スギの成分から自動車部品 産総研や光岡自、2022年実用化目指す(SankeiBiz)



 ボンネットやひじ掛けなど、自動車の内外装の部品を、スギの成分を使って開発する世界初の試みが始まった。環境負荷が小さいだけでなく従来の樹脂品よりも強度に優れ、コストも抑えられる可能性が高いといい、2022年の実用化を目指している。

 計画を進めているのは産業技術総合研究所(産総研)と森林研究・整備機構、宮城化成(宮城県栗原市)、光岡自動車(富山市)だ。木材に含まれる「リグニン」という成分を活用する。スギのリグニンに高分子化合物を結合させて性質を変えて抽出し、繊維強化複合材として使う。

 強度が高いため、薄くすることで車の軽量化につながる可能性がある。また、焼却などで処分されてきたスギの端材を利用してコストを抑えられるほか、「リグニン産業」を振興できれば林業や地方経済の活性化にもつながる可能性があるという。

 試験的に光岡自の市販車「ビュート」で、ボンネットやドアの内側のひじ掛けなど計13カ所に改質リグニンを使った内外装品を搭載。長期間の走行試験に耐えられるかを調べる方針だ。

 同社ミツオカ事業部の青木孝憲企画開発課長は、「一般のお客は日常的に車を使うので使用環境はハードだ。検証し、何のストレスもなく使えると担保できる結果が得られれば採用したい」と述べた。

【関連記事】

Related Post



コメントを残す