若者を引きつけるユーチューバーの祭典「VidCon」(日経トレンディネット)

2018年6月20日から23日まで、米アナハイムのコンベンションセンターで、ユーチューバーの祭典「VidCon(ビドコン)」が開催された。100万以上のフォロワーがいる著名なユーチューバー、映像クリエイターやマーケターまで、動画に関係した幅広い出席者が約3万人集まった。

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 アナハイムのコンベンションセンターは米ロサンゼルスのディズニーランドに隣接している。会場周辺に小学生や10代の若者の姿が多いのもそのためかと思ったら、ビドコンに参加する親子連れやグループであり、お気に入りのユーチューバーに会うためにイベントにやってきているのだ。

 ユーチューバーは動画投稿サイト「YouTube」で人気を集めるインフルエンサーの総称。映像の再生回数に応じてユーチューブから収入を得ており、トップクラスの年収は億円単位である。夢のある職業として、日本でも将来なりたい職業にランクインするようになった。

 ビドコンの特徴は若者と女性の参加者が多いこと。2017年の数字ではあるが、女性が約6割、17歳以下が約4割の構成だという。日本からの参加者は「ニコニコ超会議と同じような層が参加しており、これからも勢いが続きそう」と予想する。

有名ユーチューバーとふれあうことができる

 そうした若者と女性に人気を集めていたユーチューバーが「Merrell Twins」だ。その名の通り双子の姉妹で、2人が展開する日常生活の会話やコメディがうけており、約400万ものフォロワーを集めている。2人をひと目見ようと、セッション会場には子供から大人まで幅広い層が集まった。

 司会者がTwitterなどで集めた質問を姉妹に聞いていく形でセッションは進められ、「どうすればあなたのように多くの人に見てもらえるユーチューバーになれるのか」との問いに、「最初は見向きもされないかもしれないが落ち込まずに、動画を編集し投稿し続けることで見てくれるようになる。情熱とポジティブな感情、そして一貫性が重要だ」とアドバイスした。

 セッションで会場が最も盛り上がったのが、「コラボしたいユーチューバーは?」との質問である。ユーチューバーはフォロワーを増やすために、互いのチャンネルに出てコラボするのだ。その後「自由な時間には何をしているのか」「将来は何になりたいのか」といった、まるでハリウッド俳優に聞くような質問に答え、今後展開予定のコンテンツの宣伝も忘れていなかった。

 YouTubeのなかでも特に多くのフォロワーを集めているのが、実はゲームの実況中継をするユーチューバーたちである。

 例えば、今回のビドコンにも参加した「Markiplier」はピンのユーチューバーで、ゲームをプレーしながら興奮気味にコメディタッチに解説するスタイルでブレークした。スマホを持ちながら、Twitterで募集した質問に次々と答え、会場の参加者ともやり取りし、満員の聴衆を沸かせていた。

 Markiplierのフォロワー数はなんと2089万である。米ビジネスインサイダー誌によると、2016年の推定年収が550万ドル(約6億円)だという。

 大人数のグループで活動するユーチューバーも少なくない。例えば、「Liza on Demand」はユーチューブで人気のコメディ番組で約1500万ものフォロワーを誇る。今回、ビドコンにそのメンバーが登壇し、今夏に始める予定の新たなシリーズについて告知した。

 人気のショートコメディチャンネル「SMOSH」には約2300万ものフォロワーがいる。そのチャンネルの1つである「SMOSH GAMES」のメンバーもビドコンに登場した。メンバーがオンラインゲームやボードゲームを和気あいあいとプレーしながらショートコメディを展開するスタイルで、約700万ものフォロワーを集めている。

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台湾のeスポーツ事情 スポンサー企業には税金軽減も(日経トレンディネット)

6/30(土) 12:00配信

日経トレンディネット

 日本でも少しずつ認知が広がってきたeスポーツ。そんな日本は、世界から見るとeスポーツ後進国と言われている。例えば、韓国ではプロゲーマーが活躍する土壌が整っており、世界で活躍している選手が多い。米国では格闘ゲーム大会の「EVO」や「Dota2」を扱ったeスポーツイベントで賞金総額が過去最多の「The International」など、数々の大型eスポーツ大会が開催されているし、欧州ではサッカーのクラブチームがeスポーツチームを運営している。中国ではアリババやテンセントなど大手IT企業がこぞってeスポーツに参戦しており、eスポーツの授業を必修科目としている学校もある。アジア圏は特にeスポーツに関心が高い。2018年8月にインドネシア・ジャカルタで開催されるアジア競技大会では、eスポーツが公開競技に採用された。

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 今後日本でもeスポーツは盛り上がるのか。それを占ううえで参考になるのが、日本より少し進んでいる台湾の状況だろう。台北ゲームショウなどを手がける台北市電脳商業同業公会 副総幹事である黄氏に、台湾のゲーム事情、eスポーツ事情について話を聞いた。

 台湾では2018年5月に『モンスターストライク』の4周年記念イベント「眉飛肆舞」でeスポーツの大会が行われた。日本で絶大な人気を誇るスマートフォン向けゲーム『モンスターストライク』は台湾でも人気が高く、ダウンロード数が600万を超えている。台湾の人口が2350万人だから、台湾の4人に1人がプレーしているということになる。

 大会も高雄と台北で予選を行い、50チーム、200人以上が参加した。ちなみに『モンスト』の海外でのeスポーツ大会は今回が初めて。同時に香港でも予選があり、6月30日には幕張メッセで行われる「XFLAG PARK2018」のイベントの1つとして、台湾代表、香港代表、日本代表の三つ巴による対戦大会が開催される。

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『モンスト』5周年 ゲーム外でも愛されるIPを目指す キーパーソン激白! 進化するゲーム・ビジネス2018(日経トレンディネット)

6/30(土) 12:00配信

日経トレンディネット

「モンスト」は居酒屋などともコラボ

――2017年はミクシィにとってどのような年でしたか?

多留幸祐氏(以下、多留氏): 『モンスターストライク』(以下、モンスト)に関しては、長く楽しんでもらえるIPに育てることに力を入れました。これまで通り、ユーザーを飽きさせないためのアップデートやコラボレーションなども実施してきました。9月に開始したモンストユーザー向けの有料サービス「モンパス」もその一つです。月額480円でモンパス会員になると、モンストゲーム内と常設店舗「XFLAG STORE SHIBUYA」でアイテムをもらえたり、 XFLAG STORE STRIKE CHANCEで限定クエストの出現率がアップしたりする特典を受けられます。同時に、モンストをゲームアプリだけで終わらせない取り組みも現れた年だったと思います。

――モンストをIPとして育てるという考えに至ったのは、いつごろからでしょうか。

多留氏: 多くの人に受け入れられるようになったころから、メディアミックスをやっていこうというのは考えていましたし、2014年にはマーチャンダイジングも始めていますので、以前からそういう考えはありました。モンストはスマートフォンゲームとしての存在感が大きく、飽きられてしまったら周辺の事業も落ち込みやすいことから、今までのメディアミックスに加え、よりモンストの楽しさを体験してもらうマーケティング活動を進めてきました。

――具体的に、どのようなマーケティング活動を実施してきたのでしょう?

多留氏: 例えば、4周年を控えた去年の8月には、ユーザー還元の一環として、B-R サーティワン アイスクリームと、ゲームの報酬としてアイスクリームをプレゼントするというイベントを実施しました。ゲームアプリの枠を超え、プレーが日常に影響を与えるという試みで、ユーザーが共通の話題にしてくれることが狙いでした。

 また、モンストのアプリをインストールしていない人にアプローチする取り組みにも力を入れてきました。ゲームを知っていても、実際にアプリをインストールしてもらうとなるとハードルが高いので、アプリをインストールすることなくモンストを楽しんでもらう施策を考えたのです。

 具体的には、モンストの一部であるガチャの楽しさを知ってもらうために、昨年4月には金の蔵、10月には養老乃瀧グループの全国の居酒屋で「モンストガチャ」を展開しました。これは1回324円(税込)を支払ってガチャを引くと、メニューや「モンストガチャ」の価格以上のGoogle Play ギフトカードなどの賞品が当たるというもの。このことが直接アプリのインストールにはつながらなくても、どんなメニューが出てくるのかという楽しみを味わってワイワイすることはできる。そうした体験を提供するのが狙いでした。

 この施策が良かったのは、お客さんとガチャのテンションが合うこと。居酒屋は若い人が多く、仲がいい人が集まる場ではあるけれど、カラオケのように「歌う」といったメインのコンテンツがなく、ネタにできる要素は少ない。だからこそ、ガチャがイベントとして成立したのだと思います。

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dTVが劇場版映画を製作 独自性で海外勢に勝てるのか(日経トレンディネット)

 動画配信サービスのdTVが単独出資で劇場版映画を製作した。町田康原作の『パンク侍、斬られて候』を『逆噴射家族』(石井聰亙名義)などで知られる石井岳龍監督がメガホンを取り、脚本を宮藤官九郎が担当して初めて実写化した。主演に綾野剛を据え、6月30日から全国の300以上の映画館で公開。その後、dTVでの独占配信を検討中だ。

【関連画像】dTVのアプリ画面。テレビやパソコン、スマホやタブレットから視聴できる。NTTドコモユーザー以外も利用可能(画像提供:エイベックス通信放送)

 dTVの会員数は2018年6月時点で400万人で、動画配信サービスとしては国内最大級。エイベックス通信放送が運営、ドコモが提供している。月額500円で映画やドラマ、アニメなど約12万タイトルのコンテンツを視聴できる。エイベックスグループということで、人気アーティストのミュージックビデオやライブ映像など音楽系のコンテンツに強いのが特徴だ。

 映画とコラボしたドラマなどオリジナル作品の配信は行ってきたが、単独出資の劇場版映画を製作するのは初めての試み。動画配信サービスであるdTVが劇場公開作品を製作した狙いとは。劇場版映画は複数企業が出資する委員会方式で製作するのが一般的ななか、単独出資に踏み切った理由とは。エイベックス通信放送の笹岡敦ゼネラルマネジャーと伊藤和宏シニアプロデューサーに取材した。

オリジナル映画製作のメリット

 「本作はもともと配信限定のコンテンツのつもりで企画したんです」と伊藤氏。石井監督に依頼したのは3年前に同監督の前作『ソレダケ/that’s it』を見て、そのエキセントリックな作風に、「興行成績優先の現状でもこんな映画を作れるのか。ぜひ石井監督にオリジナルコンテンツを作ってもらいたい」(伊藤氏)と考えたからだという。

 折しも、Netflixが上陸し、動画配信市場は大きな転機を迎えていた時期だった。一般に、動画配信サービスが提供するコンテンツは、既存の放送番組や映画などを二次利用する“二次コンテンツ”と、自社で制作する“オリジナルコンテンツ”に二分される。

 Netflixは二次コンテンツはもちろん、オリジナルコンテンツでも圧倒的な数を誇っている。「オリジナル作品で差異化を図らなければ外資に勝てない。dTVの会員は年齢層も幅広く、それらの人をキャッチするには知名度のあるキャストが必要だった」(伊藤氏)。

 そこで石井監督を中心に、脚本には同監督に影響を受けていると公言する宮藤氏を起用、キャストは綾野をはじめとする主役クラスの役者をそろえた。

 実際に企画がスタートすると、社内外での注目度が上がり、配給会社からも声がかかって劇場公開に踏み切った。「せっかく劇場公開するなら、イベント上映じゃなく全国公開にしたかった。それも単館ではなく300館規模で公開する」(伊藤氏)。

 劇場公開するメリットは、大きく分けて3つあるという。1つ目は話題性。dTVは会員制のため、オリジナルの作品を独占で配信しても大きな話題にはなりにくい。一方、映画館ならば誰もが見られるため、会員以外への認知が促進できる。「単独出資にしたことで、dTVの名前を前面に出せるのも大きい」(伊藤氏)。

 だからこそレーティングを「G」(制限なく誰でも観賞できる)に設定するよう、表現にも配慮した。「dTVではクレジットカードがないと登録ができない。このハードルがないのが劇場版。それなのにレーティングを設定してハードルを増やしたくなかった」(伊藤氏)。

 2つ目のメリットは興行収入による収益源の拡大だ。dTVの会員料金以外の新たな収益源を開拓することで、制作予算の拡大が見込め、制作費の回収もしやすくなる。収益が上がれば「dTVのコンテンツ制作やインフラ整備など会員サービスへ還元できる」(伊藤氏)ともいう。

 3つ目のメリットは、映画化し劇場公開することで、コンテンツに“箔付け”ができることだ。テレビ局がドラマの劇場版を作り、それを自局で放送するのと同様に、「劇場公開作品」を独占配信することで付加価値とする。

 さらに単独出資にすることで、知的財産(IP)のコントロールがしやすくなるという利点もあった。複数出資企業の利害がからむ製作委員会方式に比べると、タレント事務所との折衝や上映後の映画製作にまつわるIPの管理が圧倒的にシンプルになる。

 作品の自由度も高まった。「多くの邦画が製作委員会を設置しているが、委員会を置いてしまうと委員会の制約があり、純粋に自社の好きなものだけを作ることが難しく、独自性を保ちにくい」と伊藤氏は指摘する。

9種類投げ分ける「野球盤」 懐かしいおもちゃが進化 聞いた、試した、すごかった! 最新ビジネスギア情報局(日経トレンディネット)

6/28(木) 12:00配信

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 2018年6月7日から10日まで、東京国際展示場で行われた「東京おもちゃショー2018」。今年は、野球盤60周年、人生ゲーム50周年、アニメ版ゲゲゲの鬼太郎50周年とアニバーサリーが重なった。そのせいか、昔懐かしいおもちゃを最新の技術とアイデアでよみがえらせた製品が目立った。特に、人生ゲームと野球盤の最新版はどちらも名作に仕上がっている。

【関連画像】タカラトミー「人生ゲーム タイムスリップ」(3980円、発売中)。右端に付いているのが未来編のボードだ

※価格は全て希望小売価格です。

●ゴールは国立競技場。歴代人生ゲームを巡る新「人生ゲーム」

 人生ゲーム誕生50周年記念の新作は、1968年から現代までを旅する趣向。基本的なルールはそのままに、安定景気の70年代、サブカルの80年代、バブルの始まりからバブル崩壊までの90年代、明石海峡大橋を渡ると21世紀の2000年代、そしてネット時代の2010年代と、時間を旅しながらゴールの新国立競技場へ。

 さらに、アディショナルボードをつなげば、これからの50年を体験することも可能。つまり約100年の歴史を旅するゲームになっているのだ。東京ドームやハウステンボス、スカイツリーなど、時代を象徴する建物は立体で登場。当時の人気商品が描かれたお宝カードは、時代に応じて価値が変動する凝りようだ。歴代人生ゲームを巡る異次元コースもあったりして、本当によく考えられている。

 なんといっても現代史や風俗史を旅するという趣向が良い。タイムスリップゲームというと、どうしても大きな歴史を扱いがちだが、人生ゲームはあくまでも個人の人生をたどるゲーム。個人史に寄り添った時間旅行になっているのだ。

 今もなお、大人も子供も退屈せず、家族で遊べるゲームになっているのはすごいことだ。ブースには、50周年を記念して1個だけ作られたという金箔と蒔絵をふんだんに使った「輪島塗人生ゲーム・春夏秋冬」も飾られていた。もともとは海外で生まれた人生ゲームが50年かけて日本のゲームとなっていったことを表した記念モデルなのだそうだ。

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鉄道グッズ最新事情 マニア向けと女子ウケに二極化 南田・安田の鉄道トレンド研究所(日経トレンディネット)

6/27(水) 12:00配信

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「鉄道好き」で知られるホリプロのマネジャー・南田裕介氏。当連載では南田氏の手ほどきをうけながら、アナウンサーの安田美香氏が鉄道のいろはについて学んでいく。今回は人気鉄道イベントの物販コーナーから、鉄道グッズの最新事情に迫る。

【関連画像】「銀座線1000系 1/80HOゲージ(鉄道模型)」(税込み9万7200円)。200台限定、シリアルナンバー入り

 2018年4月28~29日、幕張メッセで開催された「ニコニコ超会議2018」。そこで行われたイベント「向谷実Produce!超鉄道」は今回で7回目を迎えました。なかでも人気なのは、鉄道各社が自社の鉄道グッズを販売する「鉄道縁日」なる企画。今年は静岡鉄道、大井川鉄道、JR九州、東京メトロ、阪急電鉄・阪神電気鉄道、京阪電気鉄道、JR東日本リテールネットの7社が出展しました。

 南田氏いわく、ブースを巡るだけで鉄道グッズのトレンドが見えてくるとのこと。「今の鉄道グッズは鉄道好きに向けたマニアックな商品と女性や子どもを意識した商品に二極化している」(南田氏)そうで、ここ数年は雑貨や文房具など、鉄道好きでない人でも欲しくなるようなかわいいグッスも増えているとのこと。商品開発の担当者に女性を起用し始めた会社も多いそう。南田氏と実際にブースを巡り、気になった鉄道グッズを紹介します。

●車内ドアや運転席も販売!

 まずは東京メトロのブースから。「銀座線1000系 1/80HOゲージ(鉄道模型)」は、小さなつり革や椅子など、その精巧な作りを堪能できます。初期タイプと最終タイプの2種類がありました。

 鉄道車両停車時に動き出さないようにするため、車輪とレールの間にかませる「手歯止め」は手に持つと積み木のような感触。実際に使用されていたものなので汚れていますが、その分味があります。また解体時に車両から取り外した「網棚」も長さ違いで2種類販売されており、売り場でも人気でした。また、つり革も販売されていましたが、優先席用のつり革は数が少ないため、完売していました。

 続いて静岡鉄道のブースへ。ここではなんと、2017年に引退した1002号の運転席と車内ドアが販売されていました。現物は会場にはなく、静岡まで取りに行くのが条件とのこと。「リビングに調和するかどうかを検討してから買ったほうがよさそう」(南田氏)。また、運転士がドアを開閉する際に使用する「車掌スイッチ」は車両の乗務員室内に設置されていたものを取り外して販売しています。南田氏いわく「スイッチは固いので、押すのにはかなり力が必要」とのこと。

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東京おもちゃショー2018:おしゃべりロボット大集合 ガンダムのうんちくを語る 聞いた、試した、すごかった! 最新ビジネスギア情報局(日経トレンディネット)

6/27(水) 12:00配信

日経トレンディネット

 2018年6月7日から10日まで、東京国際展示場で「東京おもちゃショー2018」が開催された。今年もタカラトミー、タカラトミーアーツ、バンダイ、セガトイズといった大手が面白い新製品を発表。音声を使ってコミュニケーションを図るタイプのおもちゃが増えたのが印象的だ。

【関連画像】たまにほっぺが光ったりもする

 おもちゃといえば音が出るのは当たり前。しかし今年のおもちゃショーではもう少し踏み込み、音声に対してリアクションしたり会話したり、といったものが多かった。スマートスピーカーやAI、IoTといった社会の流れを、おもちゃ業界も敏感に感じ取っている様子が見て取れた。

※価格は全て希望小売価格

●いろいろな拍手をするロボット

 今回かなり面白かったのが、バイバイワールドの拍手ロボット「ビッグクラッピー」。これは、拍手の音を機械で再現する研究をしていた人が作った、拍手をリアルにたたきながら、調子よくおしゃべりする、客寄せやイベント用のロボットだ。スマホアプリから指示を出すことで、三三七拍子や博多の一本締めなど、各地の手締めをやってくれる機能が最高。小型の「ミニクラッピー」も音がリアルで楽しい。機械に電子音ではなく生音を出させようというアイデアが素晴らしい。(関連記事「「拍手バカ」が行き着いた幸せの赤いロボット」)

 次に、タカラトミーアーツの「おしゃべり鼻セレブ」。ティッシュの箱にセットすると、鼻セレブの箱デザインと合わせてうさぎなどのキャラが強調され、ティッシュを取れば音声で反応してくれるというものだ。

リアルなエンジン音と振動、「トミカ」が進化

 日本が誇る一大ミニカーブランド「トミカ」。子供が小さいころに買ってあげたおもちゃは、そのほとんどがなくしたり捨てたり、人にあげたりして手元には残らないものだが、トミカの数台は残している家庭が多いのではないだろうか。すでに息子が成人した筆者の家でもそうだ。そのトミカ48年目の新しい展開が「トミカ4D」。

 なんと、サスペンションを押し込む(床に置いたトミカの屋根や胴体を床に押し付ける)と、リアルなエンジン音が鳴るのだ。しかも指には、まるでエンジンが動いているような振動が伝わってくる。もちろんエンジン音は車種によって違う。さらに、手で転がしてミニカーを走らせると、それに応じてエンジン音も変化するのだ。

 もちろん、トミカならではのクルマのディテールの再現性も従来のまま。日産のGT-RやホンダのNSXのようなスポーツカーから、トヨタのハイメディック救急車や、同じくトヨタのクラウン・パトロールカーなどの働く車まで第1弾から幅広くラインアップされているのもうれしい。ブースではスピーカーにつないで音声を出していたので、かなりリアルなサウンドだったが、これが製品版でどのようになるのかも楽しみだ。

 ラジコンのトミカも面白かったが、ミニカーはやはり手遊びのためのもの。実際にミニカーを手で転がして走らせることで音が出る設計は見事。サイズも従来のままだし、さすが分かっている。

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動画ソーシャル「Tik Tok」が中国でもブームに! 山谷剛史の中国トレンド通信(日経トレンディネット)

音楽動画ソーシャル「TikTok」が中国でブームに

●不人気だった「Tik Tok」が大躍進

【関連画像】「360指数」による動画ソーシャルアプリ注目度。今年の春からの「Tik Tok(緑色)」の伸びが目立つ

 日本で大人気の「Tik Tok(ティックトック)」は、2016年に中国のBytedance社(北京字節跳動科技)が提供を開始した音楽動画ソーシャルアプリ。中国語で「抖音(ドウイン)と呼ばれる同アプリでは、15秒のショートムービーをBGM(バック・グラウンド・ミュージック)付きで投稿できる。また、ユーザー登録を済ませれば、公開された動画にハートマークによる「いいね」やコメントを付けられるほか、投稿を他のユーザーと共有したり、投稿者をフォローすることも可能だ。

 リップシンク、いわゆる口パク動画や面白動画が多いのだが、人気の動画には数万、数十万以上のハートマークが付くほど。スマートフォンで撮影した動画をミュージックビデオのように仕上げられるのが人気の秘密のようだ。

 中国では音楽動画ソーシャルアプリが人気で、同様のアプリがいくつもある。背景には、データ通信使い放題サービスが登場し、通信料を気にせず動画を閲覧できるようになったということが挙げられる。自己顕示欲の強い人が多いのも、この手のアプリが中国で人気となっている理由の1つだろう。

 当連載でも以前「2017年も『微信』が圧勝! 中国人気アプリランキング」で「西瓜視頻」「快手」「火山小視頻」といった音楽動画ソーシャルアプリを紹介した。「Tik Tok」はすでに日本で話題になっていたものの、中国ではそれほどでもなかったので取り上げなかったのだが、今年の春ごろから急に人気が出始めた。ネットユーザーの検索傾向が分かるウェブサービス「百度指数」「360指数」によれば、「Tik Tok」は現在、人気ナンバーワンの音楽動画ソーシャルアプリとなっている。

現実社会との連携でシェアを拡大

 「Tik Tok」は、「インスタ映え」の流行語を生んだ写真共有アプリ「インスタグラム」の動画版と考えていいかもしれない。例えば山東省青島の夜景や、建物に吸い込まれる重慶のモノレール、福建省アモイで売られているトルコアイスなど、「インスタ映え」ならぬ「Tik Tok映え」のする場所で撮影された動画が人気と報じられたのが春ごろのことだった。また青島や西安など、中国各地で地元愛を歌う曲が作られ、「Tik Tok」のユーザーによって歌われたことでヒットしたとの報道もある。おそらくはBytedanceが仕掛けたのだろうが、曲がヒットしたのは事実だ。

 「Tik Tok」が春ごろから頭角を現した理由だが、中国に住んでいる筆者が感じたのは現実社会との連携のうまさ。街中で「Tik Tok」のロゴをよく目にするようになったのだ。現実社会での認知度が上がったことで、ユーザーが増えた事例は以前から数多くある。

 現実社会との連携という点では、「Tik Tok」のロゴが店先に掲示されるようになったのも面白い。その店が「インスタ映え」ならぬ「Tik Tok映え」する商品を扱っていることを示すのだという。同じデザインの横断幕を見かけるあたり、Bytedanceが店舗に働きかけているのかもしれない。

 また、阿里巴巴(アリババ)系のショッピングサイト「淘宝(タオバオ)」と提携し、「Tik Tok」の動画コンテンツから「淘宝網」の商品ページに飛べる仕組みも興味深い。人気の高いTik Tokユーザーが広告塔となって商品を売り出せば、Tik Tokユーザーと販売元の双方がウィンウィンの関係になるわけだ。

 一方で、「淘宝網」がショートムービーサービスを開始するという話や、「Tik Tok」が独自のショッピングサイトを開設するという話も耳にする。中国の音楽動画ソーシャルアプリはまだまだ進化しそうだ。

著者
山谷剛史(やまや たけし)海外専門ITライターとしてライター業を始めるものの、中国ITを知れば知るほど広くそして深いネタが数限りなく埋蔵されていることに気づき、すっかり中国アジア専門のITライターに。連載に「山谷剛史の『アジアIT小話』」「中国ビジネス四方山話」など。著書に「中国のインターネット史 ワールドワイドウェブからの独立」(星海社新書)、「新しい中国人 ネットで団結する若者たち」(ソフトバンククリエイティブ)など。

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新垣結衣10周年 「アサヒ 十六茶」リニューアルの狙い(日経トレンディネット)

6/20(水) 12:00配信

日経トレンディネット

 ペットボトルのブレンド茶「アサヒ 十六茶」が、ブランドメッセージをリニューアルした。「カラダへ、家族へ、思いやりブレンド」と銘打ち、育児世代である30代女性をターゲットとする。共働き世帯が増えたことで、働きながらも自分の体を気遣う新たな健康ニーズに応え新規需要の掘り起こしを狙う。発表会に登壇した新垣結衣さんは、2018年でCMキャラクター10年目を迎え、主演の新CMは5月22日から全国で放映中だ。

【関連画像】園児からの逆サプライズを受け、「本当に1個1個大変なんですよ! 私の分まで作ってくれるなんて」と新垣さん

 東洋健康思想に基づいた16素材をブレンドした「アサヒ 十六茶」は、1993年に発売、2005年から「カフェインゼロ」になった。今回のリニューアルでは、あわ、きびを採用し、五穀すべてが含まれる新しい16素材となった。商品ロゴやパッケージも一新し、ボトルはより持ちやすい形状となった。

 共働きの家庭が増え、働きながら家族や自分の体を気遣う育児世代の女性をターゲットに見据える。自分の身体や、家族の身体を思いやる30代の女性に選ばれるノンカフェイン無糖茶を目指した。「カラダへの思いやりという機能面、家族への思いやりという情緒面、両方からアプローチできれば」というのがその理由。年間を通して継続的に季節や家族の健康ニーズに訴えることで新たなファンの獲得を狙う。5月に開催した発表会では、毎月16日に制定した、保育園に商品と「カフェインマネジメントブック」を届ける「十六茶の日」や、家族を思いやる気持ちを「ハグ」にのせる「ハグミープロジェクト」を例に、子どもたちの健康を「健康的な水分補給」と「カフェイン摂取量の調整」を通じて応援する取り組みについて紹介した。

 5月22日から放送されている新CMでは、「十六茶の妖精」に扮する新垣さんが登場し、帰宅した親子のやりとりを見つめる。「カラダ想いなんだな」というフレーズと新垣さんの微笑む姿が印象的な仕上がりだ。新CMについて新垣さんは「今まではイキイキとか、元気! というキャラクターが多かったんですけど、今回は暖かく見守るということを意識しました。10年も続けてCMキャラクターをさせていただくことはあまりないので、本当にうれしいです」と、10年間を振り返りつつコメント。新垣さんが保育園児と一緒にランタンを作り、保護者へのメッセージを添えた「おもいやりサプライズ」の映像も披露された。会場には“逆”サプライズで、園児から新垣さんへランタンとメッセージが届き、「うれしい!」と感激の声があがる一幕も。「みなさんもぜひ、十六茶を飲んで誰かとの暖かい時間を過ごしてもらえたらなと思います」と笑顔で語った。 

(文・写真/小西 麗)

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テレビ界に広がる安易な「ブリッジ演出」に物申す 佐々木健一「TVクリエイターのミカタ!」(日経トレンディネット)

6/19(火) 12:00配信

日経トレンディネット

『哲子の部屋』『ブレイブ 勇敢なる者「硬骨エンジニア」』など、独自の切り口のテレビ番組を企画・制作するNHKエデュケーショナルの佐々木健一氏が展開するコンテンツ論の第28回。

【関連画像】テレビ界に広がる安易な「ブリッジ演出」に物申す

 前回のコラムでは物事を伝える際の基本である「構成」について述べたが、番組の作り手である私から見ても、最近の日本のテレビ番組は、「構成がダメになっているなぁ」と感じることが多い。それは特に「ブリッジ演出」の多用に表れていると思う。

 私が指摘するブリッジ演出というのは、スタジオやロケ映像の合間に“看板”のように短くキーワードなどを挿入する演出のこと。印象的なアタック音とともに表示する場合が多い。芸能人が街をブラブラ歩く「街ブラ番組」などでは定番の演出だ。今やバラエティー番組や情報番組に限らず、ドキュメンタリー番組や報道番組でも見られる、ごくありふれた演出である。

 しかし、テレビ番組で頻繁に見かけるブリッジ演出は、映画作品ではほとんど見かけない。物語に没入したいのに、いちいち流れを断ち切る“看板”が登場したら、観客は興ざめするだろう。

 では、なぜ、テレビ業界ではブリッジ演出がこれほど流行しているのか?

 テレビ視聴はCMなどで中断され、チャンネルを頻繁に変えるザッピングが前提だ。もともと流れを寸断されることが多いメディアなので、構成が“細切れ”になったのかもしれない。しかし、今ではCMが入らないNHKの番組でもブリッジ演出をよく見かける。

 私は、これほどブリッジ演出が氾濫した要因には、作り手の都合が関係していると見ている。短くブリッジを挟むことで構成上、強制的に“区切り”を設けることができ、ダラダラした展開にメリハリをつけられる。それによって見かけ上、リズムやテンポも上がるのだ。

 そもそも構成というのは、項目や要素を整理し、その並べ方に工夫を凝らして感情的な起伏などの流れを作ること。だが、それには手間も熟練も必要だ。各シーンをぶつ切りにして、その間を強引にブリッジ演出でつなぐ方がはるかにラクで都合がいい。

 また、編集段階に“後づけ”できる点も大きい。街ブラ番組やドキュメンタリー番組のロケは、常に面白いことが起きるわけではない。また、面白いシーンだけを編集しても、内容がつながらない。だから、本来は“つなぎ”になるシーンやカットを撮影してくるのだが、編集時にブリッジを挟んで済ませば、そんなことも必要なくなる。

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