真面目に働くだけの人に遠い投資家の儲け方(東洋経済オンライン)



7/14(土) 8:00配信

東洋経済オンライン

 今はあくせくと働いても、なかなかおカネが手に入らない時代です。一昔前には毎年のように昇給がありました。銀行や郵便局の金利も高く、稼いだおカネを定期預金に入れておくだけで資産を形成できました。ところが今や昇給したとしても額は雀の涙。金融機関に預金したとしても、限りなくゼロに近い超低金利の時代です。労働でおカネが稼ぎづらくなっている今、その報酬を原資に資産を形成するのは至難の業です。

■労働の価値が希薄化する3つの理由

 今後、労働で得られる価値はますます希薄化していきます。理由としては、以下の3つが挙げられます。

 まず、AIや自動化が話題に上っていることからも、世の中が人件費を減らす方向に動いていることがわかります。たとえば、リーズナブルなウェブ会計システムの普及によって税理士や経理にかかわる人の仕事は減りつつあります。

 50人でやっていた仕事が、AIによって5人でできるようになると雇用機会自体が減っていくでしょう。労働賃金も安くなります。会社が社員1人を雇うコストを考えれば、AIや自動化はますます会社組織の中で幅を利かせるようになることは明らかです。

 次に、会社側と労働者はどこまでいっても「利益相反関係」から逃れられない点が挙げられます。労働者は会社が潰れたら仕事を失ってしまいますし、いくら頑張っても給料は青天井ではありません。せいぜいボーナスが多少上がったり、昇進したりする程度で、その報酬には限界があります。

 どこまでいっても、会社にもたらした以上に、労働者が利益を上げるなんてことはありません。そんなことをすれば、会社は潰れてしまいます。また、経営者は採用が不利になるというリスクを冒したくないので、誰も明言しませんし、仮に聞かれたとしても表向きは否定するでしょうが、まったく同じ条件で同じモチベーションならば、社員の給料は1円でも安いほうがいいのです。

 労働者への給与と投資家の利益は、反比例の関係です。会社と労働者は永久に利益相反関係から逃れることはできません。労働者はどれだけ頑張っても、稼げるおカネに限界があるのです。

■ピケティが主張する「r>g」の本質

 労働で得られる価値が希薄化してしまう3つ目の理由として、労働は自分の時間をかけることができないが、投資は福利効果やレバレッジをかけることができる点が挙げられます。これについては、フランスの経済学者、トマ・ピケティ氏がその著書『21世紀の資本』でデータを基に論じています。

【関連記事】

Related Post



コメントを残す