「極論」バカが、今のニッポンを蝕んでいる(東洋経済オンライン)



10/14(日) 5:30配信

東洋経済オンライン

最近、さまざまな分野で、「極論」が増えていないだろうか。民主的な選挙で選出された政権を「独裁」「ファッショ」と決めつけたり、北朝鮮に圧力を加えろと言っただけで「戦争になる」、「今すぐ原発をゼロにしないと日本が滅ぶ」など、枚挙にいとまがない。少し前には「TPP(環太平洋経済連携協定)はアメリカの陰謀」というものもあった。
近頃では「AI(人工知能)の普及で人間の仕事がなくなる」「人口減少で日本の地方は崩壊する」といった極論を聞くことが多い。

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なぜ、極論が生まれ、極論に群がる人々が増加しているのか。常識を持った人ならば、極論を無視することができるはずだが、なぜ極論を受け入れてしまうのか。『日本を蝕む「極論」の正体』(新潮新書)の著者であり、インターネットやネット保守、若者論などを中心に言論活動を展開する、古谷経衡氏に聞いた。

■右翼は在日と朝日を、左翼は安倍を叩く

 ――執筆のきっかけを聞かせてください。

 私は1982年生まれで、高校生だった1990年代後半は、ネットが普及し始めた時期です。当時、ネットは「95%うそのネタを書く世界」であって、本名を出して意見を載せるなんて、危なすぎることでした。

 しかし、ここ5~6年は極左と極右が本名で真剣に論争し、罵り合っています。 右翼は在日韓国人と朝日新聞を叩き、左翼は何事もすべて安倍政権のせいだとして、いがみ合っています。右翼にも左翼にも、極論を述べる有名人がいて、かつ増殖し、その下にその信者(ファン層)がいます。左右を問わず、極論に群がる人々が増えているのを見て、「極論」をテーマに執筆することにしました。

 ――著書の中で書いているように、外部からの監視がないと、極論が生まれるのでしょうか。

 ネット右翼の世界は監視がありません。掲示板の中は馴れ合いで、「○○は朝鮮人だ」などと、勝手な発言が飛び交っています。左翼は左翼で、「天変地異は安倍首相のせいだ」と、ありえない極論を述べています。ありえないことですが、左翼の身内では受けがいい。左右の関係なく、競争のない閉鎖的な集団や組織からは、常に極論が発生します。第三者からの監視や監査のない集団に取り込まれた人々は、もともと常識人であっても、強烈な同調圧力によって極論を正論と思い込んでしまうのです。

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