リラ急落 なぜ売られたのか 米利上げに対策取らず(産経新聞)



 トルコの通貨リラの急落が市場を揺さぶっている。疑問点をQ&Aでまとめた。

 Q 政策金利を上げないとなぜリラが売られるのか

 A 米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げによる米国内の金利上昇を受け金融市場でのドルの魅力が増し、これまでトルコが高金利で引きつけてきた投資資金を米国に引き揚げる動きが強まっている。加えてトルコが利上げなど有効な対策を取らなかったことがリラ売りに拍車をかけた。

 Q リラ安がインフレに結びつくのはどうして

 A 通貨の価値が下がれば同じ1ドルの価格の商品を輸入するにもより多くのリラが必要になる。このため輸入品の価格は上がる。トルコは慢性的な経常赤字国(海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支が赤字の国)で、輸入品の価格が上がれば大きな打撃を受ける。

 Q 米国の制裁関税がリラ売りにつながったのは

 A 投資家はトルコ企業の輸出が減るといった直接的な影響だけでなく、トルコ経済の先行きを不安がっている。トルコは海外からドル建てで資金を借りているが、リラが安くなれば返済負担が増し、借金を返せなくなる懸念も強まる。

 Q 他の新興国にも影響が広がったのはなぜ

 A アルゼンチンやインドなど通貨下落を起こした国は多額のドル建て債務を抱える点が共通している。財政不安が根強いイタリアなど一部の先進国にも問題が飛び火する恐れがある。

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