20代30代社員が忘れがちな「もう1つの年金」(東洋経済オンライン)



7/18(水) 6:00配信

東洋経済オンライン

 普通、年金という言葉を聞くと、多くの場合は国から支給される公的年金のことを思い浮かべます。また最近ではiDeCo(個人型確定拠出年金)も、いわゆる「じぶん年金」としてしばしば話題になります。ところが年金にはもう1つ大事な年金があります。それが「企業年金」といわれているものです。20代や30代の若手社員にぜひ知っていただきたい大切な年金の1つです。

■企業年金とは「もう1つの退職金」

 この企業年金というのは、会社の中でも担当する部署の人ぐらいしか詳しくは知らないのが実情です。多くの社員の人は「何か会社にも年金みたいなものがあるのは知っているが、本当のところはよくわからない」という感覚です。

 ところがこの企業年金、実は老後の生活のためには非常に重要なものなのです。では企業年金とはいったいどういうものなのでしょうか。

 多くのサラリーマンは退職金というのは知っているはずです。結論から言うと、企業年金というのは「もう1つの退職金」のことなのです。ざっくりと言えば、退職する時に一度にまとめておカネを受け取ればそれは「退職金」、何年にも分けて延べ払いで受け取れば「企業年金」となります。

 ただし、一定期間勤務していないと年金方式で受け取ることができない場合や、制度的に一時金でしか受け取れない部分がある場合もあるなど、すべてが年金で受け取れるわけではありません。さらに言えば、すべての企業に「企業年金」があるわけでもありません。主に大企業が中心ですので、企業数では企業年金のない企業のほうが圧倒的に多いのです。それでも人数で見ると、およそ民間企業サラリーマンの半数近くが何らかの形の企業年金に加入していると思われます。

 サラリーマンにとって、老後の生活を支える3つの柱は「公的年金」だけではなく、それに加えて「企業年金・退職金」、そして「自分の蓄え(じぶん年金)」ということになります。したがって、自分の蓄えを考える前に、まずは公的年金の金額や退職金・企業年金がいったいどれくらいもらえるのかを知っておくことは重要です。

 企業年金にはいくつかの種類がありますが、よく知られているのは「確定拠出年金」です。最近ではiDeCo(個人型)のほうがずっと注目されていますが、実際にはiDeCoの加入者はまだ100万人にも届いていないのに対して企業型の確定拠出年金はすでに650万人ぐらいの加入者がいます。この制度を採用している企業も3万社を超えてきましたので、おそらく読者の中にも企業型の確定拠出年金に加入している人は多いと思います。この制度は自分で自分の年金資産を運用する仕組みですから、運用の中身については無関心であっても、加入しているということはおそらくほとんどの人は理解しているでしょう。

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