「夏インターンシップは参加必須」の違和感(東洋経済オンライン)



7/13(金) 11:30配信

東洋経済オンライン

 6月中旬、千葉市にある大規模コンベンション施設「幕張メッセ」には1万人を超える大学生が集まり、賑わいを見せていた。リクルートキャリアが主催する2020年卒の学生に向けたインターンシップのイベントで、今年最初の都心開催。私服の学生が多く、スーツの学生は2割くらいだろうか。友人同士での来場も多い。

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 「え? ! その黒染め自分でやったの?」「そう、かなりきれいじゃない?」「あ、やべ。来週までのゼミの課題……」「とりあえず今はその話をするのはやめて」――。JR海浜幕張駅から会場へ向かう歩道では、まだ就職活動に染まっていない初々しい会話が、あちこちから聞こえてきた。

 インターンシップを就業体験の場と位置付けらえているが、学生の考えは異なっている。明治大学の女子学生は「今日が私にとっての就活スタート。金融に興味があるが、食品など幅広く業界を見てみたい」と意気込む。また帝京大学の男子学生は「先輩から就活は初動が大事と聞いた。今日は住宅など9社からインターンシップの説明を聞き、2、3社に応募しようと思っている」と話してくれた。

■中途半端なインターンシップ活動で失敗

 このように夏のインターンシップへの参加は、当たり前のような風潮にある。しかし、「なぜ参加するのか」という目的があいまいな学生は少なくない。何のメリットがあり、どうすれば実りある時間を過ごせるのか。今回、4月に入社した先輩や専門家の意見をもとに、「インターンシップが重要な理由」を明らかにしていきたい。

 「正直に言って、私の就活は失敗でした」。絞り出した言葉に苦渋の色がうかがえる。石元洋介さん(仮名)は、この4月に中央大学を卒業し、あるインフラ企業に入社した。

 入社後3カ月といえば、新卒社員の多くはすでに配属が決まり、さあここからと意気込む時期だ。しかし石元さんは早くも転職を意識している。この「ミスマッチ」はなぜ生じてしまったのか。石元さんは「就活でインターンシップをもっと有効活用すべきでした」と唇を噛む。

 石元さんは大学3年生の9月下旬に、運送会社のインターンシップに1度だけ参加した。内容は終日のワークショップで、「これでは就業体験にならない。時間のムダだ」と意義を見出せなかった。

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