運動会で「そうめん」を食べる人たちの事情(東洋経済オンライン)



9/16(日) 6:00配信

東洋経済オンライン

 運動会の弁当といえば、どんなものが思い浮かぶだろうか?  おにぎり、巻きずし、厚焼き卵にから揚げ……。ところが、最近、そうめんを弁当箱や紙コップに入れた「そうめん弁当」の人気が急激に高まっているという。

 「そうめんを弁当に入れるなんて!」と驚く人は多いかもしれない。何しろ、そうめんといえば、夏のお昼ご飯などにゆでたてを食べるもの、というイメージが強い。数時間も経ってから食べる弁当に入れたりして、麺が伸びてしまったり、くっついて塊になったりしないのか。そもそもなぜ、運動会の弁当にまでそうめんなのか。謎は深まる。

■定番品が前年比4%伸びている意味

 そこでまず、スーパーでもおなじみのトップブランド、揖保乃糸の商品を出す兵庫県手延素麺協同組合に問い合わせてみた。同組合は、サイト上で「そうめんのお弁当」のレシピをアップしている。運動会にそうめん弁当を持っていく人が多いことをキャッチしたのは、3年ほど前だという。レシピは、「見た目もかわいらしく、ポップだと若いお母さん方にも好評です」と企画課の天川亮氏は言う。

 作り方のポイントは、フォークでそうめんを一口大に丸めること。麺つゆは、よく冷やして保冷容器に入れるか、小袋タイプを凍らせて保冷剤替わりに弁当箱のふたの上に載せておくとよい。「野菜やお肉などをトッピングとして載せると、栄養バランスもよいですよ」(天川氏)。

 そうめん弁当人気の影響もあるのか、揖保乃糸では2017年9月~2018年8月の売り上げは前年同時期と比べて104%と伸びている。4%の増加は小さな数字かもしれないが、定番商品におけるその変化は注目に値する。今年の夏の猛暑の影響もあると思われるが、そうめん弁当の人気に見られるように、使い方のバリエーションが増えたことも人気上昇の背景にはあったのではないだろうか。

 実は最近、手軽に食べられるそうめんの魅力が再発見されている。人気バラエティ番組「秘密のケンミンSHOW」(日本テレビ系)では、2017年8月24日放送の回の「全国納涼そうめん祭り」と題した特集コーナーで、沖縄県の「そうめんチャンプルー」、埼玉県の「冷や汁そうめん」、石川県の「ナスそうめん」の作り方を紹介していた。レシピサイトの「メシ通」でも、2018年7月の人気ナンバーワンが香川県の「なすそうめん」の記事だった。そうめんの多様な食べ方が知られるようになっているのだ。

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