鶏卵 西日本で相場上昇 猛暑響き減産 大阪1割高(日本農業新聞)



 豪雨や猛暑の影響で、西日本の鶏卵相場が上昇している。JA全農たまごの大阪地区のM級加重平均価格が7月からの1カ月で上伸し、前年同期の約1割高。鶏が死亡するなど生産量が落ちているためだ。西日本の生産減の影響から、東京地区の引き合いが強まり、価格が上がっている。猛暑が続けば、影響が長引く可能性があり、流通業者は「最需要期に当たる年末の相場が高騰する可能性がある」と懸念する。

 大阪地区の3日のM級加重平均価格は1キロ190円。前年同期を15円(9%)上回る。7月初めは1キロ170円だったが、1カ月で20円(12%)上げた。大玉のL級は205円。1カ月で30円上げ、M級との価格差が大きく開いた。暑さで鶏の餌の食い込みが悪くなることで卵重が減り、大玉の生産量が減っている。東京都内の流通業者は「大玉を中心に需給は逼迫(ひっぱく)している」と話す。小玉のS級は175円だった。

 供給過多で6月末まで相場低迷を引き起こしていたが、生産量は7月以降、西日本で一転して落ち込んだ。4月下旬から6月下旬まで発動した生産調整で「西日本で成鶏の淘汰(とうた)が進んだ」(流通業者)。加えて、7月の豪雨や連日の猛暑などで、「鶏の死亡が増えている」(同)。産卵率も低下している。

 大阪の流通業者は「供給が潤沢な東日本から鶏卵を移送させ、需給を保っている」と話す。全農たまごの東京地区のM級価格は大阪を追う形で上昇。3日は175円。1カ月で10円上げた。大阪より価格が安く、引き合いが強まっている。

 猛暑は8月の生産量にも影響を及ぼしそうだ。西日本の需給逼迫は当面続く見込み。暑さによる採卵鶏の死亡が増えた場合、最需要期の年末に、相場が高騰する懸念が流通業者に出ている。

 全国的に猛暑が襲った2013年には、年末の価格(東京・M級)が1991年3月以来の最高値を記録した。

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