ガリガリ君、製造工場の見学者増加 遊び心満載、抽選で最大500倍(埼玉新聞)

 今や国民的なアイスキャンディーとなった「ガリガリ君」。製造する赤城乳業(本社・埼玉県深谷市、井上創太社長)の「本庄千本さくら『5S』工場」では、見学者が年々増加している。親子連れや大人の工場見学にも最適とあって、暑くなるこの時季には抽選で最大500倍にもなるほど大人気。夏休みの自由研究でピークを迎える8月分の申し込み締め切りは、今月20日までだ。そんな大人も子どもも楽しめる工場を訪れてみた。

■サービス精神旺盛

 ガリガリ君の人形がある入り口から入ると、室内はガリガリ君ソーダ味の「ガリガリブルー」(水色)を基調とした爽やかな空間。壁などの至る所にガリガリ君が描かれ、アイスの形をしたソファが置かれているなど遊び心も満載だ。

 ガイド役の女性から会社の歴史や工場の特色をDVDなどで説明してもらい、いざ出発。「棒アイスはどうやって作られているか」という謎解きを見学しながら徐々に明らかにしていく内容だ。ガラス窓越しに製造ラインを見ることができ、コーナーごとのモニター放映や女性からの説明で分かりやすく進んでいく。

 途中でアイスの当たりくじでプレゼントがもらえるお楽しみがあったり、工場の中から従業員が手を振ってくれるなど、見学者を楽しませる仕掛けを随所に用意。見学終了後のガリガリ君広場では、アイスも食べ放題だ。

 家族5人で訪れた東京都の会社員小池直史さん(43)は「子どもたちもアイスが流れている様子などを見て興味津々だった。今度は大人だけで来てみたい」と満足そう。広場ではアイスの無料ゲームやガリガリ君グッズも販売されており、帰る時にはお土産が用意されていた。

■ヒットの要因

 赤城乳業は1931年に深谷市で創業し、61年に現在の社名に変更。81年発売のガリガリ君には、「子どもたちが遊びながら片手で(カップアイスの)赤城しぐれが食べられるように」との思いを込めて、現在のスティックバーを付けた形を採用した。

 本庄工場は2010年に完成。見学は翌年から始まり、当初は1日3回、計60人だったが、現在は1日5回計100人に拡大。年間1万8千人が訪れている。12年からインターネットで応募を受け付け、海外からの応募も増えた。なかなか行けないことで話題となり、申し込み件数は14年の約2万9千件から、昨年は約5万8千件に倍増した。

 主力商品のガリガリ君は、年間で4億本を売り上げるロングセラー。昨年は、ガリガリ君の10円値上げで社員総出のおわびコマーシャルを流すなど、国内外から評判を呼んだ。インターネットでも好意的に受け止められ、生活に密着し、親しみやすい点などが人気を支える要因だ。

 同社マーケティング部の広瀬裕美さん(41)は「大切にしているのは、子どもが遊びながら楽しめるワンハンドかき氷であること。子どもたちの本当の口コミを守り続けたことが、現在の販売本数につながったと感じている。また、アイス作りで大切にしている当社の“あそび心”をファンの皆さまに理解してもらっていることが、愛される理由では」と分析していた。

【メモ】

工場見学は所要時間約1時間30分。見学案内開始時間は(1)午前9時半(2)同10時(3)午後1時(4)同2時半(5)同3時の計5回。各回20人まで。土、日曜日のほか臨時休業あり。入場無料。

 希望者はインターネットか往復はがきで、希望月の3カ月前の1日から2カ月前の20日までに申し込む。当選者のみ、見学月前月の10日までにメールまたは返信はがきで通知される。詳しくは同社ホームページ(http://www.akagi.com/factory/index.html)か、フリーダイヤル(電話0120・60・6092)へ。

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