高速バス 貨客混載スタート 銘柄食材を定期搬送 全中など4者 産地PR後押し 4県5社から都心の11飲食店(日本農業新聞)



 JA全中と農林中央金庫、三菱地所などは2日、旅客用高速バスを使って、生産量が少ない特色ある野菜などを東京・丸の内周辺の飲食店に定期搬送する取り組みを始めた。継続的に納品できる上、少量の農産物を個別に運ぶよりコストが抑えられる。産地は販路拡大や認知度向上が見込め、飲食店は旬の地域食材の利用をPRできる。まず五つのバス会社と11の飲食店が参加。順次拡大を目指す。

 JA直売所などから野菜を買い取り、高速バスのトランクスペースに入れて東京へ運ぶ仕組み。バス会社は空きスペースで収益が得られる。

 供給先は東京・丸の内エリア。4300の事業所があり28万人が働く。三菱地所がテナントに呼び掛け、利用を拡大していく。各企業での直売も広げたい考えだ。9月から週2、3回の定期搬送を目指す。

 輸送には、山形、福島、山梨、茨城の4県五つのバス会社が協力。年内をめどに11社21路線に拡大する見込みだ。

 同日、福島県郡山市から到着したバスでは、桃や郡山ブランド野菜のナスやタマネギ、エダマメなどを輸送。周辺レストランと三菱地所の社員食堂に納品した。桃などを出荷した郡山市の直売所「愛情館」を運営するJA全農福島は、生産が限られるブランド野菜や朝取れ野菜の販路拡大を見込む。「全国の他産地の農産物と組み合わせて、相乗効果を出しながら販売をしてほしい」(園芸部)と期待する。

 取り組みは全中と農林中金、不動産大手の三菱地所、丸の内エリアで活動する「大丸有環境共生型まちづくり推進協会」の4者。これまでも国産農産物イベントなどで連携してきた。

 バスやタクシーなどが乗客と荷物を同時に運ぶのは貨客混載と呼ばれ、過疎地の輸送円滑化や運送業界の人手不足対策としても期待されている。

【関連記事】

Related Post



コメントを残す