ハラール対応ギョーザ 宇都宮市の専門店が考案(日本農業新聞)



 宇都宮市の「宇都宮餃子(ぎょうざ)」の専門店「さつき」が、イスラム教の戒律に沿って製造した「ハラール餃子」を考案した。地元の宇都宮大学で学ぶマレーシア人留学生を招いて試食会を開いたところ好評で、8月から店での提供を始める。

 「ハラール餃子」は、あんに鶏肉の他、キャベツやニラ、ネギなどの県産野菜を使用。皮も県内産小麦を使うなど、同店がこだわる地産地消を踏襲。名物の宇都宮餃子の味を生かし、あっさりとした味に仕上げた。日本人でも十分楽しめる。

 店主の山下登貴雄さん(64)が試作を重ね、商品化にこぎ着けた。その際、イスラム文化に詳しい同大の友松篤信名誉教授の指導を受けた。

 食材、調味料の吟味に加え、調理場内の設備や調理器具もハラール対応を徹底。他の食材と混ざらないよう、当面は一つずつ手作りする。礼拝室や身を清める場所も整備し、安心して食事ができるようにした。

 20日の試食会には、友松名誉教授が主宰する同大「ハラール研究会」のマレーシア人留学生16人が参加。4年生のヌルル・バシラ・アムランさん(23)は「おいしい。気軽に行ける店が近くになく、助かる」。2年生のフスナ・ビンティ・アブドゥル・アジスさん(21)も「これからも来たい」と笑顔を見せた。

 同店は、同市徳次郎町の農村共同館「コミュニティ徳次郎」内に店を構える。地域活動や都市と農村の交流施設として活用される。山下さんは「日光を訪れる外国人観光客の旅行日程に、ハラール餃子を組み込んでもらえればうれしい」と話す。

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