「金融」の語源は笑えるほどシュールだった(東洋経済オンライン)



10/6(土) 6:00配信

東洋経済オンライン

 「キャッシュ」「ハイリスク・ハイリターン」「デフォルト」……。私たちが日常的に使う言葉の中には、英語が多く含まれています。特に金融用語は英語だらけ。いつもなんとなしに使っているこれらの言葉ですが、語源や背景がわかると味わい深くなるだけでなく、いろいろ応用できるかもしれません。本連載では、さまざまな金融英語の語源をわかりやすく、楽しく紹介していきます。

■デフレとインフレの語源は? 

 Deflation

 「デフレ・スパイラル」は英語では deflationary spiral と言います。「インフレ」「デフレ」は基本語ですから、まず spiral について調べてみましょう。 spiral は 「spire(渦巻き、螺旋)」より派生した語で、普通「螺旋」の意味ではありますが、これ自体がすでに「悪循環」「連鎖的変動」を意味する経済用語です。

 Spira はギリシャ語の speyra という「螺旋状のもの」を意味する語に起源を発し、若干の建築用語、医学用語の中に派生語を残しています。皆さんが聞いたことのある語としては、あの「スピロヘータ(spirochet)」があります。スピロヘータは「螺旋状の細菌」の総称です。

 deflation は「通貨縮小」を意味する語ですが、これは 「de-(離れて)flare(吹く)」というラテン語の合成動詞の過去分詞から出た動詞 deflate の名詞形で、deflate の原義は「空気を吹き去って抜く」です。この反対が inflation で、「空気を吹き込む」という意味から「通貨膨張」になったのですね。

 反復の接頭辞 re- がついた reflate という動詞があり、こちらは「通貨が再膨張する」ということになります。名詞はもちろん「reflation(通貨再膨張)」です。専門家は「リフレーション」と言っています。

 この flare というラテン語の派生語は限られた医学用語に残るのみで、「flatus(腸内ガス)」「flatulent(鼓腹性の)」のような難しい語だけです。「afflatus(霊感)」という不気味な単語もあります。

 しかし、ひとつ筆者がくさいとにらんでいるのが楽器の「flute(フルート)」 です。手元のランダムハウスで調べてみましたが、古プロバンス語までしか語源がさかのぼれず、その後不明というような記述がありましたが、古典ラテン語で flautus という語もあるので、少なくとも親戚の言葉だろうとは思っています。

【関連記事】

Related Post



コメントを残す