ダイソン新空気清浄機、効果に懐疑的な人向き? 突然の買い替えでも安心! 白物家電の買い方・選び方(日経トレンディネット)

 ダイソンは2018年4月12日、新型の空気清浄機「Dyson Pure Coolシリーズ」を発表、同日に発売した。ラインアップは床置き用の「タワーファン」とテーブルなどに置ける「テーブルファン」の2機種4モデル。

【関連画像】ダイソン ヘルス アンド ビューティー部門バイスプレジデントのポール・ドーソン氏

 見た目だけだと従来モデルとあまり大きな変化はないように見えるが、実はかなり進化して使い勝手が向上している。

●新搭載の液晶ディスプレーで空気環境を“見える化”

 大きな特徴は、液晶ディスプレーと3種類のセンサーを搭載した点にある。ダイソン ヘルス アンド ビューティー部門バイスプレジデントのポール・ドーソン氏は「レーザーダイオードで微粒子の大きさや濃度を検出できる微粒子センサー、NO2(二酸化窒素)、ベンゼンやホルムアルデヒドなどのVOC(揮発性有機化合物)を検出できる有害ガス・ホコリセンサーに加えて、温度・湿度センサーを備えている」と語る。

 リモコンの「i」ボタンを押すと液晶ディスプレーに空気質、PM2.5、PM10、VOC、NO2、温度、湿度がグラフ化もしくは数値化されて表示されるようになっている。センサーが空気の汚れを検知すると、即座にディスプレーに反映される仕組みだ。

 従来モデルでも、無料の専用アプリ「Dyson Link」(Android/iOS対応)で空気質と温度・湿度をグラフ化して表示していたが、新モデルでは、スマホアプリをわざわざ開かなくてもリアルタイムで室内の空気環境が一目で分かるようになったのが大きな進化だろう。ちなみに、Dyson Linkアプリもアップデートし、上で紹介したPM2.5やPM10、VOCなどのグラフが確認できるようになっている。

フィルターが大型化し、空気清浄機能もアップ

 従来モデルでは本体上部の送風口部を取り外し、上からフィルターをかぶせるスタイルだったが、新モデルは前後から取り付けるスタイルに変更された。約9mもあるHEPAマイクログラスファイバーを250回折り畳んだ高密度フィルターは、従来モデルに比べて容量が約60%アップ。吸収効率を高めるために、活性炭フィルターを従来モデルの約3倍にまで増やしたという。

 空気清浄能力の適用床面積はJEMA(社団法人日本電機工業会)規格でタワーファン、テーブルファンともに12畳(30分で清浄)、自社基準に基づく数値として、タワーファンが34畳(同)、テーブルファンが36畳(同)としている。

 ドーソン氏はここで紹介している自社基準について、「センサーでインテリジェントに検知するだけでは不十分で、部屋全体が正しく清浄されていることが必要だ」と語る。

 「JEMAの規格では約10平米の部屋にファンがあり、汚染物質を拡散させて1つのセンサーが空気質を測るというものだが、これを見る限り、平均的な日本の住宅環境を反映するとは思えなかった。そこで業界標準テスト以上のテストを開発した」(ドーソン氏)

 ダイソンが開発したのが「POLARテスト」というものだ。

 「約27平米の部屋に毛髪の300分の1程度の物質も検知できるセンサーを9つ設置し、5秒ごとに空気質データを集めるというもの。オートモードにした機器を置き、反対側から汚染物質を出し、機械が感知できるかを見る。空気がきれいになったと機械が判断した段階で各センサーの数値を確認し、その性能を測る」(ドーソン氏)という。

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「糖質カット炊飯器」 食べ過ぎの罪悪感は確実に減る おいしいキッチン家電徹底調査(日経トレンディネット)

 気になる調理家電を実際に使って試すこの連載。前回(「独自の機構で、気になるご飯の糖質を33%カット!」)は、「糖質カット炊飯器」を日本で取り扱っているサンコーさんにその経緯などを聞いた。大人気でメディアからの貸し出し依頼もひっきりなしだという「糖質カット炊飯器」をお借りして、実際に試してみた。

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 開封後に設置して感じたのがその大きさ。「糖質カット炊飯器」は、白米の場合で最大6合炊けるため、一般的な炊飯器よりも大きくなるのだが、それにしても気になるのは背の高さだ。詳しくは後述するが、炊飯時に糖質が溶け出した水を排水するため、本体下部に排水用のタンクを搭載している。その分どうしても背が高くなってしまうというわけだ。

 本体サイズは幅25×高さ33×奥行き40cm。フタを開けると高さは60cmを超えるため、食器棚の中段や一般的な炊飯器置き場には入らない。上部が解放された広い空間に設置する必要がある。

独自性の高いご飯の炊き方、洗米や水のセットも独特

 では、ご飯を炊いてみよう。「糖質カット炊飯器」の構造は独特だ。まず、水をセットする外釜と、底部に穴が開いたザルのような内釜、そして本体下部のタンクで構成されている。

 ご飯を炊くときは事前にボウルなどでお米を洗い、内釜にセットする。続いて外釜に炊飯するお米の量に合わせて決められた量の水を入れていく。「糖質カット炊飯器」では、炊飯時に糖質が溶け出した水を一旦排出して、新しく水を足すため外釜にセットする水の量は通常の炊飯器よりかなり多い。

 外釜には3本の脚が伸びており、中は水が流れるように空洞になっている。3本のうち1つはタンクの排水エリアに、もう1つが炊飯時に後で足すために避けておくエリアに入るようになっている。お米と水をセットして本体のフタを閉めて、炊飯ボタンを押すと、後で足すため水の排水がスタートする。

 お米の硬さは「やわらかめ」から「かため」まで、5段階から選べる。また予約機能を搭載しておりタイマー炊飯も可能だ。

 中央にある「低糖質炊飯」ボタンを押すと炊飯がスタートする。炊飯時間は「ふつう」モードで約35分。通常の炊飯器よりは速い印象だ。炊飯中には途中で糖質が溶け出した水を排出する音が聞こえた。一度水を捨てて、避けていた水を再び出すことで糖質をカットしながらご飯を炊く仕組みとなっている。

 ご飯が炊けるとそこから2時間の保温モードに入る。排水タンクを引き抜いたり、2時間が経過すると保温は自動的に終了する。

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女優・奈津子の 教えて!家電ティーチャー 400万年前の恩恵が生んだ土鍋炊飯器「かまどさん電気」(日経トレンディネット)

 家電ティーチャーの奈津子です! 伊賀焼の窯元である長谷園(長谷製陶)と家電メーカーのシロカが共同で、土鍋炊飯器「かまどさん電気」を開発しました。発売に先駆けて行われた、三重県伊賀市にある長谷園のプレス向け見学ツアーに参加してきたので、早速ご紹介します!

【関連画像】長谷製陶とシロカのコラボレーションによって生まれた「かまどさん電気」(実売価格7万9800円)

 「かまどさん電気」というのは、炊飯用土鍋として人気の「かまどさん」とヒーターを組み合わせた土鍋炊飯器です。人気の鋳物ホーロー鍋とIHヒーターを組み合わせて自動炊飯や調理を可能にした愛知ドビーの「バーミキュラ ライスポット」にも似たコンセプトですが、こちらは調理には使えず炊飯専用なんだそうです。

「伊賀の土」こそが白米に命を与える!?

 かまどさんの魅力の一つに、内ぶたを採用することで噴きこぼれさせずに炊飯できることがあるのですが、それよりも大きな特徴が「土」なんだそうです。長谷園のある伊賀は約400万年前は琵琶湖の湖底にあったため、そこで得られた土はプランクトンを豊富に含んでおり、焼き上げるとそれらが気孔になるのだとか。その気孔が土鍋内の水分を絶妙に調整して、お米の乾燥を防ぐのだそうです。伊賀の土地自体が琵琶湖の底にあったからこその自然の力。400万年前の状況が今につながっているなんて、スケールが壮大ですね……。

 土鍋とヒーターを組み合わせれば、すぐにできてしまいそう、なんてつい考えてしまいますが、「かまどさん電気」作りは難航を極めたそうです。単純に「土鍋炊飯器」を作るのではなく、2000年に発売して以来人気の「かまどさん」をガスのじか火で炊くのと同レベルの味に仕上げなければならないためです。

 日本のコンセントの電圧は100Vしかないので、ガス火のパワーを再現するためには熱効率を高めなければなりません。密閉性を高めると、ヒーターのきょう体が熱に耐えられずに溶けてしまったり、土鍋の蓄熱性が高すぎておこげどころか「炭」になってしまったり……。炊飯器として成立させるためにお米3トン、試作機500個、そして4年の歳月をかけたそうです。

 本物の土鍋を使うため製品の精度にばらつきが出ることもあるので、ヒーターとの組み合わせも難問でした。土の配合と調整を長谷園が一から見直し、工業製品にも耐えられるようにしたそうです。

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ブロッコリーは警戒?「定住」して分かったキューバの食 定住旅行家ERIKOの「ちきゅうトレンド」(日経トレンディネット)

 私は、現地の家庭に滞在して、その土地の文化や生き方を伝える活動“定住旅行”を行なっている。定住先でその国の習慣や文化を理解するのに、とても重要な要素の一つが食事だ。食へのこだわりや、食材、食べ方などからその国の歴史や価値観、土地柄が見えてくるからだ。

【関連画像】品物はすべて有機野菜。いるだけで楽しい市場

 今回は、今年定住旅行したばかりのキューバの食事情を紹介したいと思う。キューバはカリブ海最大の島国で、緯度は日本の石垣島とほぼ同じである。年中気温は高く、季節は雨季と乾季の2つ。世界中で人気のあるチェ・ゲバラのゆかりの土地であることや米国との国交回復などで、日本でも最近取り上げられることが多くなってきている。また、医療や教育が発展しており、長寿国として知られている国でもある。

●キューバの特殊な食材の入手方法

 当たり前のことだが、食事を摂るためには、まず食材を手に入れなければならない。それは、万国共通だが、キューバでは入手の仕方が他の国と違っていて、尚且つ非常に骨の折れる仕事だ。社会主義のキューバでは、食料配給制度といわれるものがある。各家庭に「リブレッタ」と呼ばれる配給手帳が配られ、「ボッデガ」と呼ばれる配給所で引き換えが行われる。支給される配給品は、卵、米、油、パン、砂糖、豆などと決まっており、量や種類が限られているので、育ち盛りの男の子がいる家などでは十分な肉も確保できない。そこで足りないものは、地元の八百屋か、市場へ行って購入する。

 キューバの市場へ行って驚くのは、品ぞろえの豊富さである。色とりどりの野菜や果物が陳列され、見ているだけでも楽しい。キューバ人が食べる野菜といえば、芋類、キャベツ、トマト、人参、玉ねぎなどが定番だ。最近、市場に並び始めたというブロッコリーやカリフラワーは、まだキューバ人に調理の仕方や食べ方が浸透していないようで、市場の売り子が調理の仕方を主婦たちに説明したりしていた。値段も1リブラ(約400g)40キューバペソ(1ドル=25キューバペソ)と他の野菜と比べると高く、購入者の多くは、大使館で働く外交官たちだ。ちなみに、40キューバペソあれば、豚肉の高級部位を1リブラ購入できる。

 日本人になじみのある大根やスイカは、約100年前にキューバへ移住してきた日系人によって栽培されたもので、今ではキューバの市場に当たり前のように並んでいる。この市場で売られているものは、すべてオーガニックで農薬などは一切使われていない。野菜は新鮮でみずみずしく、ツヤツヤしていて、とにかく持ちがいい。

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中国のスマート家電はここまで来た―卵ゆで器! 山谷剛史の中国トレンド通信(日経トレンディネット)

6個の半熟卵がスマートに作れる!

 中国のショッピングモールでは、スマート家電を扱うデジモノショップが増えている。そうした店でよく目にするのは、冷蔵庫や洗濯機ほどは大きくなく、価格も手ごろな調理家電だ。

【関連画像】スマホアプリからの操作が特徴だが、前面のボタン類でも操作は可能だ

 貝麗(ebiee)というベンチャー企業のスマート卵ゆで器「魯蛋侠(ルーダンシャー)」もその1つだ。6個のゆで卵を同時に作れるという製品で、サイズは220×200×208mmとそこそこ大きく、重さも1.64kgとそれなりに重い。製品の出来がいいのか、大手メーカーのTCLも全く同じ製品を販売しており、価格は369元(約6300円)から。

 実はこの製品は、クラウドファンディングで製品化されたものだ。魯蛋侠に関しては、10万元(約170万円)の資金募集に対して3182人が計17万7500元(約300万円)を出資したことで商品化が決定した。

 パッケージに“智能生活(スマートライフ)”と書かれているこの製品、スマートフォンの専用アプリからBluetooth経由で火加減やゆで時間など微調整できるのが自慢だ。半熟卵ができるのは言うまでもなく、材料さえ用意すれば、台湾の「魯肉飯(ルーローファン、煮込み豚肉かけご飯)」のスープ「魯味(ルーウェイ)」を染み込ませた茶葉蛋(チャーイェータン、台湾風煮卵)も作れるという。また、実際どれだけの頻度になるかは不明ではあるが、クラウドでメニューが更新されるというのもポイントだ。

普通の半熟卵と台湾風煮卵をスマートに作ってみた

 魯蛋侠のパッケージには、本体とケーブルおよびマニュアル、そして茶葉蛋用の調味料2回分が同梱されていた。中国の電化製品のマニュアルは概して薄く、「とりあえず使えば分かる」という補足的なものが多いが、この製品ではゆで卵関連のレシピにページを割いている。

 固ゆで卵を作るなら、卵ゆで器を使わずとも卵を熱湯に入れておけくだけでいい。だが、半熟卵にしたいなら、火加減とゆで時間が出来栄えに微妙に関係してくる。また、黄身が中心に来るようにするために、適宜、卵を転がすことも重要だ。

 魯蛋侠で半熟卵を作る場合、水温が50度まで上昇すると中央の柱が回転し始め、ちょうど地球が太陽の周りを公転しながら自転するように、柱を中心に卵が転がりだす。10分後に電子音が鳴ったら、そこで卵を取り出して5分ほど冷水に漬けると半熟卵が出来上がるという寸法だ。

 次に甘じょっぱい茶葉蛋作りに挑戦。本体に生卵6個と1回分の専用調味料を入れ(代わりに中国茶葉でもいい)、卵全体が漬かる程度の水を加えて調理スタート。たかが煮卵ではあるが、茶葉蛋の場合は調理が終わるまで4時間もかかる。これは水温を95度まで上昇させた後、冷却しつつ卵をたたいて殻に亀裂を入れ、再度加熱して味を染み込ませるという作業が必要なためだ。それを自動でやってくれるのはありがたい限り。調理終了後は最長12時間にわたって保温状態が続く。ちなみに卵の代わりに肉を入れて1時間半ゆでるモードも用意されている。

 茶葉蛋を作る際の注意点は、漢方薬のような強烈な匂いが部屋に充満してしまうということと、卵をたたくとき、ゴンゴンとそれなりに大きな音がすることだ。この製品、単に卵をゆでるという意味では、“スマート”になったメリットは感じられなかったが、茶葉蛋が忘れられないほど好きという人なら買ってもいいかもしれない。

著者
山谷剛史(やまや たけし)
海外専門ITライターとしてライター業を始めるものの、中国ITを知れば知るほど広くそして深いネタが数限りなく埋蔵されていることに気づき、すっかり中国アジア専門のITライターに。連載に「山谷剛史の「アジアIT小話」」、「山谷剛史のマンスリーチャイナネット事件簿」、「中国ビジネス四方山話」など。著書に「中国のインターネット史 ワールドワイドウェブからの独立」(星海社新書)「新しい中国人 ネットで団結する若者たち」(ソフトバンククリエイティブ)など。

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彼女の漠然とした食事の好みを的確に知る方法 投稿探検!みんなのグルメトレンド(日経トレンディネット)

異性が好きなごはんを知らないと何かと困る

 みなさんは異性が好きなごはんをちゃんと把握できているだろうか。

 女性が好きそうなのはパンケーキとアイスとカレーと肉とタイ料理と……あとは何だろう。スイーツならたくさんでてくるが、最近は赤ちょうちん系が好きな女性も増えてそうだし――なんて考え出すと実は明確に把握できていない気がする。

【関連画像】料理ジャンルの男女別投稿数ランキング

 「◯◯食べに行かない?」とデートに誘うとき。レストランに入って注文を決めるとき。女性が好きなごはんを的確に把握していると、何かと事がスムーズに進みそうだ。逆に家でごはんを作ってもらったとき、頑張っておしゃれなパスタなんかを作ってもらっても、満足度が高いとは言えないことがある。「普通にごはんと味噌汁と漬物でいいのになあ……」――みたいな経験はないだろうか。

 そこで今回はSARAHの投稿数を男女別で比較して、それぞれの好みを“見える化”してみようと思う。もちろん、異性の好みを把握できている人もいるだろうし、そもそも個人によって違うわけだが、一般論としてぜひ参考にしてほしい。

投稿数の男女差が大きい料理ジャンルは?

 下の表は2017年に投稿された料理ジャンルのランキングを男女別に分けたものだ。確かに差は出ているし参考になりそうな部分はある。ただ、意外性が全くない。女性はスイーツが好きで、男性はラーメンが好き。カレーや肉はみんな好き。そんなことは、はなから知っている。もっと意外なジャンルを知ることはできないだろうか。

 「意外とこれが好きなのか!」そんな気付きのあるデータを得るため、投稿数の男女差が多い順で料理ランキングを出してみた(下表参照)。また、女性はスーツが好き、ラーメンとかカレーはみんな好き、ということは分かったので、今回はスイーツ系とあまりにも投稿数が多い料理ジャンルは省いた。

 これは結構使えそうだ。例えば自分が食事に行く際に、「グラタン」という選択肢はなかった。また、男性が好きだと思っていた「春巻」や「オムライス」が上位だったり、カレー系の中でも「ミールス」や「マトンカレー」が上位に入るなど、個人的には発見があった。

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進化を極めた体組成計? 測定の道に終わりはない どこまで行くの?科学な暮らし(日経トレンディネット)

 体重が増えたからといって一喜一憂するなかれ。自分の体の「筋肉と脂肪の比率」と「脂肪の付いている場所」こそが、健康に過ごせるか、恐ろしい病魔に見舞われるリスクを高めるかの重要な指標だった。その指標を“見える化”してくれる心強いアイテム「体脂肪計・体組成計」は、いったいどこまで進化しているのか。3回にわたってその最新動向を探るシリーズも今回が最終回。タニタの体組成計の進化は、内臓脂肪のレベルの計測から、“筋肉の質”の判定にまで及んでいく。

【関連画像】内臓脂肪チェック機能付き脂肪計。体重、体脂肪率、内臓脂肪レベルが計測できる

 1994年、タニタは世界初となる「乗るだけで体脂肪率が計測できる体脂肪計」を発売した(前回「体組成計、乗るだけで体脂肪率が測れると何がいいのか」を参照)。しかし、一般的な体重計が3000円から4000円という時代、いくら体脂肪率が測れるからといって10倍以上の4万5000円という価格がネックとなって、売り上げは振るわなかった。

 そこで翌年、タニタは初回モデルの半額以下となる2万円で「体脂肪計付きヘルスメーター」を発売し、これが大ヒット。その結果、健康のバロメーターとして体脂肪率を知ることの大切さが、世間に広く認知されていくことになる。

 一方、家庭で手軽に体脂肪率を測る時代の幕を開けたタニタの研究者たちには、感慨にふける暇などなかった。すぐさま次なるミッションが与えられたからだ。それは「内臓脂肪も測れる体脂肪計」の開発だった。

●メタボの元凶「内臓脂肪」を計測せよ

 「それはちょうど『メタボリックシンドローム』の研究が始まった頃でした」とタニタ企画開発部主任研究員の西澤美幸さんは回想する。

 「同じ体脂肪率でも、特に腹部に脂肪がついている人のほうが血中脂質や血圧が高くなったり、血糖値が高かったりという研究結果が出され、内臓脂肪のほうが健康の指標として重要となってきたので、いきなりそちらの研究にシフトすることになりました」(西澤さん)

 ただ、この連載記事の第1回「脂肪を燃やせ! その前に『肥満』を正しく判定する」で神戸大学大学院医学研究科 内科学講座 糖尿病・内分泌・総合内科学分野 糖尿病・内分泌内科学部門の小川渉教授が解説してくれたように、内臓脂肪を正しく計測するためには腹部をコンピューター断層撮影装置(CT)で撮影して、その断面写真の内臓脂肪の面積から判定しなければならない。西澤さんたちはどうやって、体脂肪計に“乗る”だけで内臓脂肪量のレベルを計測しようとしたのか。

 その方法も体脂肪率のときと同じく「重回帰分析」だった。

 かつて、体脂肪率の重回帰分析では「水中体重秤量法」で計測された被験者の体脂肪率のデータが利用された。内臓脂肪率の重回帰分析では、日米合わせて約760人の被験者の内臓脂肪のCT画像のデータと照合された。

体組成計、乗るだけで体脂肪率が測れると何がいいのか どこまで行くの? 科学な暮らし(日経トレンディネット)

 体重が増えたからといって一喜一憂するなかれ。自分の体の「筋肉と脂肪の比率」と「脂肪の付いている場所」こそが、健康に過ごせるか、恐ろしい病魔に見舞われるリスクを高めるかの重要な指標だった。その指標を“見える化”してくれる心強いアイテム「体脂肪計・体組成計」は、いったいどこまで進化しているのか。3回にわたってその最新動向を探るシリーズ。今回はその第2回、いよいよ体重計や体組成計でおなじみ、健康機器大手のタニタへ乗り込む。

【関連画像】「デュアルタイプ体組成計 インナースキャンデュアル RD-907」。世界で初めて筋肉の質(状態)を分析する「筋質点数」の測定機能を搭載

 前回、日本肥満学会常務理事で神戸大学大学院医学研究科の小川渉教授に「肥満」とは何か、またその判定法についてうかがった(「脂肪を燃やせ! その前に『肥満』を正しく判定する参照」)。肥満に対して正しく理解した上で、これから体脂肪計・体組成計の仕組みについて深く調べていく。

 さて、「体脂肪計」といえば「体重」と「体脂肪率」が分かる計測機というイメージだが、タニタの体脂肪計は「体組成計」と呼ばれ、より詳細な計測を行っている。基本となるベーシックシリーズでは「体重」「BMI」「体脂肪率」に加えて「内臓脂肪レベル」や「筋肉量」、その上のアドバンスシリーズでは「推定骨量」を計測。さらに上級のプレミアムシリーズでは「全身筋質点数」、つまり“筋肉の質の良しあし”まで表示してくれる。文字通り、自分の体の組成がただ“乗る”だけで分かるのだ。

●両足からで全身の体脂肪率が測れる謎

 基本的に体組成計に触れているのは両足の裏だけ。片方の脚からもう片方の脚に電気を流して計測しているというのは聞いたことがあるが、どうして電気を流したら体脂肪率が分かるのだろうか。

 そもそも脚から脚へ電気を流しただけで、なぜ全身の脂肪率が分かるのだろうか。片方の電極は脚の裏でいいとしても、もう一方は、頭の先とは言わないまでも、首とか、肩のあたりに電極を触れさせて電気を流さないと、全身の体脂肪率は計れないのではないか……。

 その疑問を解消するために、体脂肪計・体組成計がいかにして開発されてきたか、そのプロセスを探っていこう。

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電動歯ブラシはフィリップスなど3強ブランドが鉄板 売り場直送!家電トレンド便(日経トレンディネット)

 前回の「新生活を快適に! 7つのおすすめ“ワンモア家電”」に引き続き、今回はジョーシン浦和美園イオンモール店に電動歯ブラシの売れ筋を聞いた。電動歯ブラシの売れ行きはここ数年安定していて、傾向としてはファミリー客による人数分のまとめ買いをよく見かけるようになってきたそうだ。同店スタッフの麻生晃平氏によると「本体の進化や替えブラシの種類が増えたことなどで、買い替えスパンが3~5年に延びています。そのぶんリピーターも増えていて『せっかくだから家族と一緒に』と、一家でまとめて一新するパターンがよく見られます」とのこと。

【関連画像】モールの南端1階にある、ジョーシン浦和美園イオンモール店。電動歯ブラシ売り場はシェーバーの対面にある

 それを踏まえて最新の売れ筋ランキングを見てみよう。

 フィリップス、パナソニック、ブラウンの3大メーカーが抜きんでている構図はシェーバーとよく似ている。ランキング上位は1万円以下で買える各メーカーのスタンダードモデルが並び、それにエントリーモデルや上位モデル、携帯用モデルなどが続く形になっている。選び方について麻生氏は「まずは好みのブランドを選んで、そのなかで欲しいタイプを絞るという人が多いです。ブランドによって個性がり、(替えブラシなどの)ランニングコストも大きく変わるので、ある意味選びやすいところがあります」という。モデルごとの人気の理由は次のページから探っていきたい。

*※なお、写真や文章で掲載している価格は、2018年3月15日15:30時点のもの。日々変動しているので、参考程度に見ていただきたい。

歯磨き好きに人気のソニッケアー、家族ファンが多いドルツ

 フィリップスの「ソニッケアー」はスタンダードモデルの「ヘルシーホワイト」が1位、入門機の「イージークリーン」が5位に入っており、安定した人気ぶりがうかがえる。音波振動でブラッシングする構造はパナソニック「ドルツ」と共通しているが、他のブランドと比べてブラシが大きいという特徴がある。

 麻生氏は「口や歯が大きい人は大きなブラシでササッと磨いたほうが効率がいいというのもあり、昔から歯磨き好きの人に愛されているブランドです。優しい磨き心地が何よりの特徴といえますね」という。

 スタンダードモデルが一番人気になるのはどのメーカーも共通するところだが、総合1位となったヘルシーホワイトはステイン除去効果のある「クリーン&ホワイトモード」を備えているのも、歯磨き好きに支持されるブランドらしい特色かもしれない。「プラスアルファの機能があって1万円を余裕で下回る価格なので盤石の人気がありますね。ただ、初めて電動歯ブラシを使うという方はやはり入門機の『イージークリーン』を選ばれます」。

 続く2番人気は、パナソニックの「ドルツ EW-DL23」。ドルツのなかでスタンダードに位置づけられるモデルだ。

 「ドルツも音波振動でブラッシングしますが、ブラシのヘッドがコンパクトなので、口の小さい人でもフィットしやすい特徴があります。さらに替えブラシのお値段が3大ブランドのなかで最も安いので、ファミリーで使うという方に喜ばれていますね」

 スタンダードモデルのEW-DL23は押し付ける力が強いときにブラシの振幅を抑えるパワー制御機能が使えるなどの付加価値があり、入門機的なニーズも引き受けているところがあるそうだ。なお、ブランド内では、歯茎ケアができる上位モデル「EW-DL53」(1万800円)が次点の人気を誇っているという。総合ランキングでいえば6位に入るとのこと。

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サンコー「糖質カット炊飯器」気になるご飯の糖質を33%カット! おいしいキッチン家電「徹底調査」(日経トレンディネット)

 春になるとさまざまなメーカーから新作の家電が登場する。炊飯器のカテゴリーも、秋の新米の季節に向けて新作の発表がスタート。そんな中、注目を集めている炊飯器がある。サンコーの「糖質カット炊飯器」だ。現在炊飯器で主流のIH加熱方式ではなく、マイコン式で蒸し炊きにする仕組みながら、約3万円という価格で初期ロット、セカンドロットともに完売。予約待ちが続くほどの人気となっている。

【関連画像】「糖質カット炊飯器」の炊飯の仕組み。しっかりと情報が開示されているため安心できる

「面白くて役に立つ」商品を扱うのがサンコーのコンセプト

 発売元のサンコーは、秋葉原で「サンコーレアモノショップ」を運営する会社。PCやスマホ向けのガジェットを中心に展開しており、店舗名の通りちょっと変わった商品を取り扱っている。今回はサンコーが「糖質カット炊飯器」を販売するに至った経緯を広報担当のえき伸介さんに伺った。

――サンコーさん、といえばデジタルガジェットやその周辺のちょっと面白いグッズのイメージです。家電参入はいつからですか?

えき伸介さん(以後、えき): 昨年からサンコーではスマートフォンやパソコン向けの、いわゆるマニアックな商品だけでなく、家電分野にも本格的に参入しました。実は3年ぐらい前に「服や靴が早く乾く!温風ハンガー乾燥機」(現在は完売)を取り扱ったのが最初の家電製品になります。

 もともと、サンコーは「面白くて役に立つ」商品を取り扱うというコンセプトでやっていまして、それをニッチなマーケット向けの商品だけでなく、一般の家庭にも広げようということで、身近にある家電に参入しました。

――今回、サンコーさんが「糖質カット炊飯器」を扱うに至った経緯を教えてください。

えき: フード系の家電は2017年に発売した「お一人様用 ハンディ炊飯器」が最初です。本体に水を入れておくと、卓上でお茶碗2杯分のごはんが炊けます。さまざまなキッチン家電がある中で市場が大きいのは毎日使う炊飯器。お客様の反応も一番いいということで、炊飯器を商品化すべく協力会社などを調査していたなかで「糖質カット炊飯器」に出合いました。

――これは卓上炊飯器のヒットを受けて企画したということでしょうか?

えき: いえ、発売までのタイミングが近かったので、同時進行で動いていました。「糖質カット炊飯器」は中国市場でも発売されたばかりで、日本にも類似品がなく、糖質をカットするという機能もとても面白いと思いました。こういう機能性はサンコーらしいですよね。

 「糖質カット炊飯器」は、洗米したお米をセットする内釜と水を入れる外釜に分かれていまして、さらにその下に2つに分かれたタンクを搭載しています。外釜と内釜をセットすると、外釜の水の一部が後ろタンクに逃がされ、残りの水でお米を煮ます。

 煮ることでお米に含まれている糖質が溶け出しますので、煮た水を前タンクに排出。後ろタンクに逃がしていた水を内釜に戻し、お米を蒸し炊きして完成です。この機能により、ごはん1杯(150g)に含まれる糖質を通常55.2gから37.2gまで減らせます。サンコーのWebサイトには専門機関による試験成績証明書も掲載されていますのでチェックしてみてください。

――近年、日本でも糖質カットダイエットや、ローカーボが流行っていますから、そこにはまりまくって話題になった印象です。日本で販売するに当たって変更や改良したところはあるのでしょうか。

えき: 日本市場は家電の品質にシビアですから、品質面での見直しはしています。また、少量炊飯にも対応できるようにするなどのカスタマイズはしました。ただ、内部の基本構造は同じです。この糖質が溶け出したお湯を一度排出して、蒸し煮する仕組みは中国の協力会社が中国での特許を取っているそうです。