採石場跡地の冷水で栽培「大谷夏いちご」 スイーツを開発 – 東京新聞

 道の駅運営や地元農業の振興に取り組む宇都宮市の商社「ファーマーズ・フォレスト」は、市内の大谷石採石場跡地にたまった冷水を活用して栽培する夏イチゴの品種「なつおとめ」を使った三種類のスイーツを開発した。同市江野町のアンテナショップ・宮カフェで販売中で、同社は「大谷夏いちご」のブランド名で広く売り出す考えだ。 (藤原哲也)

 開発した商品は「いちご大福」(三個入り六百六十円)と「いちごサンド」(二百三十八円)、「いちごスムージー」(五百円)。市内の菓子メーカーなどと連携して作った。大福は土日限定、サンドは金曜限定の販売で、スムージーは毎日販売。持ち帰りもできる。

 大谷地区の地下冷水を活用したイチゴ栽培は、市や宇都宮大、同社などでつくる研究会が、四年前に実証実験をスタート。冷水が流れるパイプを栽培棚に張り巡らせて、土や苗を冷やす手法を確立した。同社によると、冷房設備の導入に比べて約三分の一のコストで栽培が可能だという。

 同社は二年前に大谷地区で専用のハウスを二棟設置。現在は年間二トンのなつおとめを生産する。今年は四月に「大谷夏いちご」を商標登録したこともあり、全国発信しようとスイーツを開発した。

 大谷地区では既に市内の別の事業者が地下冷水を活用して夏イチゴを大規模に生産しており、地元では冬春イチゴと合わせた産地化や、観光と連携した地域活性化のモデルとしての期待も高まっている。

 同社の原田和之・経営戦略室長は「大谷地区でイチゴ栽培が広がれば、企業や農家の新規参入を促し、雇用創出や耕作放棄地の解消も期待できる。まずはスイーツなどの加工品をPRしていきたい」と語っている。

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