シャープ、8Kを全面展開 テレビに加え業務用も注力(産経新聞)



 シャープは16日、世界初となる超高精細画質「8K」の受信機(チューナー)を内蔵した液晶テレビを、同日開幕した家電やITの国際展示会「CEATEC(シーテック)ジャパン2018」に出展した。国内で今年12月、8Kの衛星放送が世界に先駆けて開始されるのに合わせ、11月17日に発売する。

 西山博一執行役員兼8Kエコシステム戦略推進室長は、「2020年にシャープが販売する60型以上のテレビの半数を8Kにする」と意気込んだ。60型、70型、80型の3サイズを展開する。市場想定価格は75万~200万円前後。

■医療向けも好評

 今回、シャープは一般消費者向けに8K製品を投入するが、通常のハイビジョンの16倍という超高精細画質は、業務用途での期待も大きい。

 シャープは昨秋、8Kモニターと、医療機器ベンチャー「カイロス」の内視鏡カメラのセットを共同で展開。価格は通常製品の1・5~2倍で、1億円に迫るケースもあるが、医師からは「患部が大画面で細かい部分まで見られ、手術しやすい」と好評で、引き合いが絶えないという。

 テレビでは、映像の精細さは8Kに劣る4Kも12月に衛星放送が同時開始予定で、一般向けなら4Kで十分との見方もある。シャープは昨年、受信機を外付けする8K対応テレビを発売したが、市場は4Kが主戦場で、他の国内電機大手は8K参入に及び腰だ。

■サムスン、LGが追撃

 ただ、世界では韓国サムスン電子が今年9月に欧州で8K対応テレビを発売。韓国LG電子も参入を表明し、シャープを追撃する。

 シャープの西山氏は「トップランナーの自負をもち、一緒に市場を盛り上げる」と受けて立つ構え。テレビの先にある業務用市場を含め、8Kを全面展開して優位性を保つ戦略だ。(中山玲子)

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