ディズニー「映画コンサート」に注力する理由(東洋経済オンライン)



8/11(土) 6:00配信

東洋経済オンライン

 シーンと静まったコンサートホールに20世紀フォックスのファンファーレが鳴り響いた。大画面に映し出されたタイトルロゴに合わせ、『スター・ウォーズ』のテーマの演奏が始まる。

【表】ディズニーが手掛けたシネマコンサート

■映画を生演奏とともに上映

 7月29日、東京オペラシティで開催された「スター・ウォーズ・イン・コンサート ジャパンツアー」のプレミア特別公演。スター・ウォーズの旧3部作『新たなる希望』(1977)『帝国の逆襲』(1980)『ジェダイの帰還』(1983)を巨大スクリーンで一気に見ることができるだけではない。セリフや効果音はそのままに、映像に合わせ、オーケストラが生で演奏するのだ。

 チケットの価格は3万2700円と高額。それでも発売と同時に即日完売した。都内から来た50代の男性は「シリーズが始まったときからのファン。旧三部作が一気に見られる機会はないし、それをオーケストラで楽しめる。こんな機会は二度とないと思う」と興奮ぎみに話す。会場にはスター・ウォーズ“第1世代”だけでなく、20~30代の若い世代も少なくない。当日は1150人ものスター・ウォーズファンが押し寄せた。

 演奏は日本フィルハーモニー交響楽団が担当。演奏者たちは、スター・ウォーズのファンを中心に選ばれたという。各作品の上映中に1回の休憩、さらに作品ごとに約1時間の休憩を挟み、公演は計10時間40分に及んだ。

 それでも最後のエンドクレジットが流れ、オーケストラの音がやむと、スタンディングオベーションが起きた。観客と演奏者の一体感が会場を包む。「スター・ウォーズは何度も見てきたが、次元の違う体験だった」。公演後に話を聞くと、30代の男性はそんな感想を話してくれた。

 スター・ウォーズを制作するルーカスフィルムが、米メディア大手・ウォルト・ディズニー・カンパニーの傘下となったのが2012年。ディズニーは2015年、約10年ぶりにシリーズ新作を制作するなど、スター・ウォーズでも新しい展開を進めてきた。今回のシネマコンサートも、ディズニーならではの仕掛けといえるだろう。

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