ご当地タクシー 地域の名物案内 アップルパイ あんどんに リンゴ産地・青森県弘前市(日本農業新聞)



 地元に詳しいタクシー乗務員の案内で地域の名物を楽しむ“ご当地タクシー”が広がってきた。全国九つの観光タクシーを運行する会社が7月に日本ご当地タクシー協会(本部・大阪市)を設立。各社が独自で作成した試験に合格した乗務員が案内人となり、旅行者の希望に沿って地域の農産加工品などを扱う店を案内する仕掛けだ。

 同協会は全国8県9市町村で観光タクシーを運行する会社が設立。協会への入会条件には各社が作成した試験をクリアし、認定された乗務員が、地域の名物を案内する。利用客は行きたい店の特徴を乗務員に伝え、乗務員が訪れる店を決める。ご当地タクシーのあんどんは、社名などが記載されている通常のあんどんは使わず、名物をかたどった物を使う。

 リンゴの生産量日本一の弘前市では赤いリンゴにアップルパイが飾られたあんどんが市内を運行する。市内の北星交通が運行する「アップルパイコンシェルジュ」は6月から営業を始めた。

 「アップルパイコンシェルジュ」は同社の女性乗務員チーム「桜こまち」が担当。20、30代の女性乗務員10人で構成する同社のチームで、全員がコンシェルジュに認定されている。料金は30分2400円から120分7200円までの4段階を設定。30分の場合だと1店舗、120分の場合は3~5店舗回ることができる。乗り降りは弘前市内ならどこでも可能だ。

 同社は「アップルパイコンシェルジュ」として認定するために、地元観光協会が作成した筆記試験や実地研修など4項目を3カ月かけて行った。コンシェルジュの一人、木下郁さん(25)は「観光客だけでなく、地元の人にも弘前の良さを知ってもらうきっかけになる」と話す。同社によると地元の人が県外の客を招く際に利用するケースが多いという。

「うどん」も運行

 香川県琴平町の琴平バスは「うどんタクシー」を運行。同社は「今後、互いのタクシー会社を紹介しあうなど、横のつながりを通じて地元をアピールできるようになってほしい」と希望する。

 協会の事務局によると長野県栄村の「秋山郷温泉タクシー」、金沢市の「金澤寿司タクシー」など7社が既に運行を開始する。事務局は「今後、47都道府県に取り組みを広げたい」と話す。

日本農業新聞



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