社長の危機感が生んだ 子供服ファミリアの新本店は“遊園地” 日経クロストレンド・ウォッチ(日経トレンディネット)



10/5(金) 7:00配信

日経トレンディネット

子供服のファミリアが神戸旧居留地に「ファミリア神戸本店」を開業。食や教育、リラクセーション、医療までカバーし、百貨店の屋上にあった“遊園地”のような印象。その背景にある社長の危機感とは?
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 子供服大手のファミリアは神戸元町本店と大丸神戸店を閉店。2018年9月8日、体感型ショップの集大成となる「ファミリア神戸本店」を、神戸旧居留地に開業した。

 新しい神戸本店では従来から展開するベビー服や子供服の販売に加え、食や教育、リラクセーション、医療の施設も用意。子供と家族の可能性を広げる提案型空間にすることでブランド力を高め、海外進出にも弾みをつけたいという。年間来店客数は約40万人、年間売り上げ10億円を目指す。

赤ちゃんの人形を使って沐浴、体験コーナーが充実

 ファミリア神戸本店は旧居留地にあるビルの1~2階で、延べ床面積は2131平方メートル。1階がカフェとスタジオ、クリニック、ライブラリー、2階は同社初のレストラン、リラクセーションサロン、スタジオ、託児ルーム、授乳室のほか、ベビー・子供服と出産準備品の売り場、食器や沐浴の体験コーナー、ものづくりに触れられるアトリエ、撮影スポットで構成されている。

 ストアコンセプトは「COLORFUL 子どもの個性を豊かにはぐくむ。」。衣食住プラス医と学び、癒やしのコンテンツを集積し、出産前後のファミリーをターゲットに、ワンストップサービスを提供する。

 従来の店舗と大きく違うのは、体感型サービスが充実している点だ。同社がショールーミングと呼ぶ体感型ショップは16年の代官山店を皮切りに、横浜元町と名古屋にも出店。神戸本店では、そのノウハウを結集した。

 例えば、2階の沐浴コーナーでは赤ちゃんの人形を使って沐浴や肌着を着せる体験ができる。離乳食カウンターでは持参した離乳食をファミリアの食器を使って食べさせることができ、質感や使用感を体験。さらに、ファミリアのものづくりを体感できる初の常設コーナー「アトリエ」では、デザイナーとパタンナーの作業風景を間近で見学でき、端材の布を使ったワークショップも無料で受けられる。ほかにも、妊婦向けのマタニティーヨガやプレパパセミナー、ソーイングレッスン、出産後のベビーマッサージ、離乳食レッスン、パパママフォトレッスンといった有料イベントも用意されている。

 こうした店づくりやものづくりの基本になっているのが、「for the first 1000days」のコンセプトだ。母親が妊娠してから子供が2歳の誕生日を迎えるまでの1000日間が子供のその後の人生に大きく影響するという考えで、キーワードは本物を体感すること。同社の岡崎忠彦社長は「『最初の1000日間』のサービス力とコンテンツ力で、世界のどの会社にも負けない企業を目指す」と意気込みを見せる。

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