今さら聞けない「ティール組織」基本中の基本(東洋経済オンライン)



12/7(金) 6:10配信

東洋経済オンライン

 今年、日本の経営・組織マネジメントの分野で最も話題に挙がったキーワードは、「ティール組織」だろう。フレデリック・ラルー氏の著書『Reinventing Organizations』の邦訳版である『ティール組織』が出版されたことで、一気に広まった。

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 書籍は本屋で平積みされ、ティール組織について取り上げた講演・イベントなども活況。そうしたムーブメントから、詳しい中身は知らないまでも言葉だけなら一度くらいは耳にしている人も多いのではないか。

 ティール組織の何がここまで話題になっているかといえば、「これまでのマネジメントの常識とはまったく異なるアプローチで、劇的な成果を上げる会社が続々と誕生している」ことに尽きる。その一方、斬新さゆえに「うちの会社には合わない」「日本の組織では通用しないのではないか」とハードルの高さを感じているのが世の中の実態だろう。

■「ティール」の意味は? 

 しかし、ティール組織のポイント1つひとつに注目すると、個々の要素は多くの企業で十分に取り入れられるものだ。そこで、今回は組織・人財コンサルを多数手がけている筆者の視点でティール組織の要点を解説しながら、実践に向けたヒントをお伝えしていこう。

 まず、「ティール(Teal)」とは何だろうか。日本では耳なじみのない言葉のため、さも難しい意味のように思えるが、ティールとは「青緑色」の一種を表わす英単語で、それ自体にさほどの意味はない。

 ラルー氏は組織モデルの進化の過程を産業の発展に紐づけて5つに分類しており、それぞれを色で表した。赤→琥珀色→オレンジ→緑と組織が進化していき、5番目にあたる最新型の組織モデルを「ティール色」で表現したので、こう呼ばれているのだ。

 個々のモデルについて詳しい説明は省略するが、ティール組織と対比するうえで注目したいのは、3番目に位置づけられたオレンジ色の組織だ。産業革命によって生まれた「会社全体の目標を部門・社員単位に細かく分解して任せ、それぞれの達成を積み上げることで目標を実現する」という考え方だ。これは、長らくマネジメントの基本とされており、現代もほとんどの会社がこのモデルに当てはまる。

 組織固有のカルチャーや価値観の浸透によって現場へ権限移譲するような、ボトムアップ型のグリーン組織(4番目のモデル)も増えてはいるが、まだまだメジャーなのはオレンジだろう。

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