中学受験で教育虐待しやすい親の2つの特徴(東洋経済オンライン)



12/7(金) 7:30配信

東洋経済オンライン

 わが子に中学受験をさせようというような親は、例外なく教育熱心です。わが子のためなら何でもする。そんな覚悟が感じられます。しかし皮肉にも、教育熱心すぎる親が、子どもを過度に追い詰めてしまうことがある。それを近年「教育虐待」と呼びます。いわば「中学受験のダークサイド」です。

■理性の皮を被った感情による暴力

「虐待」などというとひどい親を思い浮かべるでしょうが、拙著『中学受験「必笑法」』でも詳しく解説しているように、教育虐待をしてしまう親のほとんどは、わが子に対して「あなたのため」だと本気で思っているのです。中学受験生の親であれば、誰でも加害者になる可能性を秘めています。

 「これくらいのことができないなら死んでしまえ!」とか、「あなたはクズ」などとむやみに怒鳴ったりたたいたりする親は、実は少数派ではないかと思います。多くの親は、子どもをしかるのに十分な理由を見つけてから、その正論を振りかざします。「この子が約束を破ったから、そのことをしかっている」などと、親には親なりの理屈があるのです。そうやって「自分は感情的に怒っているのではない」と自分に言い訳しながら、しつけや教育的指導と称して罵声を浴びせたり、罰を与えたりするのです。

 結局のところわが子に対して言外に伝えているメッセージは、「あなたは自分で言ったことも遂行できないダメ人間だ。だから成績が悪いのだ」です。子どもに反論の余地はありません。子どもには逃げ場もありません。完全に追い詰められる。

 いわば、理性の皮を被った感情による暴力です。

 自律を学ばせるために、親子でルールを話し合い、それを守らせること自体は立派な教育です。ところが、やりすぎれば約束を盾にした容赦ない攻撃になってしまいます。どこからが「教育虐待」なのか、明確な線引きはきっとありませんが、親であれば誰でも一度や二度、「もしかして、必要以上に傷つけてしまったかも……」と思い当たるフシがあるのではないでしょうか。

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