野菜 8月盆まで品薄も 猛暑に長雨 葉物や結球類不良(日本農業新聞)



 7月に入って品薄となり値上がりした野菜相場が、需要期の8月の月遅れ盆まで高値を維持するとの見方が強まってきた。関東以西の猛暑、北日本の長雨といった天候の異変で、ホウレンソウなどの葉物やキャベツといった結球物、ダイコンなどの根菜類を中心に生育不良となっており、出荷量の大幅な回復が見込みにくい。さらに週末に台風が本州に接近すれば、「今後の出回りに影響を与える」(市場関係者)。今後の取引が不安定になる恐れが出ている。

 野菜相場は土物類を除いて、品薄となっており、おおむね高値となっている。葉茎菜類や関東以西がメインとなるキャベツやレタスといった結球類は、猛暑と干ばつの影響で、傷みや生育の停滞が出ている。

 ダイコンなどの根菜類とピーマンなどの果菜類は、北海道や東北で曇雨天や低温が続き、生育が遅れている。市場関係者は「ここまで複数の天候異変が重なった夏は経験がない」と驚く。

 出荷量の回復は、まだ先になるとの見方が強い。キャベツ主産地の群馬県JA嬬恋村は「雨不足で小玉傾向。出荷量は例年の半分ほどで、盆に向けて多少は増えても、通常のペースには戻らない」と分析。ダイコン産地の北海道JAようていも「長雨の影響で小ぶりに加え、正品率も低い。8月上旬に品種は切り替わるが、少ない状態が続く」と厳しい見通しだ。

 市場は対応に苦慮する。今年は盆休市が8月14~16の3日間あり、卸売会社は「盆前は在庫確保に引き合いが強まる。供給が足りないからといって、他の品目に商談を切り替えるのは難しい」と指摘。首都圏のスーパーも「全国的に野菜が少ない。売り場をどうつくるか、めどが立っていない」と頭を悩ませる。

 産地は安定供給に全力を尽くす。それ以上に、天候不順の影響が大きくなっている。北日本のJAは「出荷量がそろえられるか心配。盆は需要期だけに、安定した販売ができなければ、農家の手取り確保も厳しくなる」と不安を募らせる。

日本農業新聞



【関連記事】

Related Post



コメントを残す