東芝、「Nextプラン」に見る経営と現場の距離(東洋経済オンライン)



11/9(金) 6:00配信

東洋経済オンライン

 近年の経営危機をひとまず乗り越えた東芝。再出発を期す、中期経営計画「東芝Nextプラン」と第2四半期決算の説明会が11月8日、六本木の高級ホテル、グランドハイアット東京のきらびやかな宴会場で行われた。

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 なぜいつもの浜松町の本社ビル39階の大会議室ではないのか–。車谷暢昭会長CEOに尋ねた。車谷会長は「大きな会場がいいという広報の判断。ここになったのはほかの予約が取れなかったから」と答えた。

■経費削減の大号令の中、高級ホテルでの発表

 Nextプランでも決算でもなく、さまつな会場の話題から記事を始めたのには理由がある。

 東芝は経営立て直しのために全社を挙げて経費削減の号令がかかっている。そうした中での高級ホテルでの説明会開催に対し、事前に何人もの従業員からのこんな声を聞いていたからだ。

 「謝罪会見のイメージがある本社を会長が嫌ってホテルを探させた」

 「現場には経費削減を要求しているのに……」

 三井住友銀行出身の車谷会長は、今年4月に東芝のトップについた。東芝は過去、経営危機に陥った時、石坂泰三氏、土光敏夫氏と外部の辣腕経営者の活躍で窮地を脱してきた。それだけに当初は車谷会長に対する期待は社内でも多かった。しかし、半年以上経過した今、冷めた感想を聞くことが増えていた。

 「若手からの意見を吸い上げるために対話集会をするというが形だけ」

 「Nextプランの目玉を出せと言われる。これは新たな”チャレンジ”だ」

 チャレンジとは、東芝の経営トップがかつて現場に無理な目標を強いるときに使った言葉だ。それが結果的に不正会計につながった。Nextプランは、それを思い起こさせるような「ストレッチした計画」(中堅幹部社員)だという。

■「CPSテクノロジー企業」を目指す

 Nextプランの中で車谷会長は、将来の東芝の姿として「世界有数のCPSテクノロジー企業」を挙げる。

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