アラフィフ独身女性が迷う無料お金講座の罠(東洋経済オンライン)



9/16(日) 6:00配信

東洋経済オンライン

 男性でも女性でも50歳をすぎると「60歳の定年退職」が現実的なこととして迫ってきます。「これから長い老後にお金が足りるのだろうか」。気持ちも焦ってきます。特に独身女性は男性よりも人生が長く、不安に駆られる方が少なくありません。しかし、いたずらに不安にさいなまれると、間違った選択をしかねません。今回は「アラフィフの人たちが退職までにとるべき正しいお金の貯め方」についてお伝えしたいと思います。

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■「女性のための無料マネーセミナー」で保険の勧誘に

 中野鈴香さん(52歳独身、会社員)は、これまで、大学卒業後30年間それなりに働いてきたつもりです。しかし、お金については「仕事が忙しい」ということを言い訳にして、あまりちゃんと考えてきませんでした。そうした「うしろめたさ」があるからでしょうか、実際、昔不安を感じて、勧められるままに投資信託を買ってしまったことがあります。その投資信託は価格が下がり、含み損を抱えたまま「塩漬け状態」です。漠然とした不安は続いたままです。 

 そんなある日、ふと目についた「女性のための無料マネーセミナー」に行ってみることにしました。会社帰りに難しい話は聞きたくないけれど、「おいしいケーキとお茶を食べながら、お金の不安を解決しませんか?」という柔らかな誘い文句に惹かれました。

 行ってみると、セミナーは30分ほどで簡潔に終わりました。その後、希望者には「ファイナンシャルプランナー(FP)が無料で個別相談に乗ってくれる」というのです。鈴香さんも「専門家に相談できるのなら」と手を挙げました。すると、うすうす想像はしていたのですが、案の定、保険を3つ紹介されました。中でも、一時払いの外貨建ての変額年金保険は、ことのほか、熱心に勧められました。

 「私、カモになっている?」と自問しながらも、話を聞いているうち、良いもののような気がして、とうとう「次回会ったときに契約をする」と口約束をしてしまいました。

 しかし、鈴香さんは、そのFPと会う前に、私のところにご相談に来られました。ご経験がある人も多いと思いますが、勧められた金融商品について検索をし、いくつかの否定的な情報を読むうちに、だんだんと不安が募ってきたからです。

 自ら、老後の不安を解消したいと行動した鈴香さんはすばらしいですが、残念ながら、「商品を買うことで解消する」という間違った方法を提案されてしまったわけです。

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