北海道震度7地震 「酪農王国」ピンチ 乳製品品薄で影響全国に(産経新聞)



 最大震度7を観測した地震は、北海道の基幹産業のひとつである酪農を直撃した。停電や断水の影響で衛生管理が行き届かず、せっかく絞った生乳を廃棄せざるを得ない酪農家も少なくない。学校給食が再開し、牛乳の需要が高まる時期に北海道の地震が重なったことで、乳製品が一部品薄になるなど、影響は全国の食卓に及んでいる。

 北海道では、生乳生産への被害として、(1)停電で搾乳機や冷蔵設備が使えない(2)乳牛がストレスや乳房炎を発症して乳量が減少(3)道路の寸断などで出荷ができない(4)乳業工場による生乳の受け入れ停止-といった事態が起きている。

 北海道は生乳の国内生産量の5割超を支える「酪農王国」だ。道内生産量の約2割は飲用牛乳向けで、そのうち約8割は道外に出荷している。特に猛暑に襲われた今夏は都府県の生乳生産量の落ち込みを道産がカバーしていた。9月は学校給食が再開するなど、牛乳の需要が伸びる時期でもあり、道産生乳の生産停止の影響は避けられない。

 農林水産省によると、道内にある39の大手乳業工場のうち、37工場が一時稼働停止。全工場が再開したのは10日になってからだ。

 森永乳業は11日、北海道内での学校給食向けと一般向け牛乳の生産を再開。いずれも12日から出荷する予定だ。ただ、道外に出荷する一般向け商品は現在も出荷停止が続く。雪印メグミルクは9日から生産を再開したが、仕入れられる乳量が少ないため、学校給食向けを優先し、一般向けの出荷は制限している。

 今後の不安材料は計画停電の可能性だ。数時間でも生産ラインを止めれば、再開時に衛生面の確保などを見極める必要があり、生産が滞る可能性があるからだ。森永乳業はすでに計画停電が始まった場合の検討にも着手している。

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