18年上半期  野菜輸入54万7381トン 国産品薄高長期化響く 年間100万トン超も(日本農業新聞)



 2018年1~6月の生鮮野菜の輸入量が54万7381トンとなり、01年の55万トンに迫る高水準だったことが、財務省の貿易統計で分かった。昨秋から今春にかけて国産の品薄高が長引き、飲食店や加工業者が結球野菜を中心に輸入物の調達を大幅に増やした。最近の猛暑などで国産の夏秋野菜が高値となっており、輸入業者は「通年で輸入量が100万トンを超える可能性もある」と指摘する。

 18年1~6月の輸入量は、前年同期比15%増。2000年以降では、ピークだった05年(64万トン)、01年に次いで3番目に多い水準だ。

 輸入の急増は、昨秋の長雨や今冬の寒波で、国産の不作が長期化したことが背景にある。飲食店や加工向けの原料費を抑えようと、業者が年明けから輸入物の仕入れを強化。2月の輸入量は6年ぶりに10万トンを突破し、3月には13万トンまで増え、実績を押し上げた。5、6月は国産野菜の出回りが増えたため、単月で前年を下回ったが、1~4月の輸入増が全体量を押し上げた。

 引き合いが強かったのが、国産の品薄が顕著だった結球類や根菜類だ。輸入量はハクサイが前年の8・4倍となる1万3595トン、その他根菜類(ダイコンなど)が8・3倍の1万2045トンと異例の高水準。市場関係者は「ここまで輸入が増えたのは経験がない」と振り返る。

 下半期も輸入が増えるとの見方が強まっている。7月以降の猛暑などでキャベツやレタス、ダイコンが品薄高となっており、「月遅れ盆商戦に向け、中国産の仕入れを強める動きが出ている」(輸入業者)。現地業者の意向で2カ月程度の長期契約が主流といい、9月まで輸入量が多くなる見通しという。

 秋以降についても、近年は異常天候が続いており、作柄次第で輸入が増える恐れがある。秋冬レタスのように、国産の不作を機に台湾産が定着しつつある品目も出てきている。今後の取引の動向を注視する必要がありそうだ。

日本農業新聞



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