インドネシア・バンテン州に海外企業注目 天然資源豊富で投資活発(SankeiBiz)



 インドネシアのジャカルタ特別州に隣接するジャワ島西端のバンテン州が、外資企業などの注目を集めている。バンテン州は広大な天然資源に恵まれるうえに、観光地としても魅力があり、戦略的な投資対象となる土地柄だからだ。海浜のタンジュン・レスンは経済特区(SEZ)としてめざましい発展が期待されている。

 現地紙ジャカルタ・ポストによると、バンテン州は外国からの直接投資(FDI)が上向いている。2017年は投資額が55兆8200億ルピア(約4353億円)に達した。18年上半期は29兆9900億ルピアに及ぶ。この投資額は、西ジャワ州とジャカルタ特別州に次ぐ規模で、ほとんどがFDIによるものだ。

 バンテン州政府は、投資を呼び込むために各種の規制緩和に積極的に取り組み、行政手続きの簡素化を進めている。また、国内外の投資促進活動を担うインドネシア投資調整庁(BKPM)は、16年からインドネシア国家警察と協力体制を構築し、バンテン州政府と同州警察当局も加えて治安対策などセキュリティー面を高めて投資活動をサポートしている。

 バンテン州では、バンテン王国というイスラム王朝が16世紀に栄えた。イスラム商人は、ポルトガルの進出に対抗し、スマトラ島のアチェ王国などと交易した。16世紀後半には中国船も往来。同世紀末には、スペインからの独立を図るオランダがバンテンに寄港したなどの歴史がある。

 バンテン州のワヒディン知事は「歴史的にみても大きな潜在力を持つ。今後、観光事業への投資誘致活動にも力を入れる」と語っている。具体的には、バンテン王国の遺跡群やダイビングに最適な海浜タンジュン・レスンへの道路整備に努めていくという。

 現在、外資企業などの投資が活発な区域は経済特区のタンジュン・レスンだ。インドネシア国内には8カ所に経済特区があり、19年までには11カ所となる予定だ。(シンガポール支局)

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