人生100年時代の公的年金保険改革とは何か(東洋経済オンライン)



12/8(土) 6:10配信

東洋経済オンライン

 5年に1度、正確に人口を把握するために国勢調査が行われているのはご存じだと思う。そこで調査された人口を基に、長期的な将来の人口推計が行われるのは2年ほど後。そしてこの将来推計人口を用いて、5年に1度、およそ100年先までの財政試算を行っているのが日本の公的年金保険である。

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 この作業は「財政検証」と呼ばれており、いわば5年に1度の健康診断とも言える。かつて、財政検証がおよそ100年先まで行われる試算であることから、「100年安心」と呼ばれたことがあったが、それは大きな勘違いであり、財政検証は、5年に1度100年先を見通して行われる健康診断にすぎず、5年の間に、社会経済状況に変化が生じて、将来の健康が芳しくないことが見通されるようになったら、健康回復を図る。そのために行われるものである。

 実のところ、政府は、100年安心とは、一度も言っていない。この言葉は、日本の年金を批判するための枕言葉にしか使われていなかったという特徴を持つ面白い表現であったりもする。

 100年安心という言葉を使う年金論者を私は、「100年安心バカ」と呼んできたのであるが、老婆心ながら、そうした話を見たり聞いたりした場合、さらには、そうした言葉を使ってきた人が身近にいるのであれば、一事が万事その程度とみて、その論者はあまり信用しないほうがいいと思う。

 さて、5年に1度行われる財政検証という公的年金保険の健康診断は、来年、2019年に行われる(5年前は2014年6月に発表)。この来年の財政検証を前にして、去る10月26日に日本年金学会は、シンポジウム「2019年財政検証に向けて」を開いた。

 13時から17時近くまで、報告・議論・会場との質疑応答が重ねられ、最後には、シンポジウムの議論のとりまとめ「人生100年時代の公的年金保険――Work Longer社会に向けた平成16年フレームの進化のために」が会場で示され、壇上、会場に確認を得ていた。

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