野菜高値で盆取引へ 果菜、葉茎類が押し上げ(日本農業新聞)



 野菜相場が高値を保ったまま、月遅れ盆前の取引に入った。野菜全体の8月上旬の日農平均価格(6日まで、各地区大手7卸のデータを集計)は1キロ165円と、過去5年平均(平年)の2割高。猛暑の影響で、葉茎菜類や果菜類が品薄高となっており、全体を押し上げている。14日からの3連休市を前に、各品目とも在庫確保に引き合いが強まる見込みで、卸売会社は「不足感がさらに強まり、高値基調の取引が続く」と見通す。

 主要品目の中で高騰が目立つのが葉茎菜類だ。ハクサイの日農平均価格は1キロ143円と平年の2倍、キャベツも同116円で7割高。台風12号に伴う雨天で干ばつがやや改善し、先週から落ち込んでいた入荷が底打ちして軟調相場となったが依然、高水準を保つ。

 ホウレンソウは1キロ756円で平年比3割高。卸売会社は「高温で生育が鈍っており、正品率も低い。不足した状態が続いている」と話す。

 果菜類は全面高だ。最も高いピーマンは、1キロ485円と同8割高。JA全農福島は、「高温で樹勢が弱まり、芯止まりや病害が一部に見られる」と説明。現在の1日当たり出荷量は4000ケース(1ケース4キロ)と、平年の2割減だと明かす。

 キュウリも出回りが少なく、1キロ265円で同4割高。JA全農いわては「7月までの低温と、その後の干ばつで樹勢が弱まり、週前半は少ない出荷となりそうだ」とみる。ナスやトマトも平年の3割高となっている。

 月遅れ盆を控えていることが、品薄に拍車をかける。卸売会社は「高騰した葉茎菜類の代わりとして、果菜類に代替需要が出てきている。全体的に堅調な展開」と指摘し、盆休市前の最後の取引となる13日までは高値基調が続くと見通す。

 日本列島に接近している台風13号の影響次第で盆取引が変化するとの見方もある。産地関係者は「大雨となれば収穫作業が滞ったり、傷みが出たりする心配がある。相場はさらに上がる可能性もある」と不安視する。

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