業のメーカー。“神レベル”の布団をつくりたいと、最高級のシルクの中綿を使用し、末広がりの「8」と丸三の「3」を掛けた24、達磨大師の言葉などをモチーフに240万円の商品を紹介。

 月産5万枚を製造する日本屈指の布団メーカーである、香川県高松市の四国繊維販売の作品は、その名も『SANUKI LEGEND』。ヘビーロックを表現した布団の値段は120万円だ。「本当に売れるのか?」と心配になってしまうが、「分かる人に買ってもらえればいい」とメルクロスの西川社長は言う。

 今のところ販路はECのみで完全受注制。公式サイトに行ってみたが、正直、前衛的すぎて分かりづらいというのが率直な感想だ。サイト内にあるFUTONはあくまでも一例ということで、これを原案としてオリジナル発注の参考にしてもいいし、もちろんこのデザインでも注文できる。

 それにしても高いもので300万円超えのFUTONSTAR、一体誰が買うのだろうか。「こだわりのある人、最高級のものを身の回りに置きたい人、つまり限られた方々のためのものと考えている」(西川社長)。海外の受注も想定しており、公式サイトは英文も併記している。

 注文を受けてから職人たちが生地を染め、中身を精錬し、最高の布団に仕立てるため、納期は3~4カ月後。早くも百貨店やアパレルブランドが興味を示しているという。これはこれでよいのだが、この10分の1くらいの現実的な価格で展開するものがあってもいいのではないだろうか。はたしてこの布団を買うのはどんな人物なのか、興味深いところだ。

(文/三井三奈子)

アウトドアでいれたてコーヒーを楽しむ最強道具5選(日経トレンディネット)

 秋冬の寒い時期のキャンプやアウトドアといえば、たき火やストーブで暖を取りながら家族や仲間と夜を過ごしたり、気持ちの良い朝を迎えるのも楽しみの一つだ。そこでこだわりたいのが、おいしいコーヒーをいれること。

【関連画像】コーヒープレスはPCSフラッシュのクッカーにはめてそのまま使用できるので、無駄な器具を増やさずに済む

 今回は、キャンプやアウトドアでいれたてコーヒーを楽しむための道具をピックアップした。インスタントコーヒーとは違う本格的なコーヒーを手軽にいれられる道具は、キャンプ場だけでなく日々の生活でも活用できるに違いない。

【アウトドアでいれたてコーヒーを楽しむ道具5選】

■素早く沸騰して氷点下6度でも使えるコンパクトなクッカー&コーヒープレス

■いれたてコーヒーを持ち歩ける真空断熱ボトル

■ドイツの職人が作る最高峰のハンドグラインダー

素早く沸騰して氷点下6度でも使えるコンパクトなクッカー&コーヒープレス

●ジェットボイル(R)「PCSフラッシュ」「コーヒープレス」

 寒い時期にアウトドアでコーヒーや調理を楽しむのに湯沸かしは必須なのだが、そのためにはケトルやバーナーなど、かさばる道具を持って行かなければならない。

 この問題に着目し、簡単な器具だけで素早く調理できるクッカーを開発したのが、米ニューハンプシャー州を拠点とするブランド、ジェットボイル(JETBOIL)だ。同社のアウトドアクッカーは小さな炎でも効率的に湯を沸かしたり、調理したりできるのが特徴。氷点下6度でも安定した火力を発揮するなど過酷な環境でも使えるのに加え、クッカーとバーナーが一体で持ち運びやすいといったポイントが受け、アウトドア好きが愛用することが多い。

 なかでもクッキングシステムとして最もスタンダードなのが「PCSフラッシュ」だ。バーナーの熱損失を最小限に抑えられる「フラックスリング」というフィン状のリングがクッカーの底に取り付けられており、これが非常に高い効率で熱を吸収し、クッカー内に伝達。小さな火力でも中の水を素早く沸騰させることができる。よって一般的なクッカーと比べてガスの消費量が少なく、また自動点火装置や、グローブのままでも扱いやすい大型の火力調節つまみ、沸騰を色の変化で知らせるインジケータ機能も付いているなど、使いやすさが追求されているモデルだ。

 もちろんバーナー、ガスカートリッジ、スタビライザー(ガスカートリッジを安定させる脚)、折りたたみ式ゴトクなど、すべてのパーツをクッカー本体に収納できるオールインワン設計。クッカーはハンドル付きカーゴコジー(カバー)が付いているので、調理中でも素手で扱える。

 このPCSフラッシュを使い、フレンチプレス方式でコーヒーをいれられる道具が同ブランドの「コーヒープレス」だ。いれ方は簡単で、まずはPCSフラッシュで湯を沸かしたら火を止め、あらかじめひいてあるコーヒー豆をクッカーに入れて軽くかき混ぜ、上からコーヒープレスを蓋にセットして4分待つ。あとはプレスをゆっくり下げて細かい豆が沈殿すれば、おいしいコーヒーが楽しめる。

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ロボットやAIが広がる未来は「自由」の概念も変わる?(日経トレンディネット)

 「テクノロジーとマーケティングがヒットを創造――」をテーマに開催された「TREND EXPO TOKYO 2017」。会場となったベルサール東京日本橋には、11月2日と3日の会期中に合計で1万人を超える来場者が集まった。

【関連画像】ソフトバンクロボティクス コンテンツマーケティング本部 取締役本部長 蓮実一隆氏

 そんなTREND EXPOで初日の基調講演を飾ったのが、ソフトバンクの「Pepper(ペッパー)」の開発責任者である蓮実一隆氏と、スクウェア・エニックスでゲームキャラクターのAI(人工知能)を開発する三宅陽一郎氏。現在最も人が触れる機会の多いロボットと、人気ゲームのAIを開発する両氏が見据える未来を、ジャーナリストの津田大介氏が聞き出した。

 蓮実氏は、元テレビ朝日の番組プロデューサー。かつて『ビートたけしのTVタックル』や『報道ステーション』、『痛快! ビッグダディ』などを手がけた。そんな蓮実氏が、ソフトバンクに入社後、コンテンツビジネスの担当などを経て、Pepperの開発を担当することになったという。

 津田氏が「Pepperを作れと言われたときには、どう思いましたか?」と尋ねると、「最初は気持ち悪いと思いましたよ」と蓮実氏は苦笑い。「ただ、ロボット開発とテレビ局って、一見すると関係なさそうですけど、どちらも家庭の中で1日中、電源が入っているっていう点で近いものだと思っています。家にロボットがいない家庭がまだまだ多いですが、(将来は)必ずそうなる。だからこそ、Pepperを、面白いものにしろというのが代表の孫正義からのオーダーでした」(蓮実氏)

 そんな蓮実氏は、AI開発者の三宅氏の著書を愛読しているという。「ゲームの世界という狭い状況の中で動くAIは、同じようにPepperという(物理的な)制約のある状況で、何をどう表現すれば世の中に響くかを研究するのに役立つ」(蓮実氏)のだという。

 一方の三宅氏は、最新のゲーム用AIを次のように説明する。

 「ゲームでは、個々のキャラクターやモンスターをAIで自然に動かしています。加えて、ゲーム全体をコントロールするAIもあります。昔のゲームは、同じ体験を何百万の人に届けていました。でも、今のゲームは、一人ひとりのプレーヤーに合わせて、難易度などを動的に変えています。強いプレーヤーには強いモンスターを増やしたり、弱いプレーヤーには出てくるモンスターを減らしたりという具合に、プレーヤーに合わせた体験を提供しています。そうしたことを可能にするのがAIなんです」(三宅氏)

 蓮実氏は、こうしたAIの使い方は、ゲームの中だけでなく、現実のさまざまなシーンにも応用できると話す。「最近のスマートハウスでは、人がいないと部屋の電気や空調をオフにします。顔を登録していない人が来たら防犯ベルを鳴らしたり、あるいは町全体を監視するようなAIもあります。ユーザーの履歴や行動ログに応じてサービスを変化させていくことができるのです」(蓮実氏)

 これを受けて、「つまりビッグデータをAIで分析し、ハードウエアのサービスに落とし込んでいくということですね」と津田氏が問うと、蓮実氏は「そのときに重要なのはロボットです。AIは体を持っていませんから、AIがコントロールして、ロボットを動かせばいい」と答えた。

 津田氏はさらに、「そうしたハードウエアには、例えばロボット掃除機のルンバがあります。ルンバのような製品が日本メーカーから出なかった理由として、日本では安全に対するリスクが大きすぎると判断するからではないでしょうか」と蓮実氏に問いかけた。

 蓮実氏は、「Pepperも、背が高いことがチャレンジのひとつだと思います」と回答。「あれだけ大きいと、いろいろな事故が考えられます。家の中で倒れたり、モノにぶつかって壊したり。それを防ぐため、Pepperは搭載されたセンサーの9割ほどを、安全機能に使っています。もちろんロボットを小さくしたり動かなくしたりすれば、安全性は高まります。でも、Pepperが動かなければタブレットと変わらないんですよ。動くからこそカワイイと思われ、接してもらえるのです」(蓮実氏)

 終盤になると、話題はAIやロボットがいる未来像に移った。前述のように、AIがユーザーの行動を分析し、ユーザーに合わせて環境や提供するサービスを変化させるようになると、人間が生きている現実はAIによって最適化された世界になる。すると、「自由の概念も変化するのでは」と津田氏は指摘する。

 「われわれはよく『自由がいい』と言うけれど、その自由さえAIによってデザインされた範囲内の自由になるのかもしれない」と津田氏。蓮実氏は「だからこそ、人間がどうなりたいか、ロボットやAIをどういうふうに使いたいのかを考えることが大事なんです」と締めくくった。

(文/河原塚英信)

スマートスピーカーの本命「Amazon Echo」が上陸(日経トレンディネット)

 アマゾンジャパンは2017年11月8日、スマートスピーカーの「Amazon Echo」シリーズの国内販売を発表した。当初は招待制の販売となり、商品ページからリクエストを送り、招待メールを受け取った会員のみが購入できる。購入者には11月13日週から順次、配送をする。

【関連画像】「Amazon Echo」(左)、「Echo Plus」(右)、「Echo Dot」(手前)

 Amazon Echoはアマゾンが開発する音声型の人工知能(AI)「Alexa」を搭載したスマートスピーカー。「Alexa」と呼びかけて操作する。販売する機種は全部で3つある。主軸のモデルとなるのが「Amazon Echo」だ。2.5インチのウーファーを搭載し、360度全方位への音声再生に対応していることなどにより、部屋全体に音楽を響き渡らせられる。Amazon Echoは1万1980円で販売する。次に最も小型の「Echo Dot」だ。同機種もスピーカーを内蔵しているが、基本的には外部スピーカーと接続して利用することを想定している。こちらの販売価格は5980円となる。

 そして、最上位モデルの「Echo Plus」だ。同機種は他のスマートデバイスと接続する機能を内蔵している。「Alexa デバイスを探して」と話しかけるだけで、自動的に対応デバイスを探し出して接続する。例えば、フィリップスの照明機器「Philips Hue」と連携すれば、「Alexa 電気をつけて」と話しかけるだけで、照明の操作もできるようになる。Echo Plusはスマートホームのデバイスを操作するハブとしての利用を想定したモデルとなる。価格は1万7980円。

 有料会員制度の「Amazonプライム」会員向けには割り引きキャンペーンを実施する。Amazon Echoが4000円引きの7980円、Echo Dotが2000円引きの3980円でそれぞれ購入できる。キャンペーン期間中に購入を申し込み、招待メールを受け取ったプライム会員が対象となる。

 スマートスピーカーは音声で操作できるサービスの充実さが、差異化のポイントの1つになる。そこでアマゾンはサービス開始当初から国内265のサービスと連携をしている。例えば、JapanTaxi(東京都千代田区)が開発するタクシーの配車アプリ「全国タクシー」とも連携しており、「Alexa 全国タクシーを呼び出して」と呼びかけてサービスを呼び出した後に、「タクシーを呼んで」と話しかけるだけでタクシーを配車できる。

 そのほか、「JR東日本 列車運行情報案内」や「アルクの英語クイズ」、飲食店情報サービスの「ホットペッパーグルメ」などがAlexaに対応している。アマゾンはAmazon Echoの発売に併せて、企業が自社のサービスとAlexaを連携させる機能を開発できる開発キットの提供を始めた。今後、販売台数の増加と共に対応サービスが拡大していくことが期待できる。

 そうした連携サービスを音声で操作するがゆえに、AIには言葉を聞き取る力と文脈の理解力が求められる。日本展開が他国に比べて遅れたのは、AIが日本語を理解する精度を高めることに時間を割いたためだ。「日本語でも他国と同じような体験をできるように、時間をかけて対応をした」(米アマゾンのAlexa海外事業部ディレクターのイアン・マカリスター氏)。

 例えば、同音異義語は日本語対応の難しさを表す典型例だ。「『Alexa のど飴を買い物リストに追加して』と話しかけた場合に、「雨」ではないことを判断できる必要がある」(Alexa担当シニア・バイス・プレジデントのトム・テイラー氏)。こうした聞き分けるための学習に注力をした。

 今回の発表会では、スマートデバイスとの連携や音楽サービスなどを中心に紹介しており、アマゾンの強みであるはずの買い物との連携についてはほぼ触れられなかった。この点については、「すぐにでも利用できる状態にある。Amazon Echoに話しかけることで買い物をできるほか、過去に注文したものを再注文したりできる」(マカリスター氏)。ただし、現状は機能を利用できない状態になっている。国内での出荷に併せて開始することを検討している真っ最中だという。そのため発表会ではあえて触れなかったようだ。

 発表会ではAmazon Echoで利用する、月額制のストリーミング音楽サービス「Amazon Music Unlimited」の開始も発表された。アマゾン版の「Spotify」とも言えるサービスで、4000万曲以上の楽曲を無制限で楽しめる。利用料金は一般会員は月額980円、プライム会員は月額780円で利用できる。プライム会員は1年契約の場合には7800円となり、2カ月分お得になる。

 また、家族のすべてのデバイスで利用できるファミリープランを月額1480円で提供するほか、Amazon Echoのみで利用する月額380円の「エコープラン」も用意する。

(文/中村勇介=日経トレンディネット)

28万円かけて今さら「デスクトップPC」を買った理由(日経トレンディネット)

 この秋、新たにデスクトップパソコンを購入した。仕事用のメインマシンなのだが、パソコン販売の8割がノートパソコンになっている昨今だけに「いまさらデスクトップ?」と思う人も少なくないだろう。

【関連画像】今回購入したのは、ドスパラの「Magnate XT」というモデル。あらためて記録を見ると、およそ2~3年の周期で買い替えていた

 最初にパソコンの買い替えを考えたのは、これまで使っていたメインマシンのデスクトップでは、画像の処理に時間がかかるようになったことがきっかけだ。10カ月ほど前にデジカメを買い替えて、画素数が増えたのが原因だと思う。明るさを調節したときなどに、それが反映されるまでのタイムラグが許せない。大量の写真のサムネイルを表示するときも待たされるし、待ち切れずに他の作業を進めてしまうとフリーズしたりする。

 もう1つ、500GBのSSDが不足してきたことも大きい。iPhone Xの256GBモデルを購入したので、そのバックアップを取るには500GBでは絶対に足りない。実際はハードディスクとの2ドライブ構成で利用しているので、まだ余裕があるハードディスクにバックアップを取ることもできるのだが、トラブルが発生したときなどに何かと面倒なので、SSDにバックアップしたいのだ。iPhone Xの購入を考えているノートパソコンユーザーは、SSDの空き容量に注意したほうがいい。

高速なパソコン、広い画面で仕事がしたい

 購入したのは、パソコンショップ「ドスパラ」のミニタワー「Magnate XT」というモデルだ。僕にとってパソコンは仕事の道具なのでお金を惜しむつもりはないが、逆に趣味の購入ではないので無駄なお金も払いたくない。選んだMagnate XTのスペックは以下のようになっている。

 価格は税込みで18万6870円だった。高いか安いかは判断が分かれるところだろう。CPUはCore i7、グラフィックカードを搭載し、SSDも1TBとかなりハイスペックだ。スペックを抑えれば、もっと安く手に入る。

 今回の買い替えの一番の目的は処理性能だったが、2台の4Kディスプレーを接続したかったというのも理由の1つだ。僕の仕事では、資料を見ながら原稿を書くケースがとても多い。資料としてはウェブページやPDFが主だが、最近はビデオも増えてきた。取材の際にはビデオを撮るケースもあり、それを見ながら原稿を書く機会が激増中だ。そんなときには画面が広いほうがいいに決まっている。以前はフルHDのデュアルディスプレー環境で作業していたのだが、最近4Kディスプレーを購入し、その広さに圧倒された。

 だから、デスクトップパソコンを買うのと一緒に4万円台の4Kディスプレーも2台購入した。これで27万~28万円。高いと思うかもしれないが、考え方を変えると、パナソニックの「レッツノートSZ」のSIMスロット搭載モデルとほとんど変わらない金額で、処理性能や作業スペースが段違いのパソコン環境が手に入ることになる。もちろん、ミニタワー型のデスクトップとモバイルノートでは比較する対象が適切ではないのは重々承知だが、画面サイズやら性能などを考えると、なんとなくお買い得にも思えてくる。

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「いいね!」つくなら何でもアリ? エマ・ワトソンとトム・ハンクス共演映画『ザ・サークル』(日経トレンディネット)

 米国で2013年に発行されてベストセラーとなった、デイヴ・エガーズの小説『ザ・サークル』をエマ・ワトソンとトム・ハンクスの共演で映画化。行き過ぎたSNS社会に警鐘を鳴らす作品が『ザ・サークル』だ。

【関連画像】(C) 2017 IN Splitter, L.P. All Rights Reserved.

 主人公は地元でさえない日々を送っている24歳のメイ(エマ・ワトソン)。ある日彼女は、世界最大のSNS企業、サークル社で働く大学時代の親友アニー(カレン・ギラン)の取り計らいで、この会社の入社試験を受けることになる。

 憧れのサークル社に採用されたメイは、娯楽施設から健康管理まで完備された理想的なオフィス環境に感激。意気揚々と働き始める。しかしある事件をきっかけに、この会社のカリスマ経営者として崇められるイーモン・ベイリー(トム・ハンクス)の目に留まったメイは、サークル社が開発した超小型カメラによる新サービス「シーチェンジ」の実験モデルに抜てきされる。これは至るところに設置された超小型カメラの前で自らの24時間を公開するという内容で、瞬く間に1000万人超のフォロワーを獲得したメイはサークル社のアイドル的な存在になる。

 そしてベイリーの理想である「全人類の透明化」を実現するため、メイはさらなる新サービスの公開実験に臨むが、そこには思わぬ悲劇が待ち受けていた。

誰もが“ターゲット”になり、個人情報がさらされる時代

 映画はメイがカメラの前ですべてをさらし始めてから爆発的な人気者へとなっていくというSNSの“一見華やかな面”を描きながらも、徐々にその陰の面も明らかにしていく。その象徴とも言えるのが、新サービス「ソウルサーチ」を利用した逃亡中の犯人探しのシーンだ(予告編でも見られる)。このシーンには、新サービスが世界中の人々のSNSを利用してさまざまな人を見つけ出せるということを示すために、メイが多くの観衆の前で「20分で逃亡犯を捕まえるわよ!」とプレゼンし、実際に該当の逃亡犯があっという間に捕まるという様子が収められている。

 このシーン自体をどう思うかは別にして、実は似たようなことはすでに日常的に起きているのではないだろうか。例えば、ツイッターに悪ふざけをした写真を投稿したら炎上し、投稿した本人の個人情報が瞬く間に特定されてしまうケースや、無関係なのに何かの事件の当事者にされた人の個人情報がさらされてしまうケースなど。いまや誰もが“ターゲット”になり、個人情報がさらされる危険があるということを、映画を見ると改めて実感させられる。

 また、メイがカメラの前に自分をさらすことでアイドル化していく姿も、「インスタ映え」という言葉に象徴される、見栄えの良い写真をインスタグラムに投稿することでフォロワーを増やそうとしている人が多くいる今の時代を反映しているように思える。

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名刺切れのピンチを解決 財布に忍ばせる「極薄名刺入れ」は何がすごい?(日経トレンディネット)

 ビジネスで初対面の相手を前に、名刺が切れていることに気付き、冷や汗をかいた経験は誰しもあるのではないだろうか。同じ轍は踏まないと、財布に入れっ放しにしておいた数枚の予備名刺も、折れたり汚れたりして、役に立たないことが多い。そんな緊急事態を救ってくれるのが、ステンレス鋼板製の極薄の名刺入れ「KEEP SMART」だ。財布や鞄などにしのばせておけば、ピンチを切り抜けられる。“刃物の町”として知られる岐阜県関市で金属プレス加工業を営み、この製品の生みの親となったツカダの塚田浩生社長に開発の裏側を聞いた。

【関連画像】名刺を3枚まで挟み込め、名刺と名刺の間に0.1mmの仕切り鋼板を挟むことで、圧着によるインク移りを防げる極薄名刺入れ「KEEP SMART」

――「KEEP SMART」は名刺切れの緊急事態を救う、ありそうでなかったお助けグッズですね。

ツカダの塚田浩生社長(以下、塚田): 厚さ僅か0.2mmのステンレス鋼板を2つ折りにしたシンプルな構造の名刺入れです。大きさは一般的な名刺とほぼ同じサイズで、3枚の名刺を鋼板の間に挟み込んで使います。名刺と名刺の間に、厚さ0.1mmの付属の金属製仕切り板を差し込むことで、インク移りを防ぐ配慮もなされています。名刺と仕切り板を含めた全体の厚さはクレジットカード2枚分以下なので、財布に入れても邪魔になりません。名刺が折れたり、汚れたりすることから着実にガードし、名刺切れの大ポカをカバーできる緊急用予備名刺入れとして重宝するグッズです。

――非常にニッチな商品ですが、そもそもなぜ開発しようと思い立ったのですか?

塚田: 私自身が何度か名刺切れを起こしてしまい、挨拶のときに相手に渡せなかった経験があるからです。そんな事態に備えようと財布に何枚か名刺を入れておくのですが、いざ使おうと思って取り出すと、折れたり、汚れたりしている。それでも渡さないよりはマシと、よれよれになった名刺を手で必死に伸ばして差し出したこともありますが、恥ずかしい思いでいっぱいでした。そんなことを繰り返していたある日のこと。いつものように予備の名刺を財布に補充しようとしたとき、待てよ、わが社の金属加工技術を使って数枚挟み込める極薄の名刺入れを作れば、折れや汚れを防げるのではないかと、とっさにひらめいたのです。私の周りにも名刺切れで気まずい思いをした経験を持つ人が何人もいたことから、世の中にもきっとニーズがあると思いました。

――確かに需要はありそうですね。今までこうした商品がなかったことが不思議なくらいです。

塚田: 私も既に商品化されているだろうと思って、インターネットですぐに調べてみました。すると、スマホケースのポケットなどに入れられる極薄名刺入れは、やはりいくつか販売されていた。しかし、意外なことに材質は紙や革ばかりで、金属製のものは見当たらなかったのです。念のため、岐阜市の特許事務所で調べてもらうと、私が考えたコンセプトと同様の製品が、75年に特許申請されていましたが、プラスチック製で厚さも0.5~1mmとそれほど薄くないことが判明。金属製の予備名刺入れという私のアイデアは、極薄にできて、さらに素材に新規性があるため、特許も取得できると言われました。そこで、今年4月に特許申請し、早速開発に取り掛かったのです。

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米津玄師は星野源を超える? 今年のヒットの顔は(日経トレンディネット)

 毎回異なる音楽チャートから最新のヒット曲を紹介する「臼井孝の音楽チャートから見るヒット曲最前線!」。月の前半は総合的なビルボード・ジャパン・チャート、そして月の後半はパッケージや配信のセールス、動画や歌詞の検索数、カラオケや有線リクエストなど個別のヒットチャートから1種類を選択し、ヒット曲を解説します。

【関連画像】欅坂46「風に吹かれても」(ソニー)

 今回は2017年10月30日~11月5日のビルボード・ジャパン・チャートです。

●欅坂46、TWICE、米津玄師がどうやら今年の顔?

 1位は欅坂46の5枚目となるシングル「風に吹かれても」。CDセールスもLook Up(ユーザーがCDをパソコンに取り込んだ際などにオンラインでCD情報を取得した回数)も1位となっており、彼女たちの楽曲そのものを聴こうという層が多いことが分かります。

 2位は韓国のガールズグループ、TWICEの「LIKEY」。韓国語+英語の歌詞ながら、動画再生回数とツイート数がダントツとなり、総合でも高ランクになりました。

 3位は米津玄師(よねづけんし)の4枚目となるアルバム『BOOTLEG』に収録された、菅田将暉とのコラボ曲「灰色と青」。アルバム自体、発売初週に16万枚を売り上げ(サウンドスキャン調べ、以下CD売り上げについては同様)と、男性ソロアーティストではトップクラスの売り上げを記録しているので、この結果にも納得です。

 欅坂46、TWICE、米津玄師はほかの楽曲もランキングのトップ100内に多数入っており、まさに“2017年の顔”と言えそうです。

 このほか、ブームの火付け役となった大阪府立登美丘高校ダンス部との共演が話題の荻野目洋子「ダンシング・ヒーロー」が、6週ぶりにトップ10圏内に返り咲き。25年ぶりとなるNHK紅白歌合戦への出場も期待されます。

※「-」は100位圏外、週数は総合TOP100に入った週、網掛けは8週以上チャートイン※発売元略号:A=エイベックス、C=コロムビア、LA=ランティス、S=ソニー、TF=トイズ、U=ユニバーサル、V=ビクター、W=ワーナー

■提供元:ビルボード・ジャパン

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最新洗濯機の賢い選び方 “温め・泡・ほぐし”がポイント(日経トレンディネット)

 家電メーカー各社からドラム式洗濯乾燥機の2017年最新モデルが出そろった。タテ型洗濯機は夏に最新モデルが登場するので、これで2017年モデルが出そろったことになる。そこで、洗濯機を購入するうえで知っておきたい最新トレンドを紹介する。

【関連画像】左からパナソニックの「Cuble NA-VG2200L」、シャープの「ES-P110」、東芝の「ZABOON TW-117X6L」

●洗濯機も“インテリア”の1つに

 ここ数年の大きな流れの1つとして、洗濯機がスタイリッシュになりつつあることが挙げられる。具体的にはタテ型洗濯機、ドラム式洗濯機それぞれの項で紹介したいが、キッチン家電や掃除機などに見られる“魅せる家電”という方向性が洗濯機にも確実に浸透してきた。

 掃除機も従来は“隠す家電”の代表格だったが、ダイソンの登場、さらにはスタイリッシュなコードレス掃除機の登場によって、部屋の片隅などに常に置かれるようになり、そのデザイン性がより重視されるようになった。洗濯機は脱衣所などに設置する家電のため、基本的には「人に見せる家電」ではない。しかし機能を制限してでもデザイン性にこだわったパナソニックの「Cuble」が一定の成功を収めているように、「少しでもデザインのいい洗濯機が欲しい」という消費者は決して少なくないのだろう。

 「機能を削ってでもデザインを抜本的に見直した」という方向性を示したのはCubleくらいではあるものの、全体的にデザインの重要度が増している印象を受ける。

●■発売時期は、縦型は6~8月、ドラム式は9~11月が中心

 タテ型洗濯機の新製品発売時期は毎年6月から8月が多い。一部に簡易乾燥機能付きモデルもあるが、タテ型は洗濯機能のみのモデルが多い。夏の暑い時期に外干しすると気持ちいいほど乾くので、“外干し派”の琴線に触れる時期なのだろう。

 一方、ドラム式洗濯乾燥機の新製品発売時期の中心は9月から11月にかけて。秋から冬にかけて日差しが弱まり、外干ししてもなかなか乾かなくなりつつある時期に乾燥機能の充実したドラム式が発売されるという感じだ。

●■買いどきは、新機種を狙うなら発売3カ月~半年後

 白物家電は全体的に発売3カ月後に価格がある程度落ち着く傾向にある。年末商戦や春の新生活シーズンなど値上がりしやすい時期などもあって一概には言えないが、6月発売のモデルなら9月あたりが一つの狙い目だ。もちろん、その後もじわじわと下がり続け、半年後くらいにほぼ底値になると考えていいだろう。

安さかスペックか? 割り切りで選ぶスタンダードノート(日経トレンディネット)

この秋冬のパソコン新製品では、各社とも「スタンダードノート」に最も力を入れている。例年、保守的なデザインや機能のものが多く、新製品が登場してもあまり変わり映えしないこの分野では、とても珍しいこと。この記事では、今期のスタンダードノートの選び方とお薦め商品を紹介する。

【関連画像】SSDとHDDの両方を搭載するNX850/JAは、Windowsのレスポンスがよく快適に使える

 スタンダードノートとは、15.6型の液晶ディスプレーを搭載し、重さは2.5㎏前後で、自宅やオフィスで据え置きで使うのに向いたノートパソコンのこと。14型や17型ディスプレーを搭載する製品も一部ある。

 2017年秋冬のパソコン製品全般のトレンドは前回の記事「狭額縁、最新CPUで17年冬はパソコンが大進化」に書いた通りだ。今年は、このスタンダードノートが例年になく勢い付いている。

 第8世代Coreプロセッサーによる性能向上だけでなく、これまでよりひと回りコンパクトで狭い場所に置きやすくなる狭額縁デザイン、パスワードを入力する手間が省ける生体認証機能などにより利便性が向上。打鍵音を抑えた静音キーボードを搭載する機種なら、家族にカチャカチャうるさいと言われなくて済みそうだ。自宅やオフィスで日常的に使うノートパソコンの買い換えを検討している人には、チャンスのときと言っていい。

 次ページ以降は、各メーカーの主力モデルの中から、厳選おすすめ機種を紹介していこう。

第8世代Coreプロセッサー搭載の3製品

 それでは、最新トレンドを盛り込んだおすすめスタンダードノート3シリーズを紹介しよう。動画編集、デジカメ写真のレタッチ、ゲームまで幅広い用途に快適に使いたい、あるいは5~6年愛用したいのなら、最低でもCPUがCore i5、メモリーが8GB以上の処理性能が高いものを選ぶべきだ。

●●トレンド山盛りのNEC「LAVIE Note NEXT」

 最新トレンドを盛り込んだ注目機種は、NECの新シリーズ「LAVIE Note NEXT」(関連記事:NEC シンプルデザインの高級ノートパソコンを発売)だ。

 第8世代Coreプロセッサー、狭額縁デザインによるコンパクトさ、指紋認証機能、静音キーボード、動画や音楽をいい音で楽しめるヤマハ製オーディオエンジンなどを搭載する。ボタン類を減らしたシンプルなデザインも魅力だ。3モデルあるが、8GBのメモリーを搭載しSSDとHDDを搭載する最上位モデルの「NX850/JA」(実売価格20万9800円)か、その下のグレードでSSHDを搭載する「NX750/JA」(実売価格19万9800円)がお薦めだ。どちらもWindows Mixed Reality(関連記事:Windows Mixed Realityが成功するために必要なこと)に対応できるスペックを持っている。

●●日本語入力に強い富士通「FMV LIFEBOOK AH」

 富士通もNEC同様に新トレンドを数多く盛り込んだ「FMV LIFEBOOK AH」シリーズを発売している(関連記事:富士通 Windows MR対応ヘッドセットとパソコンを発売)。

 上位モデルは第8世代Coreプロセッサー、狭額縁デザイン、指紋認証機能、オンキヨー製ハイレゾスピーカーを搭載。キーボードは打ちやすいように場所によってタッチの重さを3段階で変えてあり、日本語入力アプリにATOKが付属するなど、日本語入力を重視しているのも特徴だ。3モデルあるが、8GBのメモリーを搭載してWindows MRに対応する、「AH77/B3」(実売価格22万円強)か「AH53/B3」(実売価格20万円強)がお薦めだ。

●●最新スペックでコスパ抜群のデル「New Inspiron 15 5000」

 デルはスタンダードノートを数多くラインアップしている(関連記事:カトパンも登場 デルが最新CPU搭載パソコンを一挙発表)。

 お薦めは「New Inspiron 15 5000」シリーズと、その上位シリーズの「New Inspiron 15 7000」シリーズ。どちらも第8世代Core i5/i7プロセッサーと8GB以上のメモリーを搭載し、5000シリーズは9万5000円を切る価格が魅力。7000シリーズは12万円を切る価格でさらにSSDとHDDを搭載するモデルが買える。どちらも非常にお買い得で、処理性能の高いパソコンをなるべく安く手に入れたい人に向いている。

 デルには15.6型より一回りコンパクトな14型や、一回り大きい17.3型モデルもあるので、そうしたサイズのスタンダードノートを探している人にも向いている。

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