声ひろば 2017年7月15日、土曜日 – 高知新聞

1.人気博した龍馬展
【東雅史、78歳、自営業、東京都江戸川区=四万十町出身】
 6月18日まで特別展「没後150年 坂本龍馬」が東京・両国の「江戸東京博物館」で開催されていた。ニュースによると総入場者は11万6千余人と伝えられていた。小生もその一人で、友を誘って行ってきた。
 その日は大勢のギャラリーでにぎわい、じっくり立ち止まって鑑賞することができなかった。今の日本の礎を築いてくれたこの偉人の生涯が劇的であり、短くも充実した日々であったろうと想像し、多くの人々を引き付けるのだろう。
 龍馬が師と仰いだ勝海舟はこの地の生まれ。「清濁併せ呑(の)んで…汝(なんじ)、海の如(ごと)き男たれ」の言葉が伝えられるが、まっこと土佐沖の太平洋のような男だったと勝手に解釈した。
 一方、筆まめであったようでその達筆さに驚かされ、出自からか商才に長(た)け「着眼大局、着手小局」を地でいった人のようだと納得した。
 龍馬と言えば酒、帰りには銀座まで足をのばし、アンテナショップ「まるごと高知」の2階のレストランへ。看板メニューの「おきゃく御膳」と昼間からアルコールでもないが、酒は地元の「桃太郎」。東北出身の友もいたく喜んでくれた。
 現在、県内には18蔵元しかないという。すべてを味わえるのはここしかないのではと「小呑んべえ」の県人としてはうれしい限りである。龍馬さまも愛した土佐の日本酒をもっと多くの人に味わっていただきたい。

2.紫陽花
【米沢善明、65歳、潮見台「みどりの広場」愛護会事務長、高知市】
 6月23日付高知新聞小社会に紫陽花(あじさい)の名付けに関して、平安の源順までさかのぼり話題とされていました。日本原産らしい趣のある植物であり、潤いをわれわれにもたらしてくれています。
 われわれの団地の「潮見台みどりの広場」も少し大きめの株にしつらえて植えています。
 高知市よりお借りいたしました千坪以上の団地内の谷地を整備。十数名の仲間グループをつくり芝生、桜、紫陽花、梅、ビワなどをお世話して四季の表情を楽しんでおります。
 紫陽花は幕末、かのシーボルト先生がヨーロッパに紹介。長崎時代に愛した女性「お滝さん」の名前を忍び込ませて、オタクサの学名を付けたと一時はいわれていましたが、もうすでに別ルートで学会に登録済みで、このたくらみはなりませんでした。残念、シーボルト先生。
 現代でも文学、芸術、歌謡曲、切手図柄とたくさん出てきます。
 しかし、紫陽花は恐ろしい毒植物でもあるのです。刺し身のあしらい、だし巻き卵の下敷きに出たものを食べて中毒を起こした例が多くあります。見るだけで、食べないようにいたしましょう。

3.無くてはならない音楽
【塚田麻友、19歳、高知工科大1年】
 私には無くてはならないものがある。それは音楽だ。4歳から12歳までピアノを習っていた。習い始めた頃の気持ちはあまり覚えていない。レッスンが午後から始まるため、眠たくて行きたくないと泣いた記憶は残っている。
 練習してもうまくいかず何度もやり直しと言われ、しんどい時もあった。そんな時に支えてくれたのは、やっぱりピアノを弾くことが好きだとか音楽が好きだという気持ちだった。
 習うのはやめてしまったが、今でもピアノを弾いている。うれしいことがあった日や疲れたと思った時、いつも癒やしてくれるのはピアノの音である。うれしい時は楽しくて明るい曲を、嫌なことがあったら悲しい曲を自然と私は選ぶ。
 私がピアノに出合わず音楽の素晴らしさを知らないままだったとしたら、と考えることがよくある。私はどんな人間になっていたのか全く想像できない。
 何か他に好きなことができていたかもしれない。しかし私は、ピアノに出合って良かったと思う。ピアノや音楽を好きになったことで、「今の私」がある。だから私にとって無くてはならないもの、欠けてしまっては困るもの、それはピアノと音楽である。

4.行政はねじまがった
【敦賀昭夫、64歳、中学講師、京都市伏見区】
 11日付高知新聞の小社会を読んだ。「文化施設の学芸員を『一番のがん』と発言し、物議を醸した山本幸三地方創生相」による国会閉会中審査での発言を問題にしている。
 山本大臣はことし4月、文化施設の学芸員を批判した発言を翌日撤回している。観光振興の妨げとしてやり玉に挙げたのだ。
 今回、獣医学部新設認可の要である獣医師の需要について「需給の量とか数について、はっきり示すことなんて無理」と発言し、見通しを示さなかった。
 文化行政(文化財保護)や教育行政を観光振興や、国の成長戦略のためにゆがめ、それぞれの行政の意味を転換しかねない発想だ。
 とくに獣医師の需要はものではなく人だ。供給に応じて自由に増減するでは、教育は成り立たない。
 獣医学部の新設については3大臣が協議し決定するというが、需要の問題でこんな教育行政を無視する成長戦略の発想は、文科省として到底認められるものではなかったはずだ。
 この山本大臣の「岩盤破壊」も乱暴だが、この大臣にそれを押し通す力があったのだろうか。真相解明はこれからだ。

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