広がる「スマホ中毒」対策 IT各社が先導…アプリで時間管理、色彩で見過ぎ防止(SankeiBiz)



 スマートフォンの普及に伴い、今度はその使い過ぎ、いわゆる「スマホ中毒」「スマホ依存症」が社会問題となりつつある。

 スマホは私達の生活に欠かせないものとなっており、通話やメール、LINEなどソーシャルメディアといったコミュニケーションのツールとしてはもちろん、交通機関の利用(モバイルSuicaなど)、コンビニでの決済、、インターネット閲覧、音楽及び動画の視聴、ゲームプレイなど、日々あらゆる場面で利用されている。

▽睡眠障害やうつ症状につながることも

 MMD研究所の調べでは、10代の女子の100パーセントがスマホのカメラで写真を撮影しているという。

 おかげでスマホが手元にないと落ち着かない、特に用がなくても頻繁にチェックしてしまうという人も多いだろう。

 こうしたなかで懸念され始めたのが、スマホの長時間利用によって生じる心身への影響だ。画面を同じ姿勢で長時間覗き込みがちになるため、首の痛みや肩凝りを引き起こしたり、眼精疲労やドライアイの原因になったりするだけでなく、睡眠障害やうつ症状につながるケースもあるという。

 検索してみると、スマホの使いすぎ問題は2年ほど前から度々メディアで取り上げられているようだ。

▽ユーザーの自覚を促す

 問題に対する世間の関心の高まりをうけて、スマホのオペレーションソフト(OS)であるアンドロイドを開発するグーグルが、最新モバイルOS「アンドロイド・パイ」に、ユーザーがスマホ本体及び各アプリの使用時間を確認、制限できる機能「ダッシュボード」を導入、8月より提供を開始した。

 アップルも、iPhoneやiPad用の次期OS「iOS12」で、同じくアプリやウェブの使用時間を管理・制限可能な機能「スクリーンタイム」を導入する。どちらの機能も、ユーザーに自分がどれだけ多くの時間をスマホに費やしているかを自覚させ、自発的に使用時間を減らしてもらうのが狙いだ。

 特定のアプリごとに自分で使用時間を設定することもできるので、たとえばあるゲームをプレイしすぎているなら、そのゲームアプリの使用時間を1日1時間に設定しておくと、アンドロイドの場合は1時間使用した時点で同アプリのアイコンの色がグレーに変化し、iOS12の場合は通知が表示される。

▽子供の使い過ぎにも強い味方

 またスクリーンタイムは、子供のiPhoneやiPadの使い過ぎが気になる親にも役立つ。ファミリー共有と連係しているため、子供がiPhoneでどんなアプリをどれだけ使っているかが把握できるだけでなく、使用時間の上限の設定や、就寝時間や休止時間を決めてその時間帯の使用を禁止することも可能だ。

 就寝前についついスマホをチェックしてしまうためにかえって寝付きが悪くなる、せっかく眠りかけたのに通知で目が覚めてしまった、というのもよく耳にする話だが、アンドロイド・パイとiOS12はこの点にも配慮している。

 アンドロイドでは新しいおやすみモードを設定すると、スマホの画面を下向きに置くだけで同モードがオンになり、電話やメッセージなどの通知が表示されなくなる。また、あらかじめ設定した就寝時間になると画面全体がグレーに変わり、見る気力が削がれるようになっている。iOS12のおやすみモードでも、ユーザーが設定した就寝時間中はディスプレイが暗くなり、ロック画面の通知が非表示になって、睡眠を妨げない工夫がされている。

▽フェイスブックやインスタも時間管理の新機能

 スマホ中毒対策に乗り出したのはグーグルとアップルだけではない。ソーシャル・ネットワーキング・サービスを展開するフェイスブックと傘下のインスタグラムも、利用時間を管理することができる新機能を追加すると発表した。ちなみに筆者がこの記事を執筆している時点では、筆者のフェイスブックやインスタグラムではまだこの機能は使えない。

 フェイスブックによれば、「アクティビティダッシュボード」では、フェイスブックやインスタグラムの平均使用時間が確認でき、「デイリーリマインダー」では事前に設定した使用時間を超えるとリマインダーが送信される。またプッシュ通知をオンにしている場合、一定時間ミュートに設定できるようになる。

 「自分自身で気をつければいいのでは」という声も聞こえてきそうだが、人間は意志が弱いもの(筆者を含め)。新機能に頼って、スマホ依存から抜け出してみよう。(岡真由美/5時から作家塾(R))

 《5時から作家塾(R)》 1999年1月、著者デビュー志願者を支援することを目的に、書籍プロデューサー、ライター、ISEZE_BOOKへの書評寄稿者などから成るグループとして発足。その後、現在の代表である吉田克己の独立・起業に伴い、2002年4月にNPO法人化。現在は、Webサイトのコーナー企画、コンテンツ提供、原稿執筆など、編集ディレクター&ライター集団として活動中。



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