30代40代には厳しすぎる?「人生100年時代」(東洋経済オンライン)



7/22(日) 6:00配信

東洋経済オンライン

 こんなサラリーマン川柳があるのだそうだ。

 定年後 犬も迷惑 5度目の散歩

 動物好きの人に聞くと、犬という生き物はそれほど水分を取らなくても良いらしい。だから1日中、家に居る場合には、トイレの必要はほとんどない。ところが散歩に連れ出すと、犬の当然の習性として「マーキング」をすることになる。すなわち電信柱ごとに「お印」をつけようとする。それを1日に5回も連れ出そうとすると、いよいよ出るものも出なくなってしまう。ゆえに犬も非常に迷惑、なのだそうである。

■定年後に働くのは何のため? 

 「ぬれ落ち葉」亭主としては、家で奥さんに邪険にされるくらいは想定の範囲内だが、飼い犬にまで嫌がられるとなるといよいよ居場所がない。最近の映画『終わった人』には、大手銀行を退職したサラリーマン役を演じる舘ひろしが、「定年って生前葬だな」とつぶやくシーンがある。

 やむなく舘ひろしはジムへ行き、図書館へ行き、公園へ行くなどして暇をつぶすのであるが、お後がどうなるかはご覧になってからのお楽しみとしておこう。「奥様が黒木瞳なんだからいいじゃないですか」、という私情はここではさておく。

 明治安田生活福祉研究所の調査によれば、定年前の50~64歳の正社員のうち約8割の人が、定年後も「働きたい」と希望しているとのこと(7月17日、日本経済新聞)。

 働きたい理由を尋ねると、「日々の生計維持のため」が最多となるのだけれども、年を取るにつれて「生活のハリ・生きがい」の比率が上がるのだそうだ。まあ、自分自身がその世代に属する筆者としても、これは実感するところである。というか、最近は同世代人が集まって飲むと、「定年後どうするか」という話ばっかりだからなあ。

 特に「人生100年時代」ということになると、退職してから後の人生がまことに長く感じられる。リアルな平均寿命は、統計上の平均寿命よりもさらに長い。現在の日本人は、男性の2人に1人は85歳まで、女性の2人に1人は90歳まで生きる。それどころか今年、日本で生まれたゼロ歳児は平均で109歳まで生きるとの試算もある。生まれてから20年間は学校などで修行をして、会社に入ってから40年間は働いて、そのあと40年間も「終わった人」を続けるのかと考えると、これはゾッとするところがある。

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