中国が躍進「鉄道見本市」、実車展示で存在感(東洋経済オンライン)



10/5(金) 8:00配信

東洋経済オンライン

 隔年で開催される、世界最大級の国際鉄道見本市「イノトランス」が、今年も9月にベルリンで開催された。鉄道業界の各分野が一堂に会するこのイベントだが、前回の2016年と比較してさまざまな点で変化が見られた。本項では、特に注目度の高い各国車両メーカーの動向を中心に、イノトランスの全体像についてレポートしよう。

【写真】地味ではあるが、貨車は毎回必ず新車が展示される。

■高速列車よりも貨車? 

 広大な会場の中でも、特に目玉となるのは実物の車両などが並ぶ屋外展示だ。既報の通り、今年は高速列車の展示が一つもなく、ほとんどが近郊型車両で占められていた。都市間急行用車両としては、英国のグレーター・アングリア鉄道向け車両が目立ったくらいだ。

 高速列車の展示がないことは、やはり来場者にとっては少々残念だったようだ。業界関係者の商談の場とはいえ、鉄道が好きで仕事の合間に展示車両を見るのを楽しみにしている人は多い。アメリカから来場したメーカー関係者は、2年前にはトルコ向けの高速列車の展示があったのにと不満そうな顔で話し、別のドイツ人はローカル列車ばかりで面白みに欠けると非常に残念そうだった。

 だが、これは開催前からわかっていたことだ。これまで筆者が何度かレポートしているように、現在は中国以外における高速列車の需要が一段落しており、とりわけ欧州圏では新規開業予定の路線も多くあるわけではない。高速鉄道計画が多いアジア圏も、建設が進み試運転が始まろうという段階のものは皆無だ。

 このような状況下で一つ言えるのは、この先しばらくは高速列車の展示が会場に花を添えることはないという点だ。高速列車は各国の看板列車であるから注目度が高いのは当然だが、そもそも業界全体の中でのシェアはごくわずかだ。実際に需要が高い分野は通勤・近郊型車両や貨車なのである。

 2016年の会場ではその躍進ぶりがひときわ目に付いた中欧メーカーだが、今回はそれほどの勢いはなく、車両展示など大々的に参加していたのはチェコのシュコダとポーランドのネヴァグが目立った程度だった。

【関連記事】

Related Post



コメントを残す