欧州の「新参鉄道会社」が悩む機関車の選び方(東洋経済オンライン)



8/12(日) 6:00配信

東洋経済オンライン

■中古機関車は安いが問題も多い

 貨物事業へ参入する際に、機関車の調達には3つの方法がある。中古の旧型機関車を購入する、車両リース会社から借りる、そして車両メーカーに新しい機関車を発注する、という方法だ。

 このうち、コストを抑えつつ自前の機関車を保有する最適な方法は、廃車となった旧型機関車を購入することだ。たとえばドイツ鉄道では自社のホームページに不要となった機関車などの情報を掲載して売却先を探しており、もともと処分するはずだったものであるから格安で入手できる。

 中古車の長所は、価格が安いことに加え、まったく未知の新しい車両を購入するよりは、すでに長期間にわたる運用実績があるという点だ。だが、それは老朽化が進んでいるということでもあり、この先あと何年間使用できるのかという問題がある。

 現在、中古車として出回っている車両の多くは1970~1980年代の製造で、このような旧型機関車では、変圧器などの高電圧が生じる部品を起因とした火災事故も発生している。メンテナンスを自社で行えればいいが、外部へ委託すると費用が発生する。旧型機関車は最新型と比較してメンテナンスの費用も高額となるため、長い目で見ると決してお得だとは言い切れない。

 一方「手軽さ」という面ではリースという方法がある。メーカーから購入した機関車を民間会社へ貸し付けるという車両リース会社は、オープンアクセスによって運行事業に参入する企業にとって欠かせない存在となっている。

 現在、欧州地域におけるリース最大手となっているのが、三井物産の100%子会社であるMRCE(Mitsui Rail Capital Europe/本社:オランダ)社だ。三井物産はアメリカやロシア、中南米においても鉄道リースの経験を有しており、MRCEは欧州市場に特化した子会社ということになる。

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