赤羽vs立川「人気急上昇駅」の意外な共通点(東洋経済オンライン)



8/18(土) 6:00配信

東洋経済オンライン

 赤羽駅と立川駅。赤羽は交通利便性の高さから近年急速に「住みたい街」として注目されるようになった。立川は都市開発が進み、多くの商業施設と豊かな自然という2つの要素を兼ね備え、「住みたい街」としての地位をすでに確立している。

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 都心に近い赤羽と郊外の立川。一見相容れない2つの街に、実はある共通点がある。そのキーワードは“軍都”である。

■軍都として機能した街

 終戦から70年以上が経過した今、戦争を経験した世代の多くは鬼籍に入り、存命者たちも高齢化している。戦争の記憶は、年を追うごとに薄らいでいる。戦争を物語る街に残された遺産も風化しており、一般市民がそれを見ても、戦争によるものだと伝わらなくなっている。

 戦前期、全国各地に“軍都”と呼ばれる都市が誕生した。“軍都”の明確な定義はないが、おおむね「軍もしくは軍事産業でにぎわった都市」というのが一般的な解釈だ。

 東京都は、1943年に東京府と東京市が統合されて誕生した。その背景には軍事体制を強化する目的があった。いわば、東京都そのものが軍都であるとも言える。軍都・東京は敗戦後すぐに消し去られたわけではない。軍都として機能した街は、その後も何かしらの理由によって、軍都機能を保持し続けている。

 東京都北区に所在する赤羽駅は、京浜東北線・埼京線・宇都宮線・高崎線などが停車する北の要衝でもある。また、JRの赤羽駅から少し離れているが、東京メトロ南北線の赤羽岩淵駅もある。さらに、バス路線も充実している。

 2001年に湘南新宿ライン、2015年に上野東京ラインが次々と開業すると、赤羽駅から神奈川県横浜方面へのアクセスが飛躍的に向上した。赤羽駅が持つ拠点力は、これらを機に一気に高まった。

 赤羽駅前は新しい駅前広場が整備されているものの、駅一帯には昔ながらの商店街がいまだ根強く残っている。湘南新宿ラインの開業と時を同じくして、赤羽駅周辺のどことなく懐かしい飲み屋街が注目されるようになった。これらの、安く飲める立ち飲み屋・居酒屋は“センベロ”と称されているが、それが大々的にクローズアップされ出したのは2000年代後半。デフレという社会情勢を追い風にしたことが大きい。

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