17年連続 食品販売最高を更新 市場1・8兆円迫る ドラッグストア(日本農業新聞)



 医薬品の販売を主力とするドラッグストアで、食料品の販売が伸び続けている。2017年度の市場規模は1兆8000億円に迫り、17年連続で過去最高を更新。集客のために食料品の扱いを強めている。食品スーパーとの競合が激化する中、生鮮品に加え、総菜や機能性食品などの充実で攻勢をかける。農畜産物の売り先として存在感を強めている。(三宅映未)

 日本チェーンドラッグストア協会によると、17年度の全国ドラッグストアの医薬品を含めた全体の売上高は6%増の6兆8504億円。うち食料品売上高は前年度比で8%増の1兆7779億円で、統計のある2000年以降、過去最高を更新している。

 大手のツルハホールディングス(札幌市)は、食料品の売上高が39・1%増の1323億円と伸びが大きかった。17年9月に、食品構成比の高い杏林堂薬局をグループ傘下に収めた他、79店舗の食品売場をリニューアルし、扱う加工食品や菓子類など品目を大きく拡充させた。「1、2品をちょっと買いたいときにも、食品スーパーなど他店に行かずに済むよう、ラインアップを強化した」(同社)という。

 販売に占める食料品の割合が5割強と高いコスモス薬局(福岡市)は、食料品が12・1%増の3135億円。同薬局は「春の野菜高騰を受け、カット野菜の売れ行きが好調だった。総菜など中食需要も堅調だった」と分析する。

 業界首位のウエルシアHD(東京都千代田区)も、食料品の売上高が前年比14・3%増の1322億円。「健康をキーワードにした商品開発や、弁当や総菜の販売に力を入れたことで売り上げを伸ばした」とみる。

 これまでドラッグストアは、医薬品の利益を原資に、食料品を安売りの目玉商品として扱う企業が主流だった。ただ近年は、総菜やカット野菜など利便性の高い食品や、プライベートブランド(PB)商品などで差別化する動きが出ている。

 日本チェーンドラッグストア協会は「従来の値頃感を重視した食品販売から発展し、総菜や機能性食品など付加価値型の商品提供にシフトしている」と指摘する。

 ドラッグストアとの取引を強める全農パールライスは、半年前から、血圧上昇を抑える機能があるとされるGABA(ギャバ=γアミノ酪酸)を発芽玄米と同程度含む「GABA米」を売り込む。既に取り扱いも始まっており、「機能性食品など健康を求めるニーズに対応することで販路は広がる」と期待する。

日本農業新聞



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