バンコクで爆発BNK48 潮目変わったアイドル海外展開(日経トレンディネット)

7/27(金) 11:00配信

日経トレンディネット

アジア圏のアイドル市場に質的な変化が現れてきた。これまで長くアジア全域を席巻してきた韓流ブームがようやく落ち着きを見せ始めた2017年、タイ・バンコクでその後“現象”とまで呼ばれるようになるアイドルグループが誕生した。日本のAKB48グループを育てた秋元康氏がプロデュースするBNK48である。日本のアイドルビジネスは、グローバル戦略としてこれまで通り海外遠征を進めるが、今後、BNK48のような日本国内で現地アイドルをプロデュースするビジネスも拡大していく。BNK48の異常とも言える盛り上がりの裏には、もともとあったアジア圏における日本文化に対するあこがれに加えて、急速な経済成長がある。日本国内では「2020年に向けてアイドルをインバウンド戦略の柱にする」という期待も出てきた。

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●アジア圏でアイドル文化が根付きつつある

 なぜBNK48がバンコクで爆発的にヒットしたのか。一つには、親日家が多いタイ国民が日本のアイドル文化を好んで受け入れたこと、もう一つは、韓流ブームの沈静化が挙げられる。さらに、日本のアイドル文化とタイの文化を絶妙にマッチングさせたことも、タイ国民の好感度をアップさせた原因と考えられる。

 それまでタイで圧倒的に人気が高かった韓流アイドルは、スタイリッシュなパフォーマンスを得意とした“美人系”で占められていた。しかし、BNK48の台頭以降、いわゆる“KAWAII系”がタイでも人気となっている。韓流アイドルや欧米のアーティストのように“完成された美”をファンが愛でるのではなく、日本のアイドルのように“未完成”のアーティストを育成しながら楽しむ文化がアジアでも理解されるようになってきたという。

 こうしたアジア市場の変化に対して、日本のアイドル業界も手をこまねいて見ているだけではない。以前よりアジア市場に“遠征”というかたちでかかわっていたアイドルのグローバル展開がますます盛んになるとともに、BNK48のような現地アイドルを日本の運営がプロデュースする新しいビジネス形式も盛んになりそうだ。

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お台場・渋谷・池袋…絶叫系&戦闘系VRが楽しすぎる(日経トレンディネット)

7/24(火) 6:00配信

日経トレンディネット

東京上空を体験できる天空のVRアミューズメント

 訪れたのは池袋にある高層ビル「サンシャイン60」。その最上階の展望台にあるのが「スカイサーカス」だ。ビルにはショッピング・飲食施設、水族館、プラネタリウムなどがあり、一日中遊べる好立地である。料金は展望台の入場料1200円に加え、アクティビティごとのチケット代となっている。

 窓の外には東京の街が広がっており、景色は最高なのだが、なぜ展望台にVR? コンセプトは「体験型展望台」。そう、アクティビティの舞台はすべて“高所”である。

 最初に挑戦するのは「スウィングコースター」だ。見た目はファンシーなブランコで、プレーヤーは楽器を模した三頭身キャラになって、音楽に乗って空の旅を楽しもう、というもの。気分はアルプスの少女だが、のん気にヨーデルを歌っていられるのはスタートまでの話。

 開始と同時に展望台の窓を突き抜けて東京の上空へ。高所は覚悟していたが、予想外だったのが移動速度。降下からトップスピードのまま、ビルの谷間を駆け抜ける。送風機による風の演出が体感速度を加速させ、足が地面についていないことも恐怖に拍車をかける。

 次第に左右のロープを握る手にも力が入る。「途中でリタイアするときは手を挙げてください」ということだったが、この状況で手が離せるわけもない。体を動かす要素はないのだが、終了後は手が汗だくになっており、ハイジもびっくりの高速絶叫ブランコだった。

 絶叫ジェットコースターと同じで、「面白かった~」という人もいれば、「もうダメ、直前に食事をしなくて正解でした」という人もいるだろう。現実も高所であるということをうまく利用しており、スリルを増加させていた。

 料金は展望台の入場料1200円に加え、スウィングコースターが400円、TOKYO 弾丸フライトが600円とリーズナブル。展望台のフロアにはVR以外のアトラクションやイベントなどもあり、カフェスペースで休憩することもできた。

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新日本プロレスのメイ社長、世界進出に“三つの壁”越え(日経トレンディネット)

 東京ビッグサイトで7月18日から開催されている「グローバルビジネスサポート2018」。このイベントにおいて、新日本プロレスリングの代表取締役社長兼CEOであるハロルド・G・メイ氏が「『新日本プロレスのグローバル展開』~スポーツ界から学ぶ日本企業のグローバル化」と題するキーノートセッションを行った。

 冒頭に登場したのは、ブシロードの創業者で新日本プロレスリングのオーナーでもある木谷高明氏。同氏はまず新日本プロレスリングが属するブシロードグループのグローバル化について紹介した。

 ブシロードグループではグローバル展開を進めており、アジア圏での市場開拓、拡大を目指すために設立したシンガポールの現地法人をはじめ、米国やドイツにも拠点を持つ。現地採用の社員が増え、現在はグループ社員約370人のうち、60人程度、約16%が外国人だという。

 米国市場へのアプローチとしては、(1)カードゲーム、(2)スマートフォンなどのゲームアプリ配信、(3)新日本プロレスリング──を「3本の矢」と呼び、なかでも最も太い矢が、新日本プロレスリングだと期待を寄せる。

 木谷氏に続いて登壇したハロルド・G・メイ氏は、まず自分のプロフィールを紹介。前職は大手玩具メーカー、タカラトミーの代表取締役社長兼CEO(最高経営責任者)。赤字経営だった同社を大幅な黒字へと転じさせたことで知られ、今年6月に新日本プロレスリングの代表取締役社長兼CEOに就任。このキーノートセッションが新日本プロレスリングのCEOとして、同社の経営について話す初めての機会となった。

●グローバル化のメリットは海外進出だけではない

 流ちょうな日本語で話すメイ氏は、日本の企業経営者から「日本市場は大きく伸びない」と行き詰まりを感じる声を聴くことが多いという。確かに日本の人口のトレンドを見るとその通りだ。2014年より減少へ転じて、2015年を100%とすると年5%のペースで減り、生産年齢人口も2060年には50%まで減ってしまう計算だ。日本のGDPは世界3位だが、全世界の合計で見ると6%に過ぎない。国内市場の縮小が避けられない以上、成長を続けるには海外市場に目を向けなければならないのは必然と言える。

 日本企業のグローバル展開における問題について、メイ氏は「三つの壁」として、「モノからコト」「IP(キャラクターなどの知的財産)化・ブランド化」「ビジネススキル・考え方」を挙げた。製造経済から変化・進化し、IP化、ブランド化によって新たな価値を生み出し、そしてグローバル化に必要なスキルと思考法を学ぶべきだというのだ。

 しかし、海外進出だけがグローバル化ではないとメイ氏は語る。ここで注目すべきは、インバウンド、つまり海外からの旅行者だ。2017年に海外から日本を訪れた旅行者の数は約2900万人。これは年20%のペースで増大中で、2018年には3000万人超えが確実と言われており、しかも再訪日を希望する人がほとんどであるという。こうした旅行者の日本を訪れる動機について調査すると、特に再訪目的では「爆買い」に代表されるような消費活動よりも、自然や景勝地、寺社仏閣などへの観光や、四季や自然の体験といった「日本文化」へ触れる機会を求めてくるのだという。

 メイ氏は、訪日外国人が求める日本文化のリストを示しながら、「オタク文化もあります」と指摘し、「日本のプロレスも、世界に誇れる日本文化の一つ」と強調する。試合を見に行けばすぐに友達になれる“空気感”があり、コスプレも体験することもできる。まさに「モノからコト」への変化を体現しているわけだ。つまり、IP化、ブランド化がしっかりでき、モノを買うことに重きを置く「ハード」経済から、そこでしか味わえないような体験を重視する「ソフト」経済への転換に対応できさえすれば、これらのインバウンドを対象としたビジネスが成立する。

 プロレスは「体験」であり、リングに上がる選手はそれぞれが一つのIPで、1ブランドである。同社はコトを売る会社として成長を目指すのだ。

アニメの次は観光がブーム? パリ「ジャパンエキスポ」(日経トレンディネット)

 日本のコンテンツや文化を紹介する欧州最大級の祭典「ジャパンエキスポ」が、2018年7月5日から8日まで、フランス・パリ郊外のヴィルパント会場で開かれた。 広報担当者によると、19回を迎えた今年の入場者数は約25万人に上る見込み(2018年7月8日現在)という。広さ14万平方メートルに出展ブースは約800 。7000席のコンサート会場をはじめ、トークショー、ショーケース、デモンストレーションなどの公式ステージは13。そして80の会議やセミナーに120のサイン会が行われるなど、一層大きな祭典となった。

【関連画像】コスプレーヤーにとって、ジャパンエキスポは年に一度の待ちに待った祭りだ

 会場にはフランスのみならず欧州各国の人々が訪れ、「カワイイ」「オハヨウ」「アリガトウ」などの日本語が混じり合い、活気あふれるつかのまの日本ワールドができていた。

 日本の漫画、アニメ、ビデオゲームのファンが主にやってくるジャパンエキスポは、ビジターにとっては日本を知る第一歩だ。ここに来ると漫画やアニメだけではなく、武道や工芸、和食などの日本の文化に触れることができ、日本人にも会える。「ドラゴンボール」や「ワンピース」を愛読し、宮崎駿の映画に共感した子供たちは、ここで日本の文化に触れ、日本に行きたいと思うのは当たり前の成り行きなのかもしれない。

20以上の自治体が参加、日本観光ブースが大盛り上がり

 今回の目玉は、800平方メートルもの敷地に設けられた観光ゾーン『エスパス・ツーリスム』。ビジターの約80パーセントが「日本を訪れたい」と答えていることから、欧州の人々への日本観光プロモーションに最適な場ではないかというわけで、今年から新たに設けられたという。参加自治体は東京をはじめ、栃木、岩手、福井、九州、滋賀など20を超えた。

 フランスではあまり知られていない高知県須崎市は、他の地にはない市の魅力をぜひ知ってもらいたいと積極的にPR。埼玉県行田市は和装文化に忘れることのできない足袋の産地で、自らファッションコンテストも開催した。

 そのブースの一つに日本政府観光局(JNTO)があった。パリ事務所の丹羽健人次長によると「ここ2~3年で客層が変化してきているのを実感する。アニメ、ゲームなどが中心のサブカルチャーのエキスポだったものが、もっと広く日本の文化を知ることができる祭典になってきている」。開催前の記者会見は、在フランス日本国大使公邸で開かれ、政府も認めるものになっているのだ。

 「日本旅行に来る外国人はここ数年ですこぶる増えている。世界中から来日する観光客のうち、フランス人は決して多くはなかったが、東日本大震災以降では、毎年平均15パーセントずつ増加している」と丹羽次長。

 JNTOの統計によると、 訪日するフランス人は、2011年の震災の年は約9万5千人、翌年2012年で約13万人、2016年で約25万3千人、そして昨年2017年が約26万9千人と驚きの伸びを見せている。ちなみに全世界では2018年4月の時点ですでに1千万人が日本に観光に訪れているそうだ。

 日本への観光客は中国、ついで韓国、台湾、香港とアジアが多く、その後に米国、欧州の国はその後になる。また国によって日本へ来る目的も違い、アジアの人々は、ショッピング、映画などのロケ地の“聖地”訪問などの滞在が比較的多いが、「フランス人は日本の文化に大変興味を持っている。そして地元との交流を好む」と丹羽次長。「日本観光でどの国の方もほぼ訪れる東京、京都の他に、フランス人に人気なのは広島・宮島、高野山、高山、金沢、直島など。高野山では宿坊に泊まる方も多い。神秘的なところがフランス人に魅力のようだ。また春の桜の時期に一番多くの人がやってきて、続いて秋の紅葉の時期に」と続ける。JNTOのブースには途切れなく人々が訪れていた。

 「全体的に客層が若いので、今すぐというわけではなくとも5年後、10年後くらいにきてもらえればとも思っている」と、丹羽次長は話す。しかしその思いは、来訪者たちにインタビューをするとうれしい裏切りに合う。多くの人々が「来年行く計画を立てている」または遅くても「2、3年後に行く計画である」と答えるのだ。

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マキタスポーツとスージー鈴木の歌う処方箋 「役職定年」に打ち勝つ応援歌(後半戦)(日経トレンディネット)

 40代、50代のビジネスパーソンにとって、かつて夢中になった80年代を中心とする歌謡曲は、癒やしを与えてくれる心の拠り所。そっと口ずさむだけで勇気が湧き、大事なものに気付かせてくれる深遠なメッセージが隠されている。この連載では、BS12 トゥエルビで放送中の『ザ・カセットテープ・ミュージック』で80年代歌謡曲の優れた論評をくり広げるマキタスポーツ氏とスージー鈴木氏に、厳しい世の中をしたたかに生き抜くための「歌う処方箋」について語ってもらう。

【関連画像】役職定年で時間ができる。「そんなときこそ、家にあるレコードをもういっぺん、ちゃんと聴くのがいいんじゃないですか」(マキタ)

●自分より下がいることに気づかせてくれた恋の歌

――今回のお題は「役職定年」ということで、前半戦はスージーさんご推薦の河島英五さんが歌う『時代おくれ』(作詞:阿久悠、作曲:森田公一)で大いに盛り上がりました。引き続き後半戦突入とまいりましょう。では、マキタさんはどんな歌を挙げられますか。

マキタスポーツ(以下、マキタ):これね、事前に打ち合わせしてないんですけど、僕も阿久悠の詞の曲を選んでましてね。

――ほぉ。

マキタ:でも、スージーさんとは、選んだ理由が全然違います。しかも、年代的にも80年代とかじゃないですよ。

――なんという曲でしょうか。

マキタ:『ざんげの値打ちもない』(歌:北原ミレイ、作詞:阿久悠、作曲:村井邦彦)です。

スージー鈴木(以下、スージー):おぉ! いいですねぇ。ごく初期の作品ですね。

マキタ:ほんとにごく初期だと思います。阿久悠の仕事としてはね。

スージー:歌うのは北原ミレイですね。

マキタ:そう、北原ミレイで。

スージー:   〽 あれは二月の 寒い夜

マキタ:五七調で、超マイナーで、暗い、暗い歌詞ですよ。

――なぜ、役職定年を迎える方々に贈る曲として、ここまで暗い歌を選ばれたんですか。

マキタ:要するに「自分より下がいる」っていう。

スージー:なるほど、こんなに不幸な人がいるんだよっていう。

マキタ:今はとても辛いと思っていらっしゃるかもしれないけれど、悲劇のヒーローのような心境になって、必要以上に落ち込んでしまっているとすれば、それは甘いんじゃないか、と。

スージー:はい。

マキタ:北原ミレイの『ざんげの値打ちもない』っていうのは、十代の頃から身を捧げてた男の裏切りに合って、刺し違えるというか、刃傷沙汰になっているようなことを想起させる歌詞じゃないですか。

――そうですね。十四で抱かれて、十五で安い指輪をもらって、十九で捨てられて、ナイフを持って、憎い男を待っていた……歌詞から読み取れるあらすじだけでも、めちゃくちゃ暗い。

VR ZONE SHINJUKU 歌舞伎町でVR、ドラクエは予約制(日経トレンディネット)

 夏休みはもう目前! とはいえ、まだ予定を決めていないという人も多いはず。そんなときは、VR(仮想現実)の世界を堪能する、というのはいかがだろうか。都内を中心に増えているVRアミューズメント施設なら、これまで出会ったことがないエンタメ体験が楽しめる。

【関連画像】VRの基本装備、VRゴーグル。このほか、コントローラーやバックパックなどアクティビティごとの装備を着けて体験する。keyphoto / PIXTA(ピクスタ)

 VRアミューズメント施設は、専用ヘッドマウントディスプレー(VRゴーグル)を着けてVRの世界に飛び込むアクティビティを豊富にそろえている。屋内施設なので、熱中症に怯えることもなく、もちろん雨が降っても大丈夫。たいてい電車で行ける場所にあるので渋滞とも無縁だ。

●たかがVRと馬鹿にすると痛い目に遭うことも

 今回から2回にわたって都内にある施設をめぐり、アクティビティを体験、その魅力をお伝えしたい。まずは施設を利用する際の注意点を簡単にまとめておこう。

 VRは「映像」という印象を持っている人が多いが、VRアクティビティは視覚に加え、さまざまな演出や仕掛けによって“全身”で楽しむようになっている。映画を座って観るのとはわけが違うのだ。

 そのため服装は動きやすいパンツ、スニーカーがおすすめ。またVRには年齢制限があり、基本的に7歳未満は不可で、ものによっては13歳未満も不可の場合がある。家族で出かけるときはチェックしておきたい。

 「たかがVR」と馬鹿にするのは禁物。体調が優れないときや飲酒の後の体験は絶対NGだ。高所恐怖症の人も注意したい。もしアクティビティ体験中に気分が悪くなったら目を閉じるのがいいだろう。その後、手を挙げるなどしてスタッフに知らせよう。

 また訪れる前に人気のアクティビティは予約したほうがよい。完全予約制のアクティビティもある。また当日販売があったとしても予約が優先なので長時間待たされることもある。

 では、次ページからVRアミューズメント施設を紹介していこう。

歌舞伎町はVRの聖地だった!

 最初に訪れたのはバンダイナムコアミューズメントが運営する「VR ZONE SHINJUKU」だ。都内有数の繁華街である歌舞伎町にあり、アクセスは抜群。JR新宿駅から徒歩7分、西武新宿駅からはなんと徒歩2分で到着する。

 施設は2階建て、総床面積は1100坪(約3636平方メートル)と国内最大級である。アクティビティの数は19種類で、施設内にレストランもあるので、家族連れやカップルで丸一日楽しめるはずだ。

 また22時まで営業しているので、会社帰りでも十分に遊べる。VRを堪能した後に、歌舞伎町で飲み会を開いてもいいだろう。

 料金は入場チケット800円とVRアクティビティ(ドラクエVRなど一部を除く)を利用する度に当日チケット1200円が必要。このほか、1回分お得な1day4チケット(入場チケット込み)4400円があり、4回以上体験するならこちらがおすすめだ。

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【7月期ドラマ】リメーク作品が増える理由とは?(日経トレンディネット)

7/8(日) 5:00配信

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業界ネタ一筋、国内から海外まで取材カバー歴15年の長谷川朋子さんが、いま気になるエンタメコンテンツをお節介にも紹介しながら、そこから見えてくるトレンドも勝手に解説します。今回は7月スタートの連ドラの見どころを紹介します。

【関連画像】『グッド・ドクター』(フジテレビ系、7月12日、22時スタート)。主演は山崎賢人。驚異的な記憶力を持つサヴァン症候群の青年医師を演じる

 ダースホースだった『おっさんずラブ』が話題をさらうなど、4月クールのドラマはニッチ攻めが功を奏する傾向があった。これから始まる7月クールの新作ドラマはどうなのか。ラインアップを見ていくと、いわゆる「リメーク」作品が目立つ。

 まずはテレビ朝日系の「木曜ドラマ」枠でスタートする綾野剛主演のビジネスドラマ『ハゲタカ』がそうである。原作は作家・真山仁の同名小説。実はこれ、既にNHKで過去に大森南朋主演でテレビドラマ化されている。2007年にNHKの「土曜ドラマ」枠で放送、2009年には同シリーズの延長戦上で映画化もされた。

 では今回、制作、放送する局が変わってどんなリメークかというと、真山氏の原案を基にオリジナルのテレビドラマ版が作られるかたちだ。舞台はこれまで描かれたバブル崩壊後の1997年から、2018年の現代に移って、新しいストーリーも展開されるという。

 お次は土屋太鳳主演の青春ドラマ『チア☆ダン』。TBS系「金曜ドラマ」で放送が始まる。原作は2017年3月に公開された広瀬すず主演の『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』がベースになる。映画『チア☆ダン』は興行収入13億円(映連2018年1月発表時点)の実績を作った。これをリメークするかたちで、ドラマ版では映画から9年後のオリジナルストーリーが描かれる。

 そして、これまた映画からドラマ化のリメークがもう一作品。興行収入26.7億円(映連2018年1月発表時点)のロングランヒットのアニメーション映画『この世界の片隅に』の実写版がTBS系日曜劇場で放送スタートする。松本穂香と松坂桃李がヒロイン・すずとその夫・周作を演じる。

 またここのところ増えている韓国ドラマのリメークもある。4月クールで放送された坂口健太郎主演の『シグナル』も元は韓国ドラマ。以前にも2015年1月クールの草なぎ剛主演『銭の戦争』や2016年7月クールの中島裕翔主演『HOPE~期待ゼロの新入社員~』など韓国ドラマのリメークがあり、7月から始まるフジテレビ系の木10枠で山崎賢人が主演を務める『グッド・ドクター』も韓国でヒットした医療ドラマの日本版となる。アメリカでもリメーク実績がある。

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有野課長がTGS2018オフィシャルサポーターに就任(日経トレンディネット)

7/5(木) 20:45配信

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 今年も9月20~23日の4日間にわたり、日本最大のゲームイベント「東京ゲームショウ2018」(以下、TGS2018)が開催される。それに先立ち、『ゲームセンターCX』の有野課長がオフィシャルサポーターに就任。その記念イベントが、東京・恵比寿にあるCROAK Prime Studioで開催された。

【関連画像】ニコニコ生放送「東京ゲームショウ2018公式動画チャンネル7月号」にゲスト出演したTGSオフィシャルサーポーターの有野課長

●ライブ配信ではTGSの歴史をおさらい

 レトロなゲームでひたすら遊ぶ、いわばゲーム実況の走りともいうべき番組『ゲームセンターCX』(CSフジテレビONEで放映中)。今年で放送開始15周年を迎えるというこの番組に出演する有野課長が、TGS2018のオフィシャルサポーターに就任した。就任記念イベントが開催されたのは、東京・恵比寿にあるCROAK Prime Studio。有野課長はここで収録されるTGS公式動画チャンネルのライブ配信に出演、その後はメディアとの名刺交換や、囲み取材に対応した。

 個人的にもゲーム好きで知られ、TGSにはプライベートで何度か訪れたことがあるという有野課長。しかし、オフィシャルサポーターに就任はしたものの、最近の東京ゲームショウにはあまり詳しくない様子だ。ライブ配信では、番組出演者で作家の渡辺浩弍氏、声優の青木瑠璃子さん、女優・タレントの結さんとともに、過去に開催されたTGSの写真などを紹介。その歴史を振り返りながらさまざまな知識を吸収していた。

 なかでも気になっていたのは、コスプレ関連のようで、「カプコンブースで春麗が見たい!」「コスプレ広場に行きたい!」と熱く語っていた。また、最近のTGSではインディーゲームコーナーの盛り上がりも目を見張るものがあり、そこにも興味を抱いていた。

 TGSのオフィシャルサポーターは、TGSの20周年となった2016年に始まったもので、公式動画チャンネルへの出演をはじめとするプロモーション活動をするのが役目だ。開会式などでスピーチもすると知った有野課長は、トレードマークとはいえ、作業着姿でステージに上がるわけにはいかないと一大決心。「蝶ネクタイを新調しようと思いますので、ぜひその蝶ネクタイ姿を観に来てください!」と視聴者に呼びかけていた。

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本棚は語る リアル「99.9」今村核弁護士の雑食主義 佐々木健一「TVクリエイターのミカタ!」(日経トレンディネット)

7/3(火) 12:00配信

日経トレンディネット

『哲子の部屋』『ブレイブ 勇敢なる者「硬骨エンジニア」』など、独自の切り口のテレビ番組を企画・制作するNHKエデュケーショナルの佐々木健一氏が展開するコンテンツ論の第29回。今回は佐々木氏が企画・制作したNHKのドキュメンタリー特番『ブレイブ 勇敢なる者』シリーズ第2弾「えん罪弁護士」に登場する今村核弁護士の“本当のすごさ”について。

【関連画像】本棚は語る リアル「99.9」今村核弁護士の雑食主義

 今年4月にオンエアし、大きな反響を呼んだBS1スペシャル『ブレイブ 勇敢なる者』シリーズ第2弾「えん罪弁護士・完全版」。放送後にいただいた感想で特に言及されたのが、番組の主人公・今村核(いまむら・かく)弁護士の書斎を映したシーンについてだった。

 「まあ、可哀想な本は、いくつかあるんですけども……」

 まるで我が子を慈しむように、弁護士を志した頃に貪(むさぼ)るように読んだ刑事司法に関する愛読書を手に取る。背表紙ははがれ、テープでつぎはぎだらけの修復が施されている。めくると、バラバラと崩れるようにページが解(ほつ)れた。

 「一生懸命に読むと、こんな感じでボロボロになっていくんですよ。ああ、本当に憐れ、憐れ、憐れ……。もう、形を成してないでしょ?」

 有罪率99.9%という日本の刑事裁判。無罪は約1000件に1件という中で、今村弁護士はこれまでに無罪判決を14件勝ち取ってきた。その並外れた実績を生んだ地道な努力が垣間見えるシーンだった。

 しかし、類い稀(まれ)な弁護士の“本当のすごさ”は、別な部分にある。彼はハッキリとこう断言した。

 「弁護士って一応、法律の専門家とされてますが、重要なのは有罪か無罪かという事実認定なので、法知識なんてほとんど関係ないんですよ。そりゃ、法律を知らないと法廷で馬鹿にされて勝負になりませんから、最低限、勉強もしますけど、本当の勝負ってそこじゃないから。知識として法律だけを知っていても勝てないんですよ」

 弁護士が自ら「法知識だけでは無罪にならない」と言い切っていた。ふと本棚を見ると、確かにそこには、司法関連の本よりもむしろ「人間科学」や「自然科学」に関する種々雑多な書籍が並んでいる。それには訳があった。

 「こと、えん罪弁護に関しては、実は“雑学”がすごく重要なんです。言い換えれば、科学的知識。供述や物証の評価とか、心理学とか、ありとあらゆる科学分野の知識が必要だし、何よりものの見方が科学的じゃないといけないので」

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現実に妖怪を収集 『妖怪ウォッチ ワールド』が登場(日経トレンディネット)

 ガンホー・オンライン・エンターテインメントとレベルファイブは2018年6月27日、東京・渋谷の恵比寿ガーデンホールで新作スマートフォン向けゲーム『妖怪ウォッチ ワールド』の完成披露発表会を開催した。

【関連画像】『妖怪ウォッチ ワールド』。発表会の当日に配信開始されたこともサプライズのひとつだった (C)GungHo Online Entertainment, Inc. All Rights Reserved. (C)LEVEL-5 Inc.

 同タイトルは、今年で発売5周年を迎える人気ゲーム『妖怪ウォッチ』の世界観を、3Dマップ、GPS、AR(拡張現実)などの技術を活用して現実世界に再現する“妖怪探索位置ゲーム”だ。iOSとAndroidに対応しており、画面を見ながらARで再現された妖怪ウォッチのキャラクターたちを見つけたり、集めたりして楽しむ。妖怪は日本全国に放たれており、GPSの位置情報を使って各地域で妖怪を集められる。「Google Maps Platform」の技術を採用することで、従来の位置情報ゲームよりも立体的でリアルなマップの中でプレーできるとしている。

●『パズドラレーダー』の知見を生かす

 ARやGPS機能を使いながら、キャラクターを探して捕まえるというゲーム性は、2016年7月にサービスがスタートした、『ポケモンGO』を思い起こさせる。しかし、ガンホーの森下一喜社長は「位置情報ゲームに関しては『パズドラレーダー』(2016年3月サービス開始)の経験で、遊び方や安全性の確保などの面で長年の蓄積がある。このタイトルも、他にはない遊び方を提案している」と自信を見せる。

 新規性としては、自分の持っている妖怪を、他のプレーヤーに預けて、全国各地に連れて行ってもらう「取り憑け(ヒョーイ)」という機能が挙げられる。地域限定の妖怪も存在するが、実際に足を運ばなくても捕まえられるので、プレーヤー同士のコミュニケーション要素も深まるという。

 マネタイズはアイテム課金などが主になるが、森下社長は「当初は収益面やダウンロード数よりも、多くの人にプレーしてもらい、社会現象として盛り上がるような施策を取りたい」と話す。実際、27日の発表会は、森下社長とレベルファイブの日野晃博社長が登壇し、グーグル、ファミリーマート、NTTドコモなどの協力会社を呼び込みながら技術説明や大型コラボレーションキャンペーンのプレゼンテーションを展開。その後は、CMキャラクターの坂口健太郎さんとのトークショーや主題歌を担当したBUMP OF CHICKENからのビデオメッセージ、人気YoutuberのHIKAKINとはじめしゃちょーによる、ゲームデモンストレーションも行われた。お昼時の12時に開始した発表会は、ネットでも生配信されるなど、マスコミだけではなく一般ユーザーへの訴求を狙った内容だった。

 『妖怪ウォッチ』を開発したレベルファイブにとっても、本作は力の入ったタイトルだ。同社は今年10月の設立20周年を控え、4月から計4本の新作アニメシリーズの放送を開始するなど、アニメとゲームの両面で新作を矢継ぎ早に投入している最中だ。レベルファイブの日野社長は「妖怪ウォッチはアプリ(『妖怪ウォッチぷにぷに』)が好調だったりと、日本におけるIPとしての潜在力はまだまだあると考えている。妖怪ウォッチ ワールドは、スマートフォンを使って妖怪を探して集めるという手軽さと、妖怪ウォッチが持つ親子で共通の話題ができるという魅力をあわせ持っている。ほぼ無課金のような形でもかまわないで、家族同士や友達同士のコミュニケーションが深まるような楽しみ方をしてほしい」と語る。

 今後はガンホーの『パズル&ドラゴンズ』とのコラボレーションが予定されており、レベルファイブのお家芸のメディアミックス展開などの計画もあるという。両社が培ってきたノウハウを最大限に生かすことで、社会現象化を目指す。

(文/上原太郎)

 ※日経トレンディネットでは、2018年9月20日(木)から23日(日)まで幕張メッセで開催される「東京ゲームショウ2018」に関する特設サイトを開設中です。

・東京ゲームショウ2018:ビジネスデイは9月20日(木)、21日(金)。一般公開は9月22日(土)、23日(日)。

・東京ゲームショウ2018 速報(http://trendy.nikkeibp.co.jp/digital/event/tgs2018/)