証券業界、相次ぎ“男子禁制”イベント 女性需要取りこみへ(産経新聞)



 証券業界が女性需要の取り込みに向け“男子禁制”イベントの開催を加速させている。働く女性らが老後不安などから投資に関心を持ちつつも、「投資は男性の世界」とのイメージが心理的なハードルとなっているためで、各社は趣向を凝らして身近な存在としての投資をアピールしている。

 「もうけようと思わないことがポイント」。6月下旬、東京都内のレストランに集まった30代のOLなど30人が女性アナリストの声に耳を傾けた。「レストランもチェーン店とビストロを使い分けますね。投資も偏らないこと」。女性目線のたとえ話に、ペンを走らせる音が響いた。

 イベントを企画したのは楽天証券。同社の口座数の女性比率は3割程度だが、今年始まった少額投資非課税制度(NISA)の長期積立枠「つみたてNISA」利用者では約4割が女性で、うち約4人に1人が初心者だという。同社は「女性の投資機運が本格化してきた」と期待する。

 「男性が入ると専門的な雰囲気になり女性は気後れする」(楽天証券経済研究所)との配慮から対象者を女性に絞った。テーブルにケーキとコーヒーが並び、お土産も配られるなど女子受けする構成。参加した女性会社員(29)は「ガツガツしてなくてよかった」と口元を緩めた。

 大手証券グループでも野村アセットマネジメントが出勤前となる午前7時半からの女性限定イベント「サラベスで朝活を」を企画。女性に人気の高級カフェ「サラベス」で気軽に資産運用のイロハを学ぶ趣向だ。

 日本取引所グループ(JPX)と雑誌「プレジデント ウーマン」などが連携して6、7月に実施したのは東京証券取引所の見学ツアーを含めた「JPX*マネースクール」。6月下旬のツアーでは東証職員がガイドを務め、株価の電光表示が周回する「アローズ」では、約60人の参加者から歓声が上がった。

 都内から参加した主婦(29)は「将来を考えてお金のことを勉強したかった。初心者なので、かみ砕いて説明してもらえたのが良かった」と話していた。(佐久間修志)

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