横浜市長選、候補者の第一声(届け出順) カジノ誘致 子育て…論戦スタート – 東京新聞

 現市政の継続か刷新か−。全国最大の基礎自治体のリーダーを選ぶ横浜市長選は16日告示された。いずれも無所属で現職の林文子さん(71)=自民、公明推薦=、新人で元衆院議員の長島一由さん(50)、新人で元民進党横浜市議の伊藤大貴さん(39)の3人が立候補。駅前や街頭に立ち、待機児童、山下ふ頭(横浜市中区)へのカジノ誘致、中学校で未実施の学校給食問題などの政策を語った。

 主要政党では、当時の民主党として2013年市長選で林さんを推薦した民進党が、今回は林さんと伊藤さんのどちらを推薦するか決められず、自主投票とした。共産党は独自候補は立てず、伊藤さんを応援する。

 投開票日は30日。期日前投票は各区役所など39カ所で、29日まで受け付ける。15日時点の有権者数は、310万9388人。 (志村彰太、加藤益丈、原昌志)

◆3期目へ「積み重ね大事」 林文子さん(71)無現<2>=自公

<公約>横浜方式のハマ弁給食へ。いじめ防止対策の徹底。高齢化社会へ迅速な対応。地震や豪雨への万全な備え。コンベンションと企業誘致で経済力UP

   ◇

 林さんは正午前、横浜駅西口で、支援者と通行人を前に第一声。いずれも参院議員で自民党の三原じゅん子さん、公明党の佐々木さやかさん、民進党の牧山弘恵さんが応援演説し「女性活躍を推進する候補」をアピールした。

 林さんは「横浜市の成長のためには、一つの政策ではない。全てがつながっている」と、カジノ誘致の是非などを争点にする動きをけん制。「基礎自治体の行政は一つ一つの積み重ねが大事だ」と強調した。

 二〇一三年に達成した「待機児童ゼロ」や、トップセールスで大企業を誘致した実績を挙げ「全ての人の力を借りないと市政はできない」とし、「皆さんの力をコーディネートするのが市長の役割だ」と語った。

 その上で「三期目を目指して皆さんの支えが必要。どうしても市長の場に帰ってきたい。でないともったいない」と支持を訴えた。

市長(元)東京日産販売社長・ダイエー会長▽青山高

◆行政情報をガラス張り 長島一由さん(50)無新

<公約>カジノ反対。中学校給食実現。市政のみえる化。入札の公正性の向上。横浜発働き方改革など横浜2021シナリオに記載

   ◇

 長島さんは午前十時、横浜駅西口で、第一声を上げた。「NO!!カジノ」と書かれた看板を掲げた選挙カーの上に立ち「この市長選は横浜にカジノが必要かどうかの住民投票だ」と声を張り上げた。

 訴えの中心はカジノ誘致反対。誘致の是非について「白紙」としている林市長について「『すごい賛成派もいる』と言ってカジノを断念していない」と指摘。「皆さんの一票で、東京に続き、横浜でも新しい風を」と市政刷新を訴えた。

 一方で、自らが逗子市長時代に情報公開を進めたという実績も強調。「今度は横浜の番だ。行政情報をガラス張りにして無駄遣いをなくす」と主張した。中学校給食の導入も訴えた。

 特定の組織の支援は受けず、街頭演説は基本的に一人で立つ。「しがらみを作らず選挙を勝ち、操り人形でない市長になる」とクリーンさをアピールした。

映画監督・NPO法人理事長(元)衆院議員・逗子市長▽東大院

◆歴史・文化 市民の誇りに 伊藤大貴さん(39) 無新

<公約>生産性の高い行政。公共空間のリノベーション。公教育の充実(中学校給食、英語教育など)。カジノに頼らない観光・まちづくり

   ◇

 横浜市議を三期目途中で辞して出馬した伊藤さん。青葉区の青葉台駅近くの商業施設前で、午前十時過ぎから出陣式に臨んだ。約三百人の支持者を前に「この市長選は二つの争点がある。カジノに頼らないまちづくりと中学校給食の実現だ」と訴えた。

 「世界の諸都市は歴史と文化を大切にしたまちづくりをすることで、都市の魅力を高めている。それが市民の誇りになっている。横浜もそれを目指すべきだ」と反カジノの姿勢を力説。中学校給食を実施していない現市政に対して「いかに市長が教育そのものに関心を持っていないかの表れだ」と批判した。

 午後一時からは、桜木町駅前で、支援する市民団体とともに支持を呼び掛けた。民進党代表代行の江田憲司さんをはじめ、共産党副委員長の田村智子さん、自由党県連代表の樋高剛さんらが応援演説した。

アーティスト支援会社役員(元)市議・日経BP社記者▽早大院

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