匠大塚「日本橋ショールーム」を閉鎖したワケ(東洋経済オンライン)



11/22(木) 5:00配信

東洋経済オンライン

 この数カ月、匠大塚の会長である大塚勝久氏は饒舌だった。複数の報道機関のインタビューに応じ、経営不振にあえぐ大塚家具の社長で娘・大塚久美子氏の経営手法を痛烈に批判。自身が経営する匠大塚は、12月に高島屋大宮店への出店が決まり、大塚家具と比べた“好調ぶり”が報道されている。

この記事の写真を見る

■匠大塚、日本橋の店舗を閉鎖

 その匠大塚が、本社を置く「東京日本橋ショールーム」を11月21日で閉鎖したことがわかった。会社側が東洋経済の取材に明らかにしたほか、HPにも掲載した。

 大塚勝久氏は、経営権をめぐる騒動の末に大塚家具を去った後、2015年7月に匠大塚を設立。2016年4月、東京メトロの日本橋駅に直結する「東京日本橋タワー」25階の広大なワンフロアに高級家具を陳列する日本橋ショールームを開業していた。

 会社側は、2019年春に「青山店」のオープンを計画しており、(青山への)移転準備のため、日本橋ショールームを春日部本店へ一時統合することになったと説明する。日本橋タワーに置いている事務所の機能は来年春の移転まで存続する見通しだ。

 閉鎖の理由や青山店の詳細などは明らかにしていない。ただ、高額な賃料負担が重荷となっており、3年間の定期借家契約の期間が切れるタイミングで撤退を決めたとみられる。

 匠大塚は未上場のため詳細な企業情報は公表されていない。だが、登記簿によれば勝久氏が大塚家具から招聘し、匠大塚の役員に据えてきた側近2人は早々に退任。信用調査会社によると、2015~2016年度決算は営業赤字が続いている。春日部本店の土地は勝久氏が代表を務める会社が保有するが、武蔵野銀行が15億円の根抵当権を設定している。

 そのため、勝久氏が饒舌になれるほど、匠大塚の業績が好調なのかは疑問が残る。一方で、話題の多い娘の大塚家具はどうなっているのか。

 大塚家具は11月14日、2018年1~9月期(第3四半期)決算を発表した。売上高は前年同期比12.5%減の273億円で着地、営業損益は48億円の赤字(前年同期は40億円の赤字)だった。

 店舗販売の不振で売上高は会社計画を下回ったが、8月時点で業績見通しの大幅な下方修正を行っていただけに、目立ったサプライズはない決算と言えるだろう。

【関連記事】

Related Post



コメントを残す