リコー、中国に新工場建設 効率化でコスト20%低減へ(SankeiBiz)



 リコーは19日、中国の広東省東莞に複合機などの新工場を建設すると発表した。投資額は75億円で、来年8月に完成予定。オフィスのペーパーレス化を背景に業績の低迷が続く中、組立工程や構内物流をロボットにより自動化した最新鋭工場で効率化を図り、「構造改革から成長へと舵を切る」(山下良則社長)考えだ。

 1991年に設けた同省深センの工場から生産機能を移す。顧客要望に合わせた製品カスタマイズは従来、輸出先の米国や英国の拠点で行っていたが、同工程も新工場へ集約し、稼働2年目に20%のコスト低減を目指す。

 中国へ進出した製造業の間では、デジタルカメラの生産をベトナムに集約するオリンパスなど、人件費上昇を理由に撤退する動きも相次ぐ。

 こうした中でリコーが中国で新工場建設を決めた理由について、山下社長は「現地で育った優秀な技術者を今後も活用していくため」と説明。また、高度化が進む中国の工業用ロボットを将来的にタイの工場へも導入するためのモデル工場の役割も担うという。

 米中両国の間で過熱する“貿易戦争”は今のところ複合機分野に飛び火していないが、山下社長は「状況によっては、米国向けを中国でなくタイから出荷するシフトも検討したい」と話した。

 リコーは低迷する北米の事務機事業を立て直すため約5000人を削減し、2018年3月期に1353億円の最終赤字を計上した。19年3月期は470億円の黒字転換を見込む。

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