マルキオンネが自動車史に刻んだ偉大な功績(東洋経済オンライン)



8/11(土) 6:00配信

東洋経済オンライン

 去る7月25日、自動車業界に激震が走った。FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)のCEOであり、フェラーリの会長兼CEOであったセルジオ・マルキオンネが死去したという速報が流れたからだ。

【写真】マルキオンネやモンテゼーモロなど

■自動車業界にとってこれはとんでもない事件

 さかのぼって、その数日前には、彼が右肩の手術後の合併症により容体が悪化したため、FCAのCEO職を退くというプレスリリースが流れていた。後任はクライスラージープ部門を統括していたマイケル・マンリーが引き継ぎ、フェラーリCEOには元フィリップモリスの会長であったルイス・カミレリが任命されていた。そしてフェラーリの会長にはFCA会長も兼務するジョン・エルカーンが就いたということだった。

 これらの人事は混乱の中で急遽、策定されたということをうかがわせるものでもあったが、このあまりの唐突なニュースはさまざまな憶測を呼んだ。暗殺、陰謀、自殺……。マルキオンネ享年66、若すぎた死去であった。

 あまり日本ではピンとこないニュースだったかもしれないが、自動車業界にとってこれはとんでもない事件だ。彼の采配する範囲があまりに広かったからである。FCAは2017年販売台数では世界8位のメーカーであり、そこに含まれる北アメリカビッグスリーのクライスラー、そしてイタリアのフィアット・グループ、フェラーリのマネジメントをもマルキオンネは担当していた。

 実際、マルキオンネはそれらの事業戦略をほぼ彼ひとりで決めていたという。恐ろしくワンマンかつ、スーパーマンだったからだ。加えて言うならば、フィアットは傘下にマセラティ、アルファロメオ、ランチアなどを持ち、イタリアではVW(フォルクスワーゲン)グループのランボルギーニを除いて主たるすべてのブランドがフィアットの傘下だ。マルキオンネのリタイアと死去のニュースを受けて、もちろんFCAおよびフェラーリの株価は一気に下落した。

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