ノイキャン・外音取り込み・装着感…ヘッドホン選びの決め手は? 売り場直送!家電トレンド便(日経トレンディネット)

 前回の「完全ワイヤレスイヤホン、ソニーとJBLはどちらが人気?」に引き続き、e☆イヤホン秋葉原店でヘッドホンの売れ筋を調査した。

【関連画像】Skullcandy「VENUE」

 イヤホンに比べてヘッドホンは人気モデルが固定する傾向があるそうだが、同店副店長の佐藤祐一氏によると昨年末からちょっとした変化が起きているという。「これまでの人気モデルが次々とワイヤレス化されて、新モデルがたくさん店頭に並ぶようになってトレンドが動いています。これまで落ち着いていた売れ行きが再び盛り上がってきました」とのこと。

ヘッドホン、失敗しない買い物の三箇条

 ヘッドホンは、ワイヤレスモデルが多数登場してきたポータブルタイプと、従来からあり高価なモデルが安定して売れるホームオーディオタイプ(主に自宅で使うタイプ)とがあり、それぞれ選ぶポイントが変わってくる。佐藤氏に教えてもらった、音だけではないヘッドホン購入の三箇条をお伝えしよう。
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1.ポータブルタイプは収納時の状態も要チェック。折りたたみ機能やケースの有無を確認する。

2.外で使うなら、ノイズキャンセリング機能と外音取り込み機能はイヤホン以上に重要視しよう。

3.ホームオーディオタイプは装着感が大事。重さや装着時に違和感がないかなどを確認しよう。

 最初の2つは主にポータブルタイプを購入する人向けのポイントだが、そこからホームオーディオタイプに入門しようとする人が見落としがちなポイントがある。それが3つ目の項目だ。

 「ホームオーディオタイプは長時間の使用を想定しているので、ポータブルタイプに比べて側圧(頭を左右から挟む力)は弱めです。しかし、本体重量は重くなりがちなのでそこが負担になることがあります。それと、メガネをかけている人にはメガネのフレームと重なって気にならないかも重要です」とのことだ。

ヘッドホン 人気ランキング

 ヘッドホンの売れ筋はイヤホンより価格が高い傾向にあり、平均で2万円を超えてくるそうだ。そこで2万円前後からのモデルの売れ筋を教えてもらった(価格はすべて税込み)。ちなみに、ワイヤレスモデルのほとんどはオーディオケーブルで接続してワイヤードヘッドホンとしても利用できる。

1位:Skullcandy VENUE

 40mmドライバーを搭載したワイヤレスのポータブルタイプで、バッテリーで最長24時間使える。ノイズキャンセリング機能や外音取り込み機能を備え、紛失対策にスマートトラッカーのTile機能も内蔵している。重さは非公開。実売価格は1万9240円。

2位:MEZE 99 Classics

 ウォルナット(クルミ)材を使った木目のあるデザインが特徴のポータブルタイプで、40mmドライバーを搭載する。ワイヤードヘッドホンでケーブルは着脱可能。本体重量は260g。実売価格は2万6820円。

3位:ソニー WH-1000XM3

 ソニー独自のノイズキャンセリングチップを搭載したワイヤレスのポータブルタイプで、バッテリーで最長30時間使える。外音取り込み機能や、MP3ファイルをハイレゾ並みの音にする機能などを備える。40mmドライバーを搭載し、重量は約255g。実売価格は3万9150円。

4位:ゼンハイザー HD 599

 ホームオーディオタイプの開放型ヘッドホン。ワイヤードでケーブルは着脱式。3mのステレオ標準プラグつきのケーブルと、1.2mの3.5mmステレオミニプラグつきのケーブルを同梱している。本体重量は約250g。実売価格は2万3328円。

5位:オーディオテクニカ ATH-SR50BT

 45mmドライバーを搭載したワイヤレスのポータブルタイプ。ワイヤレス時にバッテリーで最長28時間使える。ノイズキャンセリング機能と外音取り込み機能を備え、本体重量は約262g。実売価格は2万4710円。

 4位の「HD 599」以外はすべてポータブルタイプ。さらにそのうち3製品はBluetooh接続対応のワイヤレスモデルで、ノイズキャンセリング機能と外音取り込み機能も備えている。モデルごとの人気の理由は次のページからみていこう。

※なお、原稿と写真で掲載している価格とポイントは、2018年11月28日14:30時点のもの。日々変動しているので、参考程度に見ていただきたい。

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リプトンが紅茶専門スタンドを全国展開 きっかけは夏場の売り上げ対策(日経トレンディネット)

12/13(木) 7:00配信

日経トレンディネット

紅茶ブランド「リプトン」が同ブランド初となる紅茶専門店「リプトン ティー スタンド」の出店をスタートした。きっかけは夏場の売り上げ対策から生まれた「フルーツインティー」のポップアップショップに連日行列ができたことだという。
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【関連画像】紅茶専門店「Lipton Tea Stand(リプトン ティー スタンド)」で提供するドリンク。「ロイヤルミルクティー」はイエローラベル、アールグレイの2種類の茶葉から選ぶ

 紅茶ブランド「リプトン」が同ブランド初となる紅茶専門店「Lipton Tea Stand(リプトン ティー スタンド)」の出店をスタートした。2018年11月には北海道北広島市と名古屋、12月に福岡にオープン。20年を目標に、全国展開を目指す。

 スタンド形式の店舗で、メニューは大きく分けて3種類。「ストレートティー」、紅茶の中に数種類の果物を入れた「フルーツインティー」、そして茶葉を牛乳で煮出した「ロイヤルミルクティー」だ。ここ最近ブームになっているタピオカミルクティーも用意している。同ブランドを展開するユニリーバ・ジャパン・ホールディングスの北島敬之社長は「紅茶はストレート、ミルクなどさまざまな飲み方ができるが、日本ではケーキと一緒に飲むというイメージが強い。まだまだ伸びしろはあるはずだ」と話す。

夏場の売り上げ対策から生まれた商品がヒット

 飲料市場において、湯を沸かしていれるものや希釈タイプのコーヒー、紅茶、緑茶などは「手入れ飲料」と呼ばれている。紅茶ではティーバッグ、リーフティー、インスタントティーなどがこのカテゴリーに入り、リプトン、日東紅茶、トワイニングの3ブランドが市場の7割を占める寡占状態。シェアトップはリプトンだ。

 だが、実は手入れ飲料市場全体を見ると、その90%がコーヒーと緑茶。紅茶は5%しかない。さらに、夏場に売り上げが落ちるという課題もあった。

 そこでユニリーバが考えたのが、アイスティーの中にフルーツを入れて提供するという施策。「フルーツインティー」と名付け、16年から3年間にわたって夏季限定でポップアップショップを展開してきた。「湯を沸かして自分で紅茶をいれるのはハードルが高い。普段紅茶を飲まない人に向け、見た目のかわいさを切り口にすることを考えた」と、リプトンのシニアブランドマネジャーの元島陽子氏は振り返る。

 元島氏の読みは当たった。フルーツインティーは20代を中心に支持を集め、開催期間中は連日行列が続いた。17年からはアジア各国でもポップアップショップを展開。19年には欧州にも拡大する予定だ。リプトンは全世界でブランド展開しているが、日本発の施策が世界に広がるのは類を見ないという。また、家庭で手軽にフルーツインティーが作れる「水出し用ティーバッグ」という新たな商品も生まれた。

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ソフトバンクの大規模通信障害が示したモバイル回線の重要性 佐野正弘の“日本的”ケータイ論(日経トレンディネット)

12/13(木) 7:00配信

日経トレンディネット

2018年12月6日、ソフトバンクのモバイル回線がおよそ4時間半にわたって利用不能になった。原因は通信設備のソフトウエアの不具合で、世界的に同じ通信障害が発生したようだ。今回のトラブルは、モバイルネットワークがいかに生活に欠かせないものとなっているかを痛感させる出来事だったと言える。
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【関連画像】KDDIの通信障害は3回にわたって発生したため、大きな問題として取り沙汰された。写真は2013年6月10日のKDDI会見より

●4時間半にわたって通信が困難な状況に

 師走に入った2018年12月6日、ソフトバンクのモバイルネットワークに障害が発生し、同社回線を用いたサービスの利用が困難になった。

 ソフトバンクの発表によると、障害が発生したのは同日の13時39分ごろ。全国的にソフトバンクの回線がほぼ利用できない状況に陥り、復旧したのは18時4分ごろだった。平日の昼間、しかも全国規模の通信障害だっただけに、その影響は非常に広範囲に及んだ。

 通信不能に陥ったのはソフトバンクの携帯電話サービスだけではない。同社の回線を利用している全てのネットワーク、サブブランドであるワイモバイルや、固定電話サービスの「おうちのでんわ」、ブロードバンドサービスの「Softbank Air」、さらには「LINEモバイル」や「mineo」「nuroモバイル」などのMVNO(仮想移動体通信事業者)でも通信が困難になっている。

通信障害は世界規模、原因はソフトウエアの不具合

 今回の通信障害はソフトバンクだけでなく、世界のいくつかのキャリア(電気通信事業者)で同時に発生していたようだ。その原因は、通信機器メーカーのソフトウエアの不具合である。

 ソフトバンクの発表によると、「東京センターおよび大阪センターに配置してある、エリクソン社製パケット交換機全台数で、同社のソフトウエアに異常が発生」したためだという。パケット交換機を提供したエリクソンは、ソフトウエアの異常について「ソフトウエアのバージョンの認証期限が切れていたことが主な原因とみられる」と説明している。パケット交換機のソフトウエアが正しく動作しなかったことが大規模障害を招いたようだ。

 実は、同様の通信障害は過去にも起こっている。KDDIでも2013年4月から5月にかけてLTEネットワークで通信障害が発生したことがあるが、やはりパケット交換機のソフトウエアの不具合が原因だった。このときはKDDIだけの問題だったのだが、今回の場合は国外の複数のキャリアがソフトバンクと同じ機器、ソフトウエアを利用していたため、それら全てで同時に障害が発生したようだ。

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日本カー・オブ・ザ・イヤー決定! 選考委員の木下隆之氏が選考の背景や自身の配点を公表!(日経トレンディネット)

ついに決定した2018-2019日本カー・オブ・ザ・イヤー。現役レーシングドライバーでありながら、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員を務める木下隆之氏が自身の配点のみならず、ベールに包まれた選考の裏事情まで明らかにします。
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【関連画像】2018-2019日本カー・オブ・ザ・イヤーがついに決定した

 2018-2019日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)が決定した。10月のノミネートモデル発表、11月の本賞投票から確定までの日々、業界ではさまざまな情報が錯綜(さくそう)する。僕を含めた選考委員はすでに投票を終えていたから、お互いに腹の中を探りながらの時を過ごした。

 そんななか、栄えある「日本カー・オブ・ザ・イヤー」にはボルボ「XC40」が輝いた。ボルボは昨年の「XC60」に次ぐ栄冠だ。輸入車が大賞に輝くこと自体がまれだというのに2年連続での受賞とは、歴史に名を刻む快挙だ。グローバル時代を象徴するような出来事である。

 最終的な順位と得票数は以下の通りだ。60人の選考員の持ち点は1人25点。1台には10点を入れなければならず、残りの15点を4台に振り分けるというルール。つまり全員が同じクルマに最高得点を投票したとすれば、得点は600点になる。

【日本カー・オブ・ザ・イヤー2018-2019】

1位 ボルボ「XC40」 363点

2位 トヨタ「カローラ スポーツ」 314点

3位 フォルクスワーゲン「ポロ」 197点

4位 トヨタ「クラウン」 170点

5位 ミツビシ「エクリプス クロス」 156点

6位 マツダ「CX-8」 111点

7位 アルファロメオ「ステルヴィオ」 106点

8位 BMW「X2」 47点

9位 ホンダ「クラリティ PHEV」 36点

(※スバル「フォレスター」の受賞辞退で9台での選考となった)

 イノベーション部門賞はホンダ「クラリティ PHEV」、エモーショナル部門賞がBMW「X2」、スモールモビリティ部門賞にはダイハツ「ミラ トコット」が輝いている。

 実行委員会特別賞には、ル・マン24時間レース総合優勝を成し遂げたTOYOTA GAZOO Racingと、軽商用モデルとして人気の高いホンダ「N-VAN」が獲得している。

 この結果を見てクルマ好きの読者はどう感じただろうか。それぞれの思いがあることだろう。それは選考委員も同様で、自分が評価したモデルが大賞を獲得するとは限らない。納得したり疑問に思ったりするものだ。

子どもたちの創造的思考力とプログラミング教育へのScratchの役割とは(日経トレンディネット)

12/12(水) 8:00配信

日経トレンディネット

 2018年10月20日、六本木アカデミーヒルズで「Scratch 2018 Tokyo」が開催された。プログラミング環境のScratchを開発するチームを率いるミッチェル・レズニック氏、インターネット技術の基盤づくりにかかわった慶應義塾大学の村井 純氏を招き、「一億総クリエータか、一億総“プログラマ”か?~日本の2030年~」をテーマにパネルディスカッションを開催した。モデレーターは、一般社団法人未踏プログラミング教育WG、17才以下の小中高生を対象とした未踏ジュニア代表の鵜飼 佑氏が務めた。
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【関連画像】創造的思考力とプログラミング教育へのScratchの役割とは

 冒頭、レズニック氏に対して鵜飼氏が問いかけたのは、Scratch 3.0の開発に取り組み始めた経緯だった。その答えとして、レズニック氏はまず、「テクノロジーの変化」を挙げた。Scratch 2.0が公開されたのは2013年。それから5年が経つ。

「常に変化するテクノロジーと世界、そういった環境では、子どもたちのために新しい可能性を切り開く必要が絶えず求められる」と語ったレズニック氏は、続けてScratch 2.0が抱えている課題について説明した。

テクノロジーと拡張性の進化に対応、新バージョンのScratch 3.0

「Scratch 2.0の限界は、タブレットで使うことができない点。そのため、作品を携帯可能なデバイス、例えばスマートフォンやタブレットで作成したり実行したりはほぼできなかった。しかしタブレット上で使用できるScratch 3.0であれば、新しいモバイルデバイスで作品を楽しむことが可能になる」と述べ、新しいデバイスで活用できるようにすることが、Scratch 3.0の開発にいたった一つの動機であるとレズニック氏は語った。

 レズニック氏は、もう一つの答えとして、「拡張性の進化」を追加した。モジュール型を採用したScratch 3.0は、BBC:Microbit(マイクロビット)のような小型コンピュータの利用も可能となっている(注:Scratch 3.0の拡張機能を使ってマイクロビットを制御できる)。音声認識や合成も同様に利用可能だ。

「モジュール型によるアーキテクチャを採用したため、Scratchにいろいろな機能を柔軟に追加しやすくなった」とレズニック氏は語る。つまり、Scratchで、外部のセンサーからの情報を処理したり、子どもの声を認識したりできるようになる。新しいデバイスへの対応も拡張性も、子どもたちのクリエイティビティ(創造性)を育てる要因となるだろう。

 村井氏も、同じく新バージョンの開発について質問、「コミュニティはどのように関与したのか」とレズニック氏に問いかけた。

 レズニック氏は「オープンな手法で、開発を進めた。あらゆる人が(Scratchの)開発者に対して、コメントをしてくれた。中心になって開発しているのは確かに私たちだが、多くの人々の協力の上に成り立っている。例えば、ボランティアベースで世界中の人々が、多くの言語に翻訳してくれている。プログラムだけではなく、ビデオでマニュアルを作ってくれた人もいる。以前はテキストと画像だけだったが、現在の子どもたちはビデオ映像に親しんでいるからだ」(レズニック氏)

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山谷剛史が独断で選んだ! 2018年中国ヒット商品ベスト10 山谷剛史の中国トレンド通信(日経トレンディネット)

12/12(水) 8:00配信

日経トレンディネット

今年もネット関連のサービスが充実

 日経トレンディの年末看板企画「ヒット商品ベスト30」にならって、今年も中国版のベスト10を筆者の視点で選んでみた。
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【関連画像】ショッピングモールのゲームセンターに置かれたVRゲームマシン

 2018年はインターネットサービス関連のヒット商品が目立った年だった。それも、実社会と連携しているサービスが多いのが特徴だ。一方、ニューリテールの1つと数えられていた「BingoBox」に代表されるガラス張りの無人コンビニは閉鎖が相次いだ。

 ベンチャー企業への投資熱が冷めた現在、中国にかつての勢いはなくなったが、景気が悪くなったわけではなく、今年も全体的に地価、物価、所得ともに上昇している。

 さて、筆者が独断と偏見で選んだ「2018年中国ヒット商品ベスト10」のランキングは以下の通りとなる。

2018年中国ヒット商品ベスト10

1位:短編動画共有SNS「抖音」
2位:ソーシャルECプラットフォーム「pinduoduo」
3位:生鮮デリバリー
4位:新型スーパー「新零售」
5位:小程序(ミニプログラム)
6位:体感ゲームマシン
7位:映画「我不是薬神」
8位:バトルロイヤルゲーム「PUBG」
9位:バーチャルペット「旅かえる」
10位:瑞幸珈琲
番外:通学帽、レンタルサービス

中国版「TikTok」が中国のSNS勢力図を変えた

 ショートムービーのソーシャルサービス「TikTok」の中国版「抖音(ドウイン)」が大ヒット。実は中国では「TikTok」以上に人気のサービスがあったのだが、「TikTok」は各地で地元推しのショートムービーに特化したことで一気に人気ナンバーワンアプリになった。

 また、共同購入による割引サービスを提供するソーシャルEC(電子商取引)プラットフォーム「pinduoduo(ピンドゥオドゥオ)」も大人気だ。アリババのショッピングサイト「淘宝(タオバオ)」や「天猫(Tmall)」が非正規品を扱う業者を締め出す中、正規品に交じって激安な非正規品を購入できる場として低所得層を中心に急激に普及。今年7月には米ナスダック市場に上場を果たした。

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怖くない・使いやすい、きれいに切れてかっこいい「男の爪切り」 聞いた、試した、すごかった! 最新ビジネスギア情報局(日経トレンディネット)

12/12(水) 7:00配信

日経トレンディネット

 爪切りというのは、なかなか買い替えない。筆者は大学入学時に一人暮らしのアパートに持っていった、実家にあった爪切りを40年くらい使っていた。もちろん、途中、何度か買ってみたのだが、普段使っていることで手になじんでしまった爪切りを、明らかに切れ味が悪くなっているのにもかかわらず使い続けてしまった。
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【関連画像】小坂刃物製作所「Griff nail clipper(回転刃タイプ)」(爪やすり付き8100円)

 爪切りは、きちんとしたものを買うと、驚くほど使いやすく切れ味も良いのだ。ようやくそのことに目覚めた筆者は、それからいろいろな爪切りを使ってみた。その中から、爪切りの最前線を感じさせる製品を選んだ。なかなか買い替えないアイテムだからこそ、ギフトとしても、自分用としてもうれしい製品なのだ。

男でも使いやすい爪切りはコレ

■ヘッドが回転、足の爪もラクラク「Griff nail clipper」

■見た目良し、機能よしの携帯爪切り「ザ・アルティメット・クリッパー」

■切れ味がすごい、関孫六の足用「type101L」

■シンプルイズベストなルーペ付き「119」

■不器用な人でも使いやすい、カッコいいニッパー「SUWADA CLASSIC (L)」

■ピレネー山脈の天然石使用の高級爪やすり「Klhip Nail File」

ヘッドが回転、足の爪もラクラク

 刃物の街として知られる、岐阜県関市の老舗刃物店、小坂刃物製作所の人気モデル、ヘッドが回転するコフの爪切りをベースに、ヨシタ手工業がデザインしたのが、「Griff nail clipper(回転刃タイプ)」。

 爪切りは、人や場合によって、ハンドルを持つ位置や角度が変わるのだが、そのさまざまに変化する持ち方のほとんどをカバーしつつ、最大限に力が入りやすいように設計されているのが、この爪切りの一番の特徴だ。特に、本体を机の上に置いたとき、刃の部分が少し持ち上がった位置で固定される形状なので、爪切りを机の上に置いたままで爪が切れる。この使い方は握力が弱い人にも使える、このモデル独特の機能だ。

 実際に使ってみると、刃物メーカーで長く爪切りを作ってきたメーカーの製品だけに切れ味には文句がなく、しかも力を入れやすい形状だからか、分厚い足の爪もラクに切ることができる。また、刃の部分が回転するので、足の爪を切るのに手首に無理がかからず、とてもラクに切れる。何よりも、モノとしての形状がとてもカッコいいのだけど、この形が全部、爪が切りやすいための形になっているのがすごい。

 筆者が、爪切りという道具について、真面目に考えてみようと思ったきっかけになったのが、この製品。使うたびにその構造に感心できるから、爪を切る作業がおっくうにならない。それが、この爪切りの一番の魅力かもしれない。

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銀座の高級店シェフが原宿で手がけた“ファスト中華”とは 話題の商業施設オープン速報(日経トレンディネット)

 各国料理が集まる東京。なかでも、ここ最近は「汁ワンタン」「麻辣湯(マーラータン)」「蘭州ラーメン」「焼味飯」「米線」などの中国版ファストフードを提供する店が増えている。(関連記事「高田馬場に“ファスト中華” 乱立 ワンコインで満腹」)。どのメニューも500円から1000円程度と比較的安価でボリュームたっぷりなのが特徴だ。
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【関連画像】「chipoon」があるのはラフォーレ原宿の2階。営業時間は11~21時。席数8

 そんな“ファスト中華”の新ブランド「chipoon(チプーン)」が、2018年12月8日、東京・原宿にオープンする。メニューは中華まん風のバンズを使ったチャーシュー入りのバーガーや、青山椒や唐辛子を使った麻辣(マーラー)味風の担担麺など、いかにも男性受けが良さそうなメニューばかり。だが、テナントが入るのは10~20代女性が集まる商業施設「ラフォーレ原宿」だ。

 同店を手がけるドロムは、「おいしいファストフードを作るというコンセプトのもと、さらに健康と美を意識した店を作った」と説明する。また、メニューを監修したのは、東京・銀座の高級中国料理店「Renge Equriosity(レンゲ エキュリオシティ)」オーナーシェフの西岡英俊氏。ディナータイムの予算は1万5000円以上という高級店のシェフが手がけるファストフードとは、一体どんな料理なのだろうか。

メニューは450円から

 チプーンが入るのは、ラフォーレ原宿の2階。タピオカミルクティー店などの飲食店数店が集まるエリアだ。カウンターのみ8席とあまり大きくはない店だが、ピンク色の壁とレジカウンターに飾られたフラミンゴの置物が人目を引く。

 メニューは中華まんを使ったバーガー2種類と、麺類2種類。「最初から意識していたわけではないが、結果的に動物性食材をほぼ使わないメニューになった」(ドロム)。卵や牛乳などは不使用。バーガーのソースに用いているマヨネーズは、豆腐を原料にしたものだという。唯一の動物性食材はバーガーに使うチャーシューのみだ。価格は450円からで、若い世代が集まるラフォーレ原宿という場所に合わせた設定にしたという。

 「チャーシューバーガー」は、低温でじっくりと火を通したチャーシューを野菜と一緒にバンズにはさんでいる。しっかりと脂ののったチャーシューと、見た目よりもどっしりとしたバンズは好相性。また、「湯葉チャーシューバーガー」は、加工して厚みを出した湯葉をチャーシューに見立てた、同店オリジナルの「湯葉チャーシュー」をバンズにはさんだもの。食感はかまぼこのようで、鶏ささみのような味わいは本物のチャーシューに比べると多少の物足りなさを感じる。だが、こってりした食材が苦手という人には湯葉チャーシューのほうが向いているかもしれない。どちらも一品でボリュームたっぷりだ。

 “ファスト中華”らしさを感じたのは、「ヴィーガンヌードル」。タマネギ、ニンジン、セロリ、昆布などをベースにしたスープに軟らかくゆでた麺を合わせ、湯葉チャーシューやタケノコ、トマト、粒マスタードなどをトッピングしている。野菜だしの香りが漂うスープを一口飲むと、想像もしていなかったような酸味が口の中に広がる。西岡氏によると、酸味の秘訣はレモンだという。また、麺を軟らかくしているのはテークアウトする客が多いことを想定したため。軟らかいが、いわゆる「伸びた」感じは全くしない、滑らかな食感の麺だ。

 筆者の個人的な意見ではあるが、ファスト中華の魅力はこれまでの中華料理にはなかった独特のクセのある味で、ついリピートしたくなってしまうという点だ。このヴィーガンヌードルにはまって、何度も同店を訪れる人も多いのではないだろうか。もう一種類の麺「ベジタブルタンタンヌードル」は、豆乳を原料にしたチーズと香辛料の風味が印象的。ファストフードらしいジャンクな味が好きな人には向いているだろう。

ラフォーレ原宿に入る「裏ワザ」

 チプーンは当面の間、原宿の一店舗のみの展開予定。今後店舗を増やすかどうかは未定だという。同店を訪れるためにはラフォーレ原宿に入らなければならないが、若い女性ばかりのファッションビルに入るのは気が引けるという人もいるだろう。

 だが、チプーンが位置しているのはビルの正面口から見て右手奥。正面口の脇にある小さな出入り口から入り、エスカレーターを上ればすぐの場所だ。飲食店ばかりのエリアなので、買い物客にあまり会うことなく、アクセスできる。最新ファスト中華が気になる人は、一度訪れてみてはいかがだろうか。

(文/樋口可奈子)

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薄く軽い12.9型iPad Pro、旧10.5型と遜色なく使えた(日経トレンディネット)

 2018年11月、筆者は新iPad Proを購入した。筆者にとって3台目のiPad Proになる。購入したのは2018年11月7日に発売された新モデルで、2015年に発売された第1世代、2017年に発売された第2世代に続く「第3世代」に当たる。
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【関連画像】左から第1世代12.9インチモデル、第3世代12.9インチモデル、第2世代10.5インチモデル(筆者撮影、以下同じ)

 今回は11インチモデルと12.9インチモデルの2種類のサイズが登場したが、選んだのは12.9インチモデルのほうだ。

 2015年に第1世代のiPad Proを購入した際は大画面の12.9インチモデルを選択したが、結構な重さと大きさで、日常的に持ち歩いたり手で取り回したりするのに苦労した。そこで2017年に購入した第2世代品は10.5インチモデルを選択した。

 第2世代の10.5インチモデルは様々な用途に使っているが、主な利用方法は取材ノートだ。「Notability」というノートアプリが便利で、手書きの文字と録音音声を同期させることができ、ノートの内容から音声の頭出しが一発で可能だ。取材にはNotabilityが欠かせない存在となっている。

 普段、10.5インチモデルをノート取りに使っていると、もう少し大きな画面のほうが使いやすいかもしれないと思うこともあった。そうした中、今回の新モデルの発表となったわけだ。

 新モデルでは、それまで搭載されてきたホームボタンとTouch IDが廃止され、代わりにFace IDが採用された。ホームボタンがなくなったことで、狭額縁化を実現し、薄型軽量化が図られた。これなら12.9インチモデルでも、手に持って取り回しやすくなったのではないか。

旧10.5インチモデルと使用感は変わらない

 どのくらい小型軽量化できたのか、仕様で確認してみよう。12.9インチモデルのきょう体サイズは第1世代と第2世代で共通しており、高さ305.7×幅220.6×厚さ6.9ミリ。重さは第1世代と第2世代で異なっており、Wi-Fi+Cellularモデルで見ると第1世代は723グラム、第2世代は692グラムである。これらに対し第3世代は、きょう体サイズが高さ280.6×幅214.9×厚さ5.9ミリ、重さが633グラム(Wi-Fi+Cellularモデル)となっている。

 このサイズで厚さが1ミリも薄くなるのはかなりのインパクトで、実際に手に持ってみると明らかな違いを体感できる。重さも、第1世代からの比較では90グラム軽くなっており、大きな差がある。ただ、サイズが小さくなったこともあってか、ずっしりとした手応えがあり、軽くなったとは感じなかった。長い時間持ち続ける場面では負担が軽減されたと実感できそうだ。

 個人的な感想ではあるが、実際に使ってみると、使用感は第2世代の10.5インチモデルと大きく変わらなかった。

 ただ、使ってみて気になったことがある。裏面の左上にあるリアカメラがかなり出っ張っていて、机の上に置くとガタついて安定しないのだ。さらにメモを取ろうと手を乗せると、かなりたわむ。

 従来のiPad Pro用標準カバーはディスプレー側だけを保護するタイプだったが、第3世代iPad Pro用の標準カバーは背面も保護するように仕様が変わった。カバーにはリアカメラの部分に穴が開いており、カバーを付ければガタガタしなくなる。カバーを付けての利用が前提ということなのだろう。

 ただ、前面だけを保護する以前のカバーは、厚みを大きく増やさず、iPad Proの薄さをスポイルしない配慮がなされていたので、このタイプのカバーがなくなったのは残念だ。

●USB Type-Cに舵(かじ)を切ったアップル、iPhoneの薄型化は大丈夫か?

 今回の新iPad ProでFace IDの搭載と並んで注目を集めたのは、インターフェースとしてアップル独自のLightningに代わり、標準規格のUSB Type-C(アップルはUSB-Cと表記する)を採用したことだ。Macユーザーでもある筆者は、USB Type-Cのケーブルを使いまわせるため、この方針変更は大歓迎だ。

 ただし懸念もある。もし将来のiPhoneにもUSB Type-Cが採用されることになれば、それが薄型化を妨げる要因にならないだろうか。USB Type-Cの端子はLightningより一回り厚く、大きい。薄型軽量化の妨げになるくらいなら、USB Type-CケーブルとLightningケーブルの2つを持ち歩く不便さぐらいは受け入れる覚悟はある。

 もっとも、今回USB Type-Cを採用した12.9インチiPad Proの厚さは5.9ミリで、Lightningを採用しているiPhone XS/XS Maxの7.7ミリよりも薄い。仮にiPhoneにUSB Type-Cを使ったとしても、少なくとも5.9ミリまで薄くできる可能性はあるわけだ。

 いずれにしても、今回の新iPad Proで薄型軽量化の恩恵を身に染みて感じた。次のiPhoneも一層の薄型軽量化を期待したい。

(文/高橋 健太郎=日経 xTECH/日経NETWORK)

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インターネット文明時代の子どもたちに必要なこと(日経トレンディネット)

2018年10月20日、六本木アカデミーヒルズで「Scratch 2018 Tokyo」が開催された。招待講演には慶應義塾大学 環境情報学部教授である村井純氏が登壇した。インターネットの技術基盤づくりに携わった自身の経験に基づきながら、これからの時代の子どもたちがインターネットを有効活用するためのアプローチについて語った(関連記事:「AI時代に必須のクリエイティブな能力をScratchで育む」)。
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【関連画像】インターネット文明時代の子どもたちに必要なこと

●インターネット普及の過程は、文明の成り立ちと同様の流れを経ている

「インターネットやデジタルを指して、文明と呼ぶ人はあまりいない。しかし、インターネットの開発に長く携わっていると、『インターネット文明』という存在にリアリティが出てくる」と村井氏は講演の冒頭で語った。

 文明の成り立ちには「科学や数学」「社会」「文化」「技術」「道具」「地理」、そして「他文明との衝突」などの要因が大きくかかわっていると村井氏は説明する。そのように考えると、インターネットは従来の文明と同様に、科学や数学によって誕生し、社会や文化、技術など、さまざまな分野に変化をもたらしてきた

 インターネットにとって、地理はどのような意味合いを持っているのだろうか。村井氏はインターネットの基盤づくりに関わった当時について、「地理のことは考えなかった」と振り返る。

「地球全体に広がるインターネットの上には一つのセグメントしかなく、セパレーションは存在していない。インターネットは私たち人類が手にした、まったく新しい空間といえる」(村井氏)

 セパレーションのない環境であれば、文明にとって重要な「他文明との衝突」は生じないように見える。しかし村井氏は、「コンフリクトはある」と指摘する。デジタルテクノロジーの普及によって、成り立たなくなるビジネスが存在するためだ。

「インターネットを作るうえで、既存の通信にかかわる会社との間にはさまざまな交渉が必要となった。従来の文明にとって、インターネット文明はコンフリクトの元になりかねない」(村井氏)

 村井氏がインターネット文明を論じるうえで、重要視する一冊の本がある。それは、自らが勤務する慶応義塾大学の創立者である福沢諭吉が1866年に発行した『西洋事情』だ。福沢諭吉が幕末から明治にかけて著したこの本には、のちのインターネット文明につながる内容が記されていると村井氏は指摘する。

「アメリカでの留学中、二本の電柱が電信をする様子を見た福沢諭吉は、『蒸気』『済人』『電気』『傳信』という言葉を添えて、次のような絵を描いていた。それは、世界中に電柱が立っていて、その上を飛脚が走る、という絵である。1866年ごろに書かれたものだが、これはインターネットそのものを表しているといえる。地球が一つの空間となってつながり、その上を飛脚が走って情報を伝達させる。飛脚は、まさにネットワークの上を走るデータである。実際のところ、私たちは現在もこのコンセプトでインターネットの開発を進めている」