ローソン銀など新興勢、小さい市場の若者に熱視線 年金不信も追い風(産経新聞)



 ローソン銀行が30、40代の「資産形成層」に照準を定めるのは、資産が少なく金融機関のターゲットとして顧みられることが多くなかった若年層にビジネスの余地があるとみるからだ。若年層を意識した施策は他の新興銀行も力を注ぐ。ローソン銀にとって当面の柱であるATM事業がキャッシュレス化で縮小する前に、独自モデルを確立することが急務となる。

 東京スター銀行は8月からネットバンキングでの円と米ドルの為替手数料を無料化した。住信SBIネット銀行もインターネットでほとんどの手続きが終わる低金利の住宅ローンを売りにしている。金融機関の主力顧客層であった高齢富裕層ではなく、金融機関にとって「規模が小さくやりたがらないマーケット」(地銀首脳)だった若年層を積極的に取り込もうと狙う。

 政府も税制優遇を受けながら少額から積み立て投資ができる「つみたてNISA」を1月に始めるなど、若者の資産形成を後押しする。公的年金に上乗せする個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」の加入者は100万人を超えており、年金不信を追い風に貯蓄が少ない若者層の潜在的な資産形成ニーズは高い。

 ただ、三菱UFJ国際投信が男女1万人を対象に毎月行っている調査によると、つみたてNISAの知名度は8月時点で3割程度と低迷。資産形成への意識はまだ高いとはいえない。

 超低金利や人口減少で金融機関の収益力は低下し、最後発のローソン銀も逆風の中での船出だ。機能別に特化した金融機関になることで大手の総合銀行と差別化したい考えだが、それでもライバルは多い。

 ローソン銀は開業初日の15日からローソンのATMの利用者向けに人気商品「からあげクン」の半額クーポンを発行する。ローソン銀が生き残れるかは、からあげクン同様、若者に愛される銀行になれるかにかかっている。(林修太郎)

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